【2024】G検定とは?ディープラーニングを学ぶメリットや勉強法を紹介

未経験からAI業界を目指す手段のひとつに「資格」があります。数ある資格の中でもG検定は「未経験からAI業界目指す方にとっての登竜門」のような立ち位置としても知られています。

G検定はAI資格としては人気・知名度ともに高いほうですが、概要や出題範囲など知らない方はまだまだ多く一般的に浸透しているとはいえません。今回の記事では、そんなG検定の概要やメリット、合格率などをご紹介します。

また効果的な学習法やおすすめの過去問題集も紹介しますので、本記事を読むことでG検定を理解でき、スムーズに学習に取り組めるようになるでしょう。ぜひ最後までお読みいただき、参考にしてください。

G検定とは?

G検定は「AIやディープラーニングの深い知見をもっていることを証明する資格」です。基本から応用までの幅広い知識を身に着け、現場における実務で有効活用することが目的となっています。

AIやディープラーニング、その他実務で重要になる周辺知識を幅広く学べるため、これから転職を目指す未経験者や初心者の方におすすめです。なお、G検定の概要を一覧にまとめたものが以下になります。

目的・ゴール・AIやディープラーニングの深い知見を備えていることを裏付ける
・AIやディープラーニングを実務で有効活用する知識とスキルを養う
資格名称G検定
運営・提供JDLA(一般社団法人日本ディープラーニング協会)
試験日程1・3・5・7・9・11月(年6回)
受験条件どなたでも可
受験料一般 13,200円(税込)
学生 5,500円(税込)
(いずれも2年以内の再試験の場合半額)
会場オンライン実施(自宅受験)
試験時間120分
出題数220問前後
出題内容・人工知能(AI)の概要
・機械学習の手法の具体例
・ディープラーニングとは
・ディープラーニング手法の具体例
・ニューラルネットワーク
・数理、確率、統計
ほか
合格率約65%前後
主な対象受験者・これからAIを実務で扱うビジネスマン
・専門的なスキルより、汎用的かつ幅広いノウハウを身につけたいジェネラリスト

E資格との違い

もっとも大きな違いを簡単にいうと、G検定はジェネラリスト向け、E資格はスペシャリスト向けです。E資格のほうが、より踏み込んだ出題が多くなっているため難易度が高いです。

また、受験条件の有無や時間および問題数も少しづつ異なります。それぞれの違いを一覧にまとめました。

E資格G検定
運営・提供JDLA(日本ディープラーニング協会)JDLA(日本ディープラーニング協会)
合格率約70%弱約65%前後
受験条件JDLA認定プログラム講座を修了している方どなたでも可
試験時間120分120分
出題数100問前後220問
目的・ゴール・AIやディープラーニングの理論の十二分な理解を得る
・適切な手法を用いたプログラム実装能力、またそれに伴う知識力を養う
・AIやディープラーニングの深い知見を備えていることを裏付ける
・AIやディープラーニングを実務で有効活用する知識とスキルを養う
主な対象者・現役AIエンジニア
・AIエンジニアを目指す方
・スペシャリスト向け
・現役AI業界従事者
・AI業界への転職を目指す方
・ジェネラリスト向け

なお、E資格の受験条件にある「JDLA認定プログラム講座」については、以下の記事でわかりやすく解説しています。

E資格にかかる値段は?格安の認定プログラム講座を徹底比較!

G検定の難易度および合格率

G検定の合格率は約65%となっています。半数以上、四捨五入すると7割程度が合格していることになるので、一見「簡単な資格なのでは?」という印象を抱く方もいるでしょう。

しかしG検定はディープラーニングやニューラルネットワークの仕組み、確率や統計などの難解な数学知識や問われます。とくに未経験者が挑戦するとなれば、難しく感じることは間違いないでしょう。

G検定の合格率が高水準な理由

G検定の合格率が高水準にある理由は、受験者の多くが業界出身者だからです。

そもそもG検定は、AIの知見や技術を実務で存分に活かせるスキルを養う資格です。事前知識や業界知識があることで、当然ハードルは大きく下がります。

とはいえ未経験者でも、決して合格は不可能ではありません。G検定はどちらかというとジェネラリスト向けなので、未経験からでも念入りに学習を行うことで十分に合格ラインにたどり着けます。

G検定合格・取得のメリット

G検定合格・取得のメリット

G検定に合格すること、および取得することにはさまざまなメリットがあります。この章では、以下の5つをご紹介します。

  • ディープラーニングやAIの幅広い知識が得られる
  • 未経験からのAI転職で有利になる
  • 年収アップが実現しやすくなる
  • 合格者バッジがもらえて権威性が上がる
  • JDLAによる合格者限定の大型コミュニティに参加できる

ディープラーニングやAIの幅広い知識が得られる

G検定で出題される内容は、ほとんどが「現場における実務に必須の知識とスキル」を養えるものです。合格するのが一番ですが、たとえ不合格になってしまったとしても本気で合格を目指して学習する過程で、新しく身につく知見がたくさんあります。

実務で求められる重要な知識が網羅されているので、はじめてAIを学ぶ方にもおすすめです。

未経験からのAI転職で有利になる

G検定は実務で必須の幅広い基礎知識を体系的に学べる資格のため、転職市場での価値を高められます。

とくにまったくの異業界からAI分野に転職を考えている場合には、G検定をもっていることで「AIに対する理解や興味」のアピールが可能になるので、選考の際に優位に立てることは間違いないでしょう。

また現段階ではG検定をもっている業界未経験者も少ないので、希少性の観点からも有利といえます。

年収アップが実現しやすくなる

G検定の合格によって年収アップが実現しやすくなる理由は、大きく以下のとおりです。

  • 給与交渉を行いやすくなるから
  • 会社によっては資格取手当がもらえるから
  • キャリアアップ転職がしやすくなるから

資格をとることによって給与交渉が行いやすくなるうえ、少なからず通りやすくもなります。また交渉などせずとも、会社によっては資格による特別手当や昇給制度を設けている場合もあるので、年収アップにつながるでしょう。

また資格の保持は、キャリアアップ転職の成功確率を大きく上げるための強力な武器となります。

合格者バッジがもらえて権威性が上がる

合格者バッジがもらえて権威性が上がる

G検定に合格すると、その証として「オープンバッジ」がもらえます。これは物理的なバッジではなく、デジタル認定証明としてデータで配布されるのでWeb上のプロフィールや名刺への掲載が可能です。

この他にもPDF形式での合格証発行および合格者ロゴも配布されるので、権威性の向上に役立ちます。

JDLAによる合格者限定の大型コミュニティに参加できる

G検定もしくはE資格に合格すると、運営元のJDLAが運営する大型コミュニティ「CDLE」への参加権も獲得できます。

合格者限定で参加できるCDLEでは有識者どうしの勉強会や交流会が行われているため、資格取得後もなおAIやディープラーニングの知見を楽しく深めていくことが可能です。CDLEについては以下の記事でわかりやすく紹介していますので、ぜひ参考にしてください。

【2024】G検定合格者限定コミュニティ「CDLE」とは?活動内容や評判を徹底解説!

G検定でカンニングはできる?

G検定でカンニングはできる?

推奨されることではありませんが、G検定はカンニングが可能です。CBT方式のため、基本的に自宅でのオンライン試験という形になるからです。

G検定合格者の中には、苦手部分のカンペを念入りにまとめたうえで試験に望む方もいます。じつはこれも合格率を底上げしている一つの理由でもあります。

ただG検定は出題数が約220問で制限時間が120分なので、カンペ頼みでは時間が足りなくなることは明白です。あくまで「どうしてもわからない場合の救済」と考え、部分的に活用するのがいいでしょう。

G検定合格につながる勉強法

G検定の合格につながる勉強法はさまざまですが、ここでは以下の3つに絞ってご紹介します。

  • 問題集を活用してアウトプットを繰り返す
  • 不明点の理解にはインターネットや動画を活用する
  • G検定講座を活用する

問題集を活用してアウトプットを繰り返す

G検定合格にもっとも有効な勉強法は、過去問題を用いたアウトプットです。やはり実際に問題を解いて苦手箇所に直面しないと、学習のしようがないためです。

問題をひたすら解き、わからなかった部分や苦手な部分のみ集中的に学習するやり方がもっとも効率的といえます。おすすめの書籍については次章で紹介しています。

不明点の理解にはインターネットや動画を活用する

過去問題を解いていく中で見つかった不明点は、インターネットや動画を活用して学ぶのが効率的です。書籍でインプットする方法もありますが、ピンポイントな部分はインターネットを用いたほうがスピーディーだからです。

現代ではG検定に関するノウハウはネット上にたくさんあり、また動画を活用すれば図解やイラスト、人間による解説でより理解が深まります。

G検定講座を活用する

G検定講座を活用する

まったくの未経験者の場合、書籍やインターネットを用いた独学でも理解が進まずに挫折してしまう方は少なくありません。

そのような方におすすめなのが、G検定に関する講座です。お金はかかりますが初心者向けに作られた挫折しないカリキュラム、また不明点を質問できる環境が得られるため、よりG検定合格が現実的になるでしょう。

現代ではさまざまな企業や団体がG検定講座を提供していますが、その中でもとくにおすすめなのがAI研究所が運営する「JDLA認定 G検定対策講座です。こちらはG検定の運営元であるJDLAからの認定を受けた公式の1日講座で満足度99.8%に加え「コスパ重視の方が選ぶAIセミナー運営会社」にて1位を獲得した実績を誇ります。

AIやディープラーニングについてまったく知識がない方に向けたオリジナルのカリキュラムが用意されており、専門スタッフが合格までを徹底指導してくれるなどサポート体制も万全。受講形式は会場受講、ライブウェビナー、eラーニングから選ぶことができ、最安のeラーニングではなんと5,500円で受講可能です。

G検定に本気で合格したいものの独学に自信がない方は、ぜひ検討してみてはいかがでしょうか。

G検定のおすすめの過去問題集

ここでは、G検定のおすすめ過去問題を以下の3つに絞ってご紹介します。

  • 徹底攻略ディープラーニングG検定ジェネラリスト問題集
  • 最短突破 ディープラーニングG検定(ジェネラリスト) 問題集 第2版
  • これで完璧 ディープラーニングG検定(ジェネラリスト)最強の「合格」問題集

徹底攻略ディープラーニングG検定ジェネラリスト問題集

徹底攻略ディープラーニングG検定ジェネラリスト問題集

引用:Amazon

G検定によく出題される内容が厳選されているため、実践さながらのトレーニングができる問題集です。出題率の高さのみならず、初心者向けにわかりやすくまとめられた丁寧な解説もポイントになっています。

「黒本」の愛称で知られるベストセラーの問題集なので、G検定合格を狙うなら必ず手に取っておきたい一冊です。

最短突破 ディープラーニングG検定(ジェネラリスト) 問題集 第2版

最短突破 ディープラーニングG検定(ジェネラリスト) 問題集 第2版

引用:Amazon

未経験からG検定合格を目指す方に向いた問題集となっており、スムーズな理解が得られる丁寧な解説が人気の理由となっています。随所に盛り込まれた用語説明、200ページ以上にわたるボリューミーな解説など、初心者に優しい工夫が満載です。

手法や仕組みをしっかり理解できるため、問題集のみならずテキストとしても重宝します。

これで完璧 ディープラーニングG検定(ジェネラリスト)最強の「合格」問題集

これで完璧 ディープラーニングG検定(ジェネラリスト)最強の「合格」問題集

引用:Amazon

こちらの書籍は本編300問、模擬試験を192問を網羅しているため、実戦形式でのアウトプットに最適です。また、例年のG検定でとくに出題される最重要部分に焦点を当てて解説を行っているので、学習効率を求める方にもおすすめといえるでしょう。

本書の監修に関わっているのはG検定の分析力に特化した講師陣なので、出題率の高い練習問題から効果的なアウトプットを行うことが可能になります。

まとめ

G検定はAIの基礎からディープラーニングの概要や手法、確率や統計といった応用的な数学知識まで、AI業界従事者として実務で必ず必要になる知識を網羅的に学べます。

取得することで「AIやディープラーニングを実務でスムーズに扱える」ことが証明できます。そして市場価値の向上によって、さまざまなメリットをもたらしてくれることは間違いありません。

合格率は約65%と高いものの難解な問題が多いため、念入りに対策を行わないと合格は遠のきます。決して油断せずにコツコツとアウトプットを繰り返し、合格を勝ち取ってください。

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