AI関連資格の中でもとくに代表的で、年々人気を増している資格として挙げられるのが「E資格」です。E資格に挑戦したいと思うものの、「受験にはトータルでどのくらいの値段がかかるのだろう?」と、疑問に思う方も多いのではないでしょうか。
結論、E資格の受験はおおよそ13〜40万円ほどかかります。幅が大きいのは、E資格の受験に必須となっている「JDLA認定プログラム」の受講料が、企業によってピンキリであるためです。
とはいえ、少しでも安くE資格に挑戦するための方法やコツは存在するので、受験前にしっかり知識を身につけ、賢く受験することが大切です。今回の記事では、E資格にかかる値段の内訳や、各社運営の認定プログラムの値段比較、また安く受験するための方法などをご紹介します。
そもそもE資格とは?
E資格とは、日本ディープラーニング協会(JDLA)が運営するAI資格のひとつです。2023年12月現在、日本国内の人工知能の資格試験として最大の認知度、および最高難度となっています。
主に応用数学や機械学習、深層学習、開発・運用についての知識が問われます。そのためAIの知識はもちろん、高度な数学思考やプログラミングの技術力が求められるのが特徴です。
なお、E資格の概要を一覧にまとめると、以下のようになります。
概要 | ディープラーニングの理論を理解し、適切な手法を選択して実装する能力や知識を有しているかを認定するもの |
試験会場 | 各地指定の試験会場を選択可能 |
出題範囲 | シラバスより、JDLA認定プログラム修了レベルの出題 |
合格率 | 非公開 |
受験費用(税込) |
|
受験条件 | JDLA認定プログラムを試験日の過去2年以内に修了していること |
運営会社 | 一般社団法人日本ディープラーニング協会 |
合格率は非公開ですが、おおよそ60~70%程度と言われています。詳しくは、以下の動画もぜひ参考にしてください。
E資格にかかる費用は主に3種類
記事冒頭にて、「E資格の受験はおおよそ13〜40万円ほどかかる」と前述しました。内訳としては、大きく以下のようになります。
- E資格の受験料(必須)→一般33,000円
- JDLA認定プログラムの受講料(必須)→100,000~400,000円ほど
- 書籍・問題集の購入費(任意)→2,000~5,000円ほど
上記それぞれ詳しく見ていきます。
①:E資格の受験料(必須)
E資格の受験料は、以下のとおりです。
- 一般:33,000円
- 学生:22,000円
- 会員:27,500円
E資格の受験料は、他のIT資格と比較しても割高といって差し支えありません。たとえば代表的なIT資格「基本情報技術者試験」で一律7,500円、おなじくAI資格の「G検定」でも一般で13,200円です。
ただ、E資格は高度な知識と技術力を証明でき、大きな権威性の担保になるため、その分の価値はあるといえるでしょう。
②:JDLA認定プログラムの受講料(必須)
E資格に必須の受験条件として「JDLA認定プログラムの受講料」があり、こちらを受講しないとE資格に挑戦すらできません。
JDLA認定プログラムとは、「JDLA認定企業が提供しているセミナーの総称」のことです。JDLAから認定を受けた企業がそれぞれ提供しているため、受講の形式や内容、値段が少しづつ異なります。
とはいえレベル感にほとんど違いはなく、ディープラーニングの高度な知識やプログラミングなど技術に関する内容がメインとなっています。試験のような形式ではなく、受講するだけで認定を受けたことになりますが、受講料の相場は10~40万円と高額です。
そのため、E資格を安く受験するには「いかに安くJDLA認定プログラムを受けるか」がものを言います。言い換えれば、認定プログラムを少しでも安く提供している企業を選ぶことがキモ、ということです。
③:書籍・問題集の購入費(任意)
こちらは必須ではありませんが、E資格関連の書籍や問題集を購入する方は、それもE資格にかかる費用としてカウントされます。相場としては、おおよそ2,000~5,000円程度が妥当といえるでしょう。
ただE資格は、国内のAI資格の中で最難関の資格です。JDLA認定プログラムの受講のみ、書籍や問題集をまったく使わず合格できるほど、かんたんな資格ではありません。そのため「書籍や問題集の購入費は、E資格に受かるために必要な費用」と考えておくのが賢明です。
E資格関連の書籍については、以下の記事でくわしく紹介しておりますので、参考にしてください。
E資格認定プログラムを提供している会社の値段比較
E資格の受験に必須の「JDLA認定プログラム」を提供している会社は、以下のとおりです。
- 株式会社 Present Square
- 株式会社アイデミー
- AI研究所
- NABLAS株式会社
- 株式会社 eduleap
- 株式会社スキルアップNeXt
- エム・ティ・ストラテジー株式会社
- Study-AI株式会社
- エッジテクノロジー株式会社
- 株式会社 zero to one
- 株式会社STANDARD
- 株式会社キカガク
- 株式会社AVILEN
- 株式会社すうがくぶんか
- 株式会社Fusion One
- 学校法人 岩崎学園 情報科学専門学校
- 中部大学 大学院 工学研究科
- 中部大学(社会人向けコース)
- 東京大学 松尾研究室
- 東京大学 松尾研究室(社会人向けコース)
それぞれの相場を一覧にまとめると、以下のとおりです。
企業名 | サービス名 | 金額 |
株式会社Present Square | AIエンジニア育成講座 (E資格講座) | オンライン 78,100円 ライブ 215,600円 |
株式会社アイデミー | E資格対策講座 | eラーニング 327,800円 |
AI研究所 | E資格対策ディープラーニング短期集中講座 | 会場・オンライン 138,600円 eラーニング 76,780円 |
NABLAS株式会社 | ディープラーニング基礎講座 (E資格対応版) | 要問合せ |
株式会社eduleap | E資格対策講座 | 要問合せ |
株式会社スキルアップNeXt | 現場で使えるディープラーニング基礎講座 | eラーニング 49,500円~ |
エム・ティ・ストラテジー株式会社 | ゼロからわかるやさしいディープラーニング講座 | オンライン 50,000円 |
Study-AI株式会社 | ラビット・チャレンジ | 月額3,300円 (入会金22,000円) |
エッジテクノロジー株式会社 | E資格対応パッケージプラン講座 | オンライン 229,900円 |
株式会社zero to one | E資格 for Global AI Engineer | オンライン 35,750円 |
株式会社STANDARD | AIエンジニアリング講座+E資格対策講座 | オンライン 394,000円~ |
株式会社キカガク | ディープラーニングハンズオンセミナー | オンライン 165,000円 |
株式会社AVILEN | 全人類がわかるE資格講座 | オンライン 149,000円 |
株式会社すうがくぶんか | Deep Learning 入門 (JDLA E資格対応) | オンライン 122,500円 |
株式会社Fusion One | 実務で使えるディープラーニング講座 | eラーニング 98,000円 |
学校法人岩崎学園 情報科学専門学校 | ISC ディープラーニング入門 (E資格対策講座) | 要問合せ (学生のみ) |
中部大学大学院 工学研究科 | 大学院ディープラーニング講座 | 要問合せ (学生のみ) |
中部大学 (社会人向けコース) | CU Synergy Program | 要問合せ (学生のみ) |
東京大学松尾研究室 | 深層学習 / Deep Learning 基礎講座 | 要問合せ (学生のみ) |
東京大学松尾研究室 (社会人向けコース) | 深層学習 / Deep Learning 基礎講座 | 要問合せ (学生のみ) |
格安でJDLA認定プログラムを受けるならAI研究所がおすすめ!
上記で紹介した20社の中でも、格安でJDLA認定プログラムを受けたいなら、AI研究所の「E資格対策ディープラーニング短期集中講座」がおすすめです。
会場・オンライン受講の場合、本来206,800円かかるところ、現在値引きが適用されているため138,600円となっています。また、eラーニングに関しても、本来184,800円のところ、76,780円と半額以上の値引きが適用されています。
そのため全体を比較しても、とくに高いコストパフォーマンスと費用対効果が得られることは間違いないでしょう。
また「E資格対策ディープラーニング短期集中講座」は、eラーニングの場合、最短4日間で受講が完了することも大きなメリットです。講座に時間をかけず、スピーディーにE資格挑戦に本腰を入れたい方にもおすすめとなっています。
安いJDLA認定プログラムを選ぶコツ
なるべく安い会社のJDLA認定プログラムを選ぶコツは、以下が挙げられます。
- 別途教材費の有無を確認する
- 返金保証のついた講座を選ぶ
- 各社のキャンペーンをうまく活用する
別途教材費の有無を確認する
なるべく安いJDLA認定プログラムを受けるためには、「教材費」の存在を確認することが重要になります。会社によっては安いコース料金を提示しながら、割高な教材費を設定して帳尻を合わせている会社もあるためです。
また、これは教材費に限った話ではなく「入会費」として別料金を設けているケースもあります。さらに「安いと思っていた料金が、月額の金額だった」という勘違いもゼロではありません。
大きく記載されている数字だけでなく、「最終的にトータルでいくらかかるのか」に着目確認しましょう。
返金保証のついた講座を選ぶ
返金保証のついた講座を選んだほうが、より安心といえるでしょう。万が一、やむを得ず挫折してしまった場合も、損失を最小限に抑えることができて安心だからです。
E資格に挑戦すると意気込んでも、その難易度の高さで意気消沈してしまう方は珍しくありません。返金保証のついた講座を選ぶか、最初は書籍などで安く着手してみるのもひとつです。
各社のキャンペーンをうまく活用する
JDLA認定プログラムを運営する会社は、時期やタイミングによってそれぞれ独自のキャンペーンを開催していることがあります。これを上手く活用することも、安く受講するコツです。
たとえばAI研究所の「E資格対策ディープラーニング短期集中講座」では、2023年12月現在、以下のような大幅な値下げが適用されています。
- 会場・オンライン受講:206,800円→138,600円
- eラーニング受講:184,800円→76,780円
このようなキャンペーンを活用することで10万円ほど安く受講できるので、使わない手はありません。
まとめ
E資格の挑戦にかならずかかる費用は「受験料」と「JDLA認定プログラム受講」の2種類です。安くE資格を受講するためには、いかに安い会社の「JDLA認定プログラム」を受けるかがカギになります。
JDLA認定プログラムを提供する会社や団体は、計20社と多岐にわたるので、金額はもちろん受講期間や内容などしっかり比較検討を重ねることが大切です。