今回は、E資格を受講するのに必須となるJDLA認定プログラムを各社徹底比較してみました。
E資格を受講するのに、どのJDLA認定プログラムを受けようか迷っている方は参考にしてください。
E資格とは
E資格は、機械学習のディープラーニング(深層学習)を実装する能力を認定される資格です。
AIに関する資格のひとつで、特にディープラーニングの理論を正しく理解し、最適な方法で実装するエンジニアに向けての資格になります。
日本のAIの第一人者である松尾豊さんが代表を務める、日本ディープラーニング協会(JDLA)によって実施されています。
IT後進国と言われる日本で、将来的に事業で活躍するディープラーニングのエンジニアが不足すると言われています。そのため、協会が機械学習の中でも、ディープラーニングの認知度を高める狙いと、資格を実施することでエンジニアの知識や能力を担保し、より企業に適用しやすくするために、はじめられた資格です。
E資格試験の概要
E資格試験の基本情報はこちらになります。
受験資格 | JDLA認定プログラムを2年以内に受講していること |
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試験日程 | 年2回/2月・8月(2023年現在) |
受験料(税込) | 一般:33,000円 学生:22,000円 会員:27,500円 |
受験資格に「JDLA認定プログラムを2年以内に受講していること」と記載がありますね。こちらの通り、E資格はJDLAに認定されている講座を受講しなければ受験することができません。
E資格の概要やどんな資格なのか知りたい方は下記記事を参考にしてください。
E資格試験の出題範囲
E資格は主に、プログラミング言語のPythonの知識と特定のフレームワークに依存しない形式での問題が出題されます。
また、2019年2月23日の試験から出題範囲に、開発・運用環境の範囲が追加されました。
ディープラーニング技術を利用する企業の事例が増えたことで分散処理やエッジコンピューティングに関する知識も必要になってきたため追加されたようです。
今後もディープラーニングの普及につれて試験範囲が広がり難易度が上がっていく可能性がありますね。それだけ、急速にAIの技術が必要な世の中になってきているので、E資格を取得するのは早めが良いかもしれません。
E資格の受験にはJDLA認定プログラムの受講が必要
E資格を受験する資格として、JDLAが定めた認定プログラムを受講しておく必要があります。
試験日から数えて過去2年以内に修了しておくのも条件の1つです。
認定プログラムは、民間事業者や高等教育機関が提供しており、E資格を受験するためには試験受験料のほかに、プログラムを受講するお金が必要になってきます。
そのため、今からディープラーニングのエンジニアを目指している方はとりあえず認定プログラムを受講しておき、足りない知識ができてきたら本や自分に合ったプログラムを探して独学する形をとることがおすすめです。
2023年現在では、教育機関を含む21個のプログラムが認定されており、どのプログラムも空いた時間にスマホやPCから好きなタイミングで学べるものばかりです。
また、今ではJDLA認定のプログラムでE資格を学べて合格までフォローしてくれる講座もあるので、下記から認定講座の一覧にて確認してみてください。
JDLA認定プログラムとは?
そもそもJDLA認定プログラムとは、E資格の公式であるJDLAが認定するプログラム・講座のことです。
E資格を受験するのにはJDLA公式がきちんと認定した講座を1つ以上受ける必要があるので、受ける講座は「JDLA認定であるか」という点が重要になります。
JDLA認定プログラム講座16選を徹底比較
それではE資格の受験資格であるJDLA認定プログラムの16つの講座を比較していきます。
※教育機関は除く
料金から受講形式、受講完了日数や前提知識の有無などを比べているのでぜひ参考にしてください。
講座名 | 受講形式 / 料金(税込) | 受講完了日数 | 前提知識 | 備考 |
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ProSkilll E資格対策 ディープラーニング短期集中講座 |
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| なし (事前オンライン学習:全8時間30分) | キャンペーン割引あり |
株式会社AVILEN 全人類がわかるE資格講座 |
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| 【推奨】 E資格+機械学習講座セット(171,600円) | 学割・G検定合格者割あり、法人向けあり |
株式会社zero to one 「E資格」向け認定プログラム |
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| 【必須】
| 【修了証発行の必須条件】 「機械学習」「ディープラーニング」の全ステップの課題修了 |
株式会社zero to one E資格 for Global AI Engineer |
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| 【必須】 DeepLearning.AI/Courseraの「Machine Learning Specialization」と「Deep Learning Specialization」の事前修了 | |
株式会社Present Square AIエンジニア育成講座 (E資格講座) |
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| 【推奨】
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Study-AI株式会社 3ヶ月で現場で潰しが効く ディープラーニング講座/ ラビットチャレンジ |
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株式会社アイデミー E資格対策講座 |
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| なし |
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エッジテクノロジー株式会社 E資格対応パッケージプラン講座 |
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| なし | 専門実践教育給付金の対象 |
株式会社キカガク ディープラーニング ハンズオンセミナー |
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| あり(動画コンテンツ) | |
スキルアップAI株式会社 現場で使える ディープラーニング基礎講座 |
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| 専門実践教育給付金の対象 |
NABLAS株式会社 DL4E Deep Learning for Expert ディープラーニング基礎講座 (E資格対応版) | オンサイト or オンライン 料金問い合わせ
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株式会社STANDARD AIエンジニアリング講座+ E資格対策講座 | オンライン(法人特化)
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| 問い合わせ | 他事業者への委託によるオンライン講座 (富士通ラーニングメディア・東芝ビジネスエキスパート・日立アカデミー・NTTラーニングシステムズ) |
株式会社すうがくぶんか Deep Learning 入門 (JDLA E資格対応) | オンライン 24,500円/期 (122,500/5期一括) |
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株式会社Fusion One 実務で使える ディープラーニング講座 |
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| 【必須】 プログラミングの基礎知識 【推奨】 数学の基礎知識 (微分積分、線形代数、確率・統計) | 【E資格受験の必須条件】 JDLA認定プログラム(当講座)受講を修了し、最終試験に合格 |
エム・ティ・ストラテジー株式会社 E資格対応 ゼロからわかる やさしいディープラーニング講座 |
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| なし | 【E資格受験の必須条件】 すべての演習問題の回答が完了し、修了試験に合格 |
株式会社 eduleap E資格対策講座 |
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| 【必須】
| スマートフォン対応 |
こちらを見て、自分に合ったJDLA認定プログラムを選択して受講しましょう。
認定プログラムの内容や料金は随時変更される場合があるので、各社の公式ページで詳しく確認してください。
上記の講座たちを初心者でも受講できるのか不安な方は、下記動画で一度自分の知識を確認してみると良いでしょう。
特におすすめのJDLA認定プログラム講座
E資格の試験を受けるためには、JDLA認定プログラムを修了する必要があります。今回は受講することで受験資格を得られる、おすすめのJDLA認定プログラムの講座を紹介します。
実践的に学べるE資格対策ディープラーニング短期集中講座
実践的に学べる「E資格対策ディープラーニング短期集中講座」は、AI研究所が提供する短期集中型の講座です。JDLA認定プログラムとなっているため、本講座を受講すればE資格の受験資格を得ることができます。
本講座は、様々な受講形式に対応しているのも魅力です。
講師と対面でしっかり学びたい人は、会場受講が向いています。
東京などで開催されている、4日間でE資格合格レベルに到達できるセミナーです。
1日目はE資格合格に必要な機械学習アルゴリズムの仕組みを理解する、2日目はニューラルネットワークを実装できるようになるというように、基礎から段階的に学べるカリキュラムになっているので、未経験の人も安心です。
会場に行けないという人のために、ライブウェビナーも用意されています。
オンラインで講師に質問しながら学べるスタイルとなっているので、パソコンとネット環境さえあればどこでも学習できます。
費用を安く抑えたい、自分のペースで学びたいという人におすすめなのはeラーニングです。場所を問わず自分のペースで学習できるスタイルで、受講料も安く抑えられています。
E資格の受験対策について詳しく知りたい方は、E資格の難易度についてまとめた記事も参考にしてみてください。
E資格を取得するメリット
AIの発達によって2018年に初めて作られた資格なので、持っていると取得者が少なく転職や就職で優位に働きます。また、取得しておくと就職面接の1次試験を免除しているAIベンチャー企業もあります。
そのほか、AIに関する知識を持ったIT人材は今後大きな影響を持つと政府が考えており、2030年には約45万人の先端IT人材が不足すると経済産業省が2018年に発表しています。
ですので、これから就職活動をする学生や、AIに職業を奪われてしまうと不安に感じている人はE資格を取得しておくと良いでしょう。
他にもディープラーニングのエンジニアを目指している人はもちろん、AIに関係する仕事に就きたいと考えていたり、データサイエンティストになりたいと考えている人には必要な資格になります。
E資格のJDLA認定プログラムによくある質問
それでは、E資格のJDLA認定プログラムについてよくある質問に回答していきます。
E資格のJDLA認定プログラムを比較についてまとめ
E資格は、今後多くの企業に導入されるであろうAI・ディープラーニングについての資格になります。AIのエンジニアになる人だけでなく、AIに関係する職業についている人や興味のある人はチェックしておく必要がありそうですね。
また、E資格の受験を考えている人は、受験資格で必須のJDLA認定プログラムを受講する必要があります。いくつかの中から選んで受講することができるので、自分に合ったプログラムを選択し、E資格受験合格の役に立てるようにしましょう。
