G検定には、資格保持者のみ参加できるコミュニティ「CDLE」というものが存在しており、試験に合格することでこのコミュニティへの参加権が得られます。このコミュニティはどんな内容で、合格者は実際にどんな活動を行っているのか、気になる方も多いでしょう。
今回の記事では、G検定合格者限定コミュニティ「CDLE」の活動内容や参加者層、実際の評判や口コミについてくわしく紹介していきます。本記事を読むことで「CDLE」はどんな人たちがどんな活動を行っているのか、また参加者からの評判はどのようなものなのかすみずみまで理解でき、G検定に挑戦するモチベーションにつながるでしょう。
ぜひご一読のうえ、参考にしていただければと思います。
G検定の概要
G検定は、一般社団法人日本ディープラーニング協会(以下JDLA)が運営する、AIの知識力と技術力を図る民間資格です。AIおよびディープラーニングをビジネスに応用する「使い手」としての知識とスキルを証明するものとなっています。
G検定の「G」は「ジェネラリスト」の頭文字が由来となっており、スペシャリストというよりジェネラリスト向けの資格として、AI初学者の方も多く受験しています。G検定の概要を一覧にまとめると、次のとおりです。
目的 | ・AIやディープラーニングの高度な知識と技術を有していることの証明 ・AIをビジネスに有効活用するための応用力、判断力を有していることの証明 |
正式名称 | G検定 |
運営 | JDLA(一般社団法人日本ディープラーニング協会) |
日程 | 1月/3月/5月/7月/9月/11月(年6回) |
受験資格 | なし |
費用(税込) | 一般 13,200円 学生 5,500円 (両者とも、2年以内の再試験の場合は半額) |
会場 | 自宅(オンライン受験) |
試験時間 | 120分 |
出題数 | 200問前後(多肢選択式) |
合格率 | 例年約65%前後 |
出題内容 |
|
主な対象者 | ・AIやディープラーニングの高度な知見を身に着けたい初心者 ・新しく実務でAIやディープラーニングに携わる方 ・AIやディープラーニングのビジネス活用を考えている方 |
G検定についてより詳しく知りたい方は、以下の動画を参考にしてください。
G検定合格者に与えられる特典
JDLAがG検定合格者にのみ与える特典には、主に以下のようなものがあります。
- 合格証
- 合格認証ロゴ
- JDLAコミュニティ「CDLE」への招待
それぞれ解説します。
合格証
G検定合格者には、まず合格証書が与えられます。合格証書とは、以下のようなものです。
引用:JDLA公式サイト
この合格証書は基本的にPDFデータとして届くもので、黒で覆われた部分に受験者自身の名前が記載されます。そのため、紙の証書よりもG検定合格の証拠としての使い勝手がいい点がメリットです。
合格認証ロゴ
G検定合格証書のほかにも、「合格認証ロゴ」というものが寄与されます。具体的には以下のようなバッジが、ダウンロードリンクで届きます。
引用:JDLA公式サイト
オープンバッジは、国際技術標準規格「IMS Global Learning Consortium」に準拠したデジタル証明・認証です。オープンバッジを受領すると、受領者は自分専用のウォレットに貯めることができ、画像に埋め込まれた「メタデータ」によって、取得した資格や習得した内容をオンライン上で公開・送信したり、SNSやメール等で共有したりすることができます。
オープンバッジは社員の学習意欲を高め、自律的・自発的な学習を促進する点、スキルの見える化によってタレントマネジメントや人事評価という点でも昨今注目されています。引用:JDLA公式サイト
画像には取得資格や内容を確認できるメタデータが埋め込まれているため、ポートフォリオおよび実績に付与したりSNSで共有することで、自身の実績としてアピールできます。
JDLAコミュニティ「CDLE」への招待
JDLAによるうG検定合格者限定コミュニティ「CDLE」への招待も、合格することで得られる特典のひとつです。一般的には、Slackによる「JDLA Community(CDLE)」というコミュニティへの招待が、Eメールで届く形となります。
この招待メールに応じることで、コミュニティ(CDLE)に参加できるようになります。そのため、コミュニティに参加するにはSlackアカウントの用意が必須です。
これらのほかにも、G検定に合格することにはメリットがたくさんあります。以下の記事でも紹介していますので、ぜひご一読ください。
G検定合格者のみ参加できるコミュニティ「CDLE」とは?
CDLEは「Community of Deep Learning Evangelists」の頭文字をとった、参加者70,000人以上を誇る国内最大規模のAIコミュニティのことです。
AI、ディープラーニングの社会実装に向け、日本を代表するAIエバンジェリストやG検定およびE資格保持者などハイレベルな有敷居が集まり、情報交換や交流を経てスキル向上を図ることが主な目的です。
CDLEの主な活動内容
CDLEは主に以下の活動内容に基づき、メンバーどうしでの学び合いやアウトプットを行っています。
- 情報共有
- 学習サポート
- 交流
情報共有
ディープラーニングに関するあたらしい技術動向、論文、書籍、ニュースに関する情報共有が行われています。また医療や自動車、研究開発や製造など、業界別のAI実装事例についても共有されるため、常に最新の技術動向を把握しておくことが可能です。
学習サポート
著名人をはじめとする有識者による特別講習会や、メンバー限定の勉強会、JDLAによる技術報告会、もくもく会といった学習サポートが頻繁に開催されています。ここでしか得られない最新のインプットができるので、AI技術保持者にとってたいへん有意義といえるでしょう。
交流
地域や業界、男女別、年齢限定といった数々のグループが存在しており、さまざまなイベントを通じた交流会に参加することが可能です。他人との交流によって自分だけでは得られない知見や技術を得られるだけでなく、良質な人脈形成が期待できるため今後のビジネスに役立つ可能性もあります。
CDLE参加者にはどんな人が多い?
参加するコミュニティによって異なりますが、CDLE参加者は以下のような方が多い傾向にあります。
- 製造業や自動車業界で働く現役AIエンジニア
- これから新しく実務でAIに触れる方
- 既存の事業に新しくAI導入を検討している企業の方
- よりAIの知見を深める努力を怠らない、意識の高い方
- 大学生や高校生
コミュニティによっては自己紹介を行わなければならないケースもあるので、簡単に内容を考えておくほうがいいでしょう。
CDLEの評判・口コミ
CDLEは「合格後もあらゆるメリットを受けられる優れた取り組み」として、多くの方から高い評価を受けています。具体的には、以下のような口コミがあります。
・資格取得後に何をすればいいか?気軽に話せる仲間ができた。メンバーの具体的なアクションを参考にできた。
・多様な業界の仲間ができた。資格や検定の取得を志す仲間ができた。
・多様なバックグラウンドを持つ仲間ができた。ディープラーニング社会実装という共通の目的で議論ができた。
引用:CDLE公式サイト
実際にG検定に合格したあと、どのように動くべきか迷う方は少なくありません。交流によってメンバーから具体的なヒントを得られることは、大きなメリットといえるでしょう。
G検定合格につながるおすすめ講座
G検定の合格者コミュニティに参加するためには、当然ながらG検定に合格することが必須条件です。この章では、確実にG検定の合格につながるおすすめWeb講座を以下の3つに絞って紹介します。
- JDLA認定 G検定対策講座
- 【全200問の模擬試験付き】G検定に合格するための集中講義!人工知能(AI)について体系的に学ぶ(初心者向け)
- G検定対策 AIジェネラリスト基礎講座
JDLA認定 G検定対策講座
AI研究所が運営する「JDLA認定 G検定対策講座」は、合格に必須となるAIやディープラーニングの基礎、また統計数学やニューラルネットワークなどの応用知識を網羅しています。
最新版のG検定に対応した完全オリジナルのJDLA認定カリキュラム、また特別技術顧問には東京大学や慶応大学の講師が担当しているため、G検定の合格をより確実なものにできるでしょう。また「コスパ重視の方が選ぶAIセミナー」で1位を獲得した実績があり、さらにユーザー満足度は99.8%と高い水準を誇ります。
受講形式も「会場学習」「ライブウェビナー」「eラーニング」から選択でき、最安のeラーニングはなんと5,500円で受講可能。安価で効率よく合格を狙いたい方におすすめしたい講座です。
【全200問の模擬試験付き】G検定に合格するための集中講義!人工知能(AI)について体系的に学ぶ(初心者向け)
引用:Udemy
Udemyが運営するこちらの講座は、全200問の模擬試験がついたG検定の集中講座です。「G検定合格を目指す、まったくAIに触れたことのない初心者」に向けた内容に仕上がっている点がメリットとなります。
計17.5時間分のビデオ講義と演習テスト、ダウロード可能なリソースが15個ついて3,600円と安価のため、気軽に利用できることから、多くの受講生から評価を得ています。
G検定対策 AIジェネラリスト基礎講座
引用:スキルアップAI
スキルアップAIが運営・提供を行うG検定講座です。要点を押さえた効率的な講義、300問の豊富な演習問題によって確かな力が身につきます。
「黒本」と呼ばれる定番のG検定問題集「徹底攻略 ディープラーニングG検定 ジェネラリスト問題集」を制作している企業による講座なので、出題率が高く実践力を鍛えられるでしょう。なお、G検定をテキストおよび問題週などで学習したい方であれば、以下の記事も参考になりますので参考にしてください。
まとめ
G検定合格者だけが参加できるコミュニティ「CDLE」では、一般的に以下のような活動が行われています。
- 情報共有…ディープラーニング分野の最新ニュース技術動向、論文や書籍など
- 学習サポート…有識者、著名人を有する勉強会、もくもく会、E資格合格に向けたサポートなど
- 交流…地域、業界、性別や年齢限定など数々のグループによるイベントを通じた交流
まとめると、CDLEの主な目的は大きく以下の2点と考えていいでしょう。
- 試験合格後も、交流や学習会を通じて楽しくAIやディープラーニングに触れていくこと
- より有益で新鮮な情報を有識者どうしで共有し、E資格などのさらなる高みを目指すこと
このように「CDLE」はG検定合格者に対する、合格後のあらゆるメリットを提供する優れた取り組みとして、多くの方から高い評価を得ています。
興味のある方はぜひG検定合格に向け、学習に取り組んでみてはいかがでしょうか。