G検定の合格ラインはどのくらい?難易度や勉強量などもまとめて解説!

G検定への挑戦に興味を持っているものの、合格ラインはどのくらいなのか気になっている方は少なくないでしょう。G検定は合格ラインを正式には公開していませんが、過去の合格率から正答率で約7割程度とされています

今回の記事では、G検定の合格ラインをはじめ、落ちてしまう方の特徴や受かるためのコツ、おすすめのテキストなどについてご紹介します。

G検定とはどのような資格?

G検定とはどのような資格?

G検定はJDLA(一般社団法人日本ディープラーニング協会)が運営するAI資格のひとつです。
AIおよびディープラーニングのジャンルにおける、高度な知見を有していることの証明となります。

高度な知見を証明するだけでなく、AIやディープラーニングの技術力を実務に活かすための応用力を身につけることが可能になります。

G検定の概要一覧

その他、G検定の概要を一覧にまとめたものが次のとおりです。

G検定の目的・ゴール
  • AIやディープラーニングジャンルの高度な知見の証明
  • 事業にAIを具体的に活用するための応用力の証明
正式名称G検定
運営JDLA(一般社団法人日本ディープラーニング協会)
日程1月/3月/5月/7月/9月/11月(年6回 ※2024年)
受験資格受験資格なし(どなたでも受験可能)
費用(税込)一般 13,200円
学生 5,500円
(両者とも、2年以内の再試験の場合は半額)
会場自宅(オンライン受験)
試験時間120分
出題内容
  • 人工知能(AI)とは
  • 人工知能をめぐる動向
  • 人工知能分野の問題
  • 機械学習の具体的手法
  • ディープラーニングの概要
  • ディープラーニングの手法
  • ディープラーニングの社会実装に向けて
  • 数理・統計

G検定の合格ライン

G検定の合格ラインは、正答率で約7割程度とされています。
ただ、運営元であるJDLAはG検定の合格率を非公開としているため、試験の月や年度によって異なる可能性はゼロではありません。

そのため7割という数字はあくまで目安として考えつつ、8~9割の正解率を目指すのが理想と言えます。

G検定の過去の合格者数と難易度

G検定の合格者数は2023年頃からおおよそ2,000~3,000人程度で、合格率は約70%です。
過去の受験者数と合格者数は、次のようになります。

受験者数合格者数合格率

2024(2回目)

5,527人3,760人68.03%

2024(1回目)

3,291人2,398人72.87%

2023(5回目)

5,330人3,662人68.71%

2023(4回目)

3,309人2,390人72.23%

2023(3回目)

4,518人3,106人68.75%

2023(2回目)

3,052人2,075人67.99%

2023(1回目)

7,150人4,705人65.80%

2022(3回目)

7,502人4,964人66.17%

2022(2回目)

6,398人3,917人61.22%
2022(1回目)6,760人4,198人

62.10%

2021(3回目)

7,399人4,762人64.45%
2021(2回目)7,450人3,866人

61.50%

2021(1回目)

6,062人3,866人63.77%
2020(3回目)7,250人4,318人

59.56%

2020(2回目)

12,552人8,656人68.96%
2020(1回目)6,298人4,198人

66.66%

2019(3回目)

6,580人4,652人70.74%
2019(2回目)5,143人3,672人

71.40%

2019(1回目)

3,436人2,500人72.76%
2018(2回目)2,680人1,740人

64.93%

2018(1回目)

1,988人1,136人

57.14%

20171,448人823人

56.84%

参考:JLDA

年によって多少の誤差はあるものの、過去3年では60~70パーセント程度を推移していることがわかります。

G検定の合格に必要とされる勉強量

G検定の合格に必要とされる勉強量は、目安としては約30時間となっています。
1日1時間を勉強時間として捻出すれば、1ヶ月程度でひととおり対策ができる計算です。

しかし30時間というのはあくまで目安であり、事前知識の有無や学習効率など、人によって異なります。実務ですでにAIに触れている方であれば30時間ほどですが、触れたことがない未経験者、もしくは数学に苦手意識をもつ方などの場合、40時間程度の時間を要することもあるでしょう。

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G検定で合格ラインに届かない人の特徴

G検定で合格ラインに届かない人の特徴

G検定は合格率こそ半数以上となっているものの、その反面で約半数は試験に落ちているということです。G検定の合格ラインに届かない人は、以下のような特徴があります。

  • 学習に時間を割いていなかった
  • インプットメインの学習を行っていた
  • 合格率だけを見て油断していた

それぞれ見ていきましょう。

学習に時間を割いていなかった

G検定に落ちてしまう方の特徴としてもっとも多いのが、学習時間を十分に確保てきていないことです。半数以上の合格率となっているG検定であっても、相応の学習時間を確保しないことには、合格ラインにたどり着くことはできません。

G検定の合格ラインに達するために必要となる学習時間は、おおよそ30時間前後と言われています。学習効率を意識することも大切ですが、必要な部分にしっかりと学習時間を設けることも重要です。

インプットメインの学習を行っていた

インプットメインで学習していることも、合格ラインにたどり着けない方の共通点として挙げられます。G検定においては、インプット以上にアウトプットの数をこなすことが大切であるためです。

具体的にはインプット3、アウトプット7程度の割合で学習を進めていくのがいいでしょう。
参考書を読破するよりも、問題集をひたすら解いて、間違えた部分や理解できない部分を必要に応じてインプットするのが理想です。

合格率だけを見て油断していた

G検定は合格率が約7割と半数以上であり、他のIT資格と比較しても高い傾向なのは事実です。
しかし、この合格率だけを見て「自分も大丈夫だろう」と油断してしまっている人は、合格ラインに達することはできません。

高度な知識が求められるほか、統計や分析といった数学的な知識も必要になるので、合格率は高くても難易度は決して低くないと思ったほうが無難です。

G検定合格ラインに到達するためのコツ

G検定の合格ラインに到達するためのコツとして、以下のようなものが挙げられます。

  • アウトプットと分析を繰り返す
  • 問題集とテキストを併用する
  • ITスクールを検討する

確実に合格ラインに達するため、参考にしてください。

アウトプットと分析を繰り返す

G検定の合格ラインに達するための、もっとも効率のいい学習方法として挙げられるのが、アウトプットと分析を繰り返すことです。
問題集を解き、自分がよく間違える箇所や苦手な部分を分析します。

分析を行わず漠然と数をこなすのは、「どの部分がどうわからないか」が不明確なので非効率です。アウトプットの後はかならず分析を行い、必要な箇所のみをインプットしてください。

問題集とテキストを併用する

G検定の合格ラインに達するには、なるべく問題集とテキストを両方購入し、併用することが大切です。問題集つきのテキストも多数販売されていますが、専門の問題集と比較すれば設問の数や質は劣ります

インプット用のテキスト、アウトプット用の問題集、それぞれを購入することで確実な合格ライン到達が実現できるのでおすすめです。

G検定のテキストについては、以下の記事も参考になるので、ぜひお読みください。

G検定おすすめのテキストはどれ?選び方や受かるための活用法を解説!

ITスクールを検討する

ITスクールを活用すると、独学では実現できない学習効率とモチベーションが生まれます。
独学ではわからない部分を自力で理解する必要がありますが、スクールを活用すれば、専門の講師に質問することが可能なためです。

また通学制のスクールの場合、おなじ志をもった仲間と出会うことでモチベーションの向上にもつながります。おすすめのAIスクールについては、以下の記事でも紹介していますので、ぜひご覧ください。

おすすめデータサイエンス系スクール4選!価格や特徴を徹底比較

G検定を取得するメリット

G検定を取得することで、以下のようなメリットが得られます。

  • 将来性の高いAI分野で活躍できる
  • 年収やキャリアアップを狙える
  • 合格者コミュニティで人脈形成ができる

それぞれくわしく解説します。

将来性の高いAI分野で活躍できる

AIや機械学習、ディープラーニングの分野は、現代においてとくに需要が伸びている分野です。
スマートスピーカーやロボット掃除機、自動運転など、あらゆる業界でAIが活躍しています。

G検定によってこのように将来性の高い分野の高度な知見を証明できるのは、将来的な人材価値を高めるうえでも有効といえるでしょう。

年収やキャリアアップを狙える

G検定をもつことで、年収アップおよびキャリアアップが期待できます。
G検定はAIやディープラーニングの分野において、高度な知識をもった人材であることを証明できるためです。

G検定は知名度と受験者数を年々上げている資格であるものの、まだまだ一般的に浸透している資格ではないため、G検定保持者の希少価値は高いです。

合格者コミュニティで人脈形成ができる

G検定に合格すると、合格者どうしのコミュニティに参加することが可能になります。
おなじ苦労を経験した方々との交流を通じて、AI分野に関する知見がさらに深まったり、人脈形成ができることから、新しい仕事に出会える可能性も高まります。

どんなに優れたスキルや資格をもっていても、最終的に大きなチャンスを運んでくれるのは「人」なので、交流の場が広がるのは大きなメリットです。

JDLA認定講座を活用して確実にG検定合格ラインへ!

より着実に、G検定の合格ラインへたどり着きたいと考えているのであれば、JDLA認定 G検定対策講座の受講を検討してみてはいかがでしょうか。
G検定対策講座はより最短のルートで合格するためのカリキュラムが用意され、合格ラインに達するための基礎知識はもちろん、統計などの込み入った数学知識を学ぶことが可能です。

またAI分野に精通した特任の教授による講習を受けることが可能ですので、新しくAIに触れる完全未経験の方でも安心して受講できます。
受講形式も3種類あり、会場学習・ライブウェビナー・eラーニングから選べるので、忙しい会社員の方にもおすすめです。

効率よく合格ラインに到達できるG検定対策講座を、ぜひ受講してみてはいかがでしょうか。

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G検定の合格ラインは? まとめ

検定の合格ラインは、正答率7割程度で、合格率は70パーセントと高い傾向にあります。
合格率だけ見れば高いものの、専門的かつ難解な数学知識が求められるので、学習時間はしっかり捻出しなければなりません。

問題集やテキスト、スクールを上手に活用のうえ、着実に合格ラインに到達できるよう頑張ってほしいと思います。

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