AI(人工知能)の急速な発展に伴い、知名度と受験者数を年々伸ばしているAI資格「G検定」。
今や書店やネットでは、実にさまざまな種類のG検定対策本が揃っています。
今回は、数あるG検定対策の本の中でも、特におすすめのものをテキストと問題集をそれぞれ分けてご紹介します。G検定に挑戦したいものの、どの本を買おうか迷っている方はぜひ参考にしてください。
G検定の概要
G検定は、JDLA(日本ディープラーニング協会)が運営する民間資格であり、AIやディープラーニングについての深い知識を証明する内容のものです。
人工知能の概要からディープラーニング手法、統計学やデータ分析などが出題されます。
年に3回(3月・7月・11月)開催されており、試験は自宅でオンライン受講ができるので、忙しい社会人の方でも比較的挑戦しやすい資格です。
その他G検定の詳しい概要は以下をご覧ください。
名称 | G検定 |
運営 | JDLA(一般社団法人日本ディープラーニング協会) |
日程 | 3月/7月/11月(年3回) |
受験資格 | 受験資格なし(どなたでも受験可能) |
費用(税込) | 一般 13,200円 学生 5,500円 (両者とも、2年以内の再試験の場合は半額) |
会場 | 自宅(オンライン受験) |
試験時間 | 120分 |
G検定の合格率と難易度
G検定の合格率は、毎年60〜70パーセントを推移しています。ちなみに2024年#1の合格率は72.87%です。
参考:「2024年 第1回 G検定」開催結果を発表(3,291名が受験し、2,398名が合格)
これは他のIT資格と比較しても高い数字なので、合格率だけで見ればそれほど難しくないと判断できるでしょう。
しかし、G検定は人工知能や深層学習の知識をビジネスで有効活用するための知識が問われます。またデータ分析においては統計数学の知識が必須になるので、決して「簡単」とは言い難いのも事実です。
「合格率が高いから自分なら大丈夫」などと油断せずに、相応の学習時間を設けることが大切になるでしょう。G検定の難易度や合格率については、以下の動画も参考になります。
G検定合格に必要な学習時間の目安
G検定の合格に必要となる学習時間は、目安として約30時間程度とされています。仮に30分の学習を毎日行った場合、2ヶ月で対策が完了するということです。
ただ、こちらの学習時間はあくまで目安となります。学習時間は勉強方法や手段、事前知識の有無など人によって大きく異なる部分だからです。
例えば「G検定を機にAIを新しく学ぶ方」などの場合、30時間では対策が終わらない可能性も十分あるので注意しましょう。
G検定の学習法については以下の記事も参考になります。
G検定の本のおすすめ5冊【テキスト編】
ここからはG検定おすすめの本として、テキストに絞って5冊ご紹介します。
深層学習教科書 ディープラーニング G検定(ジェネラリスト)公式テキスト
引用:Amazon
G検定対策本のベストセラーであるこちらの書籍は、運営元のJDLAが執筆および監修を行っており、最新のシラバスにも対応しています。練習問題も多く含まれており、一冊で必要十分な知識を学ぶことが可能です。
G検定を機にはじめてAIに着手する方にも、ぜひおすすめしたい一冊となっています。
ディープラーニングG検定(ジェネラリスト)最強の合格テキスト
引用:Amazon
「わかりやすい親切な解説」に注力されたG検定対策テキストです。初心者でも手に取りやすいようAI講師および専門家が執筆・監修を手掛けており、新しくAIを学ぶ方にも向いています。
体系的な学習内容により、しっかりとした「理解」を得ることができるため、迷ったら購入すべき一冊といえるでしょう。
試験まで時間がなくても合格できる方法としてeラーニング学習があります。
AI研究所のJDLA認定G検定対策講座ならリーズナブルな価格で要点を押さえた学習が効率よくできます。
これ1冊で最短合格 ディープラーニングG検定ジェネラリスト要点整理テキスト&問題集
引用:Amazon
試験合格に不可欠となる知識習得と問題対策が可能な一冊で、小難しい数式や文章を極力控え、イラストや表をふんだんに用いています。会話調で表現されたわかりやすい解説も魅力です。
頭にスッと入るような仕掛けも沢山盛り込まれていることから、なるべく時間をかけず効率的にインプットを行いたい方におすすめの一冊となっています。
スッキリわかる ディープラーニングG検定(ジェネラリスト) テキスト&問題演習
引用:Amazon
G検定を徹底的に分析した末に、とくによく出る部分のみが選定されたテキストとなっています。すみずみまで体系的に学びたい方よりも、出るところのみを効率的に学習したい方に向いているといえるでしょう。
付属の問題集も過去の出題傾向から出題されやすいポイントのみを掲載しているので、良質なインプット・アウトプットができます。
この1冊で合格! ディープラーニングG検定集中テキスト&問題集
引用:Amazon
より実戦形式に近いG検定の学習を行いたい方におすすめの一冊がこちらです。もちろん最新版のG検定の出題動向に対応しており、本番に近い形式の模擬試験が付属されています。
また各分野のページ末尾に理解度チェックが設けられていることから、学んだことが記憶に残りやすいのもメリットです。
G検定の本のおすすめ5冊【問題集編】
ここからはG検定おすすめの本として、問題集に絞って5冊ご紹介します。
徹底攻略ディープラーニングG検定ジェネラリスト問題集
引用:Amazon
AIやディープラーニング業界の第一人者である杉山将氏が監修・執筆を手掛けた一冊で、G検定でとくに出題される設問のみを厳選して収録しています。
公式の問題集でありながら、ていねいで理解しやすい解説がついているので、学習効率の向上を図れるでしょう。
G検定対策のいわゆる「黒本」として、ベストセラーとなっている問題集です。
最短突破 ディープラーニングG検定(ジェネラリスト) 問題集 第2版
引用:Amazon
書籍のタイトルにあるように、最短でG検定への合格を目指す方の強い味方となるのがこちらの問題集です。各章に単語の解説なども盛り込まれており、学んだことが記憶に残りやすいのが特徴です。
またこちらの問題集は解説に200ページ以上を設けていることもあって、これからはじめてAIに着手する方にもぴったりです。
これで完璧 ディープラーニングG検定(ジェネラリスト)最強の「合格」問題集
引用:Amazon
本編300問、模擬試験192問を収録したこちらの問題集は、理解スピードを早めて効率的に学習したい方におすすめです。「問題を解いて、解説を読んで理解する」というごくシンプルな手法で学習できるよう構成されています。
本書の監修を担当しているのは、G検定の分析に精通した専任の講師。そのため出題の内容の質も高いことがメリットです。
G検定 ~厳選問題集~
引用:Amazon
こちらの問題集は、「最小の努力で合格すること」をコンセプトに制作された背景があります。
設問・回答・解説以外の記載が極力省かれている点が特徴なので、「G検定本番直前の仕上げ」の目的で大きく役立つことは間違いないでしょう。
すきま時間で手軽に取り組むことができる簡易性がメリットですが、これから新しくAI学習に着手する初心者には不向きかもしれません。
超実践形式 ディープラーニングG検定問題集
引用:Amazon
G検定本番でとくに出題される380問を、厳選して網羅した問題集となっています。
実戦形式で取り組むことができるため、こちらの「G検定本番前の仕上げ」として活用したい一冊です。
実践的な問題だけでなく、噛み砕いたていねいな解説も大きなポイントです。
G検定の本の失敗しない選び方
G検定の本を選ぶ際、なるべく失敗を避ける方法として、以下が挙げられます。
- 発刊日が古いものはなるべく避ける
- G検定のテキストと問題集はそれぞれ購入する
- 理解できそうな解説が載っているものを選ぶ
それぞれ、詳しく解説します。
発刊日が古いものはなるべく避ける
G検定の本を選ぶときは、テキストおよび問題集ともに発刊日が古いものはできるだけ避けるのがおすすめです。G検定に限った話ではなく、資格試験の対策本においては「最新版の試験動向に対応しているか」が重要になります。
ましてAIやディープラーニングは、広いIT業界の中でもとくに変化や進化が目まぐるしい分野です。対策本選びに迷ったら、なるべく新しいものを購入してください。
具体的には、せいぜい3年以内に発刊されたものを選ぶのがいいでしょう。
G検定のテキストと問題集はそれぞれ購入する
G検定のテキストと問題集は、それぞれ別に購入するのがおすすめです。両方を別々に購入したほうが、インプットとアウトプットそれぞれの質をより高められるからです。
現代では「問題集つきのテキスト」などが市場にたくさんありますが、専門の問題集を用いるほうが、より本番の試験に近いリアルな形式で学習できます。また設問数に関しても、専門の問題集の方が圧倒的に数が多いです。
G検定の学習においては、インプット以上にアウトプットの量と質が問われます。テキストと問題集はそれぞれを購入し、学習に取り組むようにしましょう。
理解できそうな解説が載っているものを選ぶ
G検定対策本を選ぶ際は、理解できそうな解説が載っているかどうかもチェックすべきポイントです。同じ設問でも、対策本によって解説の仕方がまったく異なります。
解説が理解できそうか否かを判断するには、やはり現物を手に取ってざっと眺めてみるのがおすすめです。電子書籍で購入する際にも、必ず試し読みを活用するようにしてください。
図解や表が使われているもの、または噛み砕いた文体で執筆されているものなど、何でも構いません。自分自身が直感で「これなら理解できそう」と思うものを選びましょう。
なおG検定のテキストについては以下の記事でも紹介していますので、参考にしてください。
G検定の本と合わせるとおすすめな学習方法
G検定の対策本は、ビズロードのJDLA認定 G検定対策講座と併用することで、さらに深い理解を得ることができます。こちらはJDLA認定の講座で、会場受講、ウェビナー形式、eラーニングのいずれかの方法で受講することが可能です。
講座やカリキュラムについては、数々の実績を誇る慶應義塾大学の栗原教授が監修を担当。前提知識がない方向けにわかりやすく解説しており、初心者でも安心です。
G検定の合格に必要なディープラーニングや統計数学などの広い知識だけでなく、ビジネスの課題解決につながる考え方やスキルがハンズオンで学べます。
ぜひG検定対策講座を受講し、合格をより確実なものにしてください。
G検定の本を選ぶならどれ? まとめ
G検定の本を選ぶならなるべく発刊日が新しく、かつ自分自身が直感で理解できそうな解説のついた書籍を選ぶことが大切です。
本記事で紹介している対策本は、すべて上記の条件をクリアしています。また問題集とテキストは別々に購入したほうが、学習の質は上がるでしょう。
本記事が読者の皆様にとって、ベストな対策本に出会うきっかけとなれば幸いです。