AI(人工知能)の発展により、様々なイラストを生成する事がより簡単になりました。
AIイラストは、イラストに関する特別な知識やスキルが無くてもどなたでも簡単に生成可能です。
しかし、AIの技術は元々英語で開発されているため、AIイラストの自動生成サイトも英語で生成されている事が多く、ハードルが高く感じる事があるかもしれません。
そこで今回は、日本語で使用可能なAIイラストサービスをご紹介します。
PCとスマートフォン共通で使用可能なサイトとPCのみ・スマートフォンのみで使用可能なサービスをそれぞれご紹介しますので、ぜひ活用してください。
日本語で使用可能なAIイラストサイトとは?
日本語で使用可能と一口で言ってもAIイラストサイトにより、日本語に対応している部分は異なります。主に以下の2種類に分類されています。
- 日本語でテキスト(プロンプト)入力が可能
- サイト全体が日本語
現在は多くのAIイラストサイトが日本語でのプロンプト入力に対応していますが、サイト全体が英語表記だと勝手が分からず、少し不安になる方もいらっしゃると思います。今回ご紹介するのは、サイト全体が日本語表記のサービスに絞ってご紹介します。
AIイラストのやり方についてはこちらの記事で解説しています。
日本語で使用できるAIイラストサイト【PC/スマホ共通】
PCでもスマートフォンでも共通で使用可能なAIイラストサイトを解説します。
各サイトはWebサービスやアプリケーションサービス等を提供しており、デバイスが異なっても同じ内容のサービスが活用できるため大変便利です。
Bing Image Creator(ピング・イメージクリエーター)
Bing Image Creatorは、Microsoft社が提供するAIイラストサイトです。ChatGPTの会社が提供したAI画像生成機能のDALL・E3(ダリ・3)を搭載しており、無料でありながら最新のAI技術を用いたイラスト生成が可能です。
アプリはありませんが、Microsoftのアカウントをお持ちの方でしたら、ログイン連携ですぐ画像生成できます。PixAI.Art同様に、「ブースト」というサイト内で使用可能なクレジットが付与されますが、生成枚数ではなく生成スピードで消費される仕組みです。
ブーストは定期的に付与されるため、一度に大量の画像を作成しなければ、生成スピードが落ちることはないでしょう。AIチャットサービスのBing AI Chat経由でも利用可能ですので、Bing AI Chatを日常的に使う方は非常に利便性が高いです。
Picsart(ピクスアート)
出典:Picsart
Picsartは、サンフランシスコ発の写真・動画編集アプリで、AIを活用した生成・編集機能があります。
AIの編集機能の一部は有料になりますが、AIイラストの生成等の基本的な機能は無料。
無料でありながら、様々な画像の風合いに変更したり、生成イメージに合わせたプロンプトの候補を出したりと様々な機能が使用可能です。
YoutubeのサムネイルやInstagram等、SNSの投稿に合わせたサイズの画像作成が可能ですのでSNSの投稿を日常的にしている方にお勧めです。
iosとAndroidそれぞれアプリがあります。
Canva(キャンバ)
出典:Canva
Canvaは、無料で使用可能なオンライングラフィックデザインツール。Canva内にAI画像が作成できる機能がいくつか存在します。
有料版も存在しますが、無料版のユーザーでもAIイラストの生成は可能で、Googleアカウントをお持ちの方であればログイン連携ですぐ使用可能です。
Canvaには「Text to Image」という機能があり、テキスト入力でAI画像生成ができます。
加えて様々なAI画像生成ツールと連携しており、必要に応じてお好みのツールの機能を活用できるのが特徴です。
2023年11月現在Canva内で使用可能なAI画像生成ツールは以下になります。
- DALL-E リアルな画像やアートが得意。ChatGPTをリリースしたOpenAI社の画像生成機能です。
- Imagen 写真のような画像が得意。Google社の画像生成機能です。
- Mojo AI 美女のイラスト画像が得意。新機能のAI画像生成ツールで、簡単に美女のイラストが出来ると話題になりました。
iosとAndroidそれぞれアプリがあります。
NovelAI(ノーベルAI)【※サイト内で設定可能】
出典:Novel AI
Novel AIは小説を書く事に特化したサイトですが、サイト内の「NovelAI Diffusion」を活用する事で、精度が高い高品質なAIイラストが生成可能です。
NovelAI Diffusionは有料のサービスになりますが、簡単なテキスト入力で高品質なアニメ風のキャラクターイラストの生成が得意なため、大変人気があります。
サイト全体は英語ですが、設定画面で英語から日本語に切り替え可能です。しかし、所々日本語表記と英語表記が混ざっており、サイト全体が日本語表記になるには多少困難なようでした。
iosとAndroidそれぞれアプリがあります。
Adobe Firefly(アドビ・ファイヤフライ)
Photoshop等を提供しているAdobe社が提供するAI画像生成サイトです。
Adobe社独自の生成AIを使用しており、Adobe Stock内のコンテンツや著作権切れの画像等を学習データとして活用しているため、著作権問題を気にせず使用できます。
様々な加工を得意としており、PhotoshopやIllustrator等他のAdobe社が提供するサービスと連携して活用できるのも特徴です。
Adobe Fireflyのアプリケーションはありませんが、Web上でChromeやSafari、Firefox等を経由してモバイルブラウザで簡単にアクセスできるため、スマートフォンでも使用可能です。
但し、スマートフォンでの利用は制限されている機能もありますので、色々な機能をお使いでしたら、PC版をお勧めします。
生成AIイラストを作成するスキルについては、ProSkilllの生成AIセミナーで学ぶことができます。
日本語で使用できるAIイラストサイト【PCのみ】
Webブラウザ上で使用可能なAIイラストサイトになります。基本的には、全体が日本語表記のサイトですが、設定次第で日本語表記にする事も可能です。
PixAI.Art(ピクスAIアート)
出典:PixAI.Art
PixAI.Artはサイト全体は日本語ですが、おすすめプロンプト等部分的に英語になっている箇所もあります。
登録不要でGoogle、Discord、Twitter(X)、Appleのアカウントをお持ちの方でしたら、ログイン連携してすぐ使用可能です。
ログインを行うと1日1回10,000クレジットが支給され、クレジットは画像生成の際や加工の際に消費される仕組みです。
ただ毎日クレジットが支給されるため、大量にイラストを生成・加工をしなければ困る事はないでしょう。画像をGIFイラストに変換する事も可能です。
Artguru(アートグル)
出典:Artguru
Artguruは、AIイラストやAIアバターが生成可能なサイトです。背景透過等の加工や「ジブリ風」等のスタイルが選択できるのが特徴です。
他のユーザーが生成した作品やプロンプトを見れたり、そのプロンプトを用いて自分の作品に取り入れる事も可能。
気に入った画像があれば、画像を元に画像生成を行ったり、ライブラリ登録をする事も可能なため、イラスト生成の際の参考にもなるでしょう。
Google、Facebookのアカウントをお持ちの方はログイン連携を行えば、すぐ使用可能です。
無料版は、1日8回までと画像生成回数に限りがありますが、日付が変更されれば元に戻ります。
日本語で使用できるAIイラストサイト【スマホのみ】
スマートフォンアプリでのみ使用可能なAIイラストサイトです。外出先等から手軽にAIイラストが作成可能なため非常に便利です。
AIピカソ
AIピカソは、AIイラストの他にAIアバターを作成したり、作品に加工を加える事も可能な画像編集アプリ。アプリのインストールを行えば、登録不要ですぐ利用可能です。
アニメや美女等のスタイルの他に「いらすとや」風のスタイルがあるのが特徴的で、スタイルを設定する事で、誰でもいらすとや風の画像が作成できると話題になりました。
画像生成AIの知名度を上げた生成AI「Stable Diffusion」を元にしており、基本的に無料で使用できますが、何度か画像を生成すると「広告を見ながら生成する」といったボタンが出現し、広告が流れる仕組みです。
広告が気になる方は有料版をお勧めしますが、無料版でも十分使用可能です。
Vivid AI
出典:Vivid AI
Vivid AIは、台湾のサイバーリンク社が提供しているAIイラスト生成の他におしゃれな加工が可能なエンターテイメント要素が強いアプリです。
自分に似たアバターを生成し、髪型やトレンドファッション、インテリア等の背景も自由に設定可能。
イラストの風合いを変更するスタイルは多くの種類があり、様々なスタイルを試せるほか、元の写真の背景をAI画像に置き換える事も可能です。
風景に写り込む建物等は残したまま、空や季節を変更する事もできます。
理想的な画像を作るなら英語でのテキスト入力がおすすめ!
日本語表記であり日本語でのプロンプト入力も可能なAIイラストサイトをご紹介しました。
ただ先述したようにAI技術は英語で開発されているため、より理想的なイラストを生成したい場合は英語でのプロンプト入力をお勧めします。
英語で指示を出すのが不安であったり、どのように入力したら良いか分からないという方は、翻訳ツールで英文に変換したり、チャットAIに英文のプロンプトを聞いてみて下さい。
プロンプトの見本を表示する機能があるサイトでは、そのほとんどが英語表記でプロンプト表示されるため、そちらを参考にするのも良いでしょう。
万が一、出力されたイラストの仕上がりに納得がいかない時はぜひお試し下さい。
こちらの記事ではおすすめの翻訳ツールを紹介していますので、参考にしてみてください。
日本語対応サイトで気軽にAIイラスト生成をしよう!
今回は、日本語で使用可能なAIイラストサービスをご紹介しました。
AIイラストサイトは「このようなイラストを書いて欲しい」と画像イメージの説明を入力するだけで、想像していた画像が数秒で生成されます。
現在は、Web上のサービスの他スマートフォンやタブレット等で活用可能なAIイラストの自動生成サイトが多数存在しています。
今後も今回ご紹介した日本語対応のサイト以外にも多数のサイトが提供されるでしょう。ぜひ日本語対応のサイトを活用してイラスト生成をしてみて下さい。
ちなみに生成AIを活用した画像デザインを学習したい方は、ProSkilllの生成AIセミナーの受講を検討されるといいでしょう。