将来性の高いAIの仕事に就くため、G検定の獲得を目指す方は多いと思います。しかし、G検定は人気の資格ということもあって問題集の種類は多岐にわたるため、本当にいい問題集はどれなのか迷ってしまうもの。
今回の記事ではG検定の合格につながる、おすすめ問題集を5つご紹介します。本記事を読むことで評判の高い問題集がわかり、学習効率を上げることで合格率が飛躍的にアップするでしょう。
G検定とは?
G検定は、「一般社団法人日本ディープラーニング協会(JDLA)」という機関が運営する資格のひとつです。AIやディープラーニング、データ分析に関する深い知識を蓄えていることを証明できる資格です。
具体的には「AIをどうビジネスに活かすか」を思考し、実現できる能力が身に付く資格といっていいでしょう。ビジネスへの活用だけでなく、データ分析に必要な数学力や論理思考も身につきます。
G検定の概要については次の動画も参考になりますので、ぜひご覧ください。
G検定の概要一覧
その他、G検定の概要を一覧にまとめたものが以下になります。
G検定の目的 | ・AIやディープラーニングに精通していることの証明 ・上記をビジネスに活用する応用力の証明 |
資格の正式名称 | G検定 |
運営機関 | 一般社団法人日本ディープラーニング協会(JDLA) |
資格開催日程 | 年3回(3・7・11月) |
受験に必要な資格 | なし |
費用(税込) | 一般 13,200円 学生 5,500円 (2年以内の再試験の場合) 一般 6,600円 学生 2,750円 |
会場 | 自宅(オンライン受験) |
試験時間 | 120分 |
出題内容 | ・人工知能(AI)の概略 ・近年の人工知能のトレンド ・ディープラーニングの概略 ・ディープラーニング手法の具体例 ・データ分析や統計学 |
G検定の主な目的は、AI分野に対する深い知識の証明と、ビジネスへの有効活用となっています。またG検定は年3回と、資格試験としては比較的頻繁に開催しているため、スケジュールに合わせて柔軟に受験できる点がメリットです。
G検定の難易度および合格率
G検定の合格率はおおよそ60%前後となっています。以下は日本ディープラーニング協会が公表しているG検定の受験者数と合格者数の推移です。
受験者数の増加に伴って合格者も増えており、2022年では57%と半数以上が合格する結果に。さらに今後のAI需要の高騰から、受験者数および合格率も上がっていくと予想されます。
G検定の合格に必要な勉強量
G検定の合格に必要とされる勉強量は、おおよそ30~40時間程度です。とはいえ事前知識があるか否かで次のように変動します。
- 事前知識あり…約30時間前後
- 事前知識なし…約40時間以上
あらかじめAIに関する知見があれば、30時間程度で合格ラインに到達するでしょう。しかし完全未経験であれば、40時間以上の時間を要する可能性が高いです。
G検定の勉強については次の記事も参考になるので、ぜひご覧ください。
G検定のおすすめ問題集5選
ここからはG検定のおすすめの問題集を、5つに厳選して紹介します。
徹底攻略ディープラーニングG検定ジェネラリスト問題集
引用:Amazon
東京大学系のベンチャー企業「スキルアップAI株式会社」が出版するこちらの問題集は、AI業界の第一人者「杉山 将」氏による監修のもとに作成された公式問題集です。
G検定に出題される内容を厳選して模擬試験形式で収録。さらにていねいに噛み砕かれた解説も魅力で、学習効率の向上が期待できます。
最短突破 ディープラーニングG検定(ジェネラリスト) 問題集 第2版
引用:Amazon
幅広い設問範囲とわかりやすい解説が定評を集めるこちらの問題集。そのていねいな解説に使われているページ数は206にもわたり、ゼロからAIやディープラーニングの仕組みを学びたい方にもぴったりです。
また各章には用語の解説も盛り込まれているため、頭に入りやすいようになっています。
これで完璧 ディープラーニングG検定(ジェネラリスト)最強の「合格」問題集
引用:Amazon
本番でとくに出題されやすい部分や、本当に重要なポイントを徹底的に解説している問題集です。本編300問および模擬試験を192問網羅しているため、設問への理解を圧倒的に早めることが可能です。
またG検定の分析に精通した講師が監修に携わっているため、設問ひとつひとつが良質である点も注目です。
G検定 ~厳選問題集~
引用:Amazon
「なるべくラクに合格する」ことを目的に制作されたこちらの問題集は、最小限のシンプルな文章で構成されている点が特徴です。「問題、回答、解説」以外の文章を極力省いていることから、単語帳のようにサッと学習に取り組むことができます。
気軽な気持ちで取り組めるため、本番前の実力チェックおよび腕試しの用途に最適です。
超実践形式 ディープラーニングG検定問題集
引用:Amazon
タイトルのとおりG検定を実戦形式で徹底的に学習できる問題集です。本番に寄せた設問を合計380つ厳選して集めているため、効果的で幅広い対策を行うことが可能になっています。
また設問ひとつひとつについている「ていねいでわかりやすい解説」もポイント。初心者はもちろん、ひととおり学習を済ませた方でも、実践を模したG検定対策として最適な問題集です。
G検定の問題集の選び方
G検定問題集を選ぶ際には、以下のようなコツを抑えておくのが良いでしょう。
- 最新のG検定に対応しているか
- 回答にわかりやすい解説があるか
- 良い評判や口コミが多いか
それぞれ順を追って解説します。
最新版のG検定に対応しているか
G検定の問題集を選ぶなら、最新版に対応しているかはチェックすべき項目です。AIやディープラーニングは変化やトレンドの移り変わりが激しい分野であるためです。
G検定に関しては3年程度前の問題集になるだけで、問題の傾向が大きく変わっている可能性もあります。G検定問題集を選ぶなら、なるべく新しいものを狙いましょう。
回答にわかりやすい解説があるか
回答にわかりやすい解説があるかも要チェックです。なぜその回答になるのか、分析を通じて「理解」することが必要不可欠になるからです。
問題集の内容にざっと目を通し、自分が理解しやすそうな回答かどうかを把握してから購入に踏み切ることが大切になります。
良い評判や口コミが多いか
通販サイトなどで気にあるG検定問題集を見つけたら、評判や口コミにも目を通すことが大切です。ネットの評判は良くも悪くもさまざまですが、やはり総合的な評判がいい商品は、傾向として大きな失敗は少ないためです。
ただ評判に左右されすぎては、なかなか選ぶことが難しくなります。まずは自分との相性をチェック後、ひとつの参考として評判に目を通すのがおすすめです。
G検定の問題集を用いた効果的な学習方法
せっかく問題集を用いるのであれば、効果的に使用したいものです。ここではG検定の問題集で、効果的に学習する方法を紹介します。
学習の偏りを避け広範の問題を解く
独学でG検定対策をしていると、どうしても学習の偏りが生まれてしまうもの。たとえば苦手および得意な箇所ばかり反復してしまうなどです。
G検定の問題集はその範囲の広さを考慮し、あらゆる部分の設問をバランスよく網羅しています。特定の分野や科目ばかりを繰り返して学習していないかを意識することが、G検定問題集を有効活用するコツです。
わからない問題に悩む時間を決めておく
わからない問題に悩む時間を決めておくことは、G検定問題集を有効に使ううえで重要になります。G検定の問題の多くは、長い時間考えてもなかなか答えが出ない問題が多いためです。
効果的にG検定問題集を使うなら、「2~3分悩んだらとりあえず回答して次の問題に進む」といったスタンスで学習を進めましょう。G検定は範囲が広いので、一箇所を深く思考するより全体を俯瞰して把握したほうが効率がいいです。
苦手な箇所の分析を怠らない
苦手な箇所および間違った箇所の分析を必ず行うことも、G検定問題集を有効活用するコツとなります。分析なしでただ問題集を繰り返し問いても、知識の定着があまり期待できず非効率だからです。
G検定対策として、問題集を用いるのであれば、
- どの分野の、どの問題を間違えたのか
- 自分はなんと回答して間違えていたのか
- なぜ、その回答を選んだのか
を分析のうえ、適切に対処するほうがはるかに効率的。また分析することで記憶にも残りやすくなる点もメリットです。
G検定おすすめの学習方法については次の記事でも紹介していますので、ぜひ参考にしてください。
G検定を無料で学習できるサイト
ここでは、G検定を無料で学習できるサイトを紹介します。問題数や情報量で見れば問題集には劣るものの、最初の腕試し用途として役に立つので参考にしてください。
Study-AI
Study-AIは、AIやディープラーニングを深く学べたり、最適な学習環境を提供しているサービスです。G検定対策はもちろん、E資格やAI実装検定などの対策も提供しており、初心者はもちろん上級のAIエンジニアにもおすすめしたい内容となっています。
数あるサービスの中でも、「G検定対策の模擬試験テスト」を無料で提供しているのがポイント。こちらは日本ディープラーニング協会による認定を受けているので、本番で出題されやすい設問が多数用意されています。
AVILEN
AVILENはE資格試験対策受講者において、2021年からおおよそ90%の合格者を輩出しているITスクールです。AVILENはG検定対策の一環として「G検定スキルチェックテスト」を無料で提供しています。
G検定スキルチェックテストは問題数が20問と多くはありませんが、各分野から厳選された設問がバランスよく出題されるため、現段階の自分のスキルを確実に把握できるでしょう。
効率よくG検定対策するならProskillを活用しよう!
G検定の対策をより効率的に行いたいなら、Proskillが運営する「JDLA認定 G検定対策講座」の受講がおすすめです。日本ディープラーニング協会(JDLA)の認定を受けた講座、さらに東京大学教授である松原氏が監修を手掛けたカリキュラムで、合格に着実に近づくことが可能になります。
また満足度は99.8%を誇り、独学に比べて挫折率を大きく軽減できることは間違いありません。専門スタッフによる徹底的なサポートとフォローも充実しているため、問題集での独学の難しさに悩む方は検討してみてはいかがでしょうか。
まとめ
ここまでG検定の対策としておすすめの問題や選び方、学習方法についてご紹介してきました。G検定は合格率60%前後と、数字だけ見れば簡単そうに感じます。
しかし見方を変えれば、約半数が不合格になっているということ。G検定にはディープラーニングの仕組みや込み入った数学知識が求められるため、油断は禁物です。
自分に合った問題集を手に取り、上記で紹介した学習方法を参考にしつつ、着実に合格へのステップを踏んでほしいと思います。
