E資格の活用方法一覧!E資格はどこに活用できるのかを解説

音声認識や画像認識、アプリやIoT製品などのAI開発はさまざまな分野で重要な役割を担っています。
AIエンジニアにとって多くの活用方法がある「E資格」は、試験開始の2018年から年々受験者が増えています。

この記事では、「E資格」の概要や活用方法、活用事例、短期集中学習に特化した講座を解説しているので、志す際に参考にしてみてはいかがでしょうか。

AIエンジニアのためのE資格

E資格は日本ディープラーニング協会(JDLA)が実施する民間認定資格です。協会が認定しているセミナーを修めた者に、受験資格が与えられます。試験は年2〜3回実施されており、約100問の選択式です。2018年の初回試験の受験者は337人でしたが、2021年には1688人まで増えています。合格率は最も低かった2019年が63.31%、最も高かった2021年は78.44%です。試験範囲は「代用数学」、「機械学習」、「深層学習」、「開発・運用分野」の4つの分野に分かれています。なかでも「深層学習(ディープラーニング)」が試験範囲の多くを占めており、理由は「深層学習」がAI開発の重要な役割を担っているからです。

「深層学習」の発展で、AIの認識、判別能力は向上しました。音声認識や画像認識、物体認識による自立走行車の開発など、身近なものから、人命に関わるものまで多岐にわたります。また、政府が推進するDX(デジタルトランスフォーメーション)の影響で、業務のデジタル技術導入はさまざまな業界に及んでいます。「深層学習」の高い実装スキルを持つ人材は、活躍の場がより増えていくことが考えられるでしょう。学習体系を確立することで多くの人材を育て、有資格者が能力をアピールしやすくするために「E資格」が誕生し、「深層学習」に重きを置いているのです。

E資格の活用方法

AI開発の知識や実装スキルを証明する「E資格」の活用方法は、以下の3つがあります。

4つのAI分野を学習することで、AIエンジニアとしての能力が向上する

AIエンジニアといえば、コードを書き込むことに多くの時間を割くイメージがあります。しかし実際には、正常に作動しない場合に、問題となっている原因を突き止め、解決することに多くの時間を割くのです。この時、4つの分野から得た知識から、問題を別の角度から捉え、解決に導きます。学習した分野に偏りがあると、見落としてしまう問題点もあります。4つの分野を修めることで問題解決能力と修正能力が向上し、AIエンジニアとしての成長につながるでしょう。

専用コミュニティー「CDLE」への参加

「E資格」の合格者には、専用コミュニティー「CDLE(Community of Deep Learning Evangelists)」への参加資格も与えられます。参加は自由ですが、コミュニティーに参加することで2つのメリットが得られます。1つは、知識の共有です。AI開発の分野は進歩が早く、新しい知識や研究結果に溢れています。コミュニティーでは、新しい知識や自分に足りない既存の知識を得られます。もう1つは、ヘッドハンティングや転職のチャンスが得られることです。コミュニティーに参加すれば人脈が広がり、キャリアアップにつながる場合もあるでしょう。

ロゴの使用

「E資格」の合格者には、日本ディープラーニング協会から合格年号入りのロゴが発行されます。このロゴは名刺に記載できるため、社内外へのアピールに役立ちます。さまざまな業界がデジタル化に注目しており、導入を勧める営業にロゴ入りの名刺は効果を発揮するでしょう。また、社内で新たにAI開発やデジタル化推進の部門を開設する場合に、抜擢される可能性が高くなります。

E資格の活用事例3選

そんな「E資格」の活用事例を3つ紹介します。

転職

AI開発に関する知識や高い実装スキルを持っている証しである「E資格」は、転職活動に活かせます。アプリやIoT製品の開発など、AIエンジニアが活躍できる場は増えています。また、政府が推進するDX(デジタルトランスフォーメーション)も、業務のデジタル化に消極的だった企業が導入に取り組むきっかけになっているのです。その結果AIエンジニアの需要は高まっており、よりよい待遇や労働環境を選びやすくなっています。転職活動時にAI開発に関するスキルの証明として役立つでしょう。

社内でのキャリアアップにつながる

政府推進のDXにより、自社でデジタル化を担当する部署を開設する企業も増えています。業務のデジタル化は外部に委託する方法もありますが、安定した運用や問題が発生した場合に迅速に解決するためには、AI開発に関する知識とスキルを持つ人材の存在が不可欠です。そのために新しい部署を開設し、その部署を中心に新しいプロジェクトを立ち上げるのです。「E資格」を持っていれば、新しい部署、新しいプロジェクトの立ち上げに抜擢される可能性が高くなるでしょう。

デジタル技術の導入による業務の効率化は、業務を可視化するためにすべての部署で取り組む必要があります。部署を横断し、社内全体で取り組むプロジェクトの重要な業務に携われることは大きなキャリアアップにつながるでしょう。また、プロジェクト立ち上げから運用までの実績は、より好条件の職場への転職にも役立ちます。

フリーランスとして独立

クラウドソーシングなどを利用すると、個人でもAI開発に関する業務を請け負えます。その際に「E資格」を提示すれば一定以上のスキルの証明になるので、案件獲得の可能性が高くなるでしょう。働き方は多様性が増しており、AIエンジニアはパソコンとネット環境があれば、働く場所を自由に選べる職種の1つです。フリーランスとして自由度の高い働き方を求めるAIエンジニアには、「E資格」が活用できるでしょう。

E資格を取得するなら

「E資格」を受験するには、日本ディープラーニング協会が認定する講義を受ける必要があります。
短期間で修了が可能な、株式会社VOSTが提供する「E資格対策講座」の3つのメリットを紹介します。

講習は4回で短期集中

修了までに6カ月かかるセミナーもありますが、「E資格対策講座」は講習は4回、約1カ月で修了です。講習が短期で終わるメリットは、経験者と未経験者、両方にあります。AI開発のスキルを既に持っている経験者が、「E資格」獲得のために受講する場合、短期間で修了し受験に挑めることはメリットです。また、未経験者は広い範囲を短期間で学習する苦労はありますが、早く現場に立てばその分経験を得られるでしょう。

オンライン学習に対応

「E資格対策講座」は、オンライン講座を提供しています。そのため、受講会場へのアクセスが不便でも問題なく受講できます。

パソコンはレンタル可能

個人のパソコンを持っていない、またはパソコンのスペックな不安がある場合はレンタルが可能です。受講会場にパソコンが備わっており、オンライン講座の受講者は、事前に申し込めば修了までレンタルできます。

より活躍の場が増えるAI開発分野では、「E資格」が威力を発揮する

さまざまな分野でAI開発が重要な役割を担い、DXによりデジタル化に取り組む企業が増えるため、AIエンジニアの需要は高まるでしょう。
同時にAIエンジニアを目指す人も増えることも考えられますが、その時に知識とスキルを証明する「E資格」は威力を発揮します。
セミナーを修了し、早く資格を取得すれば経験と先行者利益が得られるため、短期集中学習のセミナーは有用です。この記事の解説が参考になれば幸いです。

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