E資格取得のメリットについて考えてみる

E資格は、AIエンジニアとしてのスキルを証明するための有力な資格です。
この記事では、E資格取得のメリットについて詳しく考えてみましょう。

E資格とは?

E資格とは

以前こちらの記事でもE資格について解説をしていますが、改めて説明します。
E資格とは、一般社団法人日本ディープラーニング協会(JDLA)が認定する、ディープラーニングの理論的な理解と、実装能力、AI全般の知識を正しく有しているかを検定する試験です。
一言でいえば、AI人材を育成するための資格なのです。AIの理論的な理解にとどまらず、プログラムの実装力までを問う資格で、受験の日までに、AIモデルの構築を実践できるようになることが必要です。
GAFAMなどの一部企業が運営するAI系・データサイエンスの資格はありますが、日本国内の団体が運営する資格としては、数少ないAI系の資格で、最もポピュラーなものです。
2023年11月現在で延べ8656名が受験し、6289名が合格しています。ここ数年では毎年約1500名ほどの合格者が出ており、その認知度は上がってきています。

資格の認知度が上がってくれば、E資格の合格者はその恩恵を受けることができます。
その最たるものは、AI実装能力の証明ですが、他にもいくつかのメリットがあります。
ではどのようなメリットが考えられるのでしょうか。
エンジニア、非エンジニアそれぞれの観点から解説します。

IT業界でのE資格取得のメリットとその難易度

IT業界でのE資格取得のメリットとその難易度

E資格はAIエンジニア向けの資格であり、ディープラーニングの知識や実装能力が求められる試験です。

当然、他のAI系の試験よりもその難易度も高く、他のIT資格と比較しても一線を画しています。
Googleのプロフェッショナル資格などの国外の資格を除けば、E資格はAI技術の最先端を学んだ証拠として、エンジニアにとってAIについての見識を持っている証明となります。
そのためITエンジニアにとって最も大きなメリットは、キャリアアップや転職に有利にはたらく可能性があることでしょう。
E資格は難易度は高いとされていますが、他のIT資格と比較してどのような利点や意味を持っているのでしょうか。
まず、評価の観点について考えてみましょう。

評価の観点

  • AIについての勉強・研究の証明になる
    E資格はディープラーニングやAI実装のための基本的な知識をカバーすることができます。
    学習の過程で新たな知識を得ることができますし、E資格の取得者はAIについての体系的な知識を有していると評価することができますAIエンジニアとしてキャリアチェンジしたい人にとって、大きなアピールになるのはメリットの1つです。
  • 社会的評価
    AIエンジニア/データサイエンティスト界隈では、E資格は一定の評価を受けています。
    ただし、国外のテックジャイアントが運営する資格と比較すると評価はやや劣るのではないでしょうか。
    それでも、国内ではメジャーなAI資格になりつつあり、国内認知度の高い試験に合格していることは、自身の評価、所属企業への評価につながります。
    プロジェクトリーダーにも一定レベル以上のAIスキルを要していることが証明できる点で、今後取得を目指す人が増えるのではないでしょうか。
  • おすすめ度
    E資格は取得に一定のコストがかかるため、負担は大きいですが、対外的に技術と知識の証明ができる点は大きなメリットであり、おすすめ度は高めです。
    取れるチャンスがあるなら取っておいた方が良いという感じです。
    また、GoogleやAWSなどの資格と違い、日本語で学習、受験ができる点もメリットでしょう。

他の資格との比較した場合のメリットの違い

  • 基本情報技術者試験
    エンジニアの標準資格として設定している企業が多く、IT業界で共通言語として使用できる資格です。
    国家資格であり、取得しておくことをおすすめします。
  • 応用情報技術者試験
    基本情報技術者よりもマネジメントに主眼が置かれています。
    基本情報と内容がかぶる部分もありますが、上位資格です。
  • 統計検定
    統計学やデータサイエンスに興味がある方におすすめです。
    特に準1級は広い知識が必要であり、学習の幅を広げる意味で価値があります。
    データサイエンスの能力指標に用いられることが多い資格です。
  • データサイエンス数学ストラテジスト
    数学的な知識を深めたい方に適しています。
    難易度は低めですが、数学の学習にはなります。
  • E資格
    AIエンジニア向けの資格であり、ディープラーニングに関する知識を証明できます。
    試験自体の合格率は高めですが、受験者のリテラシーの高い傾向にあると考えられ、難易度はそこそこ高いと言えます。

このような観点から総合評価すると、やはりAI実行能力の証明という観点ではE資格に合格することが第1選択になります。
データサイエンス系の資格でもAIの実装を学ぶことができるものもありますが、ディープラーニングを中心に学習できる資格はあまりないため、AIエンジニアの証明としてE資格は「取れるチャンスがあるなら取っておいてまず損はない」資格でしょう。
やはり、エンジニアも非エンジニアも学習歴の指標として国内では1番伝わりやすい資格となっている点はメリットではないでしょうか。

E資格を保有するエンジニアへの評価とメリット

E資格を持つエンジニアは、AI分野において高い専門性と体系的な知識を持っていることを証明できます。
この資格は、エンジニアとして更なるキャリアアップや転職活動において有利に働く可能性があります。
AI技術の需要が急増し、資格の知名度も上がっている現在、E資格を持つエンジニアは注目され始めています。
新規の採用はもとより、社内でAIを活用した新規事業の立ち上げメンバーなど、新しいプロジェクトチームに抜擢される可能性も上がります。

エンジニアがE資格を取得するメリット

  • E資格を持つエンジニアは、AI分野において高い専門性を持っていることを証明できます。
  • AI開発プロジェクトのメンバー入りに向けたアピールになります。
  • キャリアアップ・キャリアチェンジや転職活動において有利になります。

E資格を保有する非エンジニアのメリット

非エンジニアにとっても、E資格を取得することはAIに関する知識を持っている人材として魅力的に映る可能性があります。
AI技術は多くの職種で活用されており、適用の範囲が急速に広がっています。
一般のビジネスシーンでもAIを活用する場面は以前よりもグッと増え、E資格は幅広い分野で評価される資格となりつつあります。
またAIの基本原理や応用方法を理解することで、現在の業務に新たな可能性をもたらすことができます。

非エンジニアがE資格を取得するメリット

  • AIが導入される業種の幅が広くなり、E資格を持つ非エンジニアも、AI関連業務でチームをリードできます。
  • どのような職種でもAI技術を活用する機会が増えているため、エンジニアと非エンジニアとのハブになることができます。

転職・キャリアチェンジに関するE資格取得のメリット

転職・キャリアチェンジに関するE資格取得のメリット

E資格を取得するメリットはいくつかありますが、知識を証明することによる評価の上昇と、それがもたらすキャリアへの好影響が挙げられます。現職のエンジニアは、AIを専門としたキャリア形成に役立ちますし、非エンジニアはジョブチェンジの布石として活用できます。
学生にとっては就職活動の大きな武器となりますし、E資格の取得に向けて学習した内容そのものがAIの研究に近い意味合いがあり、他の学生と比べ特に大きなアドバンテージになるでしょう。
就活中の学生にはとても効果的な資格です。
ただし、受講費用が高めに設定してあるプログラミングスクールが多いため、手が出しにくいのも事実です。以下にE資格のメリットをまとめます。

キャリアチェンジ、転職に有利

E資格はAI分野におけるスキルを証明する材料となります。
新たなキャリアに挑戦したり、転職を考えている場合、E資格は強力な武器となります。

社内でのキャリアパス形成に役立つ

E資格を持つことで、プロジェクトリーダーや専門家としてのキャリアを築く機会が広がります。組織内での評価が高まり、リーダーシップを発揮するチャンスです。

技術レベルを明示的に示せる

E資格はAI技術の理解度を示す指標となります。スキルセットを明示的に示すことで、プロジェクトへの信頼性が向上します。

体系的なAIの知識が身につく

E資格取得の過程でAIやディープラーニングを体系的に学ぶことができます。最新のAI技術に追いつき、知識を深める絶好の機会です。

E資格の取得におすすめのセミナー

E資格の取得におすすめのセミナー

ここでおすすめのE資格セミナーをご紹介します。
セミナー選びのポイントは、合格率と受講料、講義内容、そして受講スタイルです。
そこでおすすめなのが、AI研究所のE資格セミナーです。このセミナーのおすすめポイントは以下の点です。

セミナーおすすめポイント

  • 受講費用が比較的リーズナブル
  • 講座終了率は99.2%以上、合格率は83.3%以上!
  • 基礎から応用まで学べる、幅広い講義内容!
  • 選べる受講スタイル

AI研究所のE資格講座は、まず他のE資格セミナーと比較して、価格がリーズナブルに設定されています。セミナーによっては30万を超えるものも多く、高価なセミナーは100万円を超えるものもあります。

その点で、AI研究所のE資格セミナーは20万円以下と受講しやすい価格設定となっています。
また、合格率は8割以上と高いです。
また、E資格の講座は修了要件を設けているセミナーがほとんどで、修了できずに離脱する受講生もいます。
AI研究所のE資格セミナーは修了率が99%以上と高く、最後までやり切ることができます。
さらに、E資格合格に必要な数学の基礎知識と応用数学の内容から、AIの仕組みと機械学習アルゴリズムの使い方、PythonのAIプログラミング基礎まで学習することができ、本講座の前には合計8時間以上の基礎講座を受講することができます。
初心者でも始めやすいセミナーです。
全4日間のコースという凝縮された内容とスケジュールは、忙しい社会人には受講しやすい設定となっています。
受講のスタイルも、対面講座、ライブウェビナー、eラーニングから選ぶことができ、それぞれのスタイルに合った学習方法で学ぶことができます。
講座受講完了後のフォローアップ講座も開講しており、合格に向けた学習計画が立てやくす、試験までの独習の内容を確認できる良い機会になります。

まとめ

E資格はAIエンジニアとしてのスキルを証明するための有力なツールであり、取得には多くのメリットがあります。
AIエンジニアに方向転換したいけれど、方法がわからない。
また、AIについて何をどのように学習すればいいのか、学び始めがわからないという方はE資格を目指すことで迷いなく必要な知識を身につけることができます。
AI技術の発展と共に、E資格を持つことはますます価値のある選択となっていくことと思います。
皆さんもキャリアアップや転職を考える際に、E資格の取得を検討してみてはいかがでしょうか。

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