オックスフォード大学の発表によると、AI(人工知能)による自動化で現在ある仕事の約半数がなくなるそうです。
実際、すでに多くの企業がAIを活用して自動化に取り組んでいます。もしかすると、あなたの仕事もなくなるかもしれません。今から私たちは何をすべきなのでしょうか。
この記事では、AIが奪う仕事とそうでない仕事、そして対策についてご紹介します。
本当にAIに仕事は奪われるのか?
近年、AIを活用する企業が増えていますが、AIを導入することで、企業は深刻な人材不足の解消や生産性の向上、人件費の削減など様々なメリットを得られるのです。
ここで注目したいのが人件費の削減です。AIが仕事を行うことによって、社員が解雇される可能性がありますよね。
これがAIに仕事を奪われるということです。
人々がAIに仕事を奪われると危機感を抱いた大きなきっかけは、イギリスのオックスフォード大学に勤める教授が発表した論文でしょう。
論文によると、AIによる自動化が進むことで、20年後には今ある仕事の47%がAIに奪われるそうです。
また、野村総合研究所も日本の労働人口の49%がコンピューターで代替可能になると同様のレポートを発表しています。
本当に15年後、20年後に半数近くの仕事がなくなるのかどうかは分かりません。もっと先の話になるかもしれませんし、予想よりも早くAIに仕事が奪われる可能性もあります。
不確かな未来のために、私たちができるのはAIについての理解を深めると同時に、対策を行うことが必要です。
AIによって奪われる仕事
ここからは、
- AIによって奪われる仕事
- AIが発展しても残る仕事
について詳しく解説していきます。AIによって奪われる仕事の特徴と主な職種についてご紹介します。
AIに奪われる仕事の特徴
AIが得意とするのは、単純作業を行う仕事です。
具体的な例で言うと、機械操作やレジ、資料作成、データ入力などです。
こういったマニュアルありきの単純作業は、人間よりもAIの方がずっと上手く行えます。
ミスなく24時間働き続けられるため、単純作業の仕事はAIに全て任せられる可能性が極めて高いです。
AIに奪われる可能性が高い主な職種
AIに奪われる可能性が高い主な職種を紹介します。
受付係
AI搭載タッチスクリーンやAIロボットが普及することで、受付の仕事はなくなるかもしれません。
実際に、すでにAIを受付に採用している企業も増えています。
受付ロボットは、タッチスクリーンでメニューを受け付けられるほか、多言語対応、音声認識などあらゆる機能を備えられ、人間よりも優れた仕事をしてくれるでしょう。
工場の作業員
すでに単純作業を行う工場では、AI搭載ロボットが活用されています。ミスをすることなく、24時間稼働できる点で非常に魅力的です。
工場の仕事の大部分をAIに任せる日は、そう遠くありません。
配達員
少し意外かもしれませんが、配達の仕事もAIに奪われる可能性は高いです。例えば、アマゾンはAI搭載ドローンによる宅配を進めています。
自動走行車や、AIドローンでの空路配送が普及すれば、AIロボットが配送の主役になるでしょう。
タクシー・バスドライバー
配達員と同様に、AI自動走行車が普及すれば運転の仕事はなくなる可能性があります。
特に最近は、運転操作ミスでの事故がニュースで多く取り上げられているので、意外と早く自動走行車は普及するかもしれません。
警備員
AIはセキュリティの仕事も得意です。現在は、防犯カメラにAIソフトウェアを搭載して、映像から特定の人物や不審物を見つけるために活用されるケースが多いです。
そのため、警備員とAIは共に働いていると言えます。
しかし今後、AIロボットが発展すれば、ロボットが不審者の対処も行えるので人間は不要となるかもしれません。
そのほか、事務員や農家、会計士などもAIに仕事を奪われる可能性が高くあります。
AIが発展しても残る仕事
AIが発展しても残る可能性が高い仕事の特徴と主な職種をご紹介します。
AIが発展しても残る可能性が高い仕事の特徴
AIに奪われないのは、クリエイティブなスキルや複数な判断などが求められる仕事です。創造性や協調性、コミュニケーション能力など人間ならではのスキルが必須な仕事は残るでしょう。
AIが発展しても残る可能性が高い主な職種
AIが代替できない可能性の高い主な職種をご紹介します。
エンジニア
アプリやウェブサービス、そしてAIを開発するエンジニアは生き残る可能性が高い仕事。
AIがプログラミングを行うかもしれませんが、エンジニアにはサービスのアイデアを考える創造力が必要です。
アーティスト
アーティストとは、音楽家や漫画家、グラフィックデザイナー、ネイルアーティスト、ライターなどを示します。
これらの職種は、豊かな想像力が必須であり、AIには行えない仕事です。
弁護士
弁護士には、相手の発言を正確に理解し、理由づけて弁護するスキルが求められます。
他の人間と口論できるロボットの製作はほぼ不可能でしょう。
弁護士がAIを活用する可能性は高いですが、AIに仕事を奪われる可能性は低いです。
そのほか、ケアマネージャーやソーシャルワーカー、イベントプランナー、コンダクター、経営コンサルタントは安心な仕事とみなされています。
AIに仕事を奪われないために行うべきこと
現状、AIに仕事を奪われる可能性が高くとも低くとも、対策を取っておくことが重要です。
ここからは、AI時代を生き残るためのアドバイスをご紹介します。
AIについて正しく理解する
これからいっそう、AIが私たちの生活に根付くことになるでしょう。生活や仕事の道具となるAIなのに、その特徴や仕組みなどについて知らなければ上手く活用できません。
これからはAIを賢く使える人間となる必要があり、そのためにまずはAIについての知識を学ぶことが重要です。AIの知識は一生ものの財産になると言っても過言ではありません。
AIの知識を身に着けたら、仕事にAIをどう使っていくのか考えるべきです。AIをうまく活用することで、あなたの生産性は高まり、より良い仕事の結果を残せるようになります。
AI時代に向けて新たなスキルを身に着ける
AI時代に備えて、新たなスキルを身に着けるのもおすすめです。特に仕事を奪われる可能性が高い方は、今から対策しておくべきでしょう。
これからの数年間、隙間時間にAIにないスキルを学習すれば、AI時代に重宝される人材になれます。
「何をすればいいのかわからない」と悩む方には、汎用性の高いプログラミングが良い選択肢となるでしょう。中でも、Pythonは初心者でも学びやすく、AI開発言語として人気なのでおすすめです。
またこれからは、主体性やコミュニケーション能力など人間ならではの能力が重宝される時代が来ます。AIにはできないことを考え、それを身に着けるように行動することが大切です。
AIプログラミングやAIをビジネスに活用する知識などは、AIセミナーで学ぶことができます。AIセミナーは、下記ページを参考にしてみてください。
AIに奪われる仕事についてまとめ
AIが奪う仕事と奪えない仕事について解説しました。
簡単な見極めは、単純作業の仕事は奪われる可能性が高く、創造性やコミュニケーション能力などAIにないスキルが必要な仕事は奪われる可能性が低いということです。
今からできる対策は、AIについての正しい知識を身に着けることです。
そして、あなたの仕事が奪われる可能性が高いのかどうかの判断や、新たなスキル獲得に向けて動き出しましょう。
AI研究所のAIエンジニア講習ではAIプログラミングやAIをビジネスに活用する知識が学べます。AI時代に対応できるスキルを身につけたい方は受講を検討されるといいでしょう。