コロナ禍以降、リモートワーク需要が伸びた一方で、「家にいてもつまらない」「会話が減ったことで笑顔が減った気がする」という悩みを持つ人が増えています。
そうした悩みを解決すべく開発されたAIアプリが「大喜利AI」です。
今回の記事ではそんな大喜利AIの概要や運営会社情報、使い方や仕組みについてくわしくご紹介します。AIの一風変わった活用例として、ひとつの参考にしてください。
大喜利AI(大喜利人工知能)の概要
大喜利AIとは、大喜利における「お題」や「ボケ回答」を自動生成してくれるAIシステムの総称のことです。精度の高いボケ回答をものの一瞬で返してくれることから、
- 「中の人は人間なのではないか」
- 「回答のキレがすごい」
- 「まるで芸人のように面白い」
と話題を集めました。
チャットボットのような仕組みでチャット形式で返答してくれるものもあれば、SNSの自動返信形式で返答を行ってくれるものなど、その種類はじつに多岐にわたります。
中でもとくに多くの方に親しまれている代表的なものが「株式会社わたしは」が運営する「大喜利人工知能公式アカウント」です。
「大喜利人工知能公式アカウント」運営企業「株式会社わたしは」の概要
運営会社の「株式会社わたしは」は、AI技術を活用したサービスを展開する企業です。
代表的なサービスとしてLINEで利用できる「大喜利人工知能公式アカウント」をはじめ、Xで利用できる「大喜利β」、AI技術を備えたLINE版大喜利β「大喜利人工知能」などがあります。
概要を一覧にまとめると、以下のとおりです。
会社名 | 株式会社わたしは |
英語名 | WATASHIHA Inc. |
本社住所 | 東京都新宿区西新宿3-15-5 ライオンズマンション西新宿422号 |
代表取締役CEO | 竹之内 大輔 |
設立日 | 2016年4月12日 |
資本金 | 6605万円 |
電話番号 | 03-6258-0857 |
主な事業内容 | 大喜利AI 大喜利α 大喜利β 音声合成AI 音楽ジェネレーター 都市伝説AI |
公式サイト | https://watashiha.co.jp/index.html |
AIはどうやって大喜利を生成している?
「なぜおもしろい回答を生成できるのか」については非常に複雑な概念やロジックの理解が必要になるので、簡単に説明します。まず大喜利AIは膨大なテキストデータから「面白い回答のパターン」と「面白くない回答のパターン」をそれぞれ学習しています。
たとえば一般の人が日常的に使っている話し言葉や、お笑い芸人が発するネタやワードなどです。
そして、それぞれの学習を終えたら、通常のチャットボットや文章生成とおなじ技術を使って回答を生成します。
たとえばチャットボットは、与えられたテーマや文脈に沿った文章を生成するべく文法や語彙などのルールを考慮しつつ自然な文章を作り出します。
大喜利AIもそれとおなじように、与えられたお題や質問に対して面白い回答を生成するべく文法や語彙を考慮しながら文章を作成するといった具合です。
またユーザーが面白いと感じた回答を評価するなど、ユーザーからのフィードバックを学習に活かすことで面白い回答を生成する能力が向上していきます。
なお、チャットボットについてさらに詳しく知りたい方は、以下の記事も参考になるのでぜひご一読ください。
大喜利AI(大喜利人工知能)を利用する方法
ここまで概要や生成の仕組みについて解説してきました。大喜利AIはユニークな娯楽AIではあるものの「使い始めるまでがめんどくさそう…」と躊躇する方もいるかもしれません。
しかし真逆で、どんなAIアプリやチャットボットよりも簡単に利用できます。この章では、始め方および利用方法について解説していきます。
「大喜利人工知能公式アカウント」に友だち申請を行うだけ!
結論、LINEの「大喜利人工知能公式アカウント」に友だち申請を行うだけで誰でも利用できます。LINEのトーク画面上でボケてもらったり、お題を提案してもらうツールだからです。
つまりLINEアカウントさえもっていれば簡単に始めることができます。LINEアカウントは日本人ならほぼ必ずもっているため、どんな方でも手軽に利用できることがメリットです。
まずはスマートフォンでLINEにアクセスし、およそ画面中央部にある虫眼鏡マークの付いた検索バーに「大喜利」と入力します。すると「大喜利人工知能公式アカウント」というアカウントが表示されると思うので、タップして「友だち追加」をクリックします。
「友だち追加」をクリックするとそのボタンが「トーク」という表示に変わりますので、引き続きその「トーク」をクリックします。
「トーク」をクリック後、以下のように通常のトーク画面に遷移したら、準備完了です。
大喜利AI(大喜利人工知能)の使い方
前述で始め方を紹介した大喜利AI(大喜利人工知能公式アカウント)では、大きく以下のふたとおりの使い方ができます。
- 思いついたお題に答えてもらう
- AIにお題を出してもらう
要は「AIにボケてもらうか」「自分でボケを考えるか」のふたとおりの楽しみ方があるということです。それぞれ順を追ってご紹介します。
思いついたお題に答えてもらう
使い方一つ目は、思いついたお題に答えてもらうことです。これはつまり「AIにボケてもらう」という楽しみ方を指します。
使い方は簡単で、先ほど表示させたLINEのトーク画面上で何らかのお題を入力するだけです。たとえば以下のように「こんなテレビは嫌だ!」と入力すると、AIが「水中っぽい」といったボケを瞬時に返してくれます。
引用:Line up
また、ただ単に「ボケて」という単語のみを入力しても「名字にファザコンで呼び合う」や「肝チケット詐欺さんが内臓を喰らう」など、いろんなボケ回答を返して楽しませてくれます。
引用:Line up
またテキストだけでなく、画像やスタンプだけを送信しても「小さな今年見つけた♡」や「顔が濡れると力が増す」などそれらしいボケ回答を瞬時に返してくれます。
画像やスタンプの内容や特徴を把握し、それに関連するキーワードを盛り込んでボケてくれることから、AIとして高性能であることが見て取れます。
引用:Line up
引用:Line up
このようにAIにお題を振るもよし、単にボケを振るのもよし、そして画像やスタンプでボケてもらうことも可能となっており、じつに自由度の高い使い方が可能となっています。
AIにお題を出してもらう
もう一つの使い方は、AIにお題を出してもらうことです。これはつまり前章とは真逆で、「自分でボケを考える、もしくはボケの練習を行う」といった楽しみ方になります。
こちらも使い方はじつに簡単で、LINEトーク画面上に「お題」と入力するだけです。たとえば以下のような具合です。
引用:Line up
「お題」と入力しただけで、AIは「こんなコードブルーは嫌だ」というようにお題を提案してくれました。
また、これだけではなく「お笑いAI育成」という機能があります。トーク画面に「お笑いAI育成」と入力すると、以下のような画面が吹き出しが表示されます。
引用:Line up
「このお題に回答する」をタップし、たとえば「ペガサス」などと入力すると、AIは「回答ありがとう!レイヴンかよっ!」というクスリと笑えるようなツッコミを瞬時に返してくれます。それと同時にレベルが上がったことを伝えるメッセージが表示されます。
引用:Line up
そしてもう一つの機能として、トーク画面に「お笑いAI育成」を入力したあとに「AIの回答を見る」をタップすると、AIがどんなボケ回答を出してくれるのか確認することも可能です。
このように、AIにお題を振ってもらい、それに対してボケてAIからツッコミを入れてもらうのもひとつの楽しみ方です。
またAI育成でレベル上げをしたり、AIが出す回答を参考にすることもできるため「自分自身のボケて回答のレベル」の向上を図れることもメリットといえるでしょう。
大喜利AI(大喜利人工知能)による回答例
上記の他にもさまざまな回答例があります。単に「ボケて」と入力したものに関しては以下のような具合です。
ミクスチャ全てがオーケストラアレンジ
名字にファザコンで呼び合う
犬がずっと吠えてる
また「お題」という言葉を投げると、次のような提案を行ってくれます。
十二支で入れ替えたい動物はありますか?
こんなコードブルーは嫌だ
さらに、特定のお題をAIに投げたときの回答パターンは以下のような具合です。
- ソ連が崩壊した理由
ド連とミ連が脱退- アンパンマンが誰にも言わない秘密
オムライスをゆっくりめくると興奮する- 「友達以上恋人未満」をくわしく解説
親に解説するほどではない- 音ゲーの上達方法は?
学業をおろそかにする
このように回答やお題のバリエーションは星の数ほどあり、クオリティも高い傾向です。
大喜利AIのようなAIチャットボットの作成方法を知りたい方には、AI研究所の生成AIセミナー がおすすめです。2日間で生成AI作成のスキルをマスターできます。
大喜利AI(大喜利人工知能)以外の大喜利AIサービス
前述で紹介した「大喜利人工知能公式アカウント」以外にも、さまざまな種類の大喜利AIサービスが存在します。ここでは、とくに代表的な以下の3つをご紹介します。
- 大喜利α(Xアカウント)
- 大喜利β(Xアカウント)
- AI大喜利 大桐くん(ChatGPTアカウント)
大喜利α(Xアカウント)
「株式会社わたしは」が運営する、大喜利の自動生成を行うのXアカウントです。
主にお題を作ってくれたり、ガヤ(ボケに対する反応)を瞬時に生成してくれます。どちらかというと大喜利を作る側、および発想力を鍛えたい方におすすめです。
大喜利β(Xアカウント)
こちらも「株式会社わたしは」が運営する大喜利自動生成を行うのXアカウント。
前述で紹介したαとは逆で回答を生成してくれるのが特徴なので、考えるよりも面白い回答を見たい方におすすめのアカウントです。
AI大喜利 大桐くん(ChatGPTアカウント)
ChatGPTユーザーの「TAMAGAKI YUYA」さんが作成したアカウントです。要はお題を投げることでボケ回答を自動生成してくれるチャットボットですが、プロフィールに「若手芸人なのでお手柔らかに」という文言が入っている点がユニークです。
なお、以下の記事では「画像生成AIサービス」について紹介していますので、他のAIサービスの参考としてぜひご一読ください。
大喜利AIについてまとめ
大喜利AIの中でもとくに代表的な大喜利人工知能公式アカウントは、「株式会社わたしは」という企業が運営するチャットボット型AIサービスのこと。特定のお題に対してクスリと笑えるような回答を返してくれたりお題を提案してくれます。
LINEで友だち申請を行うだけで手軽に利用できるうえ、さまざまなパターンの回答例があることからどんな方でも飽きずに楽しめるでしょう。ぜひ友だち申請を行って大喜利を楽しむとともに、AIの新たな楽しみ方や可能性を体感してみてはいかがでしょうか。
なお、AI研究所が運営する「ビジネス向けAI完全攻略セミナー」では大喜利AIのようなチャットボットサービスをはじめ、幅広いビジネスで大いに役立つAI実装ノウハウを1DAYの集中講座でスピーディーに学べるので、ぜひご検討ください。