画像生成AIの技術は常に進化しており、誰でも簡単に品質の高い画像が生成できるようになりました。個人法人問わず、画像生成AIで作成した画像を活用してSNSのアイコンやデザインを作成している方が増えています。
最近では、様々な画像生成AIツールが開発されており、特別な知識がなくても画像生成が数秒で作成可能。しかし、画像生成AIツールには有料ツールと無料ツールが存在します。
有料のツールは無料のツールと比較すると様々な制限がないため、より品質の高い画像が作成可能ですが、機能を使いこなせなかったり、思っていたよりも費用がかかる可能性もあるでしょう。今回は、無料で使用できる画像生成AIのおすすめツールを徹底紹介します。
作成した画像の商用利用についても解説しますので、商用利用をお考えの方はぜひ参考にして下さい。
無料の画像生成AIツールとは?
無料の画像生成AIツールとは、具体的にどのような内容なのでしょうか?有料版にすると全ての機能が使用できますが、無料版の場合はその機能に制限が設けられており、無料で使用できる範囲での操作となります。
その内容は、各ツールにより多少異なりますが、基本的には以下のような制限が設けられている場合が多い傾向にあります。
画像生成枚数の制限がある
画像生成の枚数に上限を設定しているツールです。初回の数枚は無料で画像生成可能ですが、ある一定の枚数を超えると課金が必要だったり、生成の度に広告が表示されるようになり課金で広告が非表示になる等があります。
また、画像生成の度にポイントやブースト等が消費され、数値がゼロになると課金が必要になるツールも存在します。
画像の精度など機能の制限がある
画像の仕上がりにおいて細かな微調整の設定を設けているツールです。明度やスタイル等は無料で設定可能なツールもありますが、より精度にこだわった画像を作成したい方は、画質の設定に制限があると不便に感じる事があるかもしれません。
無料で使用可能!画像生成AIのおすすめツールをご紹介!
サイトとアプリで使用可能な無料の画像生成AIツールをご紹介します。先述したように一部有料となる機能もありますが、基本的には無料で使用可能なツールを厳選しました。
ご紹介したツールがご自分に合うと感じましたら、始めは無料で使用して使い慣れてきたら課金を考えても良いでしょう。
【サイト】おすすめ画像生成AIツール
Webサイト上で使用できる画像生成AIツールをご紹介します。
Adobe Firefly
Adobe Fireflyは、Adobe社が提供する画像生成AIツールです。Adobeのアカウントをお持ちの方やApple、Google、FacebookのID連携でログインできます。
「Adobe Stock」内の写真やイラスト、著作権切れの画像等を元に学習したモデルを使用しており、著作権の心配がなく商用利用可能な点が大きな特徴。他のユーザーが作成した画像を元にしたり、プロンプトが閲覧できる点も魅力があります。
無料版は、画像生成枚数が毎月25回分といった制限がありますが、ひと月毎にリセットされるため、一度に大量に作成しなければ問題はないでしょう。通常のテキストから画像を生成する以外にも以下のような機能があります。
- 生成塗りつぶし 画像に要素を追加・変更できる
- テキスト効果 指定の文字デザインに様々な装飾を加工する
- 生成再配色 生成画像の配色を変更する
その他様々な機能が順次公開されており、常に進化しているAIツールです。
Bing Image Creator
Microsoft社が提供する画像生成AIツールです。Microsoftのアカウントをお持ちの方はログインで使用できます。
画像生成枚数の制限はありませんが、1日分の消費ブーストを使い切ると画像生成スピードが低下します。「アイデアを探す」では見本の画像とそのプロンプトが表示されるため、画像生成の際の参考になります。
日本語のプロンプトでも高画質な画像が生成される点も大きな特徴です。
PicWish AI画像生成ツール
出典:Picwish
画像編集サイト「PicWish」が提供している画像生成AIツール。PicWishのアカウントを作成するほかGoogle、Facebook、AppleのID連携でログインできます。
使い方がシンプルなため、初心者も分かりやすい操作性です。無料の画像生成枚数は初回の1回のみのため注意して下さい。
Twitterでシェアしたり友達招待等で無料クレジットが入手できる他、有料版に課金する必要があります。加工や編集に特化しており、消しゴムや背景透過・写真の切り抜き等、様々な加工が可能です。
【アプリ】おすすめ画像生成AIツール
アプリで使用可能な画像生成AIツールをご紹介します。スマートフォンやタブレットで使用できるため、外出先等からでも画像生成が可能です。
Dream by WOMBO
Dream by WOMBOは、無料でもスタイル数が67種類(有料版は84種類)と多く、様々な画像スタイルを生成可能な点が大きな特徴。生成する画像により多少の得意不得意はありますが、同一プロンプトで様々なスタイルを試す事が可能です。
画像サイズが変更可能なため、SNSにも投稿しやすいサイズになっています。無料版では1回につき生成枚数は1枚ですが、有料版に登録すると1回につき4枚の画像を生成できるため、バリエーションが増えます。
ios版、Android版のアプリがあります。
AIイラスト AnimeJourney
AIイラスト AnimeJourneyは、写真から日本風の二次元アニメのイラストを作成する画像生成AIアプリ。テキスト入力からの画像生成も可能です。
無料ながらパラメータの調整が可能なため、理想のイメージ画像に近づける点が特徴的です。生成した画像はギャラリーに並べる事が出来ます。日本のアニメやキャラクターの作風がお好きな方にお勧めです。
残念ながらios版は配信が停止されていますが、Androidのアプリがあります。
Wonder – AI Art Generator
出典:Wonder – AI Art Generator(ios) / Wonder – AI Art Generator(Android)
Wonder – AI Art Generatorは、画像生成後に修正できる機能が付いている点が特徴。また、「ワンダーチャット」というAIチャット機能が付いており、プロンプトを自動で作成する事ができるため、画像生成の参考になります。
無料版では1日5作品の制限があったり、画像生成を行う度に広告が流れます。海外風のスタイルのイラストが多いため、好みが別れそうですが、海外風のイラストが好きな方にはお勧めです。
YouCam Perfect
YouCam Perfectは、写真を元にAIアバターを作成できる画像生成AIツール。写真に様々なスタイルのフィルター加工を行う事で、簡単にAI画像を作成します。
一部のフィルターは有料ですが、無料のみでも十分画像生成を楽しめるでしょう。また、有料の機能ですが、画像から特徴を掴みオリジナル画像を作成する事も可能なため、自分だけのオリジナルアバターが生成可能です。
ios版、Android版のアプリがあります。
Picsart
Picsartは、多機能な画像・動画加工アプリです。様々な編集機能がある他、おしゃれなフィルターや背景削除・コラージュ・肌補正等もできます。
AI機能では、服を置き換えたりアバターを作成、GIFを作成する機能もあり、バラエティが非常に豊富です。無料版でも1度の画像生成で4枚の画像が作成可能です。InstagramやFacebook等のSNS投稿画面に合わせたサムネイルの作成もできます。
ios版、Android版のアプリがあります。
商用利用の可否は画像生成AIツールの利用規約を確認!
画像生成AIツールで出力した画像を商用利用したい場合は、各ツールの利用規約を確認する必要があります。商用利用可能なツールが多いですが、中には商用利用を禁止しているツールも存在します。
【注意!】画像生成AIにおける著作権問題
ご紹介したAdobe Fireflyは、独自の学習モデルを活用しているため、著作権等の心配はありませんが、多くの画像生成AIツールは、インターネット上のイラストや絵画、キャラクター等を含めた膨大な画像データを用いて学習しています。そのため、著作権に触れる画像が含まれている可能性もあり、出力した画像にもその要素が反映される恐れがあるのです。
また、特定の画像をアップロードして画像を生成する際も同様に、著作権に触れる事がないよう配慮が必要です。商用利用をお考えの方は、トラブルを防ぐためにも以上の点に十分注意して下さい。
無料の画像生成AIツールで画像生成スキルを身につけよう!
今回は、無料で使用できる画像生成AIのおすすめツールを徹底紹介しました。各ツールの特徴を理解し、ご自分に合った画像生成AIツール選びの参考になれば幸いです。
無料で使用可能な部分は各ツールにより異なりますが、ひとまず無料版を使用し、各ツールの特徴を把握した上で有料版の切り替えを検討するのが良いでしょう。また、商用利用をお考えの方は各ツールの利用規約を必ず確認して下さい。
画像生成AIツールを使いこなす事で、プロンプトのコツやスタイルの選び方等も掴みやすくなります。ぜひこの機会に、画像生成スキルを身につけてみてはいかがでしょうか。