AIに関するサービスには、ChatGPTというものがあります。
世界的に注目を集めていて、将来的に活用できる可能性が非常に高いサービスです。
ただ、ChatGPTが具体的にどういったサービスなのか、知らない人も多いでしょう。
そこで、ChatGPTに関して、できることや使い方などを解説していきます。
ChatGPTとは?
ChatGPTは、アメリカ企業であるOpenAIによって開発されたチャットボットです。
チャットボットとは、人の質問に対して、AIが適切な答えをするというプログラムです。
OpenAIは、幅広い分野に関する質問に答えられるチャットボットとして、2022年にChatGPTを公開しました。
チャットボットには、特定の分野にしか対応していなかったり、専門外の分野は的外れな答えを出したりするものも数多くあります。けれど、ChatGPTは、医療や経済のような専門性が求められる分野の質問にも、比較的高い精度で答えられるという特徴があります。
さらに、利用するためのハードルが非常に低いです。
ChatGPTはサービスとして提供されていて、特に専門的な知識を持っていない人でも、手軽に利用することが可能です。そのため、リリース直後から、世界中で注目を集めました。
ChatGPTの価格
ChatGPTの通常版は、無料で使用することができます。ただ、通常版とは異なる、ChatGPT Plusも用意されていて、そちらはサブスクリプション契約で利用できるようになります。
ChatGPT Plusの価格は、月額20ドルで、基本的な機能は通常版と変わりません。
しかし、通常版は利用者が多ければ、処理に時間がかかってしまいますが、ChatGPT Plusは優先的に処理をしてもらえるという違いがあります。
また、ChatGPTに何らかの新機能が追加された場合、その機能を優先的に使用できるのはChatGPT Plusの方です。
さらに、機能改善された時、その恩恵をいち早く受けることもできます。
プラン | 価格/month |
Free | USD $0 |
Plus | USD $20 |
Enterprise | 問い合わせ |
ChatGPTでできること
次にChatGPTで出来ることをご紹介していきます。
ChatGPTで出来ること1.質疑応答
ChatGPTの基本的な機能は、質問に対する回答です。
何か聞きたいことを送信すると、ChatGPTがそれに答えてくれます。
インターネットや書籍に書かれているようなことであれば、ひと通り質問できます。
ChatGPTが答えられないのは、インターネットや書籍に情報が書かれていない専門的な内容や、回答するのに何らかの経験を要するもの、そもそも答えがない質問くらいです。
ChatGPTで出来ること2.日常的な会話
ChatGPTは、質疑応答の機能を活用する形で、会話をすることも可能です。
ChatGPTは、まるで人間が答えるかのような回答ができるという特徴があります。
そのため、質問内容を工夫すれば、人とチャットで話している感覚で会話をすることも不可能ではありません。
ChatGPTで出来ること3.文章の作成
ChatGPTには、文章の作成をさせることも可能です。
作成できる文章の種類は、与えたテーマに対する説明やオリジナルの物語など、非常に豊富です。送信時に大まかな文字数をあらかじめ指定しておけば、その文字数通りの文章を作成してくれます。
また、長文を指定した文字数に要約するという使い方も可能です。
日本語の場合、基本的には丁寧な文章が作られますが、文体の変更も可能です。
特定の方言や、ある作家の作風などを指定すれば、それを模倣した文章を作れます。
よって、自らが作成した文章の文体を変えるという使い方もできるでしょう。
ChatGPTで出来ること4.翻訳
ChatGPTは、100を超える言語に対応していて、その言語同士で翻訳することもできます。
日本語の文章を打ち込んで別の言語に変換させても良いですし、コピーしてきた外国語の文章をChatGPTに貼り付けて、翻訳してもらうという使い方も可能です。
ChatGPTを使用した翻訳は、質疑応答と同様に、高い精度が期待できます。
専門性の高い内容であっても、翻訳時の誤差は少なく済むでしょう。
さらに、長文の翻訳であっても、短時間で完了させられます。
したがって、翻訳した文章がすぐに必要な場合にも有効です。
ChatGPTで出来ること5.楽曲の制作サポート
ChatGPTは、楽曲を製作するサポートのために利用することも可能です。
ChatGPTには、楽曲のコード進行を任せられます。
どういった雰囲気の楽曲を作りたいかを伝えてコードを求めると、文字形式で返信してくれる形です。
ChatGPTには、作詞させることもできます。
そのため、土台となる部分をChatGPTに任せて、楽曲を作るということも不可能ではありません。
ChatGPTで出来ること6.プログラムの生成や修正
ChatGPTは、比較的シンプルなプログラムであれば、生成することも可能です。
そして、複数のプログラミング言語に対応していて、特定の言語を指定すると、その言語に応じたプログラムが生成されます。
その機能を上手に活用すると、プログラミング作業が楽になるかもしれません。
また、自らが作成したプログラムで、バグが発生して正常に作動しないものを、修正させるという使い方も可能です。人がプログラミングをする場合、コードの使用ミスやタイプミスなどが原因で、バグが発生する恐れがあります。
そして、バグの原因となっている部分を探すのは非常に大変です。
そこでChatGPTを活用すると、その原因を機械的に探し出してくれます。
その機能を活用すると、修正作業がスムーズに進むでしょう。
ChatGPTの始め方
ChatGPTの始め方としてはまず、利用者登録をしなければなりません。
利用者登録には、メールアドレスあるいは、Google、Apple、Microsoftのアカウントを使用します。また、電話番号も必要です。
- アドレスまたはアカウントと電話番号を用意したら、ChatGPTのサイトにアクセス
- サイトのトップページにある「Try ChatGPT」を選択し、「Sign up」を選ぶ
- メールアドレスの場合は、入力した後にパスワードを設定
- 送信されてくるメール内にあるアドレスから認証
※アカウントの場合は、サイト上でアカウントを選択し、パスワードを入力し認証 - アドレスまたはアカウントの認証が終われば、名前を入力ページに移動し
※そのページに名前を入力した時点で、自らが18歳以上だと認めることと、利用規約に同意したことになる - 電話番号の認証
※電話番号入力欄が出るので、日本を選択して手持ちの番号を入力 - SMSでメッセージが送られてくるので、メッセージ内にある認証コードをサイトで入力
これでChatGPTの登録は完了です。
サイトにアクセスすることで、ChatGPTを使えるようになります。
ChatGPTのサイトにアクセスして登録したアカウントでログインしている状態になっていれば、すぐにChatGPTを使い始められます。
ページの下に入力ボックスがあるので、質問したいことを送信しましょう。そうすると、自動で返信されます。
サイト自体は英語表記ですが、質問の入力は日本語に対応しています。
日本語で送信すれば、日本語での回答が得られます。
ChatGPTの使い方
ChatGPTの使い方としては、なるべくシンプルな文章を使用するように心がけることが大切です。長文だと、求めている回答を得られない恐れがあります。
また、ひとつの送信で、ひとつの質問のみを送ることも大切です。
さらに、打ち間違いをすると、AIが質問に対して誤った認識をしてしまうため、特に専門的な用語は間違えないようにしなければなりません。
そういったことを守れば、ChatGPTは希望する答えを出してくれるでしょう。
ChatGPTの質問はチャット制になっていて、質問と回答が下に追加されていく形です。
サイドメニューにある「New chat」を選ぶと、別のチャット欄を用意できます。
もし、同じような質問でまとめたい場合は、チャットを分けると良いでしょう。
様々な活用方法があるChatGPT
多種多様な質問に答えてくれるChatGPTは、活用の幅が非常に広いです。
場合によっては、検索エンジンの代わりとしても利用可能です。
さらに、将来性もあり、回答の精度が高まったり、様々な機能が追加される可能性があります。
よって、積極的に活用することを考えてみても良いでしょう。