ChatGPT-4とは?機能と3.5との違い

現代のテクノロジーの中でもとくに注目されているのが、人工知能による自然言語処理の進化です。この分野の最前線を行くChatGPT-4は、OpenAIによって開発された最新のAI言語モデルであり、とても自然な文章を生成できることで知られています。

この記事では、ChatGPT-4の基本的な概要から、その前モデルであるChatGPT-3.5との違い、アップグレード方法、使い方やメリットまで解説します。

ChatGPT-4とは

ChatGPT-4とは

ChatGPT-4とは、OpenAIによって開発されたAIチャットボット「ChatGPT」の最新バージョンです。これまでのバージョンと比べても言語理解能力が格段に向上し、応答の質も高くなっています。幅広いトピックに対する理解力や、より自然で流暢な会話ができることが特徴です。

データセットがより大規模になったことや、アルゴリズムが改良を重ねられたことにより、ユーザーからの多様な質問や要求に対して的確かつ豊富な知識での回答ができます。
その応用範囲は非常に広く、日常的な会話・専門知識の調査・創作活動の支援まで、さまざまな場面で利用可能です。

また、多言語に対応している点も、ChatGPT-4の大きな強みの一つです。
「〇〇を翻訳して」などの会話にもスムーズに対応できることから、国際的なコミュニケーションにも応用できると考えられています。

ChatGPT-3.5との違い

ChatGPT-4とその前身であるChatGPT-3.5との間にはどのような違いがあるのでしょうか。

まず、ChatGPT-4はより広範囲のデータセットをトレーニングに使用しています。
これにより、さまざまな文化や言語のニュアンスを理解し、適応する能力が格段に向上しました。

さらに、ChatGPT-4は文脈を上手に理解することが可能です。
より長い会話においても、文脈を見失うことなく一貫性のある回答ができるようになったため、複雑な話題や専門的な内容でも正しい答えを導き出せます。

また、ChatGPT-4は曖昧な質問や要望に対しても、より適切に応答できるようになりました。
これは、推測をする能力が向上したことや、データセットの大規模化により多角的な視点を持って情報を処理できるようになったためです。
ChatGPT-3.5と比較して、ユーザーが提供する情報が少ない場合でも、ChatGPT-4はより効果的に必要な情報を抽出して満足のいく回答を生成できます。

また、誤解を招きやすい質問に対しても、より精度の高い応答が可能となりました。
より人間らしい言葉遣いにも正しく回答してくれるため、ユーザフレンドリーになったといえるでしょう。

ChatGPT-4へのアップグレード方法

ChatGPT-4へのアップグレードはとても簡単におこなうことができます。

  1. OpenAIの公式ウェブサイトにアクセス
  2. ChatGPTの利用にはアカウント登録が必要となるため、初めて利用する方はアカウントを作成、またはGoogleアカウントなどの既存のアカウントでログイン
  3. ログインが完了したら、プラン管理の項目で「ChatGPT Plus」を登録
  4. 現在、ChatGPT-4は有料プランに課金したユーザーのみ利用可能となっているため、このChatGPT Plusに課金
    ChatGPT Plusでは、新しいバージョンのChatGPTや新規追加された機能を利用することができます。ChatGPT Plusの料金は月額20ドルで、クレジットカードでの決済が可能です。
  5. 決済が完了したら、画面上部にあるバージョン切り替え設定から「ChatGPT 4」を選択
    ここではGPT-3.5とGPT-4、またプラグインを利用するバージョンを切り替えることが可能です。
  6. 切り替えを行うと新しいチャットページが開き、質問などを入力

これでChatGPT-4を利用開始できます。

ChatGPT-4の使い方

ChatGPT-4の使い方

ChatGPT-4は、入力箇所が「テキストボックス」「添付ファイル」のみであるため、誰でも簡単に使えるようになります。まずは、

  1. ChatGPTのページを開き、課金したアカウントでログイン
  2. 画面左にこれまでの使用履歴がでてきますが、一番上の「ChatGPT」をクリックすることで新しいチャットページが開く
  3. 画面左上にあるバージョン切り替えで「ChatGPT 4」を選択
  4. 画面下部のテキストボックスに尋ねたい文章・テキストボックス左のクリップマークから添付ファイルを送信

これだけでChatGPT-4から答えをもらうことが可能です。

ChatGPT-4の使用例としては、ふと浮かんだ日常的な質問から、特定の話題に関してアイディアをもらいたいとき、また創造的な文章や詩を作ってもらうなど、さまざまなものが挙げられます。質問の際には条件を付け加えることでさらに求めた答えに近くなることもあるため、いろいろな文言を使ってみるとよいでしょう。

このようなChatGPTへの命令文は「プロンプト」と呼ばれ、より効率的に答えを出してもらえるプロンプトを紹介しているwebサイトもあるため、自分がChatGPTを使うジャンルに応じて探してみてはいかがでしょうか。

ChatGPT-4に課金するメリットはある?

ChatGPT-4は有料プランである「ChatGPT Plus」に登録しないと利用できませんが、月額20ドルを払うだけのメリットはあるのでしょうか。
ここでは、ChatGPT-4に課金する3つのメリットを紹介します。

回答の速度・速度が向上する

ChatGPT-4は、前のバージョンであるChatGPT-3と比較して回答精度が高く、回答速度が速くなります。

例えば、ChatGPT-4がアメリカの司法試験の模擬問題を解いたところ上位10%のスコアを獲得したとのことです。ChatGPT-3.5では下位10%の成績だったことをふまえると、回答の質は大幅に良くなっていることがわかります。

画像とテキストの混合分析ができる

ChatGPT-4は、複数の種類のメディアを組み合わせて分析する「マルチモーダルAI」です。
そのため、画像とテキストを混合分析してその答えを出すような使い方もできます。

例えば、写真を送信して「この写真の状況を説明して」などと入力するとかなり詳細に答えが返ってきます。また、画像生成AI「DALL・E」を搭載したことにより画像を作ることもできるようになっているため、たとえば「添付した写真と似た構図でイラストを作って」などと送信すれば、自分が思ったとおりのオリジナルイラストを簡単に生成可能です。

読み込めるテキストの文字数が約10倍になる

ChatGPT-4では、1度に読み取れるテキストが約25,000文字です。これは、ChatGPT-3.5では約2,500文字と約10分の1だったため、かなり大幅なアップデートといえます。

一度に読み取れる文字数が増えると、例えば「以下のテキストを要約して」などの命令をする際に、参照できる資料の量が増え、効率的に要約が可能です。
また、論文のように多くのデータを参照して文章を作る際には、添付する文字資料が増えるため、より正確な情報を組み合わせて質の高い出力ができるようになります。

プラグインが利用可能になる

ChatGPT-4の利用に必要な「ChatGPT Plus」プランに課金すると、ChatGPT-4だけでなくプラグイン機能も使えるようになります。
プラグインとは、ChatGPTにさまざまな機能を付け加えることができるものです。
プラグインストアからさまざまなジャンルのプラグインを検索でき、インストール・有効化することですぐに利用できます。

たとえば、ChatGPT-4にはできないリアルタイムな情報へのアクセスや、ほかのソフトウェアとの連携、PDFへの出力などがあります。ChatGPTを使いこなしたいという方は、プラグインが利用できる点も含めて課金するのがおすすめです。

ChatGPT-4についてまとめ

ChatGPT-4は、その前身であるChatGPT-3.5から大幅にアップデートされ、言語理解も応答の精度も飛躍的に向上しています。

利用には課金が必要ですが、日常生活から仕事まで幅広い場面で使えるChatGPTを使いこなすためにも、ぜひ有料プランに登録してChatGPT-4を利用してみてはいかがでしょうか。

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