ChatGPTでプログラミングはできる?手順や注意点も解説

チャットボットであるChatGPTは、できることが非常に多いです。そして、プログラミングができるということを、耳にした人も多いのではないでしょうか。では、ChatGPTは実際にプログラミングに活用できるのか、具体的にどのような形でプログラミングをすれば良いのかを解説していきます。

ChatGPTはプログラミングが得意なのか

プログラミングは、ChatGPTが得意とすることのひとつです。膨大な情報を使って学習しているため、精度の高いプログラミングを実現できます。プログラミング言語も、JavaやC言語など、使用されることが多いものは人通り対応しています。また、R言語やSwiftなど、限られた分野や目的で使われる特殊なプログラミング言語にも対応可能です。

複雑なプログラミングは苦手

ChatGPTが得意とするのは、あくまでも基礎的なプログラミングに限定されます。扱わせるコードの量が多くなればなるほど、ChatGPTがミスをする可能性があります。また、複雑なルールを設定するプログラミングの場合、そのルールをChatGPTが理解できないかもしれません。よって、初級者から中級者レベルだと考えておきましょう。

ChatGPTを使ってプログラミングをする手順

ChatGPTを使ってプログラミングをする手順イメージ

それでは、ChatGPTを使った基本的なプログラミングの方法を確認していきましょう。

プログラミングのコード作成の指示を出す

ChatGPTでは、ログインした状態からいきなりプログラミングのコードを書くことができます。どのプログラミング言語を使用するのか、どういった機能を持ったプログラミングなのかをまとめた、プロンプトをChatGPTに送信しましょう。例を挙げると、「Pythonを使用して、シューティングゲームでランダムにターゲットが生成されるコードを書いてください」といった形です。そうすれば、ChatGPTがコードを返してくれます。プログラミングのコードを入力する必要はありません。

また、「Pythonを使って、シューティングゲームのコードを作成してください。条件は以下の通りです。
プレイヤーがキーボードの左右で操作し、スペースキーで弾を発射する。ターゲットは常に左右の往復移動をする。弾が当たったターゲットは消滅する。
消滅したターゲット1個につき100点を加算する。」のように、改行を用いて複数の条件を設定することもできます。

プログラミングのアイデア出しからコード出力を指示する方法

ChatGPTでは、プログラミングのアイデアを出してもらうという方法も使えます。まずは「シューティングゲームのアイデアを5つ、番号を付けて挙げてください」と送信しましょう。ChatGPTは、異なるアイデアを提示してくれるはずです。その後、「1番目のアイデアを、Pythonで使用するためのコードとして出力してください」のような文章を送ります。そうすれば、使えるコードが返ってくるでしょう。

コードのバグチェックを依頼する

ChatGPTからプログラミングのコードが返ってきたら、そのコードにバグが残されていないか、ChatGPTに確認してもらいましょう。コードが出力されたら、「コードにバグがないかを確認してください」と入力します。もし、明確なバグが見つかった場合は、その部分をピックアップしてくれるでしょう。そうして、エラー発生のリスクを下げたコードが出来上がったら、コピーしてプログラミング環境に貼り付けると良いです。

問題の改善や機能拡張をするには修正の指示を出す

ChatGPTを使ったプログラミングでは、希望するコードが1回で完成するとは限りません。もし、実装した後で問題が発生した場合は、同じチャットボックスで修正の指示を出しましょう。「キーボードを押しても反応しない問題が発生しました。原因を見つけて修正してください」といった形です。また、「シューティングゲームのターゲットが弾を撃つようにしたいです。そのためのコードを出力してください」という風に、機能改善の指示を出すことも可能です。

ChatGPTがプログラミングでできること

ChatGPTがプログラミングでできることイメージ

ひと口でChatGPTを使ったプログラミングと言っても、できることは色々あります。その中から、代表的なものをいくつかご紹介します。

プログラミングコードの作成

ChatGPTを使ったプログラミングコードの基本です。言語と目的を指定したプロンプトを作成するだけで、プログラミング環境に実装可能なコードを作成できます。使用目的次第では、プログラミングに関する知識があまりなくても、レベルの高いコードを作成できるでしょう。

プログラミングコードの修正

ChatGPTは、作成したコードの問題点を見つけるために使うことも可能です。「以下のコードにバグがないかを確かめてください」という指示をして、コードを入力するだけで、すぐにチェックをしてくれます。わざわざ時間をかけて、目視でバグチェックをする手間を省けるでしょう。また、「バグを修正する方法を教えてください」という指示で、具体的な修正案を出してもらうことも可能です。

プログラミングで使用したコードの説明

ChatGPTでは、ただコードを出力させるだけでなく、コードごとにどのような機能を持っているのかを説明させるということも可能です。「Pythonでシューティングゲームを作りたいです。簡単なコードを書いて、その説明をしてください」という風に指示を出せば、コードと一緒に説明文が添付されます。その機能を使えば、知らないコードが出てきても理解しやすいでしょう。また、初心者が学習のために、ChatGPTに解説付きのコードを出力させるという使い方もできます。

プログラミング言語の変換

既存のプログラミングコードを、別の言語に対応する形に変換することもできます。「以下のPythonで書かれたコードを、Javaに対応する形に変えてください」という指示を出し、コードを貼り付けるだけです。長いコードでなければ、すぐに変換後のコードを出力してくれるでしょう。わざわざ時間をかけて、コードを打ち直しする必要がありません。また、知識がないプログラミング言語を、理解しやすい形に変えるという使い方もできるでしょう。

ChatGPTを使用してプログラミングする際の注意点

ChatGPTを使ってプログラミングをする際に、気を付けなければならないことがあります。どのような点に注意すれば良いのか、確認していきましょう。

機密情報は入力しない

ChatGPTは、ユーザーから送られた情報を、学習の材料にする性質があります。そのため、入力した情報が、別のところで活用されることを考えなければなりません。もし、プログラミングコードの修正などのために、機密情報が含まれるコードを入力すると、その情報が流出してしまう恐れがあります。また、ビジネスシーンでは、プログラミングコードそのものに機密性がある可能性が考えられます。独自開発したコードを、ChatGPTが別のユーザーに提供してしまうかもしれません。そのため、ChatGPTに送るプログラミングコードは、第三者に見られても問題のないものに限定しましょう。

ChatGPTだけを信用しないように

ChatGPTは、コードの作成からバグのチェックまで、プログラミングに関するひと通りのことができます。ただ、バグのチェックをしたとしても、完全に正しいコードができあがるとは限りません。実装後にバグが発生する可能性は十分あり得ます。そのため、ChatGPTのプログラミングに、頼りっきりにならないようにしましょう。重要度の高いプログラミングは、人が最終チェックを行うようにしてください。

ChatGPTはプログラミングのサポートに役立つ

ChatGPTのプログラミングができる機能は、個人の趣味からビジネスシーンに至るまで、幅広い場面で活用できるでしょう。もちろん、全てのプログラミングをChatGPTで済ませることはできず、色々と制限や注意点もあります。しかし、上手に使いこなせば、効率的なプログラミングを実現できるはずです。

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