ChatGPTの翻訳機能は使いやすい?翻訳方法・メリット・翻訳精度

OpenAI社が提供しているチャットボットのChatGPTは、色々な使い方が可能です。その使い方のひとつに、翻訳機能があります。日本語などの文章を、別の言語の文章に翻訳してくれる機能です。

それでは、どのように使用すればChatGPTで翻訳ができるのか、確認していきましょう。

ChatGPTを使って翻訳する方法

それでは早速、ChatGPTの翻訳機能の使い方について解説していきます。厳密には、ChatGPTには翻訳機能というものはありません。そのため、機能切り替えなどの操作は必要なく、文章で翻訳するよう指示する形になります。
ChatGPTは色々な文章に柔軟に対応してくれるので、使いやすいです。

短い文章を翻訳する方法

翻訳したい原文を用意できているのであれば、「『翻訳したい文章』を翻訳してください」という形が最もシンプルで、括弧でくくった部分だけが翻訳されます。

「これはペンです」という文章を英語に翻訳する場合、「『これはペンです』を英語に翻訳してください」と入力する形になります。そして、「英語」の部分を「中国語」や「ドイツ語」などに置き換えれば、他の言語にも翻訳可能です。
外国語を日本語に翻訳する場合は、「””This is a pen”” を日本語に翻訳してください」といった形で、指示の部分は日本語でも問題ありません。

長文を翻訳する方法

数行に及ぶ長文を翻訳する場合も、括弧でくくる方法は使えます。「以下の文章を英語に翻訳してください」と最初に入力し、その下に翻訳したい文章を書くという方法も可能です。
最初に指示しておけば、指示内容の文章を見失うリスクが減ります。また、原文を括弧でくくる必要もありません。
長文を打ち込んで入力する場合、改行が必要になることが多いですが、ChatGPTへの入力時はShiftキーとEnterキーを組み合わせて開業しましょう。

原文がない場合に翻訳する方法

ChatGPTで翻訳をする際には、原文が必須ではありません。元となる文章をインターネット上から集めさせ、それを翻訳結果として出力するという方法もあります。
例えば、「日本の昔話『桃太郎』を英語に翻訳してください」といった形です。また、「日本の謝罪で使う定型文を英語に翻訳してください」といった使い方もできます。
いずれの場合も、原文を入力せず、翻訳後の長文として返してくれるはずです。

ChatGPTの翻訳機能を使う際のポイント

ChatGPTで翻訳をする際には、意識すべきポイントがいくつかあります。そのポイントを確認していきましょう。

翻訳する条件を細かく設定する

ChatGPTでは、ただ単純に文章を翻訳するのではなく、どういったニュアンスで翻訳するのかを細かく指定することができます。
「ビジネスシーンで使用する文章に翻訳する」「友達向けの文章にする」などの条件を、指示に付け加える形です。そうすると、より状況に適した翻訳結果になるでしょう。
また、何のために翻訳をするのか、どういった立場としての文章なのかなども、条件として付け加えられます。そのような条件設定は、積極的に使いましょう。

指示の内容を明確にする

ChatGPTを使用した翻訳の基本として、指示の内容をはっきりさせるというのは非常に大事なポイントです。何語に翻訳するのか、どういった目的としての翻訳なのかなど、明確な文章を書きましょう。
特に条件が多ければ、指示内容が複雑になりやすいです。その結果、ChatGPTにきちんと指示が届かず、間違った翻訳になる恐れがあります。そうならないために、必要であれば改行を使いながら、わかりやすい内容を心がけてください。

翻訳後にChatGPTに校正させる

ChatGPTを使用して翻訳する場合、誤訳を疑いましょう。特に日本語から外国語への翻訳は、誤訳を見逃しやすいです。そのため、ChatGPTに自ら校正させましょう。翻訳結果が出たら、そのまま校正するように指示を出します。
そうすれば、文章としておかしい部分を簡単に見つけられます。日本語への翻訳だと、自らチェックもできますが、ChatGPTに校正させた方が手軽です。

Officeファイル等をChatGPTで翻訳する方法

WordなどのOfficeソフトに書かれている文章を、翻訳したい場合もあるでしょう。もし、直接OfficeファイルをChatGPTに読み込ませた上で翻訳するのであれば、Code Interpreterなどのプラグインを使用する必要があります。
また、ChatGPTでプラグインを使う場合、有料プランへの加入が必須であることを覚えておきましょう。さらに、プログラミングの技術も欠かせません。

Officeファイルを読み込むプラグインとChatGPTを結ぶコードを作れば、ChatGPT側でファイルを読み込めるようになります。そして、読み込むファイルを指定した上で指示をすれば、Officeファイル内の文章を直接翻訳可能です。

無料プランや技術力がない場合はコピー&ペースト

Officeファイルを直接読み込ませて翻訳するには、ChatGPTの有料プランと、プラグインを使いこなせる技術力が必須です。もし、どちらか一方でも不足している場合は、コピー&ペーストを使用しましょう。
長文を翻訳する場合と同じように、翻訳する指示を出した上で、原文として貼り付けます。

ChatGPTで翻訳するメリットとは

ChatGPTを翻訳することには、いくつかのメリットがあります。そのメリットをご紹介していきます。

いつでも手軽に高品質な翻訳が可能

ChatGPTは、アカウントを作成するだけで、誰でも無料で利用できます。一度に入力できる文字数は日本語で約2000字という上限がありますが、それ以外の制限は特にありません。
そして、24時間いつでも使えるのが大きなメリットです。使用する時間帯や、使用回数によって翻訳の精度が落ちるということもないです。
よって、常に安定したクオリティの翻訳ができます。

レスポンスが速い

ChatGPTは、翻訳の指示や原文を入力してから、翻訳結果が出るまでの時間が短いのもメリットです。
短い原文であれば、瞬時に返ってくるでしょう。長文であっても、通常は数秒待てば返ってくるはずです。
そのため、すぐに文章を翻訳したい時でも、ストレスを感じずに快適に使えます。

対応している言語数が豊富

ChatGPTには、翻訳できる言語が多いというメリットもあります。基本言語となっている英語だけでなく、フランス語や韓国語など、50以上の言語の相互翻訳が可能です。
そして、どの言語を選択したとしても、翻訳の質が大きく落ちるということはないでしょう。

ChatGPTの翻訳精度はどれくらいなのか

ChatGPTは、精度の高さも大きなメリットです。数ある翻訳ツールの中でも、トップクラスの翻訳精度を誇ります。AIが得意とする自然言語処理の機能を使って翻訳するので、細かなニュアンスや意訳も含めて、高品質な翻訳をしてくれるでしょう。
そして、ChatGPTはユーザーが入力した情報をフィードバックとして集め、学習を続けています。つまり、翻訳精度はリアルタイムで高まっていることになります。

完璧な翻訳ができるとは限らない

ChatGPTは精度が非常に高いですが、誤訳が全くない、完璧な翻訳ができるというわけではありません。独特な言い回しを多用したり、前後関係が重要になる長文を入力したりする場合は、違和感を伴う翻訳結果になる恐れがあります。
そのため、重要な場面で使用する文章を翻訳するのであれば、翻訳後に間違いがないかをチェックした方が良いでしょう。

専門的な分野の翻訳は精度が落ちる

ChatGPTは、インターネットから様々な情報を集めて、翻訳を行います。そのため、ある程度専門的な文章であっても、翻訳は可能です。
ただ、ChatGPTが理解できない専門用語を多用する場合、精度が落ちやすいです。そのため、海外の論文などを翻訳する場合は、あまり精度の高さは期待しない方が良いでしょう。

使いやすくて精度が高いChatGPTの翻訳機能

ChatGPTを使用すれば、精度の高い翻訳が可能です。他の翻訳ツールに劣らないクオリティを期待できるでしょう。
また、無料である上に、上限文字数も多いという、使いやすさも魅力です。ただ、使い方次第で翻訳のクオリティは上下するため、ポイントを押さえた上で翻訳機能を使うようにしましょう。

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