ChatGPTの文字数制限を徹底解説!超えてしまった場合や注意点も紹介

対話型AIチャットのChatGPTを利用する際には、入力する質問文やChatGPTからの回答の文章に文字数制限があるということをご存じでしょうか。
ここでは、ChatGPTに文字数制限が設けられている意味や、文字数制限の注意点についてご説明します。

ChatGPTの文字数制限とは

最初にChatGPTの文字数制限について詳しく解説いたします。

テキスト入力の文字数制限が設けられている

ChatGPTの文字数制限とは、質問文や回答の文字数の上限を指します。
対話型AIのChatGPTでは、利用者が作成した質問文をAIに投げかけて情報収集ができますが、入力するテキストには文字数の上限が設けられています。
ChatGPTを導入するにあたっては、質問文は決められた文字数までしか入力できない仕組みになっているという特徴をしっかり覚えておきましょう。

ChatGPTからの返信にも文字数制限がある

ChatGPTにおいては、質問文を入力する際に文字数制限が設けられているのと同様に、質問文に対するChatGPTの回答の文章に関しても、文字数制限が設けられています。
文字数制限を超える回答の場合、文章の途中までしか表示されないという点は、覚えておきたい注意点です。

文字数制限の単位はトークン

ChatGPTでは、文字数制限をトークンという単位で表しています。トークンは、テキストを構成する最も小さな単位を指しています。
ここで注意したいのが、使用する言語によって、トークンの規定が変わってくるという点です。

英語の場合、1つの単語や1つの句読点が1トークンとみなされます。日本語の場合、基本的には1文字が1トークンに該当します。
日本語は、英語と比べて単語の区切りが明確ではなく、トークン化をするのが難しいため、1文字=1トークンという扱いになっています。英語であれば「Hello」が1トークンになるのに対して、日本語であれば「こんにちは」は5トークンとカウントされます。

バージョンによって文字数制限の上限数が異なる

ChatGPTには、無料版と有料版があり、有料版にはさらに複数のバリエーションやプランがみられます。
どのバージョンであっても、文字数制限が設けられていますが、上限数に関してはバージョンやプランによって差があります。
文字数制限にも注目して、ChatGPTのバージョンを適切に選ぶようにしましょう。

ChatGPT Free

ChatGPTの無料版にあたるChatGPT Freeでは、1回の対話セッションで入力できる文字数制限は、約2048トークンまでです。

ChatGPT Plus

有料版の場合、入力できる文字数の上限数が多くなります。一般ユーザー向けのChatGPT Plusの場合、1回の対話セッションでの文字数制限は約4096トークンまでです。

ChatGPT Business

企業向けのChatGPT Businessのプランであれば、入力できる文字数制限が約8192トークンまでとなり、詳細な内容を記した質問文を入力して利用することができます。

ChatGPT API

ChatGPT APIの場合、ユーザーのリクエストに応じてトークン数の上限が異なります。

ChatGPTに文字数制限がある意味

では、ChatGPTにはなぜ文字数制限が設けられているのでしょうか。

AIモデルへの過度な負担を抑制する

ChatGPTを使う際には、人間がAIに対して命令文、質問文を送信します。ChatGPTから回答を得るために入力する文章のことをプロンプトと呼びます。プロンプトが送信されると、AIが学習した膨大なデータに基づいた回答を文章を作成して提示してくれます。

長文のプロンプトが送信されると、AIモデルに過度な負荷が掛かってしまい、情報処理能力が十分に発揮されない可能性があります。そのため、文字数制限によって情報量を抑制して、情報処理能力を適正に保つシステムが整えられているのです。

多様なバージョンやプランの差異化が図れる

様々なバージョンやプランの差異化を図ることができ、有料版を選択するユーザーがメリットを感じやすくなるという点も、文字数制限が導入されている理由のひとつです。
文字数制限の条件を比較しながら、用途に合わせたバージョンやプランを選ぶと、快適にChatGPTを使いこなせるでしょう。

ChatGPTの文字数制限を超えるとどうなる

それではChatGPTを利用している際に、文字数制限を超えると、どうなるのでしょうか。

文字数制限を超えるプロンプトを入力した場合

文字数制限以上のプロンプトを入力すると、ChatGPTは文字数制限を超えた部分については無視し、プロンプトの初めの文字から入力上限数までのテキストを対象にして、回答を作成します。
例えば、無料版であれば入力した最初の文字から数えて2048文字までの文章を質問文とみなして処理されます。
また、文字数制限を超えたプロンプトを送信すると、エラーメッセージが表示されるケースもあります。リトライをしても、繰り返しエラーメッセージが表示され、適切に回答を得ることができません。

日本語であれば、基本的には1文字=1トークンとカウントされますが、特殊な記号や絵文字などを使っている場合は、1つの記号が複数のトークンとなることもあります。
それぞれのバージョンやプランにおいて、文字数制限の上限として示されているトークン数は、あくまでも目安であり、少ない文字数でも文字数制限に引っかかる可能性もあると認識しておきましょう。

ChatGPTからの回答が文字数制限を超えている場合

場合によっては、ChatGPTが文字数制限を超える回答を作成するケースもあります。文字数制限以上の回答の場合、文字数の上限数までしかテキストが表示されず、ChatGPTからの返事が途中で止まってしまいます。
回答の文章が文字数制限に達していることが推測される場合は、ChatGPTに対して、「続けてください」と命令を出すことで、回答の続きを知ることが可能です。

ChatGPT文字数制限の注意点

ChatGPTを使うにあたり文字数制限について注意すべきことを2つ紹介します。

使用する言語による違いを認識しておく

文字数制限があるChatGPTを利用する際の注意点としては、どのような点が挙げられるのでしょうか。まず、文字制限数の単位がトークンで示されていて、使用する言語によって、トークンの扱いが違うという点については、しっかり認識しておくことが必要です。

無料版の場合、およそ2048トークンまでが入力できますが、英語であれば2048の単語が入力できる一方で、日本語入力では文字数で2048文字までしか入力できません。詳細な内容を質問文として投げかけたいケースでは、文字数制限がネックになる可能性もあり得ます。
有料版を選択すれば、文字数制限が大幅に緩和されるため、精度の高い回答を得たいという場合、有料版を検討するのがおすすめです。

ChatGPTを利用して長い文章を要約するのもおすすめ

ChatGPTは優れた能力は持っていますが、あまりにも長い文章に対応するのには適さないという性質を理解しておくことも重要です。精度の高い質問をしたい場合、文字数制限以上の文章を入力したいと考えることもあるはずです。
その場合、一度にプロンプトを送信しようとするのではなく、まずChatGPTに質問文の要約を命令し、回答として得られた要約文を活用して、質問文として使うとよいでしょう。

対話をするように何度も繰り返して質問ができるというChatGPTの特性や注意点を正しく理解すれば、文字数制限があっても、快適にChatGPTを使いこなせます。

ChatGPTの文字数制限まとめ

ChatGPTには、ChatGPTに対する質問文の文字数に関して文字数制限が設けられています。
また、ChatGPTからの回答についても、文字数制限があり、文字数制限を超えると、上限数以上のテキストは表示されません。
ChatGPTの文字数制限は、トークンという単位で示され、日本語では1文字が1トークン、英語では1単語が1トークンに該当します。

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