「初心者がAIを学ぶには大学に行く必要がある」「学習するにも内容がとても難しいのではないか」とAIについて学習する時に悩んでしまって、学習を始めるのをためらってしまったことはありませんか。
その悩みは自分に合ったAIのトレーニング方法を知らないことが原因です。
この記事ではAIのおすすめトレーニング方法を紹介していきます。
AIトレーニングに必要な基礎知識
まずAIを習得するために必要な基礎知識を3種類紹介していきます。
AIを本格的にトレーニングする前に、簡単な基礎知識をつけておきましょう。
AIトレーニングの基礎知識①数学
1つは「数学」です。AIの分野は基本的に計算で成り立っています。
そのために数学は共通言語のようなもので、なかでも「微分・数列・線形代数・数理統計学の基礎」は学んでおきたい分野です。
それぞれの基礎知識に目を通しておく程度でよく、学習の過程で必要になった時に知識を補完していくのがよいでしょう。
完璧に数学をやろうと思ってしまうと、それだけで膨大な時間がかかってしまいます。
AIトレーニングの基礎知識②Python
2つ目に必要なのは、プログラミング言語のPythonを扱う知識です。
プログラミング言語はさまざまな言語が存在します。
AIの分野でも、C言語などがPythonの他に使われています。Pythonは他の言語に比べて、直感的に理解しやすく、初学者向けです。加えて、AIの分野で使われることが多い言語です。
データベース用のライブラリや、計算のライブラリ、時間を管理するライブラリなど、ライブラリが非常に豊富なのが理由です。
AI作成で使用するものでも、scikit-learnやPyTorch・Kerasなど、多くのライブラリが用意されています。
Pythonの基礎知識については下記記事でも解説しています。
AIトレーニングの基礎知識③機械学習・ディープラーニング
そして、3つ目が機械学習・ディープラーニングの知識です。
機械学習は「教師あり学習」という学習方法を用いた技術で、大量のデータを分析して法則性を見つけ出し、将来を予知・予測します。
ディープラーニングは「教師なし学習」という学習方法を用いた技術です。
あらかじめ結果を与えずにデータを分析させる方法ですが、ディープラーニングは膨大な種類のデータを分類しグループ化することで、分析するデータの種類を減らすことができます。
AIは大きくこの2つに分かれると言うのを知っておきましょう。
機械学習やディープラーニングについてはこちらの記事で詳しく解説しています。
おすすめのAIトレーニング方法4選
それではAI研究所がおすすめするAIトレーニング方法を紹介していきます。
AIの知識をどうトレーニングすれば良いか迷っている方はこちらのトレーニング方法を試してみてください。
おすすめAIトレーニング①本を使って学ぶ
AIに関しての本を読みながら学習するのが向いている人におすすめのトレーニング方法です。
仕事や学業・家事の合間を縫ってAIのトレーニングをする場合、スキマ時間を有効に活用したいところです。
本を読むことが苦痛にならない方は、本を使ってAIトレーニングすることを考えましょう。
Pythonを基礎から学ぶには「独学プログラマーPython言語の基本から仕事のやり方まで」という本がおすすめです。
この本では、Pythonの基本知識を噛み砕いた表現で紹介しています。
あまり専門用語にかたよっていない表現が読みやすい本です。
また、機械学習・ディープラーニングの学習で定番と言われている本があります。
それは「ゼロから学ぶDeepLearning―Pythonで学ぶディープラーニングの理論と実装」です。
レビューなどでも高評価な本で、特に非エンジニアの方がひっかかりそうな抽象的な表現をかみくだいて説明しています。
まずはこの本でAIについての基礎知識を学び、さらに他の本でAIトレーニングを深めるのがよいでしょう。
ここで挙げたのはAIトレーニングを初めてスタートする時におすすめの本です。
1冊でトレーニングが完了するわけではなく多くの本を読まなければならないことが難点ですが、本を読むのが苦痛でない人にとってはデメリットにはならないでしょう。
おすすめAIトレーニング②Webサービスや動画を見て学習する
「本を読むのは得意ではない、他に方法はないか」と思う方におすすめなのが、Webサービスや動画を使用してAIについてトレーニングする方法です。
Webサービスは基本的にAI関係の動画かテキストの説明を見てトレーニングする方法です。
動画なら自分のペースでAIの学習を進められるので、ゆっくり学びたい人も素早く学びたい人も活用できます。
Python のプログラミングスキルを高めるときの定番は、「Progate」というサービスを利用する方法です。
プログラミング学習には、環境の構築が必要です。PythonではannacondaやJyupiter Notebookというソフトウェアを使用して、AIの学習を進めることが一般的ですが、ここでつまずく初心者はとても多いです。
Progateはそんな面倒な環境構築をせずにいきなりPythonの学習が可能です。Webサービスを利用する場合、Progateから始めるのが一般的です。
おすすめAIトレーニング③Eラーニングのセミナーを受講する
読書や動画視聴をしながら独学で学んでいくというのは、実はとても意志の強さが要求されるトレーニング方法です。またトレーニングの過程を自分でコントロールする必要があります。
その難点を解決してくれるのがAIのセミナーを受けてしまう方法です。
中でも注目されているのは「AI研究所」が開催しているeラーニングのセミナーです。
中でも「AIエンジニア育成講座」は、一括でPythonと機械学習・ディープラーニングを学べる講座で、たった3ヶ月で完了する短期集中講座です。
東京大学の情報工学系研究科AIセンターの松原仁教授と、慶応大学理工学部の栗原聡教授がタッグを組んで、PythonやAI初心者でも、実践的にAIを使えるようになるプログラムを作成しています。
初心者が挫折しやすい環境構築から画像や音声・自然言語処理などの機械学習や、Kerasを使ったディープラーニングまで学べます。
おすすめAIトレーニング④AI作成を独学でやってみる
自ら独学で学びつつAIトレーニングを行いたいと言う方はとにかく自分で作ってみるのがおすすめです。
最初はライブラリやフレームワークを使い簡単に開発してみると良いでしょう。
簡単にPythonでチャットボットを作る手順を下記記事で紹介しているので、まずはこちらから試してみてください。
おすすめAIトレーニング⑤AIの資格を取得する
AIの資格を取得することも立派なAIトレーニングです。
AIの資格を取ることで、勉強する間にもAIの知識がつきます。
さらに資格を得るとAI人材としてのスキルをアピールすることができるので、ぜひAIの資格も検討してみてください。
AIの資格を学べるおすすめセミナー
AIに関する知識を持って適切な事業進行能力をもつ人材を「ジェネラリスト」と定義していて、このジェネラリスト向けに「G検定」という資格試験が行われています。
合格率は約50％～70％ですが、今回紹介する「G検定対策講座」はこの検定に合格するための講座です。
講座では三種類の受講方法があります。「対面学習」と「ライブウェビナー」と「eラーニング」です。
対面学習では、同じ目標を持っている人たちと一緒に、分かりやすい授業を受けられます。直接講師に質問することも可能です。「ライブウェビナー」はオンライン型の講座で、講義を受けながらリアルタイムで、講師に質問ができます。
ライブウェビナーはパソコンがあれば場所を選ばずにAI作成をトレーニングすることができます。
パソコンの用意ができない場合も、レンタルパソコンが用意されています。
また「eラーニング」型は、費用を抑えつつ動画を視聴して理解を深めていくタイプのAIトレーニングです。
今回紹介するAIのセミナーの場合、1年間ならば何度も動画を視聴できます。
さらに、オリジナルのテキストブック「G検定完全攻略テキストブック」が配布されるのも魅力です。このテキストブックは復習の時に参考書としても活用できます。
AIをトレーニングした人材の成功事例
AI人材のトレーニングに成功し、AI事業でも成功を収めた企業の事例を紹介していきます。
AIで原料検査装置を作ったキューピーグループ
キューピーグループは自社のAIをトレーニングし、食材となる野菜の検査装置を開発しました。
今までは人間が目視しておかしい野菜を分別していましたが、このAIによって自動で色がおかしい野菜や形が変形した野菜を検知できるようになっています。
AIで荷物量の予測をしているヤマトホールディングス
ヤマトホールディングスではAIの機械学習を利用して荷物量の予測をしています。
過去の数値データから、季節やイベントを含んだ荷物量の予測をすることで、どれくらい人材を配置したらいいかを見極めているようです。
想定外の荷物量になると配送の遅延や顧客満足度の低下になりかねないので、とても良いAIトレーニングの事例ですね。
AIトレーニングが完了した人のキャリアアップ
自身のAIトレーニングに成功したら、キャリアアップも考えてみましょう。
優秀なAIエンジニアは主に
- AIプロジェクトのプロジェクトリーダー
- AIプロジェクトのマネージャー
- AI開発コンサルタント
- 自らでAI事業の立ち上げ
- 起業
などを行い、キャリアアップしています。
ぜひAIのトレーニングでもっと自分の役職を上げたい！と思っていたら参考にしてください。
自分に合ったAIのトレーニング方法を選択しよう
以前に比べてAIのトレーニング方法はどんどん多様化しています。
インターネットの講座が普及してさまざまなAIのトレーニングスタイルが登場するようになりました。
学校に行かなければ学べなかったことがどこでも学べるようになり、AIのトレーニングに対するニーズも高まっています。
日々のスキルアップのために自分に合った方法を選択し、効率良くAI作成をトレーニングしましょう。
