DXの推進や新規事業の取り組みのために、AI人材の育成を模索している企業や経営者もいるでしょう。
AI人材に求められるスキルや特性は多岐にわたり、育成方法もさまざまです。
この記事では、優秀なAI人材の特徴や育成方法、おすすめの育成サービスについてまとめています。
優秀なAI人材が持つ5つのスキルとは
まず最初に、優秀なAIの人材がどのような人柄なのか見ていきましょう。
優秀なAI人材には以下の5つの特徴があります。
①豊富なAIの知識
1つのプログラミング言語に精通することも重要ですが、エンジニアには複数の分野の知識が求められます。
システムやネットワーク、サーバーの構築やセキュリティ対策などの知識もエンジニアには不可欠です。1つの分野に特化していたとしても、関連する知識とスキルを持ち、さまざまな状況に対応できるのが優秀なAI人材です。
②向上心
技術や開発が進めば、現状よりも優れた方法が生まれます。優秀な人材には、現状に満足せず、成長を目指す向上心が求められるでしょう。
システム開発の環境は変化のスピードが速く、クラウドサービス上での開発やデータ管理に取り組む企業も増えています。常にアンテナを張り、知識と技術をアップグレードしているAI人材は優秀です。
③コミュニケーション能力と協調性
優秀なAI人材にコミュニケーション能力が必要なのは、同じプロジェクトのメンバーや、共同開発の場合は外部のエンジニアともやり取りがあるからです。
パソコンに向かう作業だけではありません。開発の規模が大きくなるほど、プロジェクトに関わる人数は増えます。そのため、さまざまな人と円滑にコミュニケーションを図れる能力が求められます。
また、たとえ自分のスキルに自信があったとしても、1人で実行できる範囲は限られているでしょう。プロジェクトのメンバーと歩調を合わせる協調性も求められます。
④AIプロジェクトの計画性と柔軟性
プロジェクトの進捗状況を管理し、納期を守るために計画性が必要です。個人に割り振られた案件はもちろん、プロジェクト全体を円滑に進められるように、期限と工数から無理のない計画をくめるのが優秀なAI人材といえるでしょう。しかし、プロジェクトの方針転換やトラブルなどは起こり得る事態です。そのような場合には柔軟な対応が求められます。
当初の計画に固執せず、適切に変更できる柔軟性も優秀な人材には必要です。
⑤AIプロジェクトの成果を優先できる
優秀なAI人材は知識やスキルに自信があっても、自分の成果にこだわらずプロジェクトの成功を優先することができます。
自身の知識やスキルに自信があるほど誇示してしまいがちです。しかし、大きなプロジェクトほど関わるエンジニアは多くなるので、チームワークが重要になります。チームの意見を聞き入れ、プロジェクトの成功のために最適な選択ができる人材が求められます。
AI人材を育成する5つの方法
それでは優秀なAI人材を育成する方法はどういったものがあるのでしょうか。
AI人材を育成する方法をいくつか見ていきましょう。
①AI人材を育成するサービスへ加入する
AI人材の育成サービスはさまざまな形態があります。通学が必要だったり、オンラインのみだったり、通学とオンラインの併用など、学ぶ場のかたちは多様です。AIに関する知識やスキルのレベルによって選べるように、プログラムも多数用意されており、学びの場として適しています。
②AI人材向けのイベントに参加する
AIに関するセミナーや講習などのイベントでは、最新の情報を得られます。そのため、優秀なAI人材は関連するイベントに参加する傾向があるのです。また、参加者とコミュニケーションを図ることで人脈や知識、新たなプロジェクトの可能性が広がるでしょう。現状で満足しないように常に学びの場に接することが、優秀なAI人材の育成につながります。
③AI知識をアウトプットする
自分で得た知識やセミナーなどで得た情報をプロジェクトメンバーに教える場を設けると優秀な人材が育ちます。人に教えるためには自分だけが理解するよりも、さらに深い理解が必要です。知識や理解度の違うメンバーに合わせて教えることは、セミナーの講師に近い理解度が求められます。教える機会は優秀な人材を育て、プロジェクトメンバー全体の底上げにつながるでしょう。
④AI事業の成果を評価する場を作る
成果物を第三者に評価されることで、自己満足に陥らず、客観的な視点で自分の現状を把握できるようになります。自分だけでは気づきづらい問題点もあるでしょう。また、人からのアドバイスを聞き入れないことは、成長の妨げにもなります。自分も問題点に直面し、人から批判されることは苦痛を伴います。しかし、優秀な人材はそれを乗り越え、成長につなげられる人です。成長を促すために、第三者に評価される場を設けましょう。
⑤AI関連の資格を習得する
実はAIには資格がたくさんあります。
AI関係やDX、AIプログラミングなどさまざまな資格が存在しているので、習得したいスキルに合わせて検討すると良いでしょう。
AIエンジニアの資格に関しては下記記事でも解説しています。
おすすめのAI人材育成サービス6選
AIの人材育成にはサービスを活用する方法も存在します。
自社のアナログ体制では人に教えられるようなAI人材が存在しない…という方はサービスの利用も検討してみましょう。
企業向けDX・AI人材育成サービス
まず紹介したいのは株式会社VOSTが提供する、「企業向けDX・AI人材育成サービス」です。
DXやAIの人材を育成したいけど社内にリソースがない・AI技術者が少ないといった場合はこちらの育成サービスを利用するのが良いでしょう。
株式会社VOSTはさまざまなAI・DX系のセミナー講師を抱えているため、ビジネス的にもプロフェッショナルな研修を受けることができます。
iLect
NABLAS株式会社が提供するAI人材育成サービスです。東京大学で開かれた講義を基にした「実践的なAI教育プログラム」と「高度な仮想化計算環境」が特徴です。実践的な学習を主体とし、現場で生きるノウハウの習得を目指す学習内容になっています。
システムの構築環境が整った教材が提供されるので、環境を構築する時間を省いて学習に取り組めます。
また、GPUはクラウド上に用意されているので、受講者のパソコンのスペックに左右されることなく講義を受けられるでしょう。
SAMURAI ENGINEER Biz
SAMURAI ENGINEERが運営し、3万5,000名以上の指導実績があるAI人材育成サービスです。
カリキュラムはフルオーダーで組むため、現状のAIスキルや理解度から最適な学習計画が組めるでしょう。また、講義はオンラインで実施されるのもおすすめポイントです。
学習管理システムで進捗状況を把握できるので、挫折の予防になります。
Aidemy Business
130以上のコンテンツがあり、専任のスタッフが学習をサポートしてくれるAI人材育成サービスです。
初心者から実務経験者まで対応する幅広いコンテンツが用意されています。コンテンツは毎月追加されるので、最新の技術や知識が習得できるでしょう。サポートスタッフは、学習のアドバイスやカリキュラムの提案、他社交流会の案内などを行います。講義はすべてオンラインです。
TechAcademy
TechAcademyは、e-ラーニング大賞やHRアワード2021の受賞歴を持つAIプログラミングスクールです。
専任の講師と15時~23時の間はチャットで相談ができます。疑問を解決しやすい学習環境が整っているので、知識とスキルの習得が捗るでしょう。講義はオンラインで開かれ、少数制と個別指導を選択できます。
Schoo for Business
Schoo for Businessのコンテンツ数は7000以上あり、毎月50本前後のコンテンツが追加さています。月額制のAIプログラミングスクールです。
AIプログラミングに限らず、教養やビジネスに関するコンテンツもあるので、幅広い知識が得られます。講義はすべてオンラインで配信され、講師は現役のエンジニアや各分野のプロフェッショナルが務めています。
AI人材の育成は必要なの?
そもそも「AIの人材育成は必要?」と疑問を持った方もいるかもしれませんが、AIは非常に高度な知識になるので、必ずある程度の難易度まで育成しておいた方が良いです。
人材の育成をせずAIプロジェクトを始めると、思ったより売り上げが出なかったりそもそもAIの知識に不備があり、クレームが来てまう可能性もあります。
AIの事業をしっかり成功させたいなら、せめて基礎知識は社員に身に付けさせておきましょう。
また現在はAIの需要に対して、どんどんAI人材が不足しています。
AIに特化した優秀な人材を増やすことで、他社と差をつけることが可能です。
AI人材の育成方法・おすすめサービスについてまとめ
AI人材を育成する上で重要なのが、最新のAI知識やスキルを身に着けることです。
個人の学習も有効ですが、最新の情報を提供するAI人材を育成するサービスを利用すると知識とスキルの習得が捗ります。
優秀なAI人材の育成を検討する際は、今回紹介した情報をぜひ参考にしてみてください。