AIメンタルヘルスアプリ無料のおすすめ!選び方や利用上の注意点

近年、メンタルヘルスに関するアプリが数多くリリースされています。その中でも人工知能AIを活用したメンタルヘルスアプリが人気です。

現代はストレス社会であり、多くの方が日々何らかのストレスを抱えていると言われています。過剰なストレスは体に様々な不調をもたらし、不安や気分の落ち込み・鬱など様々な心の病につながる事もあります。

今回は、無料で使用可能なAIメンタルヘルスアプリのおすすめや選び方・利用する上での注意点をご紹介します。

AIメンタルヘルスアプリとは?

AIメンタルヘルスアプリとは

AI(人工知能)を活用したメンタルヘルスを支援するアプリです。AIとの対話で感情や思考の可視化を行い、自己分析・自己理解を促し、ストレスや鬱気分を和らげるサポートを行います。

日々の思考や感情を記録するとAIがデータを分析し、ユーザーのメンタル状態を把握します。AIがユーザーのメンタル状態を理解した上で、ユーザーの気持ちに寄り添い、最適なアドバイスやサポートを行います。

CBTやACTなどのプログラムがあるアプリも

AIメンタルヘルスアプリの中には、CBT(認知行動療法)やACT(アクセプタンス&コミットメントセラピー)の考え方をベースに開発されたものなどもあります。CBTとは、ストレスなどで固執した考えや行動を自らの力で解きほぐし、物の受け取り方や考え方を変えるサポートをする心理療法です。

一方、ACTはCBTの一種で、自分の感情をあるがままに受け入れながら、自分が大切にしたい価値に向かい行動していくサポートをする心理療法になります。AIを活用したメンタルヘルスアプリは、日々のストレスなどで生じるモヤモヤや悩みの改善や維持、メンタルヘルス疾患の早期発見や予防に繋がります。

AI メンタルケアアプリ無料のおすすめ!

無料で利用できるAIメンタルヘルスケアアプリのおすすめをご紹介します。CBTやACTの専門的なプログラムが受けられるアプリもありますので、ぜひ参考にして下さい。

Awarefy(アウェアファイ)

awarefy

出典:Awarefy

Awarefyは、早稲田大学と共同開発したCBT・ACTを元に開発されたアプリ。「気づきで毎日を変えていく」をコンセプトとしており、GPT-4搭載のAIと日々の出来事や感情をチャットボットを活用して対話するように記録します。

週間レポートとして、1週間分の気分の推移や気分が落ち込んだ原因をグラフ化するため、ご自分の感情や思考をまとめる事ができます。また、一部有料ですが、マインドフルネスや瞑想・睡眠改善などの音声付きガイドが300本以上あるため、ワークを実践しながらセルフケアができるでしょう。

音声ガイドは、臨床心理士やマインドフルネスコーチ・僧侶などの専門家が監修しています。AIによる質問に答えると自分自身との関係性が分析できたり、セルフケアの引き出しを増やす事も可能です。

メモやAIとのやりとりなど自動的にアプリがデータをまとめるため、ご自分の感情や変化を客観的に見る事ができます。情報は暗号化されるため、プライバシーが厳守され安心です。

muute(ミュート)

muute

出典:muute

近年注目されている書く瞑想(ジャーナリング)をメインとしたアプリ。日々の感情や思考をありのままに書き出す事で、気持ちや思考の整理・自己発見・気づきを生むなど様々な効果のある手法です。

自由に記述するジャーナリングと質問に回答するガイドジャーナリングがあります。ジャーナリングを続けると、感情や思考を分析したAIによる客観的で多角的なフィードバックが週間と月間で受けられます。

よく使用する言葉・頭の中を占めていたものの見える化・自分の思考の癖や認識していなかったストレスなどが明確になり、自己理解が深まるでしょう。日記が継続しない方瞑想はハードルが高いという方にお勧めです。

月額500円のプレミアムプランでは、自分をより深く知れるワークや診療内科医監修のジャーナリングなども利用可能。プレミアムプランは、14日間の無料体験ができるため、機能に興味がある方は試してみるのがお勧めです。

emol(エモル)

emol

出典:emol

AIキャラクター「ロク」がユーザーに寄り添いながら、メンタルヘルスケアをサポートするアプリ。ユーザーは「いらいら」「もやもや」など9つの項目の中から、現在の気分に合う感情を選択し、その感情についてロクと対話します。

メンタル状態がグラフなどで表示されるため、客観的にご自分のメンタル状態が客観視できる仕組みです。ロクに愚痴を言ったり感情をぶつけても、常に優しい言葉で応じてくれるでしょう。

精神的に落ち着く事ができ、自己肯定感を高めるサポートをします。有料ですが、CBTやACTを参考にした敏感な人のためのプラグラムなどのセッションも利用可能。

カウンセリングやコーチングの他に、音声やゲームなどの様々なコンテンツもあります。睡眠記録や日記代わりに利用しているユーザーもいるようです。

SELF(セルフ)

self

出典:SELF

AIロボとの対話を通し、コミュニケーションを行いながら癒しやメンタルケアを行うアプリ。AIロボと会話する事でシンクロレベルが向上し、レベルにより対話可能なロボが増えていきます。

7種類の個性豊かなAIロボとレベルは以下になります。

レベルAIロボ性格
Lv.0 初期型ロボ全肯定メンタルケア
Lv.1 古瀬あい/安藤ユウ癒し系/心に寄り添う
Lv.2 インテリロボ情報検索
Lv.3 ユキオ単刀直入な物言い
Lv.4ねこマイペースでのんびり
Lv.5タルるートくん無邪気で愛らしい

AIロボごとに性格や特徴が異なり、ユーザーへのサポート内容も変わります。Lv.1の古瀬あいは2023年10月にChatGPTと連携し、より自由度の高い会話ができるようになりました。

会話でAIとやりとりする程、AIがユーザーの特徴を学習して会話が日々進化する仕組みです。日記機能や過去の振り返りで自分を客観視したり、AIロボとの雑談・MBTIを元にした性格診断・知りたいニュース・占いなどコンテンツも充実しています。

無料プランの場合、3日間で古瀬あいのユーザーに関する記憶が全て喪失されたり、安藤ユウと適切な会話が出来なくなるというゲーム性があります。4日目以降も記憶を維持したり、通常の会話を行うには月額580円が必要となりますので注意して下さい。

SELF MIND(セルフマインド)

selfmind

出典:SELFMIND

AIがユーザーとの対話を通してストレス傾向を分析し、最適なアドバイスをするカウンセリングアプリ。上記のSELF同様、ユーザーとのやりとりを通しAIが学習して会話を展開します。

自然な対話形式でAIがストレスケアの流れをリードし、ストレスマネジメントのサポートをします。ストレスレベルを算出する質問への回答や日記機能の活用で、ストレスレベルや自分の思考の客観的理解ができます。

ユーザーの生活習慣に合わせた睡眠やメンタルケアの方法を提案してくれるでしょう。7日間のフリートライアル期間が終了した後は、月額500円の有料プランに自動更新されます。

AI メンタルヘルスアプリの失敗しない選び方

AI メンタルヘルスアプリの失敗しない選び方

今回ご紹介したアプリ以外にも、様々なAI メンタルヘルスケアアプリが存在します。アプリ選びに失敗しないために、AI メンタルヘルスケアアプリを選ぶ際のポイントを解説します。

自分の目的やサポート内容に合わせて選ぶ

AI メンタルヘルスケアアプリは各々特徴が異なるため、メンタルヘルスに対するサポート内容も変わります。ご自分の心の状態が知りたいのか、現在の状態に対した適切なアドバイスが欲しいのかなど個人でその目的は異なります。

アプリを選ぶ際は、ご自分の目的やサポート内容を明確にしておくと良いでしょう。

専門的なプログラムがあるものを選ぶ

私たち人間は皆、思考の癖を持っています。自然に慣れ親しんでいるため、思考の癖があると気づかない事が多いものです。

思考パターンは気づきがないと変える事が困難なため、現状を変えたい方やきっかけ作りをしたい方は、CBTなどの専門的な心理療法に基づいたプログラムがあるアプリを選ぶと良いでしょう。

使いやすさで選ぶ

AI メンタルヘルスケアアプリは、日々のAIとのチャットや日記などに残した思考や感情の蓄積データを分析する仕組みが多い傾向にあります。毎日利用するメンタルヘルスケアアプリだからこそ、機能が使いこなせないと継続が困難になるでしょう。

ご自分の使いやすい機能のあるアプリを選びましょう。

AI メンタルヘルスアプリを活用する上での注意点

AI メンタルヘルスアプリの活用は、心理状態に寄り添った適切なアドバイスが受けられたり、ご自分の思考や感情を客観的に見る事ができるなど多くの利点があります。しかし、その一方で、活用する上での注意点も存在します。

診断結果やアドバイスに対して過剰に反応しない

AIは大量のデータに基づき自ら学習をしています。学習に活用されるデータは、正誤様々なデータが混在している事も考えられるでしょう。

そのため、誤ったデータに基づいて学習された場合、アプリが提供するアドバイスも誤ったものになる可能性があります。AIの判断に依存してしまうと、自己判断力を失う事になる可能性もあります。

診断結果やアドバイスは鵜呑みにせず、参考程度に留めておいて下さい。

AIの特性を理解する

稀に、AIに不安や悩みを話しても反応が不十分で、期待外れと感じる場合もあるでしょう。ユーザーが期待していた言葉を掛けてくれなかったり、会話に若干のズレが生じる可能性もあります。

AIは日々進化している最新技術ですが、人間の感情に寄り添い毎回適切な言葉を選択しながら対話をする技術は、今なお困難な傾向にあります。そういったAIの特性を理解する事が重要です。

AIメンタルヘルスアプリで手軽に心のケアを

今回は、無料で使用可能なAIメンタルヘルスアプリのおすすめや選び方・利用する上での注意点をご紹介しました。どのようなAIメンタルヘルスアプリを利用してもコツコツ記録をする事がメンタルケアに大切です。

ご自分に最適なAIメンタルヘルスアプリを選択し、継続が負担に感じない程度にAIメンタルヘルスアプリを上手に活用してご自分の心と向き合いましょう。

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