こんにちは!AI研究所の石川です。
本日のtopicsは、株式会社プラグが提供開始した、AIが自動で消費者に好まれる商品パッケージデザインを開発するAIサービスをご紹介します。
パッケージデザイン開発とマーケティング・リサーチを行う株式会社プラグは、AIが自動でデザインの生成と評価を繰り返し、消費者に好まれる商品パッケージデザインを開発するAIサービスを、2021年9月30日より提供開始します。
サービス開発背景
商品の売上を大きく左右するパッケージデザインですが、これまでパッケージデザイン開発では、最終段階で実施する消費者調査と、その結果を元に行うデザインのブラッシュアップに2~3ヶ月ほどの期間を要しました。本サービスは、生成と評価を繰り返し、1時間で1,000案を創出します。これまでのデザイン開発において不可能であった「短期間で多くのデザイン数」を生み出すことができ、同時に、消費者の評価が高いデザイン案を選択できるので、大幅な時間の短縮とコスト削減を可能にします。
デザイン生成の流れ
本サービスは、画像素材をアップロードするだけでAIがデザインを生成します。同時に、920万人分の消費者調査のデータを元に、消費者が好むデザイン案をAIが選び出します。この上位デザインを元に、さらにデザインを生成し、『デザイン生成と評価』を繰り返し行うことで、優れたデザインを作り出すことが可能になります。
最終的に1,000案の中から、TOP100を表示。「おいしそう」「かわいい」「シンプル」「高級感・上質感」など19のイメージワードでランキングすることにより、商品のコンセプトに合致したデザインが選ぶことが可能です。
活用のメリット
本サービスを活用いただくことで、以下のようなメリットを創出します。
- 商品開発期間の大幅な短縮とコスト削減
- 新商品、リニューアル商品の売上アップに貢献
- 商品開発に携わる商品開発担当者やブランドマネジャー、デザイナーの業務効率化に貢献
- ビールや飲料、菓子、調味料、日本酒、パスタソース、医薬品、ペット用品、和日配、ビジネス書、化粧品をはじめとする、51のカテゴリーで使用が可能
- 性別、年代別にターゲティングが可能で、ターゲット層にささるパッケージ開発を実現します
- 消費者調査を行わないため、情報漏えいのリスクが大幅に軽減されます
今後の展開
毎年春と秋の年2回、約1,200商品を対象に120万人以上の消費者調査を継続して実施することで、さらに多くのカテゴリーを追加し、消費者のデザイントレンドを加味した評価も可能となります。
商品開発の現場では、新型コロナウィルスの感染症対策を目的としたテレワーク(在宅勤務)の増加や、対面式の消費者調査の減少により、オンラインでの商品開発が求められており、『パッケージデザインAI』は、商品開発の現場におけるDX化に寄与するAIサービスです。
また、2022年春頃には、パッケージデザインAIを活用いただいた新商品が登場し、同年秋頃には販売実績に関する紹介ができる予定です。
AIが自動で消費者に好まれる商品パッケージデザイン開発を加速し、効率化する「パッケージデザインAIサービス」の動向に注目です!