IT技術の進歩やDXの広がりにより、多くの企業がクラウドを導入しています。
Amazonのクラウドサービス・AWSは、その中でも30%以上のシェアを誇る代表的な存在ですが、サービスの範囲が広く、効果的に活用するには専門知識が求められます。そこで注目されているのが「AWS認定資格」です。
この記事では、AI系のAWS認定資格「AWS Certified AI Practitioner」について解説します。難易度や合格率、学習時間、費用・申し込み方法までお伝えするので、受験を検討している方はぜひ参考にしてください。
- 1.AWS Certified AI Practitionerとは?
- 2.AWS Certified AI Practitionerの難易度
- 3.AWS Certified AI Practitionerの合格率
- 4.AWS Certified AI Practitionerの勉強時間
- 5.AWS Certified AI Practitionerを取得するメリット
- 6.AWS Certified AI Practitioneはどんな職種に有利?
- 7.AWS Cloud PractitionerとAWS AI Practitionerどちらを選ぶべき?
- 8.AWS Certified AI Practitionerの申し込み方法
- 9.AWS Certified AI Practitionerのおすすめ学習方法
- 10.AWS Certified AI Practitionerについてまとめ
AWS Certified AI Practitionerとは?

AWS Certified AI Practitioner(AIF-C01)は、2024年8月に新設された、AIや機械学習、生成AIの基本概念を問う資格です。
この資格は、システムエンジニア、データサイエンティストといった特定の職種に限らず、AIや機械学習、生成AIの技術、それらに関連するAWSサービスの包括的なスキルを証明したい方を対象としています。
- AWS Certified AI Practitionerの試験概要
- AWS Certified AI Practitionerの試験範囲
①AWS Certified AI Practitionerの試験概要
まずは、AWS Certified AI Practitionerの試験概要を表で見てみましょう。
| 項目 | 内容 |
| 試験時間 | 90分 |
| 問題数 | 65問 |
| 設問の種類 | 択一選択問題、複数選択問題、並べ替え、内容一致、ケーススタディ |
| AWSの推奨知識 | 主要サービスとその用途、セキュリティ(責任共有モデル・IAM)、グローバルインフラ、料金モデル |
| 費用 | 100 USD/14,500円(100ドル=145円) ※為替レートや追加料金については「試験の料金」を参照 |
| 対象受験者 |
|
| 受験者の役割例 | ビジネスアナリスト、ITサポート、マーケティング・セールスプロフェッショナル、製品・プロジェクトマネージャー、事業部門・ITマネージャー |
| 受験方法 | Pearson VUEテストセンターまたはオンライン監督付き試験 |
| 提供されている言語 | 英語、日本語、韓国語、ポルトガル語 (ブラジル)、簡体字中国語 |
| 直近追加言語 (2025年8月19日より) | アラビア語、フランス語、ドイツ語、イタリア語、スペイン語 (ラテンアメリカ)、スペイン語 (スペイン)、繁体字中国語 |
なお、試験には、採点対象外の設問が15問含まれています。これらの問題は、合否の判定には影響しません。
参照:AWS Certified AI Practitioner、AWS Certified AI Practitioner (AIF-C01) 試験ガイド
②AWS Certified AI Practitionerの試験範囲

続いて、AWS Certified AI Practitionerの試験範囲は以下の5分野で構成されています。出題割合は上記の表でご確認ください。
| 項目 | 主な内容 |
| AIとMLの基礎 | AIの基本原則、利用例、機械学習の開発プロセス |
| 生成AIの基礎 | 生成AIの基本概念、できること・できないこと、AWSのインフラとテクノロジー |
| 基盤モデルの応用 | 基盤モデルの活用法、プロンプトの設計、モデルのカスタマイズと性能評価 |
| 責任あるAIに関するガイドライン | 公平性や透明性といった倫理的なAIの原則と指針 |
| AIソリューションのセキュリティ、コンプライアンス、ガバナンス | AIシステムを安全に運用するためのセキュリティ対策、法規制、管理体制 |
参照:AWS Certified AI Practitioner (AIF-C01) 試験ガイド
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このように、試験範囲が広く推奨知識も必要なAWS Certified AI Practitionerは、短期集中で成果が出るAWSで始めるインフラ構築基礎セミナーで効率的に学習を進めましょう。
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AWS Certified AI Practitionerの難易度

AWS Certified AI Practitionerの難易度は、AWS認定資格の中でも最も基礎的なレベルです。
AWS認定資格は、Foundational、Associate、Professional、Specialtyの4つのレベルに分かれていますが、AWS Certified AI Practitionerはその中でも最も入門的な「Foundational」カテゴリに属します。
出題内容はAI、機械学習、生成AIの基本概念が中心であり、非IT系の人材も対象としていることから、比較的取得しやすい難易度といえるでしょう。
AWSには、現在12種類の認定資格試験があります。
以下の記事では、AWS認定資格の種類をレベルごとに解説していますので、この機会にぜひご確認ください。
AWS Certified AI Practitionerの合格率
AWS Certified AI Practitioner (AIF)の合格率は公式には発表されていません。しかし、試験の特性や合格基準から、おおよそ60%〜70%前後と推測できます。
この試験は、100点から1,000点のスケールスコアで評価され、700点以上で合格となります。この合格ラインは、基本的な知識をしっかり理解していれば到達できる水準です。
また、AI Practitionerは、AIの基礎的な概念やAWSサービスを理解しているかを測る試験です。このバランスを考えると、一般的な資格試験と同様に60%〜70%という数字が妥当といえるでしょう。
AWS Certified AI Practitionerの勉強時間

AWS Certified AI Practitionerの学習時間は、おおむね50時間が目安とされています。ただし、この学習時間は一般的な見解で、あくまで目安として参照してください。
不安がある場合は、AWSの最も基礎となるスキル「AWS Certified Cloud Practitioner」から段階的にステップアップしましょう。
なお、AWS Certified AI PractitionerはAWS全般というより、基礎的AI技術に重点を置いた資格です。AWSが公開している「受験者の役割例」では、ビジネスアナリスト、プロジェクトマネージャーなど、非エンジニア層も対象としています。
このように、同じスタートラインに立つ受験者も多く、IT未経験者でも計画的に学習すれば十分合格が狙える資格といえるでしょう。
AWS Certified AI Practitionerを取得するメリット
AWS Certified AI Practitionerを取得すると、実務での活用やキャリアの幅が大きく広がります。
ここでは、主なメリットを一覧表にまとめました。
| メリット | 内容 |
| AI基礎理解の証明 |
|
| コミュニケーション力向上 |
|
| キャリアの幅拡大 |
|
このように、業務面、およびキャリア拡大など、多彩なメリットを得られます。
AWS Certified AI Practitioneはどんな職種に有利?
先ほどお伝えしたように、AWS Certified AI Practitionerはいくつものメリットがあり、このメリットは非エンジニアなど幅広い職種に活かせます。
ここでは、具体的な職種を以下にまとめてみました。
| 職種 | 活用ポイント |
| ビジネスアナリスト | AIの基本理解を活かしてデータ分析や意思決定に役立てられる |
| プロジェクトマネージャー | AI導入プロジェクトでエンジニアと連携し、円滑に進行できる |
| データサイエンティスト | AIの基礎を踏まえ、より高度な機械学習や分析業務に応用できる |
| ITコンサルタント | クライアントへのAI導入提案や戦略策定に活用できる |
| 教育・研修担当者 | 社内研修や教育カリキュラムでAI知識を正しく伝えられる |
このように、AWS Certified AI Practitioneは、AI関連業務に関わる方すべてが対象となります。
AWS Cloud PractitionerとAWS AI Practitionerどちらを選ぶべき?
AWSの基礎的資格「Foundational」には、「AWS Certified Cloud Practitioner」と「AWS Certified AI Practitioner」の2種類あります。
この2つのAWS基礎資格のどちらを選ぶべきかは、目的によって異なります。
AWS Certified Cloud Practitionerは、AWSクラウドの全体像を学べる入門資格です。セキュリティ、料金体系、サービス概要など、クラウドの基礎を幅広く学びたい方はこちらの資格が良いでしょう。
一方、「AWS Certified AI Practitioner」は先ほどお伝えしたようにAIの基礎的資格です。こちらは、生成AIの活用に直結する知識、AIの広範なスキルを学びたい方に向いています。
AIエンジニアにおすすめは?
AIエンジニアにとって一番おすすめのAWS資格はAWS AI Practitionerです。
AIの基本からAWSの実践サービスまで網羅しており、AIエンジニアを目指すならまずここから着手しましょう。Associate、SpecialtyにもAI関連の「Machine Learning」があるため、段階的にスキルアップするのもおすすめです。
AWS Certified AI Practitionerの申し込み方法
AWS Certified AI Practitionerは、試験日の24時間前まで申し込みが可能です。ただし、希望の会場や日時が埋まってしまうことがあるため、早めの手続きをおすすめします。
では、AWS Certified AI Practitionerの申し込み手順を解説しましょう。
- アカウント作成
- プロフィールの認証と登録
- 試験の申請
- 支払いと申し込みの完了
①アカウント作成
まず、AWS認定試験を申し込むためのアカウントを作成します。
- 「AWS認定試験のスケジュールを立てる」ページにアクセス
- 希望する受験方法(オンラインまたはテストセンター)を選択
- 画面の案内に従って「ログインを続行する」をクリック
- AWS Builder IDを作成
- メールアドレス、名前、パスワードを入力
- 認証コードで本人確認を行う
②プロフィールの認証と登録
アカウント作成後、試験の申し込みに必要な情報を登録します。
- 作成したAWS Builder IDでログイン
- 「AWS認定プログラム契約書」に同意
- 年齢確認と規約同意のチェックボックスにチェック
- 氏名や住所などの個人情報をローマ字で入力
- プロフィールに関する質問に回答
③試験の申請
プロフィールの登録が完了したら、いよいよ試験の申請です。
- AWS認定の管理画面にアクセス
- 「試験のスケジュールを立てる」をクリック
- 受験可能な試験の一覧から「AWS Certified AI Practitioner」を選択
- 「Schedule」ボタンをクリック
- 受験方法を選択
テストセンターを選択した場合は、希望のエリアや施設名で検索し、会場と日時を決定します。オンライン受験の場合は、希望する日時を選択しましょう。
④支払いと申し込みの完了
最後に、支払い手続きをして申し込みを確定させます。
- 試験のポリシーや規約をよく読み、同意
- クレジットカード情報や割引バウチャーを入力
- 試験名、日時、受験方法などの最終確認
- 内容に間違いがなければ「予約する」をクリック
これで、AWS Certified AI Practitionerの申し込みは完了です。
AWS Certified AI Practitionerのおすすめ学習方法
AWS Certified AI Practitionerの学習方法は、参考書やセミナーなど多岐にわたります。ご自身の学習スタイルやペースに合わせて、最適な方法を選びましょう。
- 参考書
- 公式トレーニング
- セミナー
①参考書
AWS Certified AI Practitionerの学習には、書籍の活用がおすすめです。AWSには、特に初心者向けの図解や会話形式の入門書が多く、複雑なクラウドの仕組みも自分のペースで無理なく理解できます。
例えば、『AWS1年生 クラウドのしくみ』は会話形式で楽しく学べ、『図解 AWSの仕組みとサービス』は60以上のサービスをカラー解説で視覚的に理解するのに役立ちます。
リーズナブルに学べるのも魅力ですが、モチベーション維持の課題はデメリットでしょう。また、AI Practitionerに特化した日本語の書籍が非常に少なく、英語の書籍が中心となる点も注意が必要です。
書籍で学びたい方は、ぜひ以下の記事を参考にしてください。ジャンルごとにわかりやすく紹介しています。
②公式トレーニング
AWS公式トレーニングもAWS Certified AI Practitionerの学習におすすめです。AWSの学習プラットフォームでは、以下の様に2つの方法で自由にスキルアップできます。
- 役割別(クラウドプラクティショナー、DevOps、AI/MLなど)
- ソリューション別(生成AI、機械学習、データ分析、セキュリティなど)
AWSの公式なので、コストがかからず最新情報を学べるのが最大の魅力でしょう。さらに、Twitchでのライブ講座やコミュニティ参加もできます。ただし英語コンテンツが多く、その場でスムーズに解決できないというデメリットもあります。
③セミナー
「知識だけでは不安」という方には、実践型セミナーがおすすめです。講師の指導のもと、実際に手を動かしてAWS環境を構築することで、理解が深まり、スキルがしっかりと定着します。
しかし、セミナーは費用が高く、会場まで出向く負担がデメリットとなることもあります。また、基礎知識がないと内容についていけない可能性もあるでしょう。これらのデメリットを克服できるのがAWSで始めるインフラ構築基礎セミナーです。
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AWS Certified AI Practitionerについてまとめ
AWS Certified AI Practitionerは基礎レベルの試験であり、AIの基本的な知識を証明できます。ただし、受験に際しての推奨スキルがあり、試験範囲も広範であるため、事前知識がなければ難しく感じるかもしれません。
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