近年ではクラウドを使用するケースが増加しています。
総務省が行った調査でも、67%ほどの会社が導入していることがわかっています。
本記事では、数多く存在しているクラウドサービスの中でも、高い人気を誇るAWSの資格について紹介していきます。
AWS資格の概要
AWSとは、Amazon Web Servicesの略です。
ネットショッピングで有名なAmazonが提供しているクラウドコンピューティングサービスになります。
最近はクラウドを活用した業務が多くの企業で行われており、AWSをはじめとしたクラウドサービスの保守や運用ができる人材を確保しようとする会社が増えています。
そこで、AWSを扱える証明として重要となるのがAWS資格です。
AWS資格とは、Amazon Web Servicesに関する専門知識やスキルを有していることを認定する資格のことです。
資格の種類もたくさんあるので、自身の業務やスキルに応じてどれが適しているか確認してみましょう。
AWS資格の種類
AWS資格には様々な種類があります。下記の表は、AWS資格について概要や目的をまとめているので、資格に興味のある方はぜひ参考にしてください。
資格名 | 概要 | 難易度 | 試験内容 | 受験料 | 目的 |
AWS認定クラウドプラクティショナー | セキュリティ クラウドの概念 テクノロジー | 初心者向け | 試験時間は90分 65問の出題形式 | 100ドル | ITに関する基本的な知識の証明 |
AWS認定ソリューションアーキテクト – アソシエイト | データベース ネットワーキング ストレージ | 中級者向け 実務経験1年以上 | 試験時間は130分 65問の選択形式 | 150ドル | システムの運用や設計などの知識を証明 |
AWS認定デベロッパー – アソシエイト | トラブルシューティング セキュリティ リファクタリング | 中級者向け 実務経験1年以上 | 試験時間は130分 65問の選択形式 | 150ドル | アプリケーション開発などの知識を証明 |
AWS認定シスオペアドミニストレーター – アソシエイト | データ管理 分析 ネットワーキング | 中級者向け 実務経験1年以上 | 試験時間は180分 65問の選択方式と実技試験 | 150ドル | 堅牢なシステムの開発や運用、利用に関する知識を証明 |
AWS認定ソリューションアーキテクト – プロフェッショナル | コスト管理 移行の計画 ソリューションの設計 | 上級者向け 実務経験2年以上 | 試験時間は180分 75問の選択方式 | 300ドル | ソリューションの改善や設計に関する高度な知識を証明 |
専門知識を認定する資格 | ネットワーキング | 上級者向け 実務経験5年以上 | ネットワーキング及びセキュリティは170分 データアナリティクス及びデータベース、 機械学習は180分 65問の選択方式 | 300ドル | 資格の内容に関する専門分野の高い知識があることを証明 |
AWS資格を取得するメリット
AWSの認定資格は、AWS関連の内容に特化した資格となっています。
そのため、クラウドサービスに関係のない分野の人から見ると、あまりメリットがないように思えるでしょう。
しかし、クラウドサービスに関連する仕事をしている人にとっては、多くのメリットがあります。
そこでどのようなメリットがあるのかを、以下の項目で紹介していきます。
キャリアの向上
AWS認定資格を取得するメリットの1つは、自分のキャリアをアップさせることです。
資格を取得することにより、今よりも幅広い業務に携われる機会が増える可能性があります。
経験を積んで知識が身についたら、さらに上の資格に挑戦するのもおすすめです。
資格取得と実務経験を繰り返していくことで、自身のキャリアはより高い水準へと上がっていくでしょう。
専門知識の証明
資格というのは、知識や技術を証明するための手段にも使えます。
転職や就職時の面接の際には、今までの経験やどの程度スキルがあるのか聞かれるのが一般的です。
そのとき、たとえ経験が豊富でも、面接だけで知識や技術を証明するのは難しいでしょう。
しかし、資格を持っていれば一定以上の知識や技術が簡単に証明できます。
向上心があることも同時に証明できるので、この点も資格を取得するメリットです。
高い収入の可能性
最近は、学歴や年齢で給料が決まるケースは少なくなっています。
どれだけ経験を積んでいるのか、どの程度のスキルを持っているのかといった実力主義で給料が決まる会社も増えているのが現状です。
もし、AWS認定資格を持っていれば、転職や就職の際に有利になるだけではなく、給料面で優遇してもらえることもあるでしょう。
特にクラウドサービスを導入している会社であれば、AWS認定資格は大いに役立ちます。
資格のレベルによって給料が変わるケースもあるので、転職や就職をするのであれば、できるだけ上位の資格に挑戦するのがおすすめです。
AWS資格取得のための学習リソース
AWS認定資格は、そう簡単に取得できる資格ではありません。
初心者向けのクラウドプラクティショナーでも、受験対策をしておかないと合格は難しいでしょう。
しかし、初めて資格の取得に挑戦する場合、勉強方法がわからない人もいると思います。
そこで、AWS認定資格の受験対策ができる勉強方法をいくつか紹介していきます。
公式ガイドとドキュメント
AWS認定資格は、近年需要が増している資格です。そのため、試験対策ができる教本も販売されています。
書店でも販売されているだけではなく、AWSの公式サイトでも入手が可能です。
お金をかけたくないのであれば、AWSの公式サイトを活用するのがおすすめです。
初心者向けのクラウドプラクティショナーであれば、無料の公式練習問題集でも対策が可能でしょう。
ただし、上級者向けの資格を取得する場合は、多少お金をかけて対策をした方がよいでしょう。
参考:AWSドキュメント
オンラインの活用
AWSの勉強をしたい場合、オンラインを活用することも可能です。
オンラインの講座を活用することで、下記のメリットを得られます。
- 実務経験と同じような体験ができる
- トラブルに対処する力が身につく
- AWS試験対策になる
- より高い専門知識が身につく
いきなり有料のトレーニングを使うのは抵抗があるという人もいるでしょう。
このような人は、最初は無料のオンラインコースを選択してみましょう。
練習問題と模擬試験
試験対策に効果的な勉強方法と言えば、練習問題を解くことです。
AWSでは模擬試験を受けることが可能なので、試験前に挑戦してみるべきでしょう。
AWS模擬試験は無料で挑戦が可能です。問題は20問用意されていますが、内容は何度受けても変わりません。
時間は無制限なので、じっくり考えて取り組むことができます。
さらに、問題ごとに解説も書かれているので、なぜこのような回答になるのかという疑問も解消されるでしょう。
参考:AWSドキュメント
AWS資格取得におけるよくある質問
AWS資格取得に関して、よくある質問に回答します。
資格を取得するまでにどれくらいの期間が必要ですか。
まとめ
AWS資格はAWSのスキルを証明するもので、クラウドの活用が進む現代において、需要の高い資格の一つです。
今後のステップアップを目指すのであれば、取得したい資格といえるでしょう。
転職や就職の際にも有利になるので、クラウドサービス関連の会社に転職、就職予定があるなら、取得を検討してみるのもおすすめです。