【2024】プログラミングの基礎を徹底解説!基本構造や構文、コードも詳しく紹介

車の自動運転やスマート家電、医療分野におけるコンピューター診断支援システム。
AI技術は私たちの生活に大きな変化をもたらすとともに、欠かせない存在として日常に浸透してきました。

話題のChatGPTは、AIの基盤であるプログラミング技術を示す代表例といえるでしょう。

しかし、プログラミングとはそもそも何なのでしょうか?
プログラミングという言葉を耳にする機会は増えてきたものの、その中身を理解している人は意外に少ないかもしれません。

そこでこの記事では、プログラミングの基礎知識を分かりやすく解説します。

プログラミングとは?

プログラミングとは、コンピューターに動作を指示する技術です。
プログラムは、プログラミング言語を使って作成され、各言語には独自の文法があります。

プログラミングでは、文法に従ってコードを正しく記述することが重要で、指示の組み合わせ方や記述ルールによってプログラムの動作が変化します。

プログラミングでは、与えられた問題やデータを解決する手順も考えるため、論理的な思考力や問題解決能力も必要です。

基礎のプログラミング言語と役割

プログラミング言語にさまざまな種類があり、それぞれ得意な分野と特徴があります。

以下は、基礎的なプログラミング言語と活用分野、特徴です。

基礎的な言語の種類活用分野特徴
PythonWeb開発、機械学習などシンプルで分かりやすい
Javaアプリ開発、大規模なシステム開発など再利用しやすく、管理が簡単
C言語システム開発、組み込み開発など処理速度が速い
JavaScriptWebページに動的な機能を追加Webブラウザ上で動作
RubyWeb開発、フレームワーク開発など読みやすく記述しやすい
PHPWebサーバーとの連携サーバー上で動作
Go高速処理が必要なシステム開発並行処理に特化

この他にも、Swift、Rust、Kotlinなど多くのプログラミング言語が存在します。
それぞれの言語の特徴や強みを理解し、用途に応じて使い分けることが重要です。

表で紹介したPythonは、シンプルで汎用性の高いプログラミング言語として知られており、初心者向けの特性から、小学生のプログラミング学習にも用いられています。

以下の記事はPythonの特徴を分かりやすくまとめているので、プログラミングの第一ステップとしてぜひご一読ください。

Pythonを学習しよう!すぐに学べる方法を紹介

プログラミングの基礎を学ぶ①基本構造

プログラミングの基礎を学ぶ①基本構造

プログラミングの基礎を学ぶためには、まず基本構造を把握することが重要です。

プログラミングは、シンプルなパターンで構成されており、主に順次処理、分岐、反復の3つの要素からなります。

プログラムを効率的に作成するためにも、これらの要素について理解することが重要です。
それでは順を追って解説します。

  1. 順次処理
  2. 分岐
  3. 反復

順次処理

プログラムは、記述された命令を上から順に実行します。
この「上から下へ順に処理が進む」ことを順次処理と呼びます。

分かりやすく身近な例を挙げてみましょう。
料理をする際の流れは、一般的に以下のような手順で進めます。

  1. 材料を切る
  2. 鍋に入れる
  3. 火をつける
  4. 煮る
  5. 盛り付ける

プログラムも同様に、決められた順序で処理を実行します。

例えば、「変数a」に「1」を、「変数b」には「2」を代入し、「変数a」と「変数b」を加算処理するプログラムの場合、以下のような順序になります。

  1. a=1
  2. b=2
  3. a+b

この順次処理の概念がプログラミングの基礎となります。

分岐

プログラムには、条件に応じて処理の流れを変えるために「分岐」する機能があります。

分岐処理は、条件式に基づいて行われます。
条件式とは、特定の条件が満たされたかどうかを判断するための式や文です。

例えば、年齢が20歳以上か否かを判断する条件式を用いて、成人料金と子供料金を区分するような「料金計算」処理が該当します。

反復

プログラミングでは、同じ処理を繰り返し実行するために「反復」を使用します。
例えば、ある操作を10回繰り返す場合、多くの手間と時間がかかります。

しかし、ループを使用すれば、特定の条件が満たされるまで処理を繰り返すように指示できます。さらに、反復回数が増えるにつれて、プログラムのパフォーマンスも上がります。

しかし、反復処理を行う際には、必ず反復回数や終了条件を正確に設定しなければいけません。
これらが正しく設定されていないと、プログラムが無限ループに陥る可能性があります。

プログラミングの基礎を学ぶ②基本構文とコード

プログラミングの基礎を学ぶ②基本構文とコード

続いて、プログラミングの基礎である基本構文とコードについて解説します。

基本構文はプログラミング言語によって異なります。
ここでは、最も汎用的で基礎的なPythonの基本構文を紹介しましょう。

  1. 変数
  2. 配列
  3. if文
  4. 反復
  5. 関数の定義

変数

変数とは、データを保存する場所で、プログラム内で情報を保持するために使います。

Pythonの基本構文は以下の通りです。

# 変数の宣言と値の代入
variable_name = value

Pythonで変数に値を代入する場合、以下のようなコードを使います。
(「variable_name」が「dog_name」、「value」が「”ポチ”」に相当)

dog_name = “ポチ”
ball_count = 10

上記では、変数「dog_name」に文字列「”ポチ”」を、変数「ball_count」に数値「10」を代入しています。「dog_name」は犬の名前、「ball_count」はボールの数を表しています。

その後、以下のように「print」関数を使い実行してください。

# 変数の宣言と値の代入
dog_name = “ポチ”
ball_count = 10

# 変数を使ってメッセージを表示
print(“犬の名前は ” + dog_name + ” です。”)
print(“ボールの数は ” + str(ball_count) + ” です。”)

すると以下のように表示されます。

犬の名前は ポチ です。
ボールの数は 10 です。

ちなみに、Pythonでは、単一の変数には一つの値しか入れられませんが、以下のようにリストやタプルを使うことで、複数の値を一つの変数にまとめて格納することも可能です。

ball_counts = [10, 20, 30] # リストに複数の数値を格納

ball_counts = (10, 20, 30) # タプルに複数の数値を格納

配列

配列は、複数の値をまとめて扱うためのデータ構造です。

配列の基本構文は以下の通りです。

# 配列の宣言と要素の指定
array_name = [element1, element2, element3, …]

下記コードでは、「numbers」という名前の配列を定義し、その中に整数値を格納しています。
それぞれの要素には、インデックスを使用してアクセスしています。

例えば、「numbers[0]」は配列の1番目、「numbers[1]」は2番目の要素にアクセスします。

# 配列の宣言と要素の指定
numbers = [10, 20, 30, 40, 50]

# 配列の要素にアクセスして出力
print(“1番目の要素:”, numbers[0]) # 1番目の要素: 10
print(“2番目の要素:”, numbers[1]) # 2番目の要素: 20
print(“3番目の要素:”, numbers[2]) # 3番目の要素: 30

Pythonの配列は0から始まるので注意しておきましょう。

if文

if文は、条件に応じてプログラムの動作を変えるための構文です。

if文は、まず条件を評価し、条件が真(True)であればifブロック内で処理します。
そして、条件が偽(False)であればelseブロック内の処理が実行されます。

Pythonでのif文の構文は以下の通りです。

if 条件:
処理 # 条件がTrueの場合
else:
処理 # 条件がFalseの場合

以下に具体例を挙げましょう。

  1. 「x = 10」で変数「x」に数値「10」を代入
  2. 「if x > 5:」で「x」が「5」より大きいか否かを判断
  3. 条件「x > 5」が真(True)のとき、次の行の「print(“xは5より大きいです”)」が実行
  4. 条件が偽(False)である場合「else:」に続く「print(“xは5以下です”)」が実行

# 変数の宣言と値の代入
x = 10

# if文による条件分岐
if x > 5:
print(“xは5より大きいです”)
else:
print(“xは5以下です”)

変数「x」の設定は「10」であるため、実行結果は以下のように表示されます。

xは5より大きいです

反復

反復は、同じ処理を繰り返し実行するための構文です。

反復の基本構文は、以下の通りです。

for 変数 in 反復可能なオブジェクト:
処理

Pythonでの反復は以下のように書きます。

for i in range(10):
処理

上記のコードでは、forループを使って0から9までの数字を順に扱います。

「range(10)」は0から9までの数字を順番に生成する機能を持っており、その生成された数字を変数「i」に代入しながら、指定した処理を繰り返し実行します。

つまり、forループが10回繰り返され、各回で「i」には0から9までの数字が順番に代入され、その都度指定された処理が行われるという仕組みです。

具体的には、最初のイテレーション(反復処理)では「i」に「0」が代入され、次に「1→2→3…」と順に処理が進んでいきます。

関数の定義

基礎的なプログラミングの構文には関数の定義もあります。

以下は一般的な関数の構文です。
関数が何も返さない場合は「return」を省略できます。

def 関数名(引数1, 引数2, …):
処理
return 戻り値

関数を定義したら、それをプログラムの適切な箇所で呼び出すことが可能です。
ただし、関数を呼び出すには、関数名に引数を渡さなければいけません。

「引数を渡す」とは、関数を呼び出す際にその関数に必要なデータを提供することです。

# 関数の定義
def greet(name):
print(“こんにちは、” + name + “さん!”)

# 関数の呼び出し
greet(“太郎”)

上記のコードは、「greet(“太郎”)」の「”太郎”」が引数で、「greet」に引き渡されて処理します。

次に、「greet」関数を「”太郎”」の引数を渡して呼び出して挨拶のメッセージを出力します。

実行結果は以下の通りです。

こんにちは、太郎さん!

関数を定義しておくと、同じ処理を繰り返し実行する際に便利です。


これらの構文を適切に組み合わせることで、さまざまなプログラムを作成できます。
プログラミングの学習では、上記のような基礎構文から理解を深めていくことが大切です。

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