質問箱botの見分け方とブロック方法!

インターネットにおける質問箱は手軽なコミュニケーションを楽しめるツールですが、一方でbotによる質問が多くなり面倒に思うこともあるかもしれません。快適にインターネットを楽しむためにも、botを上手に回避する工夫が必須と言えるでしょう。ここではbotの見分け方やブロックの方法などをお伝えします。

botは質問箱の賑やかしを目的としたツール

botは本来、反復的なタスクを自動的に繰り返し実行させるツールです。コンピューターは様々なプログラムを実行することで計算を行いますが、実行に関する操作は人の手で行うのが旧来の常識でした。手動操作は手間がかかるだけではなく、ミスの原因にもなります。botの導入は計算作業の効率化とミスの軽減が目的と言えるでしょう。

現在、botの語句は「繰り返し」の部分を強調した意味で用いられることが多く、同じことを何度も話題にする人や凡庸な内容の創作物を揶揄する際に用いられることもあります。質問箱でのbotは、運営側が利用者に飽きさせないために用いた、繰り返し質問を書き込む自動化ツールが本来の意味でした。

「質問箱」とは、第三者が質問を書き込み、利用者がそれに返答するコミュニケーションツールです。しかし、質問箱へ書き込む割合は利用者の知名度が大きく影響します。利用して日が浅い人や有名ではない人の質問箱への書き込み数は多くないのが実状です。そのため、運営側は利用者に質問が実際に来なくても楽しめるように、自動的に書き込むbotツールを導入しています。書き込みがあればその質問箱は賑わっているように見えるため、閲覧や書き込みの増加を促す効果が期待できるでしょう。botツールは利用者の継続意欲を掻き立て、質問箱の普及を促す重要な目的のために導入されたと言っても過言ではありません。

botの特徴や多用される質問について

質問箱は問いかけと返答という形で人同士がコミュニケーションを取る場と言えます。そこに自動化されたプログラムの問いかけが割り込むと白けてしまうと感じるのは人として自然な反応であることは否定できません。高度なプログラムで構成されたbotの書き込みは文章としては不自然な点はほとんどないので、人が書いた文章と区別するのは難しいのも事実です。しかし、botの書き込みはおよそ3つにパターン化されているので、その点に注意すれば見分けることは可能と言えるでしょう。

質問のタイミングで見分ける

botの見分け方で注目すべき点に「質問のタイミング」があります。毎日同じ時間に書き込まれる、他者の質問に返答した直後に書き込まれるなど一定のパターンが確認できる質問はbotと見てほぼ間違いありません。同様の理由で、同じ内容の質問が何度も続けて書き込まれる、質問箱を開設した直後に書き込まれる質問などもbotによく見られる特徴です。

定型文で見分ける

また、定型文が多用されるのもbotにありがちなことなので、書き込まれた文章のクセを把握するのも効果的な見分け方です。しかし、botツールによってはランダムに文体を変えるものもあるので注意しなければいけません。他の人が開設している質問箱を比較するのもbotの見分け方として広く知られています。複数の質問箱に同じ内容の書き込みがあれば、SNSなどで検索して調べることができます。検索エンジンに反映されるまで時間がかかる欠点がありますが、もっとも分かりやすいのも事実です。

botに多い質問の一覧を確認する

ひと口にbotの書き込みと言ってもその種類は多く、一見しただけでは判断できません。しかしbotは不特定多数の相手に送ることから、その内容は当たり障りの無い、わざわざ質問箱に書くほどでもないものになりやすいと言えます。「今日の朝御飯は?」や「好きな芸能人は?」など、誰に対して言ってもさほど不自然ではない内容がbotに多く見られる特徴です。

無難な内容にまとめるため、「あの芸能人はイケメンだよね」や「今日の血液型占いの結果に落ち込んでいます」など、個人への質問の意味があまりないような文章になるのもbotならではと言えるでしょう。初期のbotは極端な長文になったり、半角英数字の羅列になることもありましたが、プログラム技術の向上により現在ではほとんど確認されていません。

また、近年になって増加しているbot質問の特徴として、ほどほどの長さで日本語としての意味が成り立っていない文章があります。専門の一覧が作成できるほどの数があるので、それらを確認してみるのもよいでしょう。

不自然な日本語になっている質問を見分ける

さらに、bot質問はいずれの文章も主語や目的語がない、接続詞の使い方が誤っているなど不自然な構成になっているような、比較的分かりやすいものも存在します。例として、「私で昨日の夜がステーキに食べました」があります。外国語を自動翻訳ツールで和訳したような、所々で破綻した構成が特徴です。また、「ぜひやっていきたい」「俺もそうだよ」のように、何らかの問いに対する返答のような文章もbotの質問によく見られます。botツールによってはネットスラングなど、一時的に流行した語句を用いることもあるでしょう。

厄介なbotを避けるための方法

bot質問があまりに多いと、質問に答えるモチベーションが下がってしまうこともあるかもしれません。この章では、botへの対処法を紹介します。

質問そのものではなくIPアドレスをブロックする

インターネットで第三者が書き込みできるツールの多くにはブロック機能が備わっています。利用者の任意で特定の書き込みを遮断する機能ですが、質問箱では「botの質問そのものをブロックすること」はできません。書き込まれた文章が人の手によるものか、botによる自動作成かを判別できないためです。そのため、書き込まれた内容を利用者が確認し、botであると判断したうえで対処する必要があります。

botと判断した文章を書き込んだ質問者は、質問箱に付随する機能でブロックが可能です。ブロックの対象になったIPアドレスではアクセスできなくなるので、botによる無意味な書き込みは大幅に軽減できるでしょう。一方で複数のIPアドレスを使い分けるbotもあるので注意します。

質問を削除することで一覧を整理できる

質問の削除は、質問箱の一覧をすっきりと整理できるメリットがあります。ブロックによってこれ以上の無意味な書き込みは阻止できますが、すでに書き込まれた質問はそのままです。質問の削除は目障りな文章を消すだけではなく、フォロワーの質問だけを残せるメリットがあります。ブロックと同様、質問箱の付随機能で削除ができるので、さほど難しくはないでしょう。

別サービスを使うのも選択肢のひとつ

ブロックしても新たなIPで何度もbotが書き込まれるなど、対処しても期待した効果が得られないことがあります。このような場合、思い切って別のコミュニケーションサービスを利用するのもひとつの方法です。

質問箱と類似したサービスには「Peing」や「Ninjar」などがあります。これらのサービスは質問箱のように使い勝手がよく、不快なbotの書き込みがあっても簡単な操作でブロックや削除が可能です。手間がかからないのでネット初心者から経験豊富なベテランまで、誰でも快適に利用できると言えるでしょう。望まないbotの書き込みを煩わしい思いをせずに回避するなら、コミュニケーションツールを上手に選ぶことが何よりも重要です。

快適なコミュニケーションを図るにはbotへの効果的な対処が肝心

質問箱におけるbotの書き込みは本来、質問箱を賑やかに見せる意味がありました。しかし利用者が増加した現在では、無用な書き込みを繰り返す迷惑な存在と解釈されているのも事実です。ブロックなどの質問箱の付随機能を効果的に使う、類似したサービスに移行するなど、botを上手に回避する工夫が求められます。

最新情報をチェックしよう!