【2024】NFTとは何?仮想通貨との違いやメリット、注意点を解説!

あらゆるデジタルコンテンツ分野で注目を集めている、NFTをご存知でしょうか。まだまだ新しい技術であることから、メリットや注意点がわからない方は少なくないのが現状です。

そこで今回の記事ではそんなNFTに焦点を当て、基本的な概念から仮想通貨との違い、そしてメリットや注意点について詳しく解説します。これからNFTに始める方や興味をもっている方にとって重要な情報になるので、ぜひ参考にしてください。

NFTとは何?暗号資産との違いとは?

NFTはブロックチェーン技術を基盤としたデジタル資産の総称のことを指します。日本語訳で「非代替性トークン」と呼ばれることもあります。

NFTの大きな特徴は、デジタル技術によって証明された唯一無二性です。具体的には、デジタル資産の所有権や取引履歴がブロックチェーン上に記録されるため、改ざんが極めて難しくなっています

この特性をデジタルコンテンツの真正性や希少性を保証するために用いたものが、まさにNFTと呼ばれる資産です。デジタル資産の種類にはさまざまなものがありますが、主にデジタルアート、音楽、動画、ゲーム内アイテムなどのデジタルコンテンツが挙げられます。

概要を一覧にまとめると、以下のようになります。

正式名称Non-Fungible Token
特徴
  • 一意性と希少性をもつ
  • 他のトークンと交換できない
  • デジタル資産の所有権証明で役立つ
主な利用分野
  • デジタルアート
  • ゲーム内アイテム
  • 音楽
  • 動画
  • バーチャル不動産

ほか

活用技術スマートコントラクト
取引場所
  • OpenSea
  • Rarible
  • Foundation
  • SuperRare
  • Coincheck NFT

ほか

暗号資産との違いは?

NFTと暗号資産のもっとも大きな違いは、代替性です。

たとえば暗号資産はビットコインやイーサリアムのように同じ価値を持つ複数のトークンが存在しており、互いに交換可能です。一方のNFTは各トークンが一意であり、同じ価値を持つものが存在しません

これによってNFTはデジタルアートやゲーム内アイテムなど、ユニークなアイテムの所有権を証明するために役立てられています。それぞれの違いを一覧にまとめると、以下のようになります。

NFT(非代替性トークン)暗号資産
代替性代替不可能
(同一のトークンが一切ない)
代替可能
(同一のトークンがある)
用途
  • デジタルアート
  • ゲーム内アイテム

など

  • 通貨
  • 価値の保存
  • 送金

など

所有権証明各トークンに固有の所有権トークン間で所有権の違いなし
活用場面デジタルアートやゲームアイテムなどの一点モノポイントや通貨といった数量単位のもの

NFTが重要視されている理由

NFTが重要視されている理由は、主に「真偽性の保証に役立つ点」と「話題性」が大きいでしょう。

理由①真偽性の保証に役立つ点

まず、「真偽性の保証に役立つ点」についてです。前述でも述べているようにNFTはデジタル技術で「唯一無二」を証明するものであり、改ざんも極めて難しいです。

今でこそNFTアートやゲーム内アイテム、音楽や動画、バーチャル不動産で扱われていますが、たとえば医療における電子カルテや保険証だったり、マイナンバーカードといった個人情報を管理するものにも応用できるのです。その可能性の広さが重要視されています。

理由②話題性

そしてもう一つは「話題性」です。2021年3月、Twitter(現:X)の創業者ジャック・ドーシーによる「史上初のツイート」が約3億円で落札されたことを皮切りに、イーロン・マスクによる音楽作品に1億円、また日本人VRアーティスト「せきぐちあいみ」の作品が1,000万円以上の値段がつくなど、いまや話題が絶えない状況となっています。

こういった背景が重なってNFTに興味をもつ方が急激に増えていること、またその需要の高さから活用の可能性が大いに広がっていることが、重要視されている理由です。

NFTアートを購入することのメリット

NFTアートを購入することのメリット

NFTアートを購入することのメリットは、主に以下が挙げられます。

  1. 購入時の面倒な手続きが不要
  2. デジタル資産として値上がりが期待できる
  3. 希少性が高く所有欲が満たされる

それぞれ見ていきましょう。

メリット①購入時の面倒な手続きが不要

NFTアートを購入することのメリットの一つは、購入時の面倒な手続きが不要な点です。従来のアート購入にはギャラリー訪問やオークションへの参加、第三者の仲介や書類などでの手続き、さらに作品の輸送といった膨大な手間がかかります。

しかし、NFTアートはオンラインで簡単に購入できます。ブロックチェーン技術を利用しているため購入履歴や所有権もデジタルで管理されるため手続きがスムーズです。

また購入後も保管や展示がデジタル上で完結するため、物理的な管理の煩雑さから解放されるのがメリットと言えます。

メリット②デジタル資産として値上がりが期待できる

NFTアートを購入するもう一つのメリットは、デジタル資産としての値上がりが期待できる点です。希少性の高さから需要と供給のバランスで価値が大きく変動することから、人気アーティストの作品や話題性のある作品の場合、その価値が急上昇することもあります。

この特性からNFTアートは投資対象としても注目されており、購入者は資産価値の増加を期待して、長期的な利益を見込むことができます。なお、ロボットアドバイザーやAI運用型投資信託といった、いわゆる「AI投資」について興味のある方は、以下の記事も参考になるのでぜひご一読ください。

AI 投資で資産運用をスマートに!メリット・デメリットや注意点

メリット③希少性が高く所有欲が満たされる

希少性が高く所有欲が満たされることも、NFTアート購入のメリットになります。NFTは唯一無二の存在なので複製が不可能であることから、所有者だけがその作品の真の持ち主であることを証明できます。

この希少性が高いアイテムを手に入れることで、コレクターやアート愛好家は特別な満足感を得ることができます。またブロックチェーン技術により所有権が明確に記録されるため、他人に真偽を問われることなく自信を持って自分の所有物としてアピールできます。

NFTアートのデメリット・注意点

NFTアートに興味のある方は、始める前に以下のようなデメリット・注意点を理解しておくほうがいいでしょう。

  1. 価格の変動が激しい
  2. 取引の際の手数料が割高

それぞれ解説していきます。

デメリット①価格の変動が激しい

NFTアートは市場の需給バランスや流行により価値が激しく変動することがあります。当然、購入時の価格よりも大幅に下落するリスクも否めないでしょう。

とくに新しいアートや話題性の高い作品は価格が急騰しやすいものの、その後の価格安定性が保証されていないため、投資としてのリスクは高いというのが現状です。購入する前に市場の動向をよく調査し、慎重に判断することが重要です。

デメリット②取引の際の手数料が割高

NFTアート取引におけるもう一つのデメリットは、取引時の手数料が割高であることです。もちろん取引所によって手数料は異なりますが、NFTには一般的に以下の手数料が発生します。

  • 購入手数料
  • 販売手数料
  • ロイヤリティ
  • ガス代

ロイヤリティとはデジタルコンテンツの制作者に支払われる手数料のことで、制作者によって金額はまちまちですが、おおよそ作品の3~5%程度となっていることが一般的です。

そしてガス代とはブロックチェーン上で取引を行う際に用いられるネットワーク手数料のことを指し、購入時のみならず出品や転送の際にも発生します。相場としては1~3ドルほどとなっています。

NFTで稼ぐ手段

NFTで稼ぐ手段

NFTで稼ぐ手段には、主に以下があります。

  1. NFTアートを作って販売する
  2. 保有するNFTアートを売却する
  3. NFTゲームで仮想通貨を得る

それぞれ解説していきます。

手段①NFTアートを作って販売する

自分でNFTを作って売る方法です。制作した作品が気に入ってもらえれば設定した料金はもちろん、ロイヤリティなどの報酬が手に入ります。

なお現代は、NFTアートはAIで自動生成することも可能になっています。おすすめのサイトは以下の記事で紹介していますので、気になる方はぜひご一読ください。

【2024】AIで絵を自動生成するおすすめサイト10選!選ぶポイントも紹介

手段②保有するNFTアートを売却する

こちらは自分が気に入った作品を購入し、値上がりしたタイミングで売却する、いわば「投資」に近い方法です。

話題性、そして将来性のある作品を購入することで、想像を覆すほどの値上がりを実現することもあるでしょう。とはいえ購入した作品が値上がりするかどうかの保証はないので、確実性に欠けることがデメリットになります。

手段③NFTゲームで仮想通貨を得る

NFTゲームとは簡単にいうと、「報酬として仮想通貨が得られるゲーム」のことです。ゲームにはブロックチェーン技術が組み込まれており、とある条件を満たしたりゲームクリアを達成することで、報酬として仮想通貨が貰える仕組みです。

ただNFTゲームは、スタート時にNFTアイテムを購入することが必須となっているケースが多く、初期費用がかかる点がネックです。

NFTアートを購入できる取引所

NFTアートを購入できる代表的な取引所には、以下が挙げられます。

  1. OpenSea
  2. Rarible
  3. Coincheck NFT

それぞれ見ていきましょう。

取引所①OpenSea

OpenSea(オープンシー)は世界中のユーザーから認識されている大手取引所です。デジタル作品の取扱数、そして取引数も世界最大となっており、さらに日本語にも対応しているため安心して使用できます。

どこでNFTを買おうか悩んでいる方であれば、まずOpenSeaを選べば間違いないでしょう。

取引所②Rarible

Rarible(ラブリル)はアメリカの企業が運営する取引所のひとつで、発行や売買の簡略さが魅力となっています。

一般的な取引所にかかる「ガス代」がかからない点は、大きなメリットといえるでしょう。

取引所③Coincheck NFT

仮想通貨取引所のCoincheck(コインチェック)が運営する取引所です。優れたUI/UXが特徴で、初心者でも迷わずスムーズに購入や売買ができることが最大の魅力です。

またネットワーク手数料が不要である点もおすすめポイントのひとつです。

NFTまとめ

NFTはブロックチェーン技術を利用することで、デジタル資産の所有権を証明するトークンのことです。

NFTのメリットとしてデジタルコンテンツの所有権を明確にし、クリエイターが直接収益を得られる仕組みを提供する点が挙げられます。その一方で価格の変動や著作権の問題など、注意点やリスクもあるので、始める前にある程度覚えておかなければなりません。

NFT市場はまだまだ発展途上であり、将来的な成長が期待されています。NFTの利用に興味がある方はぜひ積極的に学び、新たなデジタル資産の可能性を体感してみてはいかがでしょうか。

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