E資格の取得を目指している人が知っておいた方が良いのは、E資格試験の合格率です。
どれくらいの割合の人が合格しているのかを知ってくことによって、E資格の難易度がわかるため、勉強をする際の参考になります。
今回はE資格の取得をこれから目指している人のために、E資格の合格率や合格するためにやるべきことについて、詳しくご紹介します。
E資格の試験内容は?
E資格はAIプログラミングの知識から、数学的基礎や機械学習・ディープラーニング、開発環境についての知識などが問われる試験です。
G検定は、ジェネラリスト向けの試験であるのに対して、E資格はエンジニア向けの試験です。
E資格は、機械学習やディープラーニングなど一部G検定の内容と重なる部分がありますが、数学的な内容やより技術的な内容が多く出題されます。法律や倫理分野は出題されません。
また、一番大きな違いとして、E資格にはプログラム実装問題があることです。
実装問題といっても直接コードを打つのではなく、プログラムが一部空欄になっている箇所に当てはまる回答を4つの選択肢から選んで回答します。
以上のことから、E資格は難易度が高く合格率も低いのではないかと心配される方もおられるかと思います。
では、実際の合格率について見ていきましょう。
E資格の合格率とは
E資格の試験は、1年に2回開催されています。
試験ごとに合格率が微妙に違っていて、平均よりも合格率が大きく上がることもあれば、下がることもあります。
試験日 | 受験者数 | 合格者数 | 合格率 |
2018年 | 337人 | 234人 | 69.44% |
2019年1回目 | 387人 | 245人 | 63.31% |
2019年1回目 | 696人 | 472人 | 67.82% |
2020年1回目 | 1042人 | 709人 | 68.04% |
2020年2回目 | コロナウイルスの影響で中止 | ||
2021年1回目 | 1688人 | 1324人 | 78.44% |
2021年2回目 | 1,170人 | 872人 | 74.53% |
2022年1回目 | 1,327人 | 982人 | 74.00% |
2022年2回目 | 897人 | 644人 | 71.79% |
2023年1回目 | 1,112人 | 807人 | 72.57% |
2023年2回目 | 1,065人 | 729人 | 68.45% |
2024年1回目 | 1,194人 | 867人 | 72.61% |
2024年2回目 | 906人 | 600人 | 66.23% |
E資格の試験は2018年に初めて開催され、初回の受験者342人のうち、337人が受験し、合格者は234人で合格率は69.44%でした。
2020年から受験者数は増加し、1回目の試験では1042人が受験、709人が合格し、合格率は68.04%でしたが、2020年2回目の試験はコロナの影響で中止となりました。
2021年1回目の試験では1688人が受験し、1324人が合格、合格率は78.44%と最高を記録。
その後、2021年2回目から2022年にかけて合格率は70%を超え続け、2022年2回目は71.79%でした。
受験者の年代別では、30代が最も多く、60代の合格者も1.86%を占めるなど、幅広い世代にわたる受験者が合格しています。
近年の合格率は高く、2023年2回目と2024年2回目を除き、70%を超えており、受験者が合格ポイントを見極められるようになってきています。
実はG検定の合格率は、60~70%と言われているため、場合によってはE資格の方が合格率が高いことがあります。ただし、E資格取得を目指される方は、JDLA認定プログラムを必ず受講する必要があり、受講費用は事業者毎に異なりますが決して個人で支払うには安い金額ではないため、受験される方は、ある程度の覚悟を持って目指されていると考えられます。
また、認定プログラム修了から2年以内に合格する必要があるという点も合格率を上げている要因と言えるでしょう。
E資格合格者の科目別平均得点率
それではE資格合格者の最新の科目別の平均得点率も見ていきましょう。
E資格の科目分野 | 平均得点率 |
数学的基礎 | 59.89% |
機械学習 | 58.07% |
深層学習(基礎・応用) | 56.03% |
開発・運用環境 | 68.50% |
こちらの得点率を参考にすることで、どれくらい得点を取れば合格できるのかと言う大体の予測が可能になりますね。大体全ての科目分野で70点以上を取れば確実に合格できそうだと分かります。
ただし、過去には全ての科目の平均得点率が合格得点率を超えていても、極端に得点率の低い分野が存在する場合、不合格になってしまったという事例もあります。
そのため、なるべく苦手分野は残さないようにする必要があります。
特に深層学習は試験範囲が広いため、数学と機械学習を得点源とし、深層学習分野で如何に失点しないかを目指すのが良いです。
筆者である私自身は約4か月間学習しました。
最初の2か月間は、数学と機械学習をまず完璧にするくらいまで取り組み、深層学習は範囲が広いため早いうちから取り組み始めました。
開発・運用環境は範囲が狭く、知識問題が多いためこちらは試験直前まで用語と知識確認を行うことが重要です。
E資格に向けたおすすめの参考書については以下で紹介しているので、この後も読んでみてください。
E資格の合格率についてよくある質問
それではE資格の合格率についてよくある質問を紹介していきます。
このとき合格した人は906人中600人に上ります。
ただ、AIではなく電気・電子系の試験に「E検定」と言うものが存在しているようです。
E資格に合格するためにやるべき対策3選
それではE資格の合格率が分かったところで、E資格に合格するために事前にしておいた方が良いこと3つを紹介していきます。
- 受験日までの具体的なスケジュールを立てる
- 参考書を用意する
- 受験資格のためのプログラムを受講する
E資格に合格するためにやるべき対策①受験日までの具体的なスケジュールを立てる
まず始めにしなければいけないことは、受験する日までの具体的なスケジュールを立てることです。スケジュールをしっかりと作っておくことで、受験の日までに覚えておかなければいけないことを、計画的に学習することが可能になります。
E資格の試験を受験するためには受験資格も必要となるため、受験資格の取得のことも考慮しながら、スケジュールを決める必要があります。
なお、受験資格を取得するためにかかる時間は、受講するプログラムによって違いがあります。
こちらの記事にてE資格の試験日程と試験日までやることを詳しく紹介しておりますので参考にしてみてください。
E資格に合格するためにやるべき対策②参考書を用意する
E資格に合格するためには、参考書選びをじっくりとおこなうことも重要です。
E資格の勉強をしていると、人工知能やディープラーニングについてわからないことが出てくるかもしれませんが、わかりやすい参考書をしっかりと準備しておけば、難しいところが見つかった場合でも勉強を進めやすくなります。
E資格の参考書を選ぶ時には、なるべく多くの書籍を揃えているお店を利用した方がおすすめです。小さな書店だとE資格に関する参考書を売っていない場合もありますが、都市部の大型書店ならば、さまざまな種類の参考書を販売していることも多いです。
近所にこうした書店やE資格の本がない場合には、欲しい参考書をネットで探して注文する方法もあります。
E資格の参考書に関しては下記記事で解説しています。
E資格に合格するためにやるべき対策③受験資格のためのプログラムを受講する
E資格に合格するためには、受験資格を得るためのプログラムを受講することも必要になります。
E資格の試験は、プログラムを受講した人だけが受験できるので、必ずいずれかのプログラムを受講する必要があります。受験資格を得ることができるのは、E資格を運営している日本ディープラーニング協会(JDLA)が認定したプログラムだけです。
さまざまな会社のプログラムがJDLAから認定されていますが、会社によってプログラムの内容には若干の違いがあります。
受験対策として人気のあるJDLA認定 E資格対策講座
E資格に合格するためにおすすめのJDLA認定プログラムとして紹介できるのが、ProSkilllが開催している「E資格対策ディープラーニング短期集中講座」です。
数あるE資格のプログラムの中から、この講座をおすすめできる理由の一つが、たったの1か月という短期間でE資格の受験資格を得られることです。
日本ディープラーニング協会(JDLA)が認定した講座で、最短でE資格の合格を目指します。
JDLAにて規定されている出題範囲をすべてカバーしているセミナーなので、常に最新のE資格に完全対応しており、試験対策を中心に、E資格に合格するためのポイントを絞って学習できます。本講座を修了することで、E資格の受験資格を短期間で確実に取得することができます。
また、人工知能やプログラミングについて前提知識がなくても、合格に必要な知識を凝縮して指導してくれます。さらに初回の講義の前に、数学や機械学習・Pythonの基礎知識が身につく「事前学習」の動画も用意されていますので、視聴してからE資格講座を受講することで安心して受講に望めます。
- E資格の出題範囲をすべて理解できる
- ディープラーニングを実務で活用できる深い知識
- 誰にでも理解できるように、わかりやすく丁寧な内容
受験資格を得るために必要なプログラムの受講は、同じようにJDLAが認定しているプログラムであっても、修了までに必要な期間に違いがあります。
3か月程度の期間が必要になるプログラムもあれば、受講修了までに6か月程度の期間がかかるプログラムもあり、どのプログラムを選ぶかによって、受験資格の取得しやすさは大きく違ってきます。
E資格の合格率とは?まとめ
E資格の合格率は試験ごとに変動します。最初の2018年の試験では69.44%でしたが、2019年1回目は63.31%に低下しました。
2021年の1回目以降、4回連続で70%を超えていましたが、2023年の2回目では68.45%となり、3年ぶりに70%を下回りました。2024年の1回目では再び70%を超えましたが、最新の2024年2回目は66.23%となりました。
試験に合格するためには、受験資格を取得するためのプログラム選びも重要なポイントです。
ぜひ合格率が高まりそうな認定講座を探して、E資格の合格までのロードマップを引いてみてください。