機械学習に興味を持ち始め、学習を始めようと思っているものの、どんな本を選べばいいか迷っている方は多いのではないでしょうか。そこで今回の記事では、機械学習を学べるおすすめの本を、目的別に15選ご紹介します。
エンジニアを目指したり資格を取得するなど、機械学習を学ぶ目的は人それぞれです。ぜひ本記事を参考に自身の目的に沿った本を選び、スキルアップにつなげてください。
そもそも機械学習とは?
機械学習は一言でいうと、「データ分析技術」のことを指します。コンピューターに膨大なデータを読み込ませて、類似パターンや傾向を学習させ、柔軟な判断や回答を実現するのが特徴です。
機械学習は自動運転や画像処理、チャットボットなど、あらゆる分野で有効活用されています。機械学習についてより詳しく知りたい方は、以下の記事も参考にしてください。
ディープラーニングとはどう違う?
ディープラーニングも、機械学習の技術のひとつに分類されます。「ニューラルネットワーク」という複雑な処理によって、コンピューターが自ら自己学習を行う技術を実現しています。
ディープラーニングについては以下の記事で詳しく解説していますので、ぜひ参考にしてください。
概要や仕組みを0から学びたい方におすすめの本【3選】
まず0の状態から、機械学習の概要や仕組みを体系的に学びたい方におすすめの本が、以下の3冊です。
- 図解即戦力 機械学習&ディープラーニングのしくみと技術がこれ 1 冊でしっかりわかる教科書
- 試して学ぶ 機械学習入門
- 直感でわかる!Excelで機械学習
それぞれご紹介します。
図解即戦力 機械学習&ディープラーニングのしくみと技術がこれ 1 冊でしっかりわかる教科書
引用:Amazon
機械学習およびディープラーニングを、図解形式で紹介している解説書です。機械学習の基本の技術や仕組みを体系的に学べます。
また1冊を通してフルカラーで制作されているため、完全未経験者の状態からの初めての1冊としてふさわしい入門書といえます。
試して学ぶ 機械学習入門
引用:Amazon
機械学習モデルの構築からPythonプログラミングなど、実用的な技術を丁寧に噛み砕いて説明している本です。システムやサンプルプログラムの操作など、ハンズオンで実際に手を動かしつつ学べるので、頭への定着がスムーズです。
インプットよりも実際に動くものを作っていくアウトプット形式のため、機械学習の全体像が身につきます。
直感でわかる!Excelで機械学習
引用:Amazon
こちらはExcelで機械学習を理解できる、新感覚の教本です。あらゆる業界で活用されているおなじみのExcelを用いることで、数値の動きや仕組みを理解できます。
技術的な部分のみならずアルゴリズムの考え方、機械学習の活用シーンも理解できるため、実務でも役立ちます。機械学習を理解する最初の1冊として最適です。
機械学習エンジニアを目指す方におすすめの本【3選】
機械学習の知識とスキルを武器に、エンジニアとして活躍したい方には、以下の3冊がおすすめです。
- エンジニアなら知っておきたいAIのキホン 機械学習・統計学・アルゴリズムをやさしく解説
- AIエンジニアを目指す人のための機械学習入門
- 図解即戦力 AIエンジニアの実務と知識がこれ1冊でしっかりわかる教科書
それぞれご紹介します。
エンジニアなら知っておきたいAIのキホン 機械学習・統計学・アルゴリズムをやさしく解説
引用:Amazon
タイトルにあるように、AIエンジニアが知っておくべき基本知識を網羅した本です。プログラミングのみならず、統計数学やアルゴリズムなど、AIエンジニアに必須の知識が学べます。
技術を通してAIの概要やできることなど、全体像をイメージできるようになるので、エンジニアを目指す方に最適です。
AIエンジニアを目指す人のための機械学習入門
引用:Amazon
プログラミング言語「Python」と機械学習ライブラリ「scikit-learn」を用い、各種手法の実装や動作の原理を手を動かしながら学べる一冊です。傾向として「プログラミングでのものづくり」に焦点を当てた内容となっています。
プログラムコードを書いて動かしアルゴリズムの性能や特徴の確認のうえチューニングを行うなど、実践的なスキルが身につきます。
図解即戦力 AIエンジニアの実務と知識がこれ1冊でしっかりわかる教科書
引用:Amazon
エンジニアを目指す方を対象に、AI業界の仕事内容、労働環境、転職事情などを詳しく解説している教本です。もちろんシステム開発や運用の流れもひととおり学べます。
細かく分類されたカリキュラム構成と、初心者にもわかりやすい詳しい解説に定評があります。
ディープラーニングを集中的に学習したい方におすすめの本【3選】
機械学習の中でも、より複雑で高度な「ディープラーニング」の学習に挑戦したい方は、次の3冊を選ぶのがいいでしょう。
- ゼロから作るDeepLearning3
- Python3年生 ディープラーニングのしくみ
- はじめてのパターン認識 ディープラーニング編
それぞれ順を追ってご紹介します。
ゼロから作るDeepLearning3
引用:Amazon
ディープラーニング教材のベストセラーとして知られている本です。第3弾ではオリジナルのフレームワーク「DeZero」の制作を通じ、ディープラーニングの仕組みやアルゴリズムを理解できます。
フレームワークの根本が理解できることから、確かな設計や実装の技術力を身につけることが可能です。
Python3年生 ディープラーニングのしくみ
引用:Amazon
イラストとマンガをふんだんに活用し、ディープラーニングを噛み砕いて説明している本です。同シリーズの「Python1年生」と「Python2年生」を読み終えた方が対象となっています。
オールカラーでマンガや図解が用いられているので、従来の書籍と比較しても、頭への定着が早いことがメリットです。
はじめてのパターン認識 ディープラーニング編
引用:Amazon
ディープラーニングの重要モデルの概要や最適化の手法、活性化関数などを詳しく解説した一冊です。プログラムコードの解説などは端折られていますが、ディープラーニングの発展や原理をくわしく学ぶことができ、確かな実力が身につきます。
基礎的な部分はもとより、ディープラーニングの理論などについて深掘りしたい方におすすめです。
実務で機械学習を応用したい方におすすめの本【3選】
現在IT業界やAI業界で働いていて、実務への機械学習応用を考えている方は次の3冊がおすすめです。
- 強化学習アルゴリズム入門: 「平均」からはじめる基礎と応用
- ディープラーニングと物理学
- RとPythonで学ぶ[実践的]データサイエンス&機械学習
いずれもここまで紹介した本と比較すると。すこし難しめの内容となっています。
強化学習アルゴリズム入門: 「平均」からはじめる基礎と応用
引用:Amazon
機械学習の難解な理論を中心に、応用知識を学べる書籍です。原理、数式、プログラミングの流れで構成されており、全体を俯瞰して理解できます。
初歩的な数学分野「平均」を用いて強化学習の基本を解説する内容のため、実務で役立つ強化学習のスキルを身につけるのにうってつけです。
ディープラーニングと物理学
引用:Amazon
ディープラーニングに欠かせない「深層学習」や「物理学」のつながりや原理を、物理学者ならではの視点で解説している書籍です。物理的な側面に着目しながらの解説となっているため、ここまで紹介した書籍と比較するとすこし難易度は高くなっています。
物理学、そしてディープラーニング知見をより深めたい方におすすめです。
RとPythonで学ぶ[実践的]データサイエンス&機械学習
引用:Amazon
ディープラーニングの「理論」と「実際の考え方」を、R言語およびPythonで実装しながら学べる教本です。具体的なサンプルのもと、データ分析やモデリングを理解できます。
ディープラーニングでできないことや、初心者が見落としがちな注意点なども丁寧に解説しているため、データ分析・統計に携わる方なら必読です。
資格取得を目指す方におすすめの本【3選】
機械学習を学んで資格を取得したいという方は、次の3冊を選ぶのがおすすめです。
- 徹底攻略ディープラーニングE資格エンジニア問題集 徹底攻略シリーズ
- ディープラーニングG検定(ジェネラリスト)最強の合格テキスト
- これ1冊で最短合格 ディープラーニングG検定ジェネラリスト要点整理テキスト&問題集
それぞれ見ていきましょう。
徹底攻略ディープラーニングE資格エンジニア問題集 徹底攻略シリーズ
引用:Amazon
JDLA(一般社団法人 日本ディープラーニング協会)が運営する「E資格」の取得に向けた問題集です。東京大学教授の杉山 将氏が監修を手掛けており、丁寧でわかりやすい解説が魅力です。
出題傾向を徹底分析のうえ設問を収録しているため、合格の可能性をグッと上げることが可能になります。
ディープラーニングG検定(ジェネラリスト)最強の合格テキスト
引用:Amazon
本編で300問、模擬試験で192問という問題数を誇るこちらの書籍は、アウトプット中心の試験対策として最適です。G検定の分析に精通した専任の講師が執筆を担当しているため、出題傾向を正確に掴むことができます。
試験対策をスピーディーかつ効率的に行いたい方なら、購入して損はありません。
これ1冊で最短合格 ディープラーニングG検定ジェネラリスト要点整理テキスト&問題集
引用:Amazon
こちらもJDLA(一般社団法人 日本ディープラーニング協会)が運営する「G検定」取得に向けた教本です。イラストや図解をふんだんに盛り込み、直感で理解しやすいよう執筆している点が特徴です。
要点のみをまとめた構成によって、効率のいい学習が実現できるでしょう。これからG検定に挑戦する方なら必読です。
資格を目指すならProskill「E資格対策講座」もおすすめ
機械学習の資格を目指しているなら、ProSkillが運営する「E資格対策ディープラーニング 短期集中講座」を検討してみてはいかがでしょうか。
名称のとおりE資格を目指すための講座で、合格に必須の数学知識やディープラーニング、プログラミングなどをひととおり学べます。セミナーの修了率は99%以上を誇るため、初心者の方でも安心して受講可能です。
本を用いた独学に自信がなかったり、また実際に挫折してしまった方でも、お気軽にご相談ください。
まとめ
ひとえに「機械学習を学ぶ」といっても、目指すゴールによって、最適な勉強方法や内容は変わってきます。
たとえばエンジニアを目指すなら、プログラムコードの書き方や考え方を鍛える必要があります。また資格を目指すなら、広い範囲や出題傾向を把握しなければなりません。
本での学習が困難なら「E資格対策ディープラーニング 短期集中講座」などの講座やITスクールを活用するのもいいでしょう。まずは「機械学習を学んで何をしたいか」を明確にし、それに合った本や学習方法を選ぶのがコツです。