AIのファンドに投資するならどれ?おすすめ7選とメリットも紹介!

急激な技術革新によって、将来的に大きな期待がかかっているAI市場。そんな中、今後の未来のリターンを見越し、AIへの投資を検討している投資家が増えているのが現状です。

現代ではファンドは続々と登場していますが、新しい技術であるがゆえ運用実績は乏しく、どのファンドを選ぶべきか悩む方は少なくありません。今回の記事ではおすすめのファンドを7つご紹介すると同時に、今後の見通しやメリット、注意点を見ていきます。

AIファンド(AI投資)とは?

AIファンド(AI投資)とは?

AIファンドとは、一言でいうと「AIに特化した投資信託」のことを指します。AI分野でもとくに成長が期待される、あらゆる企業やプロジェクトに分散投資を行えるものです。

ポートフォリオには機械学習やディープラーニング、自然言語処理など幅広い分野で活躍する企業が含まれています。国内大手を集めたファンドもあれば、アメリカや中国、また世界のAI業界を集めたファンドなど、その種類は多岐にわたります。

AIファンドの今後の見通し

この先、価格上昇が十分に期待できると考えて差し支えありません。今後もますます広がりを見せ、産業全体にわたる採用が進むと見込まれているためです。

とくに自動車業界や製造業、接客・サービス業界などで採用は増えています。人手不足の影響も相まって、AIによる省人化の流れは今後も進むでしょう。

こういった背景からAI関連企業やプロジェクトに対する投資の需要も続き、長い目で見て伸びていくことが予想されています。ひとつの採用事例として、以下の記事もぜひご一読ください。

ホテルのAI化が進む!導入のメリットデメリットとは?活用事例も

おすすめのAIファンド7選

この章ではおすすめのファンドを、以下の7つに絞ってそれぞれご紹介します。

  • 三井住友 グローバルAIファンド
  • 野村 グローバルAI関連株式ファンド
  • AI(人工知能)活用型世界株ファンド
  • Oneフォーカス AI
  • イノベーション・インデックス・AI
  • ニッセイAI関連株式ファンド
  • ダイワ・グローバルIoT関連株ファンド

三井住友 グローバルAIファンド

三井住友 グローバルAIファンド

多くの投資家からの人気と知名度を誇る、高い純資産残高をもつファンドです。数あるファンドの中でも、もっとも高い人気を誇ります。

こちらのファンドの大きな特徴は、AI市場への幅広い分散投資ができることです。技術開発を担当する企業のみならず、その開発に必須の機械を提供する企業や、AIを応用したサービスを展開する企業も投資対象に含まれています。

野村 グローバルAI関連株式ファンド

野村 グローバルAI関連株式ファンド

前述のグローバルAIファンドに次ぐ純資産額を誇るのが、「野村 グローバルAI関連株式ファンド」です。主にIT・産業ロボット・医療といった、AIに深く関連する業界に特化して分散投資ができるのが特徴です。

純資産額は前述のグローバルAIファンドとほぼ同等、それでいて信託報酬が安いのがメリットです。純資産額の高さで選ぶなら、グローバルAIファンドかこちらを選べば間違いないでしょう。

AI(人工知能)活用型世界株ファンド

AI(人工知能)活用型世界株ファンド

「アセットマネジメントOne」が提供するこちらのファンドは、独自のディープラーニング手法で最適な投資先を選定しています。さらにファンドマネージャーが厳選した銘柄を抽出するため、より有望なポートフォリオ形成が可能です。

内容はAI関連のモダンなスタートアップ企業というより、GAFAを中心としたアメリカ大型株がメインとなっています。そのため目新しさを求める方には向いていない一方、緩やかな値動きで安定した運用が実現できます。

Oneフォーカス AI

Oneフォーカス AI

アセットマネジメントOneが運営するファンドです。最大の特徴は信託報酬の安さで、他のファンドにはない税込0.495パーセントを実現しています。

他のファンドにはアクティブ型が多い中、こちらのファンドは「インデックス型」です。投資先を0から探すのではなく、決められた指数に連動する運用法であることも安さの理由です。

まずは小さく実験的に始めてみたい方におすすめです。

イノベーション・インデックス・AI

イノベーション・インデックス・AI

三井住友DSアセットマネジメントが運営するファンドです。イノベーション・インデックスに連動するファンドとして設定されており、モダンな技術の進展に伴う恩恵を低コストで受けられます。

開発企業はもちろん、ベースとなる技術を生産する企業、また活用を専門とする企業への幅広い分散投資が可能です。またインデックス運用であることから信託報酬も安く、低コストで気軽に始めたい方におすすめです。

ニッセイAI関連株式ファンド

ニッセイAI関連株式ファンド

ニッセイアセットマネジメントが提供するこちらは、日本を含む世界の企業への分散投資を行えるファンドです。複数のファンドを集めてひとつの投資信託にまとめる「ファンド・オブ・ファンズ方式」が用いられているのが特徴で、投資対象は主に以下の2つです。

  • TCWファンズⅡ-TCWグローバルAI株式ファンド
  • ニッセイマネーマーケットマザーファンド

為替ヘッジあり・なしの切り替えも可能で、為替変動への影響が大きくなりそうなときも対処可能です。

ダイワ・グローバルIoT関連株ファンド

ダイワ・グローバルIoT関連株ファンド

こちらはAI市場の中でも、日本を含む世界中の「IoT企業」に焦点を当てた分散投資を行えるファンドです。IoTとは「Internet of Things」の頭文字をとった言葉で、ものとインターネットをつなげる技術のことを指します。

いまやスマートウォッチやスマートロックをはじめ、IoTは私たちの生活に欠かせないため、AI業界への投資として有益な選択肢です。内容としては、アメリカのIoT企業が大半を占めます。

AIファンドに投資を行うメリット

投資を行うことには、次のようなメリットがあります。

  • 数ある成長産業の中でもとくに注目されている
  • 発展途上であることから高いリターンが期待できる
  • 長期的な資産形成に向いている

それぞれ順を追って解説します。

数ある成長産業の中でもとくに注目されている

現状、成長産業は多々ありますが、中でも「AI」はとくに強い関心と期待を集めています。自動車や医療、製造、サービスなどあらゆる産業に適用されているためです。

成長が著しい分野でポートフォリオを構築することは、収益を最大化するうえで重要になります。すなわち将来的な価格高騰が期待できるため、高リターンが狙えるでしょう。

たとえばOpenAIが運営する「ChatGPT」は、チャットボットや翻訳にも活用されています。

ChatGPTとは?できることや始め方をわかりやすく紹介!

発展途上であることから高いリターンが期待できる

順調に成長を遂げている他の産業と比較しても、AI技術はまだまだ発展途上段階であるため、将来的に高いリターンが期待できます。すでに成熟している産業よりも、これからの伸びが期待できる産業を選ぶことは、投資の基本です。

また他の産業にはない特徴として、「成長・進化が早い」ことが挙げられます。この成長速度に伴って、他の投資先の企業やプロジェクトも価格高騰を見せる可能性は高いでしょう。

長期的な資産形成に向いている

長期的な資産形成に適していることも、メリットのひとつです。

今もなお止まることを知らないその技術の持続的な発展によって、AI市場はより拡大していくでしょう。そうなれば企業はより競争力を激化していくため、それに連動するようにファンドの価格も高騰すると予想されます。

また景気の変動や情勢にも左右されにくいため、確実かつ継続的な成果を求める投資家の方にも適しています。

AIファンドに投資するとき気をつけたいこと

AIファンドに投資するとき気をつけたいこと

投資を検討する際は、以下のような注意点も考慮しなければなりません。

  • 大きく暴落する可能性もある
  • モダンな業界のため運用実績が少ない
  • 短期間で大きな利益を出すのは難しい

それぞれ詳しく見ていきましょう。

大きく暴落する可能性もある

急速なテクノロジー進化や市場の変動性に伴って、価格の暴落が発生する可能性があります。

たとえば「話題性」に大きく左右されるのが特徴です。旬の市場に参入することで大きな値上がりを実現することもある一方、旬でなくなればどんどん値下がりするリスクがあります。

またAI市場は新しい産業でもあるため、新興銘柄が多いのが現状です。すなわち金利などの影響も受けやすいことも、暴落の原因となります。

モダンな業界のため運用実績が少ない

一般的に、運用実績が少ない傾向にあります。そもそもAI業界そのものが、モダンな業界であるためです。

少しでも安心感を求めるのであれば、なるべく3年程度の運用期間のあるものを選ぶのが賢明といえます。また過去のパフォーマンスだけでなく、ファンドマネージャーの専門知識や戦略にも注目したほうがいいでしょう。

短期間で大きな利益を出すのは難しい

投資するなら、「短期的に利益を出すのは難易度が高い」ことは念頭に置いておきましょう。たしかにAI技術の進化や企業の成長は目まぐるしいものがありますが、市場全体の価格が高騰するのには時間がかかるからです。

技術革新は日々報道されていますが、まだまだ「私たちの日常に当たり前に馴染んでいる」とは言い難いのが現状です。検討するなら、焦らずに中長期的な視点をもつことが大切です。

まとめ

ここまでおすすめのファンドや今後の見通し、メリットや注意点について解説しました。

AI技術はこれから、私たちの生活のみならず自動車や製造、物流などあらゆる産業で積極的に採用されていくことは間違いありません。そのためAIのファンドへの投資は、今後のテクノロジー進化に敏感な投資家にとって有望な選択肢となるでしょう。

ただ一般的な投資信託とは異なり、特有のリスクや欠点もつきものです。リスクとリターンを検討のうえ、自身の投資戦略に合うファンドを選んでほしいと思います。

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