アノテーションの厳選外注先8選を徹底比較!データ種類別の費用相場の目安は?

AI開発における学習で欠かせないものの1つがアノテーションです。アノテーションとはテキストや画像、音声といった色々な形式のデータにタグをつける作業の事です。しかしこの作業は時間と手間がかかる為、外注するという企業も少なくありません。

そこでアノテーションを外注する時の外注先の選び方や費用相場、それからおすすめの外注先企業がいくつかあるので、それぞれ詳しく見ていきましょう。

アノテーションを外注した時の費用相場

アノテーションを外注すると、費用相場として平均でどれ位かかるのかを種類別に見ていきましょう。まず画像ですが分類は10円で矩形も10円、多角形が25円で線が10円、キーポイントは5円そしてセグメンテーションは100円となっています。動画は矩形は10円からで、テキストは1文章140文字程度で30円からが相場です。

ドキュメントは1文字0.42円程度、音声はケバ取りが1120円からで、文字起こしは1250円から、整文は1350円からというのが大体の相場です。

もちろん各会社によって費用は異なりますし、量や納期スピード、サービスによって変わる事もあります。あくまで目安として大体この位という感じで頭に入れておくと良いです。

アノテーションのおすすめ外注先8選

アノテーションのおすすめ外注先が色々あるので詳しく見ていきます。まずアッペンジャパン株式会社です。アッペンの特徴は様々なデータのアノテーションやトレーニングデータ作成に対応しているという点です。音声データのアノテーションだと実に170カ国、235以上の言語や方言の対応実績があり、音声データの収録や文字起こし等を代行してくれます。

画像や動画に関しても人物や建物等各種パラメーターのアノテーションやラベル付加を行います。また高品質なアノテーションを、短納期そして高いコストパフォーマンスで提供するというのもアッペンの大きな特徴です。

株式会社ユニメディアもおすすめの外注先の1つです。作業者にクラウドワーカーを採用し、実働100万人以上を動員しているのが特徴で、自社で沢山のデータを準備出来なくても、クラウドワーカーが撮影等の作業や複数のリソースで必要なデータを収集してくれるので助かります。

他にもグローバルウォーカーズ株式会社もおすすめです。グローバルウォーカーズは自社で研究開発したAIを使ったサービスを提供しているのが特徴です。その為アノテーションに加えて、依頼側の目的に合わせた実用レベルのAI開発や画像処理等も発注する事が出来ます。もちろんアノテーション作業もデータ収集から教師データ作成、さらにはデータセット構築までしっかりと行ってくれるので問題ありません。

それから株式会社アイアール・アルトという会社もあります。アイアール・アルトは主に言葉に特化したサービスを提供しており、主に文章等の言語データや音声データ、映像データが対象となっています。加えて実験が必要となる開発で、実験計画の策定から被験者の募集、さらには実験の代行まで行ってくれるというのもアイアール・アルトの大きな魅力です。

あと株式会社バオバブもおすすめです。バオバブは自社で開発したモバイルアプリツールを使って、世界各国にいるスタッフが画像収集からタグ付けまでを行うというのが特徴で、各国の言語を機械で自動翻訳する為に必要な学習データも作成してくれます。

そして株式会社ジャストもおすすめの外注先の1つです。ジャストは建設業に特化した教師データの作成サービスを提供している会社です。ジャストは年間3000を超える構造物の検査や調査、診断業務を行っているので、建設業に関して専門的な教師データを作成する事が出来ます。その為画像アノテーションにおいて、より効率的に作業を行う事が出来るツールのセグメンテーションツールで色分けした「鉄筋錆び」や「天井内設備」「鉄骨造りの腐食状況」といった画像データに、パーツの名称だけでなく腐食レベルといった専門的な知識がいるタグ付けもする事が出来ます。

株式会社サイバーテックも幅広いITアウトソーシングを提供しており、その中の1つにAI向け学習データの作成も入っているので、アノテーションの外注をする事が可能です。国内では沖縄県、そして海外ではフィリピンのセブ島に拠点があり、低価格でサービスの提供をしているというのが特徴です。

海外に本社を構えている拓思化技グループもおすすめの1つに数えられます。拓思化技グループは中国の大連に本社があり、海外進出における業務支援サービスを取り扱っているのが特徴です。

特に地理や交通に関するデータ処理を得意としており、道路標識に対するアノテーションであったり、車線の境界線や道路標示ペイント等のアノテーション作業も行っています。

アノテーションの外注先の選び方

アノテーションを外注する時の外注先の選び方はいくつかあります。まず専用ツールを使っている会社を選ぶという方法です。何故なら専用ツールや自社で開発したツールを使用すると、より効率的にアノテーションを行う事が出来るからです。

例えばセグメンテーションツールを使う事でピクセル単位の色分けを、本来手作業で行うと時間も手間もかかりますが、自動判別ツールがあるので迅速に作業を行う事が出来ます。こうした使用するツールによって精度や作業効率に大きな差が出て来るので、ただ費用が安いからと言って安易に外注先を決めないという事が重要です。

また1つのジャンルに特化した会社もあるので、そういう会社を選ぶという方法も悪くありません。一言でアノテーションの外注を引き受けている会社と言っても色々あるので、差別化する為に1つの分野に特化し専門性を高めている会社もあります。

例えば建築や土木、設計に関するデータへのアノテーションに特化した会社もあれば、音声認識用のAI開発に適したアノテーションに特化した会社もあります。その為、自分の会社で扱うデータが専門性の高いものである場合は、こうした1つのジャンルに特化した会社を探して外注するという風にした方が特にメリットは大きいです。

アノテーションの外注費用を下げる方法

アノテーションの外注費用を少しでも下げる方法はないのかというと、いくつかあります。まずまとめて依頼するという事です。アノテーションを外注する場合、膨大な件数になればなる程、費用も安くしてます。その為依頼する時は、こまめに行うというよりは一気にまとめて依頼してしまった方が安く済ます事が出来て経済的にメリットが大きいです。

またマニュアル整備をするというのも良いです。例えば顔認証システム開発で必要な画像データのラベル付けを外注する場合、判別するのが難しい為、修正が発生する事もあります。その場合工数が増えて追加料金がかかってしまう事もあるので、こうした事を避ける為にあらかじめマニュアルを整備して、誰でも分かるようにしておくと良いです。そうする事で追加料金の発生も防ぐ事が出来ます。

他にも海外企業に任せてしまうという方法も悪くありません。海外にもアノテーションの外注を受けている会社はあるので、人件費の安い海外企業にお願いすれば、価格は低く抑える事が出来ます。ただラベル付けを日本語で行いたい場合は、海外企業だと母国語ではない為難しいので、なるべく日本企業に依頼した方が安心です。

アノテーション作業を外注する時は総合的に依頼先を決めよう

アノテーション作業を自社で全て行うとなると、時間も手間もかかり大変です。その為外注してしまうのがおすすめです。しかし外注先も色々あり、それぞれ得意分野も異なるので、選ぶ時は出来るだけ提供されているサービスや速さ、費用等を総合的に見て自社に合った所に依頼するようにしましょう。

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