Pythonの基礎が学べる本5選!概要や学習のポイントを紹介

IT業界でも、これからプログラミングを始めたい人にも注目されている言語の一つが、Pythonです。こちらでは最初にPythonとは何かに触れ、Pythonを初めて勉強する人、基礎に立ち戻って学びたい方におすすめの、比較的簡単に学べる本をご紹介します。さらに、本を使ってPythonを学ぶメリットや注意点も取り上げます。

Pythonとは

Pythonは、オランダ出身のプログラマー・グイド・ヴァンロッサム氏により開発されたプログラミング言語です。1990年初頭に公開されて以来、わかりやすく実用性が高い言語として急速に広まりました。Pythonの特徴の一つが、読みやすいことです。Pythonを初めて使う人でも理解しやすいよう、デザインされているプログラミング言語といえるでしょう。読みやすいことで習得までの時間を短縮できるのも、Pythonの良いところです。また、拡張性が期待できる言語でもあります。

使いやすく習得しやすい、拡張性があるといった特徴から、Pythonの活用幅は広がっています。システム管理やアプリ開発、科学技術計算やウェブシステム開発などに使われていますが、特に注目されているのが、AIの発達に欠かせない機械学習分野です。2010年代からAI開発のために機械学習が盛んにおこなわれるようになり、それにマッチするツールとして高い評価を得ています。日本でも2020年度から、国家資格である「基本情報技術者試験」に出題されるプログラミング言語としてPythonが追加されています。Pythonは、それだけニーズの高い言語といえるでしょう。

Pythonの基礎が学べる本5選

Python人気も手伝い、Pythonの基礎を学べる本は多く出版されています。ですが、ある程度の基礎知識が求められるなど、初心者向けとは程遠い本が多いのも実情です。こちらでは、初心者が要望する点を押さえた、簡単で分かりやすい、おすすめの本に絞ってご紹介します。

Python 1年生 体験してわかる!会話でまなべる!プログラミングのしくみ(翔泳社)

Pythonの基礎を学習する人が重きを置く点の一つが、イラストや図の多さです。Pythonに限らず、プログラミングでできることの大枠をとらえていない人の場合、まずは頭でイメージできるかどうかが、その後の学習がうまくいくか行かないかを分けるといっても過言ではありません。その点が考慮され、初めてPythonを学ぶ人も容易についていけると好評なのが、こちらの本になります。この本は、イラストや図の多さに加え、対話形式で書かれている点もおすすめポイントですPythonの面白さを伝え、親切に書かれている点が高評価につながっています。

Pythonプログラミングパーフェクトマスター Python3/Anaconda/PyQt5対応 第3版(秀和システム)

Pythonの基礎を学ぶ人が要望している別の点が、実践教材が含まれていることです。プログラミング言語の習得は、実際に手を動かしながら体感して学ぶ方が、初心者は特に挫折しにくいといわれます。こちらの本では、チャットボットの開発を体験しながら学ぶ内容となっています。チャットボットは、オンラインサイトなどでよく見かけるツールで、実際に使ったことがある方も多いはずです。身近なツールを題材に、Pythonを基礎から実践的な形で学習できるので、プログラミングの奥深さを学べるようになっています。

3ステップでしっかり学ぶ Python 入門(技術評論社)

Pythonの理解度を確認しながら学習を進めたいという初心者は多く、例題や問題が多く含まれている本は人気です。その点でおすすめなのが、上記の本です。特に、パソコンを所有しておらず、本だけで学ぶ必要がある方は、概要を知ったうえで問題を解く形で理解を深める必要があります。こちらの本は、予習・体験・理解の3ステップで学べるようになっていて、不利な環境でもPythonの基礎を習得できるのがメリットです。この本で学び、仕事に使っている人は、本で学んだ内容が応用にも役立つとして、今でも時折参考にしているとコメントしています。オンラインサイトの評価も高いようです。

スッキリわかるPython入門(インプレス)

Python基礎を系統立てて学びたい、実際にプログラミングした際のエラーに対処できるようにしたい方におすすめの本です。キャラクターの対話形式で進められ、イラストや図も多く、学習の理解度を確認できる練習問題が多く含まれています。また、エラーが発生した際の対策をまとめた項目もあるので、一人で学ぶ際に役立つはずです。こちらの本で学習した方の一人は、最初に学ぶのであれば、この一冊をおすすめすると高く評価しています。

独学プログラマー Python言語の基本から仕事のやり方まで(日経BP)

Pythonを初めて学ぶものの、ゆくゆくはプログラマーを目指すと決めている人におすすめの本です。この本自体、Pythonを独学で習得し、一流のプログラマーになった人が執筆しているので、実体験に基づく記載に説得力を感じます。こちらの本は、Pythonの基礎に加え、プログラミング全般に共通する知識も載せており、初めてプログラミングに取り組む人も違和感なく読めるに違いありません。各章にサンプルコードが載せられていて、基本の構文を習得できるようになっているほか、Pythonを活用するのに欠かせないライブラリも紹介しているので、実践を意識して学びたい人に推奨したい本といえます。

Pythonを本で学ぶメリットや学習のポイント

Pythonの学習方法はいろいろありますが、本を使って学ぶメリットの一つは、目的に沿った内容を体系的に会得できることです。一口にPythonを学ぶといっても、AI分野で使うのか、データ分析に資する内容を知りたいのかにより、使い方が異なり、学ぶべき内容も違ってきます。本の場合、タイトルや目次を見て、どんな内容がメインで書かれているかがわかるので、学びたい分野を絞り、効率的に学習できる点がメリットです。本を出版する際には、編集者や校正者など、ITのレベルがさまざまな人のチェックが入ります。その分、ネットの情報よりもわかりやすく、かつ詳細に書かれていることが多い点も、本で学ぶ利点といえるでしょう。

Pythonを本で学習する際のポイント

どのプログラミング言語にも言えることですが、Pythonを学ぶ際は、基礎を勉強する場合であっても、目的を持つことが大切です。Pythonを使って何をしたいのかをはっきりさせておく、つまり、目標やゴールを明確にすると、自分が望むレベルを達成しやすくなります。また、本で読んだ内容を実践することも重要です。本で読んで理解できたと思っても、実際にプログラミングしてみると思わぬエラーが出たり、期待した結果が得られない場合があります。ハンズオンでつまずいた内容や理解できなかった点を、本に立ち戻って見返したり、ネットなどで情報を検索するなどして解決していくと、徐々に実力がついていくはずです。

Pythonを本で学ぶ際にネックとなるのが、語学力といえるかもしれません。Pythonの情報は、日本語で翻訳されているものもありますが、少し深い内容になると英語の技術情報しかないケースが多くなります。特にエンジニアを目指している人は、継続して市場価値を上げる基礎固めとして、今のうちから英語に慣れておくため、臆せず英語の情報を取得していくとよいでしょう。

Pythonの基礎を簡単に習得できるおすすめの本とは

Pythonは、AIや機械学習に加え、さまざまな開発分野で主流になりつつあるプログラミング言語です。Pythonの基礎を簡単に理解するのに、体系的に学べる本を読むことがおすすめです。Python学ぶ目的をはっきりさせ、自分が学びやすいと感じる本を使うのがポイントです。

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