食品業界に向けたAI外観検査システム「OKIKAE for AI外観検査」とは!?

こんにちは!AI研究所の石川です。
本日のtopicは、株式会社ASTINAが提供を開始した、食品業界に向けたAI外観検査装置をご紹介します。

システム/IoTデバイス/AI/ロボティクスの開発技術をもとに ” 不可能を可能にする ” をミッションに掲げる株式会社ASTINA(アスティナ)は、2021年6月30日、食品業界に向けたAI外観検査装置「OKIKAE for AI外観検査」の提供を開始しました。
「OKIKAE for AI外観検査」は、食品製造すべての工程に対応しています。

作業現場の自動化パッケージ『OKIKAE』について

様々な業種に対応した自動化パッケージをご提供しています。
ASTINAでは、手作業を自動化・負担軽減させることに特化した装置を多数開発してきました。
業種問わず、作業現場における自動化のニーズに対して、ヒアリングから、装置開発・設置・運用・保守まで一貫してサポートします。

第一弾:バラ積み作業
第二弾:ケーブル挿入作業
第三弾:AI外観検査
※食品加工のすべての工程に対応可能となりました

「OKIKAE for AI外観検査」開発背景

ASTINAは、製造/作業現場の自動化をご支援する「OKIKAE」パッケージを提供しており、「バラ積みの自動化」や「ケーブル挿入の自動化」というIoT技術をベースとしたスマートファクトリー化を推進してきました。今回はその第三弾である、「OKIKAE for AI外観検査」にて、食品業界向けのAIを新たに開発し、提供を開始しました。「OKIKAE for AI外観検査」では、食品加工におけるすべての工程で、外観検査の自動化を図ることが可能になります。
私たちにとって無くてはならない食品ですが、人の健康にかかわる以上、衛生管理が徹底されています。外観検査では、異物混入・腐り・変色などの有無を確認し、品質の基準を満たしているかどうかを判定しています。
豊かな食生活がある一方で、その検査は複雑化しており、人の経験に頼った目視検査が必要なケースが多く、人員不足やコストにおける課題が挙げられています。この課題を解決すべく、ASTINAでは食品業界向けにAI外観検査装置を開発し、人的な目視検査依存の状況やコスト効率の改善など、製造/作業現場の効率化を図ります。

「OKIKAE for AI外観検査」概要

「OKIKAE for AI外観検査」では、原料処理から製造、加工、包装、保管まで、すべての工程に対応しています。
原料処理の工程では、X線とAIを活用して、鶏むね肉やラムチョップなどの肉に対して、骨や異物の混入を検知することが可能です。また、外観検査については、従来検査が難しいとされていたランダム模様に対しても、食品本来の形状/性質と異物を判定することが可能です。
また、加工だけではなく、包装以降の工程においても異常を検知できます。加工食品は袋や容器に密封されていますが、ピンホール(小さな穴)や密封不良があれば、腐敗や酸化の原因にもなります。特に小さなピンホールについては、検査員でも見落としやすく問題視されていましたが、AIの導入によって自動での異常検知を実現しました。

特徴

・加工装置や組立て装置と共にAI外観検査を組み込めます。
・AIで種別判定可能なので、種類別の排出が可能です。
・多種多様な業界のお客様のワークに対応します。
・現状の設備にAI外観検査、NG機構を設ける事が可能です。
・多品種少量生産に適したシステムの設定が可能です。

食品に限らず、繊維をはじめとした柔軟物・不定形の製品にも対応しており、また、金属部品や化粧品といった工業製品の外観検査にもご利用できます。

ASTINAが提供開始した、食品製造すべての工程に対応する、食品業界に向けたAI外観検査装置「OKIKAE for AI外観検査」に注目です!

最新情報をチェックしよう!