AIは事業を効率化し、サービスの質を上げるのに役立っています。
今後もAI人材の必要性が増すと考えられるので、社内教育を充実させたい企業も増えています。
今回は、そんなAI事業に使えるG検定のおすすめ研修と価格を紹介します。
G検定の研修とは
G検定は、ディープラーニングを事業で活用する知識の度合いを測る試験で、一般社団法人ディープラーニング協会(JDLA)が実施しています。
G検定の「G」はジェネラリストを表しているので、こちらの試験では、エンジニアとしての知識や技術ではなく、AIを活用する能力を問う形になっているのが特徴です。試験は、毎年3月・7月・11月の年3回、オンライン形式で120分の試験時間で行われます。
G検定を取得するメリットは、体系的なAIやデータサイエンスの知識を得て、自分の業務に活かしたり、DX人材にステップアップできることにあります。
名刺に「JDLA」のロゴマークを記載できるとともに、転職活動にも有利に働きます。人工知能やディープラーニングをビジネスの分野で活用することを目的に始められたG検定は、企業が率先して研修を実施し、合格の後押しをするケースが増えています。
企業向けのG検定の研修は、単に資格取得を目指すことにとどまらず、社内での活用を意識した実践的な内容が含まれているのが特徴です。
G検定研修のメリット
まずG検定を習得すると「AIを事業で扱える基礎知識を持った人」という資格を得ることができます。
転職にも使えますし、現職でもAI事業の提案をできるようになるでしょう。
また、G検定を研修として受講することにより、研修が経費になる場合があります。
負担を軽くしてG検定を取得するためには、まずメリットを並べて会社に相談してみましょう。
G検定のおすすめ研修4選
こちらでは、G検定の研修でおすすめのものを4つ取り上げ、特徴や価格をピックアップしてお伝えします。
①インプレスの「G検定試験対策講座」
こちらは、効率よくG検定の勉強をしたい、1回で合格したいという方に加え、機械学習やディープラーニング・AI人材の育成を検討している企業が多く採用している研修です。講座自体は2日間ですが、研修一週間前にテキストが提供され、事前に予習することで勉強効率を上げられるよう工夫し、受講中に要点整理や例題演習を積むことで理解が深められるようになっています。
インプレスの「G検定試験対策講座」の魅力の一つが、講師の質にあります。東京大学で博士号を取得し、データサイエンス関係の研修を多数担当してきた方がメインの講師となっていて、ポイントを抑えた講義に加え、演習や解説、質問コーナーを挟みながら、飽きさせない工夫がされています。
こちらの研修では、G検定に合格するレベルの知識が学べるほか、データサイエンスとしてキャリアアップも図れます。さらに、AIを業務に活かすための提案ができるようになったり、アイデア出しのスキルも身につきます。エンジニアレベルの方との会話もスムーズになるので、システム導入などの際に、ITと社内業務の仲立ちをする立場として活躍できるでしょう。こちらの研修は、検定スケジュールに合わせて日程が組まれる形で実施され、受講料は通常価格が33,000円、早割価格が27,500円でした。
②TACの「AI活用のためのG検定」
TACでは法人企業の人材教育サービスも展開しており、その一つが、こちらで紹介する「AI活用のためのG検定」です。研修期間は2日間で計14時間となります。AI技術者に加え、AIの導入や活用を検討する企業担当者など中堅社員、G検定に合格したい方など、対象者が幅広く設定されています。AIについて知見がない方でも、G検定の出題範囲を理解し、模擬問題で得点できることを目指した研修内容となっています。
研修内容ですが、1日目にAIについてや、教師あり学習とディープラーニングの概要や応用手法などを取り上げます。2日目には人工知能の研究や産業への応用に加え、人工知能が抱えている諸問題を考察し、最後に試験によく出る用語をチェックし、模擬試験を行います。集合研修の形式をとっており、取り上げる内容のカスタマイズもできるようになっています。費用については、人数や内容により異なってくるので、見積もりを取り寄せて検討するとよいでしょう。
③インソースの「G検定対策研修~AIを事業に活用できる人材になる(1日間)」
こちらの研修は、G検定の合格を視野に入れつつ、AIの基礎や理論をわかりやすく説明し、活用事例を紹介するなどして、AIジェネラリストの育成に資する内容となっています。研修の対象者は、G検定受験予定の方に加え、事業でAIの活用を考えている企業や担当者などになります。前述で取り上げたTACの研修と同様、カリキュラムの内容をカスタマイズできるようになっています。
ベーシックな研修内容ですが、人工知能に基礎や問題点、機械学習の具体的な手法やディープラーニングの概要や応用を取り上げます。さらに、ディープラーニングの研究分野や活用事例を考察しながら、法律の観点からも検討します。インソースでは、関連する研修や読み物・コラムなども紹介しているので、自分の仕事への活用方法のヒントを得たり、理解を深めたい部分を補足できるのも利点です。価格は、研修内容や人数などにより異なるので、メールで問い合わせたり、商談を予約して確認できます。
④株式会社VOSTの「JDLA認定 G検定対策講座」
出題範囲を攻略しながらG検定に対応でき、合格までのサポートに厚みを感じる研修が、こちらの「JDLA認定 G検定対策講座」です。
研修自体は1日で完結する内容で、AIの基礎やディープラーニングの仕組みを理解しつつ、ニューラルネットワークの基礎を理解するのが前半部分の目標です。
後半部分では、機械学習の仕組みやニューラルネットワークで可能なことを理解できる内容となっており、短い時間ながらそれぞれの要点を深掘りする形で研修が展開されています。
こちらの講座は、人工知能の第一人者や各大学に設置された人工知能研究センターなどの教授として活躍している方が講師となっているので、内容が深く、最先端の技術にも触れられるのが魅力です。
なお、こちらの研修は、対面学習ができる会場受講に加え、会場と同じ時刻にオンラインで開催されるライブウェビナー、会場受講と同じ内容を1年間いつでも視聴可能なe-ラーニングの3つから選択できます。特に、AI活用を視野に置いている企業では効率が良いeラーニングがおすすめです。
価格は、会場受講とライブウェビナーが52,000円、eラーニングが44,000円です。
G検定の研修を選ぶポイント
G検定の研修は、企業によって、AIのニーズや人材のレベルが異なるため、目的を明確にして選ぶことをおすすめします。参加者が目指すべきゴールに到達しやすい研修を選ぶと、その後の展開が見えてくるはずです。
企業での研修では、受講形式にもこだわった方がよいかもしれません。業務の合間を縫って研修を行う必要があるので、仕事の都合で参加できない人は一定数出てきてしまいます。
時間や場所を問わないオンラインやeラーニング形式であれば、すべての人が同じ内容の研修を受けられます。
おすすめのG検定の研修内容と価格についてまとめ
G検定の研修は、単に資格を取得するだけでなく、事業への活用を視野に入れたものが人気となっています。
研修の価格は、人数や研修内容により異なってくることが多いようです。業務が忙しく、全員が集まって研修が実施できない企業では、eラーニングが選べる株式会社VOSTの「JDLA認定 G検定対策講座」がおすすめです。
ぜひAI関係の研修を受けたいと思っている方は今回紹介した4つから選んでみてください。