イラストスキルがなくても簡単に高品質なイラストを作れるAIツール。
しかし、なかなか思い通りのイラストができない…といった悩みの声も少なからず耳にします。
そこで今回は、AIイラストを自在に操るための8つのプロンプトを一覧形式でご紹介します。
ポーズ、表情、服装、構図など、項目ごとのプロンプト例を、実際に生成されたAIイラストを添付してお伝えするので、AIイラストの質を上げたい方、プロンプトの効果を知りたい方は、ぜひ参考にしてください。
手っ取り早く実践的なスキルを身につけたい方は、生成AIセミナーで実践的なスキルを身につけるのもおすすめです。AIイラストの機能をスムーズに使いこなし、イメージに近いイラストをより素早く生成してください。
AIイラストのプロンプトとは?

AIイラストのプロンプトとは、AIイラストツールでAIイラストを作成するための指示文のことです。
AIイラストやAI画像を作成する際のプロンプトは「呪文」と表現されることもあり、その呼び名にふさわしく、まるで呪文の様にテキストからクリエイティブで高品質な画像を瞬時に生み出します。
AIイラストの基本的な設定
AIイラストを作成するツールには、事前の設定項目があり、これらを有効利用するとより満足度の高い画像イラストを生成できます。
この設定機能はツールごとに異なり、ChatGPTやGeminiの様に汎用的な生成AIツールの場合、プロンプトのみで指示するのが一般的です。
しかし、イラストや画像専門ツールの場合、細かい設定があるので、まずはそのツールの設定内容を確認しておくと良いでしょう。上記画像は、イラスト・画像生成ツールSeaArtのイラスト生成画面と解説なので、ぜひ設定時の参考にしてください。
以下の記事は、イラスト生成に対応できるツールを複数紹介しているので、比較検討の一助にご活用ください。
AIイラストで使えるプロンプト8選

では、AIイラストのプロンプトを8選紹介しましょう。
ここでは、8つの項目それぞれの概要を一覧でまとめ、その後、各項目の具体的なプロンプト例と、それを使って生成したAIイラストの例を掲載します。
プロンプトは、日本語と英語の2種類の例を挙げています。
| 項目 | 設定内容 | 効果 |
| ①ポーズ | 姿勢、体の動き | イラストに躍動感や状況説明が加わる |
| ②表情 | 感情、顔の動き | キャラクターの心理状態や性格が伝わる |
| ③服装 | 服、アクセサリー | キャラクターの個性や時代背景を表現できる |
| ④構図 | 画面の配置、アングル | イラストの見せたい部分を強調できる |
| ⑤髪型 | 髪の長さ、カラー・スタイル | キャラクターの年齢や個性・魅力を際立たせる |
| ⑥画風 | イラストのスタイル | イラスト全体の雰囲気を大きく変えられる |
| ⑦ライティング | 光の当たり方、種類 | イラストに立体感や雰囲気を加えられる |
| ⑧色彩 | 色、色のトーン | イラスト全体の印象や感情をコントロールできる |
なお、今回のAI生成イラストは、商用利用可能なSeaArtを使いました。
①ポーズ

AIイラストは、ポーズを指定することで、キャラクターの動きや状況を具体的に描けます。この際、「躍動感」のように、希望の動きの雰囲気をうまく表現すると良いでしょう。
A girl running in a park, smiling, dynamic pose, wind blowing her hair
②表情

AIイラストでの表情は、キャラクターの感情を豊かに表現するための重要なポイントです。上記のように、「笑いながら涙を流す」という複数の要素を組み合わせても、プロンプトの書き方次第で違和感ないイラストを生成してくれます。
A girl with a joyful expression, laughing, with tears of joy
③服装

服装は、キャラクターの個性や世界観を伝えるために細かく丁寧に記述しましょう。上記のように、ドレスの種類や質感、模様まで書くと、納得できる画像がスムーズに仕上がります。
A girl wearing a Gothic Lolita style dress, flowing silk, intricate embroidery, fantasy style
④構図

AIイラストは、構図を工夫することで、イラストの世界観を際立たせることができます。上記のように、主題が人物であっても、構図のプロンプト次第で、イラストの雰囲気は一変します。
Full-body shot of a girl, standing on a hill, clear sky, wide shot
⑤髪型

AIイラストの髪型は、キャラクターの魅力を引き出すためにできるだけ詳しく書いてください。特に、女の子を描きたい場合、髪の長さや形状、カラー、雰囲気まで記述すると魅力がグッとアップします。
A girl with long wavy hair, pink highlights, elegant hairstyle
⑥画風

AIイラストは、画風を指定することで、イラスト全体の雰囲気を大きく変えられます。上記はピクセルアート風のビビットな女の子を描きたかったため、その雰囲気に合わせシャープ、明るい色、目に力を入れるような記述をしました。
A pixel art style girl, smiling, with sharp lines, bright colors, and large expressive eyes
⑦ライティング

AIイラストでのライティングは、イラストに立体感や臨場感をプラスします。光の陰影により、写実的な雰囲気もプラスされるので、クオリティが一段アップした表現ができます。
A girl with backlighting, her silhouette against the sunset, bright halo effect
⑧色彩

AIイラストの色彩は、イラストの印象や感情的なトーンをコントロールします。同じカラーでまとめると統一感も出るため、複数のイラストを組み合わせて使いたいときにもおすすめです。
A girl in warm colors, shades of red and orange, cozy and inviting tone
AIイラストのプロンプトを考えるコツ5つ

続いて、思い通りにAIイラストを作るためのプロンプトのコツを5つお伝えしましょう。
- 具体的に記述する
- 英語を使う
- ネガティブプロンプトを含める
- 文字数を調整する
- 順番・構造を整える
①具体的に記述する
AIイラストのプロンプトは、具体的に記述することが重要です。ここでは、良い例と悪い例を挙げてお伝えしましょう。
悪いプロンプトの例
はじめに、どういったプロンプトが良くないのかをお伝えするため、具体例を3つ挙げてみます。
→ 年齢、服装、画風、ポーズなどが指定されておらず、AIが勝手に解釈してしまう。結果、意図通りのイラストになりにくい。
→「可愛い」は主観的で曖昧。制服の種類(セーラー服/スーツ)や年齢、表情、画風が不明なため表現がブレる。
→ 背景は示せているが、主題である人物の詳細(年齢・服装・表情・構図)が欠けているため、完成イメージが安定しない。
このように、情報が少なく曖昧なプロンプトは、AIが具体的なイメージを持てず、意図通りの結果がなかなか得られません。
良いプロンプトの例

続いて、先ほどの悪い例のプロンプトを改善し、良いプロンプトに書き直してみましょう。上記は、改善後のプロンプトで生成したAI画像です。
このように、先ほどの「女の子」といった箇所を「年齢・服装・シチュエーション・雰囲気」に書き換えると、AIが描く対象を明確に理解できます。
また、背景や雰囲気の指定も「春の公園」「桜の花びらが舞う」と改善すると、作品に躍動感とリアリズムがプラスされます。
なお、具体的に書くことは重要ですが、長くなりすぎるとAIが情報を整理しきれず、逆に精度が低下しがちです。プロンプトは要点を押さえつつ、端的にまとめてください。
②英語を使う
AIイラストのプロンプト入力のコツは、英語で指示することです。一般的に、生成AIは英語の学習データを多く持っているため、英語は特に正確に意図を汲み取りやすくなります。
日本語でも生成は可能ですが、英単語のほうが画像データとの結びつきが強く、表現の幅が広がります。特に具体的なイメージがある場合は、細かく、かつ簡潔に英語で書きましょう。
③ネガティブプロンプトを含める
AIイラストのプロンプト入力のコツは、ネガティブプロンプトを入れることです。これは、AIイラストに含めたくない要素をAIに指示して避ける方法です。
わかりやすくお伝えするため、以下にネガティブプロンプトの例を挙げてみましょう。
- low quality(低画質)
- bad anatomy(不自然な体の構造)
- missing arms(腕が欠損している)
- deformed hands(手の形が崩れている)
このように、欲しい情報だけでなく避けたい情報も明示することで、画質の低下や身体の欠損といったエラーを防ぎ、より完成度の高い画像を得ることができます。
④文字数を調整する
AIイラストのプロンプト入力時には、文字数も意識してください。例えば、画像やイラスト生成AIツール・Stable Diffusionでは75単語を1つのまとまりとして扱います。
この際、76単語を超えるとイラストの統一感が損なわれます。具体的に書くことは重要ですが、長すぎるとAIの注目が分散するということも覚えておきましょう。
⑤順番・構造を整える
AIイラストのプロンプト入力のコツは、順番と構造を整えることです。多くのイラスト生成AIでは、冒頭の単語を強く認識するため、強調したい要素は最初に置きましょう。一般的なプロンプトの並びは以下の通りです。
なお、被写体を主にしたい場合は、被写体を冒頭におきましょう。
また、Stable Diffusionでは、「BREAK構文(プロンプトの強制的な区切り)」で区切ると、その後の単語も強調されるので、こういったテクニックも駆使してみてください。
実は、先ほど画像で紹介したSeaArtもStable Diffusionをベースに開発されています。
Stable Diffusionは画像生成AIツールの先駆け的なソフトであり、高いカスタマイズ性と高品質な画像生成能力で有名です。Stable Diffusionについて詳しく知りたい方は、以下の記事で詳細を解説していますので、ぜひご覧ください。
AIイラスト生成時のプロンプトで注意すべきこと

AIイラストのプロンプト入力時には、いくつかのリスクが潜んでいます。
ここでは、AIイラスト生成時のプロンプト入力時に伴うリスク、および避ける内容と具体例をお伝えしましょう。
- AIイラストのプロンプト入力におけるリスク
- 避けるべきプロンプトと具体例
①AIイラストのプロンプト入力におけるリスク
AIイラストのプロンプト入力時に注意を怠ると、以下のようなリスクが生じます。
- 著作権法違反で損害賠償請求
- 規約違反でアカウント停止
- 社会的な信用失墜
このようなリスクを避けるためには、プロンプト入力の段階から利用者一人ひとりが正しい知識を持っておくことが重要です。次項では、具体的な注意点と避ける内容をお伝えします。
②避けるべきプロンプトと具体例
では、AIイラストのプロンプト入力時に、避けたい内容と具体例を一覧で解説しましょう。
| 注意点 | 概要/避ける内容 | 具体例 |
| 著作権や肖像権 | 既存キャラクターやブランドを連想する表現 |
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| 商用利用の規約 | ツールやモデルごとに異なる利用規約を確認 |
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| 倫理的な配慮 | 偏見を助長・誤解を生むような内容 |
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AIイラストのプロンプトに迷ったときの対処法3選

AIイラストのプロンプト作成のコツをお伝えしましたが、やはりうまくいかないという方もいるでしょう。ここでは、そのような方に向けて、AIイラストのプロンプトに迷ったときの対処法を3つお伝えします。
- AIイラストのプロンプトのサイトを使う
- イラスト生成AIの機能を利用する
- セミナーで実践スキルを学ぶ
①AIイラストのプロンプトのサイトを使う
AIイラストのプロンプト作成に迷ったときは、AIイラストのプロンプトのサイトを利用してみましょう。
例えば「画像生成AI プロンプトジェネレーター」は、品質やメイン要素、背景など、区分されたカテゴリをクリックしながら、直感的にプロンプトを作成できます。自動的に英訳してくれるのも魅力です。
さらに「AIに聞く」機能を使うと、作ったプロンプトを最適化して表示してくれます。コピー機能も付いているので、イラスト生成AIでの利用もスムーズです。
②イラスト生成AIの機能を利用する
AIイラストのプロンプト作成が上手くいかないときは、ツールに搭載しているAI機能を使ってみましょう。例えば、以下のようなものがあります。
- SeaArt「プロンプト最適化」:クリックするだけで自作のプロンプトを最適化
- Canva「インスピレーションを得る」:自動でイメージを膨らますプロンプトを作成
ChatGPTなどのマルチモーダルな生成AIツールであれば、直接プロンプトの最適化をツールに依頼しても良いでしょう。
③セミナーで実践スキルを学ぶ

AIイラストのプロンプト作成が上手くいかない、プロレベルのスキルを身につけたいという場合、セミナーの利用がおすすめです。
生成AIセミナーでは、プロンプト入力のプロフェッショナルなスキル「プロンプトエンジニアリング」を実践を交えて学べます。質問の仕方、精度アップの方法など、高度なAIイラスト作成のポイントを網羅し、クリエイティブなイラストスキルが手軽に身につく短期セミナーです。
セミナー名 生成AIセミナー 運営元 GETT Proskill(ゲット プロスキル) 価格(税込) 27,500円〜 開催期間 2日間 受講形式 対面(東京・名古屋・大阪)・eラーニング
AIイラストのプロンプトについてまとめ
AIイラストのプロンプトは、いくつかのコツを押さえておけば、思い通りのイラストをスムーズに生成できます。
ぜひ本記事を参考にして、具体的な入力例を参照しながら徐々にプロンプト入力方法をマスターしていきましょう。短期間でスキルアップしたい方は、セミナーの利用もぜひご検討ください。






