AI技術が日常生活に浸透する中、特別なイベントや祝日を楽しむ方法も進化しています。クリスマスもその一例で、さまざまなシーンでAIのサポートが活躍しているのが現状です。
実際にクリスマスとAIがどのように関与しているのか、またどのように活用するのか疑問に思う方も多いでしょう。今回はAIを用いたクリスマスの楽しみ方やイベント事例を紹介します。
クリスマスを楽しめる生成AI活用法
クリスマスをより楽しむためのAI活用術としては、以下のような方法が挙げられます。
- クリスマス画像でカード制作
- クリスマスアニメーション制作
- クリスマスBGMを制作
それぞれ、順を追って解説します。
クリスマスのAI活用法①クリスマス画像でカード制作
クリスマスカードで用いるオリジナル画像の生成は、画像生成AIを利用することで簡単に実現可能です。
たとえばOpenAIのDALL-EやMidjourney、Canvaといった画像生成モデルを使えば、クリスマスツリー、サンタクロース、プレゼントボックスなどの要素を含んだ絵柄を指定することで、それらしいオリジナルのクリスマス画像を瞬時に生成できます。
制作時のプロンプトには「雪景色 クリスマスツリー」だったり「サンタクロース トナカイ 雪 空」といったワードを入力します。そして生成された画像をダウンロードし、デザインソフト(CanvaやPhotoshopなど)にインポートしてメッセージを加えたり、枠やスタンプを追加してカードとして整えるといった具合です。
このように手間をかけずに素敵なカードを作れるので、SNSやメールでの送る際も便利といえます。もちろんはがきなどの物理的な紙に印刷してシェアするのもいいでしょう。
次章では、Canvaを用いた画像生成の方法をくわしく紹介します。
クリスマスのAI活用法②クリスマスアニメーション制作
クリスマスをテーマにした短編アニメーションを制作する場合は、AIアニメーションツールが役立ちます。たとえばRunway MLの「Gen-2」や「DeepMotion」、「Renderforest」などのアニメーションツールを使えば、キャラクターが歩いたり踊ったりする動きを自動生成できます。
すでにあるテンプレートを活用のうえクリスマスシーンをイメージした背景を作成し、キャラクターにサンタや雪だるまといった装いを加えれば、クリスマスならではのアニメーションが瞬時に完成します。
AIアニメーションツールはモーションキャプチャやキャラクター動作の生成をAIが補助するため、アニメーション初心者でも短時間で制作できるのが魅力です。
なお次章では、Renderforestを用いたアニメーション生成の方法を紹介しています。また以下の記事では、AIアニメーションの著作権について紹介していますので、気になる方はご一読ください。
クリスマスのAI活用法③クリスマスBGMを制作
AIを活用すればクリスマスのオリジナルBGMを制作することも可能になります。クリスマスに合ったBGMを作成するにはOpenAIの「Jukedeck」やAIVA、Suno AIなどを使うのがおすすめです。
この手のツールでは、プロンプトとして「クリスマス」「楽しい」「穏やか」などのキーワードや曲調を指定するだけで、AIがその要素に基づいてメロディーや伴奏を自動生成します。内課金の機能であることは多いですがジャンルやテンポ、楽器も選択できるため、オルゴール調やジャズ風といったクリスマスならではの音楽も手軽に作成できます。
生成された音楽は自由にダウンロードできるので、自宅でのパーティーやイベント、またYouTubeなどの動画用BGMとして活用することも可能です。次章ではSuno AIを用いたBGM制作の手順を紹介しています。
また、AIで音楽を作る方法については以下の記事も参考になるので、ぜひご一読ください。
AIでクリスマス画像を制作する方法
ここでは、Canvaを用いてクリスマス画像を制作する方法について紹介します。
まずはCanvaを開き、左側にあるメニューバーから「アプリ」をクリックし、「AIを活用」を選択します。
クリック後、右側の画面から「どのサービスで画像をつくるか」選択します。どれを選んでもそれほど大差はありませんが、迷ったら「Mojo AI」もしくは「DALL・E」を選んでおけば間違いないでしょう。
ここでは「Mojo AI」を選択します。
選択後、作成画面が表示されるので、任意のプロンプトを入力のうえ、下部の「作品を制作する」をクリックします。そうすると自動的にAIがプロンプトの内容を汲み取り、画像を生成してくれます。
上記では「クリスマス 雪だるま」というプロンプトのみを入力しています。それだけで可愛らしく、きれいで立体的なクリスマス画像が出来上がりました。
AIでクリスマスアニメーションを制作する方法
ここでは、クリスマスアニメーションを制作する方法について紹介します。クリスマスアニメーションをAIで作成するなら、デザインサービス「Renderforest」での制作がもっとも手っ取り早いです。
公式サイトのクリスマスのビデオ挨拶とスライドショーから、好きなテンプレートを選択します。
ポップアップが表示されたら「今すぐ制作」をクリックします。すると、以下のように動画の編集画面に遷移します。
任意のメッセージや名前を入力し、書体やサイズを好きなように変更したら画面右上の「エクスポートする」をクリックします。なお、エクスポートする際はログインが必要になります。
AIでクリスマスBGMを制作する方法
BGM制作であれば、初心者でも扱いやすい「Suno AI」がおすすめです。公式サイトにアクセスしてログイン後、左側のメニューバーから「Create」をクリックします。
クリックすると制作画面に遷移するので、任意のプロンプトを入力後、「Create」ボタンをクリックします。ここでは「Christmas Jazz」というプロンプトを入力したところ、それらしい音楽が2曲生成されました。
AIを用いたクリスマスイベント事例
この章では、AIを用いたクリスマスイベントの事例として、以下の2つを紹介します。
- AIクリスマス(LINE)
- 五感で楽しむクリスマス(SCENTMATIC)
AIクリスマスイベント事例①AIクリスマス(LINE)
LINE Profile Studioは、LINEユーザーが自分のプロフィール画像を手軽にカスタマイズできるサービスです。クリスマスシーズンのほか季節のイベントにあわせて、AI技術を駆使したオリジナル画像を作成することが可能です。
使い方は簡単でユーザーは自分の顔写真をアップロードし、好きな画像パッケージを選択します。するとAIが30枚のオリジナル画像を生成してくれ、完成した画像は、LINEアプリのプロフィールに設定したり、SNSで共有したりとさまざまな用途で楽しめます。
AIクリスマスイベント事例②五感で楽しむクリスマス(SCENTMATIC)
香りを言語化するAI「KAORIUM」がルミネ有楽町と初めてコラボし、「五感で楽しむクリスマス」イベントが開催されました。
SCENTMATIC社が開発したAI「KAORIUM」は、香りを言葉に変換して自分に合った香りを見つける体験を提供するものです。イベントでは20種類の香りから選び、参加者は香りの印象を「透明感」や「ロマンティック」といった言葉で表現し、AIがその情報を解析します。
これにより個々の香りの好みを明確にし、最適な香りを見つけることができます。そして診断結果でおすすめされた香りの商品はルミネ有楽町の店内で購入することも可能です。
最新テクノロジーを駆使した当イベントは、クリスマスシーズンならではの特別なイベントとして人気を博しました。
AIでクリスマスを楽しむなら生成AIセミナー!
生成AIセミナーは2日間の短期集中講座で、生成AIの基礎から応用までを学べる内容となっています。
会場受講またはオンラインウェビナー形式で受講可能で、未経験者でも参加しやすいスケジュールとなっています。そして講義は東京・神田で行われ、10:00~15:30のスケジュールで実施されます。
1日目は生成AIの基本知識、LLMの仕組み、ChatGPTの活用、プロンプトエンジニアリング、画像生成ツールによるデザインを学びます。2日目はPython基礎を活かした独自チャットボットの構築や、Azure OpenAIの利用法、セキュリティやコスト計算、社内活用について掘り下げます。
セミナーにはオリジナル教材も提供され、これらは学習後の復習や参考書としても活用可能です。なお、生成AIセミナーの概要を一覧にまとめると、以下のようになります。
セミナー名 | 生成AIセミナー |
形式 |
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講師 | 三谷 大暁 (AI研究所 最高技術責任者) |
料金 | 38,500円(税込)~ |
セミナー内容 (1日目) |
など |
セミナー内容 (2日目) |
など |
特長 |
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持ち物 (会場) | 筆記用具程度 (PCは貸出) |
最少開催人数 | 4名 |
オリジナル教材 | PDF「生成AI完全攻略セミナーガイド」提供 |
受講生は1万人を突破、また満足度は99.5%以上を誇るなど好評を得ているセミナーとなっているので、生成AIを学びたい方はぜひご検討ください。
AIでクリスマスを楽しむ方法まとめ
クリスマスに生成AIを活用することでオリジナルのクリスマスカードを作ったり、アニメーション動画を制作して華やかな演出を加えたり、心地よいBGMを作るなど、さまざまな楽しみ方ができます。さらに、いまやAIイベント事例としてLINEやSCENTMATICなどによる企画も紹介されており、その他の活用事例も年々増えてきているのが現状です。
ぜひAIの力を活用しながら、毎年のクリスマスをより華やかで楽しいものにしてみてはいかがでしょうか。