近年、IT業界ではクラウド技術が急速に普及し、Amazonが提供するAWSに注目が集まっています。クラウドサービスで圧倒的シェアを誇るサービスですが、「効果的な使い方が良く分からない」という方もいるのではないでしょうか?
そんなときは、AWS公式認定資格・AWSクラウドプラクティショナーの取得がおすすめです。この記事では、AWSクラウドプラクティショナー資格の概要、資格取得方法、おすすめの学習方法について解説します。
AWSのクラウドプラクティショナー資格とは
AWS クラウド プラクティショナーは、Amazonが提供するクラウドサービス・AWSの基本的な知識とスキルを証明する公式認定資格です。
AWS認定クラウドプラクティショナー試験は、AWSトレーニングと認定(T&C)が提供する試験であり、2012年に設立されました。以降、クラウドコンピューティングとAWSの基本的な知識を証明する公式認定資格として、現在も世界各国で高く評価されています。
AWSクラウドプラクティショナーは、クラウドサービスのスキルを習得するだけでなく、キャリアアップやビジネス展開にも役立つ資格です。
特に、将来的にAWS ソリューションアーキテクト(AWSを活用したクライアントの課題解決提案者)を目指す方にとって、インフラ構築の理解は欠かせません。以下の記事では、AWS インフラ構築について詳しく解説しています。
クラウドインフラの仕組みや導入方法について知りたい方は、以下の記事を参考にしてください。
AWSクラウドプラクティショナー資格の試験概要
本項目では、AWS クラウド プラクティショナー資格の試験概要を「試験の形式」「試験の内容」「合格基準」の3項目に分けて解説していきます。
試験の形式
AWSクラウドプラクティショナー試験は、CBT形式で実施されます。CBT形式とは、試験会場のコンピュータを使用して受験するコンピュータベースの試験形式です。試験結果は試験終了後すぐに通知されます。試験は65問出題され、回答時間は90分。回答方式は以下の4パターンから成ります。
回答方式 | 回答方法 |
選択問題 | 5つの選択肢から1つ、または複数を選択する |
多肢選択問題 | 複数の選択肢から正解を選択する(正解はすべて選択) |
ドラッグアンドドロップ問題 | 選択肢を正しい場所にドラッグアンドドロップする |
記述問題 | 日本語で端的に記述する(英語、韓国語、中国語、インドネシア語、スペイン語なども可能) |
試験会場には、書籍、ノート、電子機器類(スマートフォン、タブレット、スマートウォッチ、計算機など)、飲食物を持ち込むことができません。受験前は、AWS公式サイトの「試験ガイド」を必ず読んでおきましょう。受験予約は「AWS認定サイト」で受け付けています。
試験の内容
AWS クラウドプラクティショナー試験内容は、クラウドの概念、セキュリティ、テクノロジー、請求と料金の4項目です。詳しくは以下の表を参考にしてください。
試験内容 | 試験内容の詳細 |
クラウドの概念 | クラウドの種類 (IaaS、PaaS、SaaS) クラウド導入のメリットとデメリット クラウドサービスプロバイダー (CSP) の役割 |
セキュリティ | インフラストラクチャセキュリティ プラットフォームセキュリティ データセキュリティなど アプリケーションセキュリティ |
テクノロジー | AWS サービスの概要 コンピューティング (EC2、ECS、Lambdaなど) ストレージ (S3、EBS、EFSなど) ネットワークとコンテンツ配信 (VPC、CloudFront など) 分析 (Redshift、Athena など) |
請求と料金 | AWS の料金体系・支払い方法 |
合格基準
AWS クラウドプラクティショナー試験の合格基準は700点以上です(1000点満点)。AWSやクラウドコンピューティングの基礎的知識を問われるため、合格基準は比較的低めに設定されています。ただし広範な知識が必要なので、学習は効率的に進めていきましょう。
AWS認定クラウドプラクティショナー資格を持っていることは、AWS関連の仕事(クラウド エンジニア、クラウド デベロッパーなど)に就きたい場合に大きなアピールポイントになります。AWS サービスの基本的な機能や利用方法を学ぶため、業務効率アップ、コスト削減を目指す企業にも最適です。試験の詳細については、AWS認定Webサイト「AWS 認定クラウドプラクティショナー試験」を参考にしてください。
AWSクラウドプラクティショナーを学ぶメリット
それでは、AWSクラウドプラクティショナーを学ぶメリットについて解説しましょう。
キャリアへの影響
AWSクラウドプラクティショナーを学ぶメリットはキャリアへの影響です。
AWSが認定した「AWSクラウドプラクティショナー資格」は、AWSの基礎知識を証明できる資格として、IT業界や金融業界、医療業界など、さまざまな業種でニーズが高まっています。
将来的な上位資格取得の足がかりにもなるAWSクラウドプラクティショナー資格は、キャリアアップを目指す人にとっても非常に価値ある資格といえるでしょう。
技術知識の拡張
AWSクラウドプラクティショナーを学ぶメリットには、技術知識の拡張も挙げられます。AWS試験では、クラウドコンピューティングの概念やAWSサービス、セキュリティなどの知識が問われるため、クラウド技術に対する広範な知識習得も可能です。AWSは常に新しいサービスや機能がリリースされているので、最新技術へのキャッチアップがスムーズにできるのもメリットといえるでしょう。
業界認知度の高さ
AWSクラウドプラクティショナーを学ぶメリットは業界認知度の高さです。AWS クラウド プラクティショナー資格は、世界中の企業で認知されています。受験者数は年々増え続け、各業界の注目度も高まる一方です。
近年は、製造業においてIoTやAI技術を活用したスマートファクトリーが急速に進められています。医療業界では、クラウドサービスを活用した電子カルテや遠隔医療などのサービスが適用されはじめました。このように、各業界ではクラウドコンピューティングに対するニーズが高まっています。AWS クラウド プラクティショナー資格取得は、将来に向けたスキルアップを目指す方にとっても有力なスキルとなるでしょう。
AWSクラウドプラクティショナーの学習計画
ここからは、AWSクラウドプラクティショナーの学習計画について解説します。
学習リソース
AWSクラウドプラクティショナーの学習計画を立てる際には、まず学習リソースの選択からはじめましょう。一般的には、公式ドキュメントとガイドの利用、オンライン学習の活用が挙げられます。
公式ドキュメントとガイド
AWSは、学習を進める際に役立つ公式ドキュメントやガイドを提供しています。AWS認定クラウドプラクティショナー試験ガイドは、試験内容、出題範囲、学習リソースなどの情報が記載されている公式ページです。
クラウドコンピューティングの基礎知識、AWS サービスの概要、セキュリティ、料金体系について知りたい場合は、AWS ホワイトペーパーにアクセスしましょう。AWSトレーニングには、試験対策に役立つさまざまなトレーニングコースが準備されています。効率的に学習を進めたい方におすすめのサービスです。
オンラインの活用
AWSクラウドプラクティショナーの学習リソースとしては、オンラインの活用もおすすめです。ネット環境とパソコンがあれば場所を問わず学習できるため、多忙な方でも手軽にスキルを習得できます。
AI研究所の「AWSで始めるインフラ構築基礎セミナー」は、受講者が1万人を突破した人気のサービスです。わずか2日間でインフラの基礎からクラウドサービスの運用まで学べます。学習は実際に手を動かしながら進めるので、「現場で即戦力として活躍したい」という方にも最適です。
学習の進め方
AWSクラウドプラクティショナー試験の学習の進め方は以下の通りです。
- 試験内容・範囲の確認:AWS公式ページを参考に試験内容を確認する
- 学習方法の選択:書籍やオンラインなど自分に適した方法を選ぶ
- 学習計画を立てる:時間や日時など詳細な学習計画を作成する
- インプットとアウトプット:学んだ内容を実践してスキルを定着させる
- 模擬試験活用:模擬試験で会場の雰囲気を疑似体験し、同時に弱点をチェックする
- 継続学習:試験合格後も最新情報をリサーチし、学習を継続する
学習のポイントは、モチベーションを維持する、アウトプットで知識を定着させる、継続学習を意識することです。積極的な学習で目標達成を目指しましょう。
よくある質問(FAQ)
それでは最後に、AWSクラウドプラクティショナー試験に関するよくある質問(FAQ)をご紹介します。
更新制度を設けたのは、クラウドコンピューティング、およびAWSサービスに対して専門性を維持するためです。再認定により、最新の知識とスキルが付加され、資格保有者の価値が高まります。再認定方法には、ゲームベースのトレーニングや試験の合格など複数のオプションがあります。詳しくは、AWS 再認定にアクセスしてリサーチしてください。
AWS クラウドプラクティショナーとは?まとめ
クラウドサービスに注目が集まる中、AWSクラウドプラクティショナーのニーズも年々高まってきました。資格取得を目指す人は、自分に適した学習方法を選ぶことが大切です。
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