AI画像作成サービスは、ビジネスや趣味、技術開発などさまざまなシーンで活用されています。サービスのプランも無料から有料まであり、初心者でも使いやすいのが特徴です。
本記事では、AI画像作成サービスの選び方やおすすめツールを10選紹介します。AI画像作成サービスを利用したいと考えている方はぜひ参考にしてください。
AI画像作成サービスの選び方

AI画像作成サービスは、スペックや利用規約、対応言語、出力品質の高さなど、選択基準が年々複雑化しています。ここでは、サービス選びのポイントや注意事項を解説します。
- 個人利用・趣味目的
- ビジネス利用・商用目的
- 技術者・開発者向け
- サービス利用時の注意点
①個人利用・趣味目的
個人や趣味の範囲でAI画像作成を活用する場合は「使いやすさ」と「無料枠の充実度」を重視しましょう。多くのサービスが日本語に対応しており、登録だけで手軽に画像作成を体験できるものもあります。
気軽にいろいろなツールを試しやすく、直感的な操作画面や豊富なテンプレートを持つサービスが人気を集めています。
②ビジネス利用・商用目的
ビジネスや商用で利用する際には、「商用ライセンス付与の有無」や「著作権の明確性」、「企業利用実績」などが重要な選択ポイントとなります。多くのAI画像作成サービスは商用利用が可能ですが、サービスごとに条件や制限が異なります。
また、制作効率や複数人での共同編集機能、セキュリティ体制など、業務運用に適したオプションが充実しているかも確認しましょう。
③技術者・開発者向け
技術者や開発者がAI画像作成サービスを選ぶ際は、カスタマイズ性と拡張性が大きなポイントになります。API連携や独自モデルの利用、画像入力からの新しいバリエーション作成など、開発目線での自由度を重視すると良いでしょう。
また、技術ブログの更新が盛んでコミュニティが活発なプラットフォームを選ぶと、最新トレンドを素早くキャッチできます。
④サービス利用時の注意点
AI画像作成ツールを利用する上で注意したいのは、「利用規約の確認」と「法的リスクの理解」です。AI画像作成ツールには、作成画像の著作権帰属や商用利用の可否、倫理的なガイドラインの違反などの制約があります。
また、入力するテキストやアップロード画像によっては、不適切なデータ利用や情報流出リスクが生じることも考えられるため、企業利用時は運用体制を整えることが大切です。
AI画像作成ツール10選
AI画像作成ツールは、無料から有料までさまざまなツールが展開されています。ここでは、10種類のAI画像作成ツールを無料・有料に分けて詳しく紹介します。
【無料】AI画像作成ツール
以下は、無料で利用可能な主要AI画像作成ツールを紹介します。無料で高品質な画像作成ができるので、個人利用から商用利用まで幅広い場面で活用されています。
| ツール名 | 無料枠 | 日本語対応 | 商標利用 | 主な特徴 |
| ①ImageFX | 制限有(回数不明) | ◎ | ◯ | Imagen 3使用、一度に4枚画像作成可能 |
| ②Bing Image Creator | 15回/日 | ◎ | ✕ | DALL-E 3使用、高精度写実画像、完全日本語対応 |
| ③Canva | 50回/月 | ◎ | ◯ | テンプレート連携、画像サンプル自動作成 |
| ④SeaArt | 200回/日 | ◎ | ◯ | 豊富なモデル、アニメ特化 |
| ⑤Stable Diffusion Online | 無制限 | △ | ◯ | オープンソース、カスタマイズ自由 |
| ⑥Leonardo AI | 約150回/日 | △ | ◯ | 画像から画像への変換可能、プロンプトへの忠実性が高い |
| ⑦Playground AI | 100回/日 | △ | ◯ | テンプレート豊富、月間3,000枚作成可能 |
①ImageFX
ImageFXは、Googleが開発した最新AI画像作成サービスで、Google DeepMindの「Imagen 3」モデルを搭載しています。「Expressive Chips」と呼ばれる独自のプロンプト補助機能が搭載されており、画像のスタイルや雰囲気を簡単に調整できます。
プロンプト入力で一度に4枚の画像を同時作成できるため、効率的にイメージに合った画像を選択することが可能です。また、日本語プロンプトに完全対応しているので、英語が苦手な方でも簡単に画像の作成が可能です。
②Bing Image Creator
Bing Image Creatorは、Microsoftが提供する無料の画像作成サービスで、OpenAIの最新モデル「DALL-E 3」を搭載しています。Microsoftアカウントさえあれば誰でも利用でき、1日あたり15回までの高速作成が可能です。
このサービスには「ブースト」と呼ばれるポイント制度があり、ブーストを消費することで高速作成が可能になります。ブーストが不足した場合でも、処理時間が長くなりますが画像作成自体は可能です。無料版では商用利用が制限されているので注意しましょう。
③Canva
Canvaは、世界中で1億9,000万人以上が利用する総合的なデザインプラットフォームで、AI画像作成機能「マジック作成」を搭載しています。マジック作成は、テキストを入力するだけで複数の画像サンプルを自動提案してくれる機能で、イラスト風や写真風など数パターンから選択できます。
無料プランでは月50回までAI画像作成が可能で、有料プラン「Canva Pro」では月500回まで利用できます。日本語に完全対応し、商用利用も可能なため、ビジネスシーンでの活用に最適です。
Canva未経験からプロレベルのデザインスキルを身につけたい方は、「Canva基礎セミナー」がおすすめです。テンプレート活用からAI作成機能まで学ぶことができるので、初心者でも安心して利用可能です。
④SeaArt
SeaArtは、「STAR CLUSTER PTE. LTD.」が運営する画像作成AIツールで、Stable Diffusionをベースにしています。最大の特徴は、1日あたり200回まで無料で画像作成ができる圧倒的な作成回数の多さです。
豊富なモデル数とアニメ特化の作成品質に定評があり、日本語プロンプトにも対応しています。商用利用も可能ですが、利用するモデルによっては著作権に注意が必要です。
⑤Stable Diffusion Online
Stable Diffusion Onlineは、画像作成AI「Stable Diffusion」をブラウザ上で無料利用できるサービスです。最大の魅力は、完全無料で無制限に画像作成ができる点です。
基本的なテキストから画像への作成だけでなく、画像から画像への変換、背景削除など多くの機能が用意されています。日本語対応は限定的ですが、独自の設定やモデル追加が可能なため、カスタマイズ性が高いのも人気の1つです。
⑥Leonardo AI
Leonardo AIは、オーストラリアの企業が提供する画像作成AIサービスです。独自開発の基盤モデル「Phoenix」を使用しており、プロンプトへ忠実性と高品質な画像作成ができます。画像から画像への変換や、ポーズ指定、キャラクターリファレンス機能など、きめ細かな制御が可能です。
無料プランでは1日あたり最大150枚の画像作成が可能です。インターフェースはすべて英語ですが、日本語プロンプトにも一定程度対応しています。
⑦Playground AI
Playground AIは、使いやすさと高度なカスタマイズ機能のバランスに優れた画像作成AIツールです。無料プランでは1日あたり100枚まで画像作成が可能で、月間に換算すると約3,000枚の画像を無料で作成できます。
テンプレートが豊富に用意されているので、初心者でも扱いやすいツールです。また、同じスタイルを保ったまま複数の画像を作成できるので、シリーズもののビジュアル制作に適しています。無料版でも商標利用が可能です。
下記では無料で使用できるAI画像生成おすすめツールを紹介しています。ぜひ参考にしてください。
【有料】AI画像作成ツール
有料プランのAI画像作成ツールを紹介します。有料プランを利用するとより高度な機能と大量作成が可能になります。
| ツール名 | 月額料金 | 日本語対応 | 商標利用 | 主な特徴 |
| ①Adobe Firefly | 無料~3,180円 | ◎ | ◯ | Creative Cloud連携、動画作成、音声作成 |
| ②Midjourney | 10~120ドル | △ | ◯ | 最高峰の画質、Discord連携、写実性に優れる |
| ③ChatGPT (DALL-E 3) | 20ドル | ◎ | ◯ | 会話形式、修正容易、ChatGPT統合 |
①Adobe Firefly
Adobe Fireflyは、Creative Cloudに統合されたAI画像作成ツールです。テキストプロンプトから多彩なイラストやグラフィック素材を生み出すだけでなく、既存の画像に自然なエフェクトを加える「イメージ拡張」や「スタイル転送」機能も備えています。
作成した画像は、PhotoshopやIllustratorで即座に活用できるため、業務効率化にも適しています。法人向けプランではチームライブラリの共有や管理権限設定が可能です。商用ライセンスはAdobeのエンタープライズ契約に含まれているので、確認してから利用しましょう。
②Midjourney
Midjourneyは、DiscordベースのコミュニティAI画像作成サービスです。Discord上でリアルタイムにユーザー同士がプロンプトやスタイルのコツを共有できるため、初心者でも短期間でクオリティの高い画像を作成できます。
月額プランは「Basic」「Standard」「Pro」「Mega」があり、作成回数やプライベートチャンネルの利用可否、商用利用許可条件が異なります。
③ChatGPT (DALL-E 3)
ChatGPTのDALL-E 3統合機能は、対話型インターフェースを通じてAI画像作成が行えます。利用者は自然言語でイメージを詳細に説明するだけで、数秒後には複数のバリエーション画像を受け取ることができます。
生成結果に対して「もっと明るく」「背景をシンプルに」などの修正指示をそのまま会話形式で伝えられるため、何回もプロンプト編集を繰り返す必要がありません。
ChatGPTでは無料版でもDALL-E 3が利用可能ですが、有料版では制限が大幅に緩和されます。以下は無料版と有料版の主な違いです。
| 項目 | 無料版 | 有料版 |
| 生成回数 | 1日2回まで | 実質無制限(メッセージ枠内) |
| 生成速度 | 遅延が発生しやすい | 高速・優先処理 |
| 画質・解像度 | 標準品質 | 高解像度モデル利用可能 |
| モデルアクセス | 基本モデルのみ | 最新モデルへ優先アクセス |
| 月額料金 | 無料 | 20ドル |
有料版ではバッチ処理や高画質オプションも利用できるため、ビジネス利用や本格的な作品作成に適しています。
下記ではChatGPTで画像作成を行う方法を解説しているので、ぜひ参考にしてください。
ChatGPTでのAI画像作成機能

AI画像作成を文章で指示できるChatGPT DALL-E 3機能は、デザイン経験が浅い方でも直感的に美しいビジュアル制作が行えます。下記で詳しく解説します。
ChatGPT DALL-E 3の利用
ChatGPTのインターフェース上で「DALL-E 3を使って画像を作成してほしい」とリクエストするだけで、複数のビジュアル案が瞬時に提示されます。背景や構図、色調などの要素を自然言語で指定できるため、イメージをコントロールしやすいです。
また、作成された画像に対して「少し暗いトーンにして」「キャラクターを左寄せに」「背景に木漏れ日を追加して」といったチャット形式での修正指示がそのまま反映されるため、何度も新規プロンプトを入力し直す必要がありません。
会話形式で画像を作成できるため、デザイナーはもちろんマーケターやコンテンツ制作者にとっても操作が簡単で、注目度の高いツールです。
効果的なプロンプト作成のコツ
まず、伝えたいイメージの主要要素を「主語・動作・対象・スタイル」の順に自然な文章で並べると、AIが意図を正確に把握しやすくなります。たとえば「夕暮れ時の桜並木を歩く女性を柔らかい水彩タッチで描いてほしい」のように背景や素材感、色調まで一文で表現すると、作成の精度が高まります。
さらに、画像の利用目的に応じて「SNS投稿用に正方形で」「高解像度の印刷向け」に指定すると、ChatGPTが最適な出力設定を自動で選択してくれます。ニュアンスの誤解を防ぐため、重要な単語には類義語や反意語も併せて示すと効果的です。
短期間で実践的なAI画像作成スキルを身につけたい方は生成AIセミナーがおすすめです。受講形式が豊富なので、自分のスケジュールに合わせて学習可能です。また、最新の技術動向や応用事例も学べるので、生成AIについて詳しく知りたい方に適しています。
AI画像作成の法的問題と著作権

AI画像作成を企業活動に取り入れる際には、技術的利便性だけでなく、作成物の権利処理や運用ルールを整備することが大切です。以下では、AI画像作成の法的問題と著作権について詳しく解説します。
- 著作権侵害のリスクと判断基準
- AI作成物の著作権帰属
- 企業における運用体制構築
著作権侵害のリスクと判断基準
AIが作成する画像は、学習データに含まれる既存作品の著作権を間接的に利用しているため、権利のリスクが存在します。特定のキャラクターやロゴ、デザイナーの作風を似せすぎると、二次的著作物とみなされて法的な問題につながる可能性があります。
そのため、利用する前は「作成物が特定作品を依存していないか」や「ライセンスや利用規約で商用利用が許可されているか」を必ず確認する必要があります。
AI作成物の著作権帰属
AIで生み出された画像の著作権帰属は、サービス提供者の利用規約や契約条件で定められています。AI画像作成された画像で二次利用や販売を行う際は、サービス提供者から付与される使用権の範囲や所有権の帰属について確認しなければなりません。
特にオープンソースモデルを利用する場合は、そのライセンスが再配布や商用利用に制約を与えていないかどうかを事前に調査する必要があります。
企業における運用体制構築
企業でAI画像作成技術を安全かつ効率的に活用するには、法務部門と情報システム部門、デザイン部門の連携が欠かせません。利用ガイドラインを整備し、全社員に対して利用手順や禁止事項を周知徹底しましょう。
最新の法令や判例を定期的に確認し、その内容をガイドラインに反映させることで、変化する法規制にも柔軟に対応できます。
AI画像作成の実践的活用方法

AI画像作成を業務に組み込むことで、企画立案から最終アウトプットまでの一連のプロセスを大幅に効率化できます。以下では、AI画像作成の活用方法について紹介しています。
- ビジネスシーンでの効果的活用
- 技術者向け高度な活用テクニック
- クリエイティブワークフローの最適化
①ビジネスシーンでの効果的活用
AI画像作成は、キャンペーン用ビジュアルやSNS投稿素材を短時間で量産できる点が最大のメリットです。AIを活用して社内で画像作成を完結させることで、コストを抑えつつ複数バリエーションを素早く試しながら効果検証を行えます。
②技術者向け高度な活用テクニック
技術者や開発チームは、AI画像作成をAPIで既存の業務システムに組み込むことで、レポートのグラフ化や設計図へのビジュアル挿入を自動化できます。
キャラクターデザインや製品プロトタイプ、VR/AR用背景素材など、高品質を維持しながら開発ができるようになります。
③クリエイティブワークフローの最適化
クラウド型のAI画像作成プラットフォームを使用すると、アイデアのスケッチ段階から最終デザインまでを一元管理できるので、チームでのクリエイティブ制作時におすすめです。
また、作成した画像をデザインツールのテンプレートと連携させれば、ワンクリックで素材配置やカラーパレットの適用ができるので、制作の効率が向上します。
Canvaを学びたい方はセミナーがおすすめ

Canvaの基本操作や応用テクニックを短期間で体系的に学びたい方には、「Canva基礎セミナー」がおすすめです。座学だけでなく実践的なハンズオン形式の講義を通して学べるため、初心者でも確実にスキルを身につけられます。
Canvaの画面構成や主要機能の使い方からスタートし、テンプレート活用、画像加工、テキスト編集、さらには作成AIによる画像・文章作成まで幅広く学べます。また、受講形式が豊富なので、自分の学習スタイルやスケジュールに合わせてセミナーに参加可能です。
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AI画像作成まとめ
AI画像作成サービスは、さまざまなニーズやレベルに対応したプランとツールが揃っており、趣味からビジネス、技術開発まで幅広く活用されています。選び方のポイントやおすすめツール、注意点などを理解して、正しくAI画像作成を行いましょう。





