2025年8月、「GPT-5」へと進化したChatGPTは、誤情報生成リスクの削減や理解力の強化など、大きくパワーアップしました。さらに、新搭載の「推論モード」により、画像生成の要となるプロンプトの解釈精度も大幅に向上しています。
本記事では、ChatGPTで画像を生成するための具体的な手順をわかりやすく解説します。
「生成できない」「処理が遅い」といったトラブルの理由・解決策、プロンプト作成例もお伝えするので、ChatGPTの画像生成に興味がある方はぜひ参考にしてください。
ChatGPTの画像生成とは?

ChatGPTの画像生成とは、チャットで文字(プロンプト)を入力するだけで、高精度の画像を瞬時に作り出すツールのことです。ChatGPTの画面上で画像を作成できるので、会話しながら適した画像をその場でサッと生成できます。
最新モデルによるハイクオリティな画像を実現
2023年10月以降、ChatGPTでは「DALL-E3(ダリスリー)」というAIモデルと連携して画像を生成していました。
2025年3月25日には、最新モデル「4o Image Generation」をリリースし、ぱっと見て「AI画像」と認識できるような画一的なデザインから脱却し、まるで写真と見紛うような高いクオリティを実現しています。
さらには「セリフ(文字)」の入った画像や4コマ漫画まで指示通りに生成。無料版ユーザーにも提供されているため、誰でも気軽にChatGPTの画像生成を楽しめます。
セミナーでAI時代をリードするスキルを身につけよう!
ChatGPTの画像生成機能は、最新モデルの導入により、驚くほど進化しています。しかし、その性能を最大限に引き出すには、専門的な記述スキルが必要です。
生成AIセミナーでは、「4o Image Generation」のような最新モデルの特性を理解し、適切なプロンプトで最高のクオリティを引き出す「プロンプトエンジニアリング」技術を学べます。
ChatGPTで画像生成するメリット

ここでは、ChatGPTで画像生成を行う3つのメリットについて解説しましょう。
- 会話しながら画像を調整できる
- 高品質な画像を生成できる
- AI画像を商用利用できる
①会話しながら画像を調整できる
ChatGPTで画像生成を行うメリットは、Chat画面上でサッと細かな画像の調整ができる点です。
通常の画像生成AIは会話型ではないため、プロンプトの指示に合わせて画像を生成するのみでした。この場合、納得できない画像であれば、再度プロンプトの内容を調整して再生成しなければなりません。
しかし、ChatGPTは会話型であるため、言葉で「背景の色を青にして欲しい」といった具体的な指示ができます。生成された画像を元に追加で調整できるため、何度も最初からやり直すことが負担であった方にも最適なツールです。
②高品質な画像を生成できる
ChatGPTでの画像生成の大きなメリットは、生成される画像の高品質さにあります。
現在、ChatGPTの画像生成には、「4o Image Generation」が活用されており、これによって人物の肌の質感、文字の自然な再現、光の反射といった細部まで精密に表現できます。適切なプロンプトを用いることで、一見しただけではAI画像だと判別できないほどリアル度の高いコンテンツを作り出すことが可能です。
そのため、従来のAI画像に見られがちな特有の質感や色のトーンを苦手と感じている方にとっても、満足できる結果を得やすいでしょう。
③AI画像を商用利用できる
ChatGPTで画像生成を行うメリットは、AI画像を商用利用できることも挙げられます。画像生成AIは数多くあるものの、商用利用を許可したツールは案外少ないです。
例えば、Microsoftの「Bing Image Creator」、Googleの「Gemini」では、商用利用を公式で明確にしていません。中には、有料プランのみ商用利用できる「Fotor」などもあります。
しかし、ChatGPTのAI画像は商用利用でき、無料であってももちろん商用可能です。特に、コストを抑えたい個人事業主の場合、多くのメリットを得られるでしょう。
ChatGPTで画像生成する方法
では、ChatGPTを使って画像を生成してみましょう。ChatGPTのアカウントをお持ちでない方は、事前にアカウントの登録を済ませておいてください。
今回は、以下のプロンプトを使って画像を生成していきます。
- ChatGPTにアクセス
- 「+」アイコンをクリック

- 「画像を作成する」をクリック

- プロンプトを入力したら矢印アイコンをクリック
- AI画像を一枚生成
- AI画像の下にあるダウンロードマークをクリック

- 生成したAI画像(右は拡大)

これで、ChatGPTを使った画像生成方法は完了です。
続いて、このAI画像の女性に「風になびくストール」を追加してみます。追加のプロンプトは以下をご参照ください。

さらに、女性の表情を変える以下のプロンプトを追加してみましょう。

このように、ChatGPTのAI画像は、追加のプロンプトで元のAI画像を変更・修正することもできます。
セミナーに参加して高度な画像生成スキルを身につけよう!
こういった思い通りの画像を生成する方法は、プロンプトエンジニアリングという技術のほんの一端です。画像を高品質で安定的に生成するには、このプロンプトエンジニアリング力にかかっています。
生成AIセミナーは、実践的なプロンプトエンジニアリングの技術を基礎から分かりやすく解説します。
「いつも同じような画像になってしまう」「もっと細かな描写をコントロールしたい」という方は、ぜひこの機会にワンランク上のAI画像生成スキルを身につけましょう。
セミナー名 生成AIセミナー 運営元 GETT Proskill(ゲット プロスキル) 価格(税込) 27,500円〜 開催期間 2日間 受講形式 対面(東京・名古屋・大阪)・eラーニング
ChatGPTで画像生成できない・遅い理由と対処法
ChatGPTでは簡単な手順で画像を生成できますが、「生成できない」「処理が遅い」といった声も少なくありません。
一般的に動作が不安定になる要因としては、ネットワーク環境の不具合やブラウザのキャッシュ、一時的なシステム障害などが考えられます。
ただし、ChatGPTで画像生成が遅い・できない場合、これら以外の要因が関係しているケースが多いのです。ここでは、3つの具体的な原因とその解決策を確認していきましょう。
- サーバーの混雑
- 無料プランの制限
- プロンプトの複雑さ
①サーバーの混雑
ChatGPTの画像生成が遅くなる最も多い原因が「サーバーの混雑」です。
世界中のユーザーがChatGPTを利用する時間帯(特に夜間や週末)には、サーバーが大変混み合います。この時間帯は特に、処理速度が大幅に落ちたり、途中でエラーになって画像生成が失敗したりすることがあります。
画像生成の遅れは、利用者の少ない日本時間の早朝など、アクセスが集中しない時間帯に利用することで対処できます。ChatGPT Plusなどの有料プランは、無料プランよりも生成速度が早いので、利用を検討するのも良いでしょう。
ちなみに、先ほどの画像生成を行ったのは平日の21時頃、つまり多くのユーザーが利用するであろう時間帯に実施しています。実際、一枚の画像を生成するのに10~15分程度要しました。
②無料プランの制限
ChatGPTでAI画像を生成できなくなる理由で最も多いのが、無料版の制限によるものです。
ChatGPTの無料版の場合、画像生成の上限が1日あたり5枚で、この制限に達した時点で画像生成はできなくなります。なお、以前までは3枚でしたが、ごく最近5枚に増えました。
この場合、一定時間(1日程度)経過するまで待機することで再度AI画像を生成できるようになります。また、有料プランへ移行すると、画像生成の枠がグッと広がります。
ChatGPTの無料版の制限については、以下の記事をご参照ください。有料プランについても詳しくお伝えしています。
③プロンプトの複雑さ
ChatGPTでAI画像を生成する場合、指示が適切でないと画像生成が遅くなる、生成自体できないというケースがあります。これは、AIへの指示が非常に細かすぎる、または曖昧な表現が含まれていると、AIがイメージを正確に理解するのに時間がかかるのが原因です。
この際には、シンプルかつ具体的にプロンプトを書くと遅れが生じにくくなります。また、一回の生成で細かな描写を全て伝えるのではなく、生成された画像を基に具体的な修正を追加するのもおすすめです。
あわせて、「〜のような感じで」「エモい雰囲気で」といった抽象的な表現も使わないようにしましょう。
ChatGPTで画像生成するおすすめプロンプト
ChatGPTで高品質な画像を効率よく生成するには、プロンプトの書き方を知ることが重要です。ここでは、以下の2点から見てみましょう。
- プロンプト作成の基本的な構成と書き方
- おすすめのプロンプト
①プロンプト作成の基本的な構成と書き方
プロンプトは、「何を」「どういうスタイルで」「どのように」書くかを意識して、以下の順番で記述するようにしましょう。
| 要素 | 伝えるべきこと | おすすめプロンプト例 |
| メインの被写体 | 誰(何)を描くか (年齢、性別、人種、服装) |
|
| スタイル | どのような画風か (写実性、画角) |
|
| 環境・雰囲気 | どこで、どんな光で撮るか (場所、明るさ、感情) |
|
この基本的な構成を土台として、自由にアレンジしていきましょう。
②おすすめのプロンプト
ここでは、前回のプロンプトにアレンジを加え、「夜の都会」という対照的な環境で「光の美しさ」を表現するおすすめプロンプトをご紹介します。
上記のプロンプトで生成したChatGPTのAI画像がこちらです。

ぜひ、昼間の自然光とは異なる、人工的な光の美しさに注目してください。
ChatGPTで画像生成する際の注意点
ChatGPTで画像生成する際、最も注意しておきたいのは「著作権・肖像権の侵害リスク」です。
プロンプトは著作権・肖像権に配慮
例えば、プロンプトに既存のアニメキャラの名前を入れる、特定ブランド名を記入するなどは、著作権侵害につながる可能性があります。その他、著名人の写真をアップロードして参照しながら画像を生成する行為も、肖像権や著作権侵害にあたる可能性が高いです。
個人で楽しむ範囲なら問題ありませんが、SNSなどで多くの方が目にするような場合は必ず避けましょう。
著作権侵害の基準
この著作権侵害の基準となるのが、「依拠性」と「類似性」です。
- 依拠性(いきょせい):既存の作品に基づいて創作
- 類似性(るいじせい)既存の作品と本質的な特徴が共通
つまり、生成したコンテンツを目にした多くの方が特定の何かを想起できるのであれば、その生成物は著作権を侵害していると考えると良いでしょう。
生成AIの著作権については、以下の記事をご参照ください。生成した画像に対する著作権(帰属先)についてもお伝えしているので、安心して使うためにもぜひご一読ください。
ChatGPTの画像生成についてまとめ
ChatGPTの画像生成は非常にクオリティが高く、本記事で紹介したように写真と相違ないほどリアルで繊細な画像を生成します。
一見しただけでは写真に見間違えるほどクリアで、光のコントラストも美しく見事です。無料枠は少ないものの、ぜひ一度ChatGPTの高品質な画像をご自身のプロンプトで作成してみてください。









