MacにPythonをインストールする方法！

「Python」は、プログラミング言語の一種で、さまざまなな分野で広く利用されています。しかし、MacへPythonのインストールを行うためには、いくつかの手順が必要です。今回は、MacでPythonのインストールをするための手順や、インストールできない場合の対処法などについて紹介します。

この記事の概要目次

1.Pythonとは
2.MacでPythonの開発環境を用意する準備
3.MacにPythonをインストールする手順
4.MacにPythonをインストールできないときの対処法
5.MacでのPythonの使い方の例
6.MacにPythonをインストールする方法についてまとめ

Pythonとは

「Python」とは、シンプルでありながらも高機能なプログラミング言語です。文法は分かりやすく、わずかなコードで効率的にプログラムを構築できる特徴があります。初心者にも親しみやすく、幅広い層から支持されています。データベースの操作や分析、人工知能（AI）、機械学習による予測や分類など、さまざまな分野で柔軟に活用できる点も魅力の一つです。

Pythonのメリットの一つは、環境構築の容易さです。例えば、プログラミング初心者でも手軽に始めることができ、開発環境を整える手間を最小限に抑えられます。豊富なライブラリを使用することができ、既存の機能も再利用可能です。また、プログラムの機能を拡張するための便利なツールも揃っており、開発者は効率的かつ迅速にプロジェクトを進められます。汎用性の高さから、GoogleやNetflixなどの有名企業もPythonを採用しています。

MacでPythonの開発環境を用意する準備

Pythonを利用して開発を進めるには、最初にMac上でPythonの開発環境を整える必要があるでしょう。環境構築には、ターミナルなどのツールを駆使し、Pythonをインストールしなくてはいけません。ターミナルを使うことで、直感的で柔軟な開発環境を構築できます。MacでPythonの開発環境を構築するためには、以下のようなものが必要です。

ターミナル

Macに標準でインストールされているアプリケーションで、コマンドラインインターフェイス（CLI）を使ってコンピューターと対話することができます。ターミナルを開くには、Finderの「アプリケーション」フォルダから「ユーティリティ」フォルダに移動し、「ターミナル」をダブルクリックします。ターミナルを使って、Pythonなどのインストールやバージョン管理、パッケージのインストールやアップデートなどをおこなうことが可能です。

pip

Pythonの「パッケージ管理システム」で、Pythonのライブラリやモジュールをインストールやアップデートすることができます。「pip」は、Python 3.4以降には標準でインストールされていますが、それ以前のバージョンでは別途インストールすることが必要です。pipのバージョンを確認するには、ターミナルで「pip –version」と入力すると良いでしょう。

仮想環境

仮想環境は、プロジェクトごとに独自の環境を構築し、必要なパッケージやバージョンを管理できる機能です。これを利用すると、異なるプロジェクトでのパッケージの競合や依存関係のトラブルを回避できます。例えば、「プロジェクトA」が特定のバージョンのライブラリを必要とする一方で、「プロジェクトB」が同じライブラリの違うバージョンが必要になる場合でも、仮想環境を使用することで衝突を防げます。

エディターまたはIDE

Pythonのコード作成において欠かせないツールが、「エディター」および「IDE」です。エディターはテキストエディターの一種で、基本的な機能（シンタックスハイライト、インデントなど）を備えています。また、IDEは統合開発環境を指し、エディターの機能に加えてデバッグ、テスト、コード補完などの高度な機能が利用できます。IDEを使用することで、開発者は生産性を向上させ、効率的かつ堅牢なコードを構築可能です。

MacにPythonをインストールする手順

Pythonは、シンプルで読みやすい文法や豊富なライブラリが魅力的な言語ですが、Macの環境でインストールするにはいくつかの手順が必要になります。また、インストール後は、ターミナルを使用して、正しくインストールされたことを確認することも忘れてはいけません。MacでPythonのインストールを行う手順には、以下のようなものがあります。

公式サイトからインストールする

Pythonの配布を行なっている公式サイトにアクセスして、「Mac用」のPythonのインストーラーをダウンロードし、Macに入れます。ダウンロードする際には、誤って「Windows用」のインストールファイルを選択しないよう注意してください。また、最新版をダウンロードするために、Pythonのバージョン確認をおこないましょう。

その後、Pythonのインストーラーパッケージを実行し、画面に表示される指示の通りに操作してインストールを完了します。この方法は最も直接的なインストール方法ですが、Python本体のバージョン管理が難しくなることがあるため、必要な場合のみ行うのが良いでしょう。

Homebrewを活用する

「Homebrew」とは、Mac用の「パッケージ管理ツール」で、活用することでコマンドラインから簡単にさまざまなソフトウェアなどをインストールできるようになります。初めに、このHomebrewが既にインストールされているかを確認します。まずはターミナルを開いて、「brew -v」とコマンドの入力と実行を行なってください。

もし、インストールがされていない場合には、Homebrewの「インストールスクリプト」を実行しましょう。このとき、パスワードの入力や処理の続行の確認が求められる場合があります。その後、インストールが完了すると、ターミナルに「Installation successful!」と表示されるでしょう。

Homebrewがインストールされていることが確認できた後、Python本体をインストールするためには、「brew install python」とコマンドを入力・実行してください。

pyenvを利用したインストール・バージョン管理

まず、ターミナルで「brew install pyenv」のコマンドを使用し、「pyenv」をインストールしましょう。その後、「pyenv install 3.x.x」のコマンドを入力し実行して、希望するバージョンのPython本体をインストールしてください。この「3.x.x」の部分は、Python本体のバージョン番号を指します。

また、pyenvには、「pyenv-virtualenv」というプラグインがあります。これは、Pythonの仮想環境を作成したり、管理したりするためのツールです。

異なるPythonバージョンを効果的に管理するためには、pyenvが非常に有用です。このpyenvはPythonの「バージョン管理ツール」であり、複数のバージョンのPythonを、簡単にインストール・切り替えができます。

MacにPythonをインストールできないときの対処法

MacにPythonをインストールできない場合、いくつか原因が考えられます。問題を解決するためには、まず原因を特定することが重要です。公式ドキュメントやオンラインコミュニティのサポートを活用し、適切な手順に従って解決に取り組むことも必要です。MacにPythonをインストールできない原因や対処法には、例えば、以下のようなものがあります。

ストレージの空き容量が不足している

ストレージの空き容量が不足しているとPython本体がインストールできません。ハードディスクに保存されているファイルやアプリケーションの量が多すぎると、Macの動作が遅くなったり、新しいファイルやアプリケーションをダウンロードできなくなったりする原因になるでしょう。ストレージの空き容量を増やすには、不要なファイルやアプリケーションを削除することが必要です。

インターネットに接続できていない

MacへPythonのインストールを行うためには、インターネットに接続している必要があります。インターネットに接続できないと、Pythonのインストーラーをダウンロードできないのです。Pythonのインストーラーは、公式サイトやHomebrewなどから入手できますが、どちらもインターネットにアクセスする必要があるでしょう。

また、インターネットに接続できないと、Pythonのパッケージ管理ツールである「pip」も使えません。pipは、Pythonのライブラリやモジュールをインストールするために使われますが、インターネット上からダウンロードする仕組みになっています。

MacでのPythonの使い方の例

Mac上でPythonは、さまざまな用途で利用されています。例えば、Pythonには、数値計算やデータ解析に必要なライブラリが多数あり、高速かつ簡単にデータを扱うことができます。そのため、AIやデータ分析などの分野で、機械学習やビッグデータの処理をおこなうことが可能です。他にも、Webから自動でデータを収集したり、Webサイトやアプリケーションを作成したりするためのツールやフレームワークが豊富にあり、WebスクレイピングやWebサービスなどの開発をおこなうこともできます。

また、Mac上のGUIアプリケーションをビルドする方法がいくつかあり、「Aquaウィンドウマネージャ」とやりとりすることができます。さらに、MacアプリやゲームなどのGUIプログラミングもおこなえるのが特徴です。