【2025】未経験からAIエンジニアになれる?必要なスキルと学習方法を解説

AIの活用が推進されている昨今、注目を集めているAIエンジニア。エンジニアの中でも専門性が高いと言われていますが、未経験からでもAIエンジニアを目指すことが可能です。

ここでは、未経験からAIエンジニアなるための方法や必要なスキルなどについて解説します。

未経験からAIエンジニアになるためには?

未経験者がAIエンジニアを目指す前に、AIエンジニアの仕事内容や将来性について理解します。準備として次の3つについて把握しましょう。

  • AIエンジニアの仕事内容とは?
  • 未経験から目指せる理由
  • AIエンジニアの将来性

AIエンジニアの仕事内容とは?

主なAIエンジニアの仕事は、AIを使ってシステムやアプリケーションを開発したり、運用・保守、アップデートを行う作業です。開発作業では、機械学習やディープラーニングを活用し、「AIモデル」を組み立てます。例えば、音声を文字に変換する音声認識や、顧客が購入しそうな商品を予測するレコメンド機能をAIで構築する仕組みなどがあります。
AIはデータの学習を繰り返して精度をアップしていくため、データの収集や分析が大切です。最終的にはアプリやサービスへの組み込み作業が必要になるため、プログラミング力や設計スキルも必要です。

未経験から目指せる理由

仕事内容を見ると難しそうに感じるかもしれませんが、現状AIエンジニアは圧倒的に人手が足りていません。背景には、生成AIの急速な普及があり、医療から教育、広告まで、あらゆる業界でAI導入が進んでいます。AIエンジニアの需要は増しこそすれ、衰える傾向は見えません。そのため、Webエンジニアやマーケターなど、ITに関連する一定の知識のある方であれば、スキル転換も容易です。
また、オンライン学習環境が整っており、独学でもある程度のスキルを身につけることが可能です。オンラインスクールも多数用意されており、社会人でもオフ時間を利用して学習できます。事務職や文系の学生でも、しっかりと勉強すれば、知識を身につけることができます。AI関連の資格も各種用意されているので、取得した資格をポートフォリオとして、AIエンジニアを目指すことも可能でしょう。

AIエンジニアの将来性

各種業界でAIが普及し、AIエンジニアが不足していると述べましたが、日本政府も現状を認識しています。大学教育におけるAI教育の強化はもちろん、社会人向けのリスキリング支援や企業への補助金を通じて、未経験者でも参入しやすい環境が整いつつあります。
Chat GPTやGeminiなど生成AIを例に取っても、日々機能がアップし続けています。AI技術は常に進化し、活用される範囲もものすごいスピードで広がっているため、AIエンジニアのスキルは時代の変化に強く、将来性の高いキャリアだと言えるでしょう。

未経験からAIエンジニアになる方法4選

IT業界での経験がなくAI初心者からAIエンジニアになるためには、まずは必要な知識やスキルを習得しなければなりません。そのためには、参考書等を活用し独学で学ぶ方法やプログラミングスクールの利用、AIエンジニア育成を目的としたセミナー等を受講するなどの方法、ITエンジニアとしての経験を積んでからAIエンジニアの道に進むといった方法があります。詳しくみていきましょう。

  • 参考書などを活用し独学で学ぶ
  • プログラミングスクール
  • AIエンジニア育成を目的としたセミナー
  • IT業界を経験する

参考書などを活用し独学で学ぶ

AIエンジニアになる方法

AI関連の書籍は、プログラミングの基礎知識など初心者向けのものから、ある程度の知識を持つ方を対象としたものなど様々な種類が刊行されています。その中から、自分のレベルに合ったものを選んで段階的に学んでいくことができます。AIスキルを習得するための費用を抑えたい方におすすめの方法です。

また、AIの活用が普及していることもあり、Web上でも学べる環境が整ってきています。AIの開発に欠かせないプログラミングを学習できるものや実装に向けて学べるものなど、習得したい知識やスキルを選んで学ぶことができるのがWeb教材を利用するメリットと言えます。ただし、無料で提供されているものの中には質問や相談ができないところも多く、自分のペースに合わせて学習したい場合や疑問を解消しながら進めたい場合などには有料の教材を選ぶと良いでしょう。

まずは無料でプログラミングを勉強してみたい方には、こちらの記事がおすすめです。

プログラミングが無料で学べるサイト6選!

プログラミングスクール

プログラミングスクールの中には未経験者に向けたAIエンジニアの講座が用意されているところもあります。講師へ質問や相談をすることも可能なので、独学で学ぶことが不安な方や短期間で知識やスキルを習得したい方に向いています。受講後は転職支援サービスを提供しているスクールもあるなど、サービスやサポート体制・受講スタイルなどがスクールによって異なるので自分のレベルや環境に合ったスクールを選ぶことが大切です。
以下に、未経験者がAIエンジニアを目指せるスクールを3つ紹介します。

スクール名特徴サポート体制など
Aidemy Premium Plan
  • AIを基礎から身につける
  • Pythonプログラミング特化型
  • ディープラーニングやデータ分析などを学べる
  • マンツーマン指導
  • 何回でも質問を受け付け答えてくれる
  • 転職支援あり
TechAcademy AIコース
  • 短期間で機械学習、ディープラーニングを学べる
  • Pythonのライブラリを使用
  • AIの実装までを行う
  • 独学が苦手な人向けに、パーソナルメンターが学習をサポート
  • 週2回のマンツーマンメンタリング
  • 毎日15時から23時までのチャット・レビューサポート
DMM WEBCAMP AIコース
  • 未経験者向けにAIを基礎から学べる
  • 自然言語処理、ディープラーニングを学び、実装までを学習
  • 週2回のメンタリング
  • いつでも質問できる「質問、課題レビューサポート」
  • 経済産業省のリスキリングを通じたキャリアップ支援事業。最大70%キャッシュバック

 

AIエンジニア育成を目的としたセミナー

AIエンジニアのセミナー

AIエンジニアになりたいと思っても「何から勉強を始めれば良いのかわからない」という方におすすめなのが、AIエンジニアの育成を目的としているセミナーです。プログラミングなどの基礎から学べるものやディープラーニングなどについて理解している人を対象にしたものなど、自分のレベルや目的に合わせた講座を受講することが可能です。ここでは、おすすめの3つのセミナーを紹介します。

実践的に学べるAIエンジニア育成講座

AIエンジニア育成講座」は、数日間でAIプログラミングを学ぶ短期集中型の講座です。エンジニアになるために欠かせないプログラミングの基礎から教えてもらえるので、予備知識がない方でも安心して受講できます。受講スタイルも選択可能。基礎から応用、実装までを効率よく学べるため、実務で使えるスキルが身につきます。

セミナー名AIエンジニア育成講座
運営元ProSkilll(プロスキル)
価格(税込)41,800円〜
開催期間2日間
受講形式対面(東京)・ライブウェビナー・eラーニング

AIエンジニア育成講座

株式会社セックが提供している「AIエンジニア育成講座」は、数学コース・データ解析手法コース・機械学習フレームワークコース・Pythonコースと4つのコースを受講することができます。オンラインによる受講が可能ですが、受講できるレベルとしてPythonやディープラーニングについて理解していることが望ましいとされています。AI開発に特化した知識やスキルを習得したい方におすすめの講座です。

AIエンジニア育成講座(E資格対応)

DeepSquareが提供しているAIエンジニア育成講座はE資格に対応しています。文系の方やプログラミングの経験がない方は、事前にオプションの数学基礎講座やPython基礎講座を受講してからE資格講座に進むとスムーズに学ぶことができます。講座内容は、ディープラーニングや機械学習などのスキルを身につけることを目的とし、オリジナルのカリキュラムを作成できることを目指しています。受講スタイルは、オンラインによる講義とライブ講義から選べます。フレームワークは「PyTorch」、講座では1,000ページ以上の詳細な資料を使ってAIの仕組みをわかりやすく解説しています。

IT業界を経験する

AIエンジニアになる方法

ITエンジニアを経てAIエンジニアになる方も多いです。AIエンジニアに求められるスキルや知識は幅広く、IT関連のエンジニアとして活躍しながらAIの開発に必要なスキルを習得していくことでAIエンジニアに近づけるでしょう。例えば、Python、C++、Rなどのスキルや実績があれば、機械学習に特化したスキルを学びAIエンジニアを目指すという方法です。

未経験からAIエンジニアになるために必要なスキルとは?

AIエンジニアには、ビッグデータを分析するデータサイエンティストや機械学習の開発や実装などに特化したエンジニアなどがあります。求められるスキルを具体的に見ていきましょう。

Pythonのプログラミングスキル

どのようなAIエンジニアの場合でも、様々な手法を用いて問題の解決の手順を考えシステムとして実現するためには、AI開発言語のプログラミングスキルが必須です。プログラミング言語は各種ありますが、現在デフォルトスタンダートになっているのは「Python」です。Pythonはライブラリが豊富で、AI分野だけでなく幅広い領域で使われており、活用範囲が広い言語です。これからAIエンジニアを目指すのなら、Pythonを使用したシステム開発や実装、運用などのスキルを身につけましょう。
また、RやC/C++などの言語も、機械学習の開発や実装でよく使われる言語なのでおさえておきます。

AIおよび機械学習の基礎知識と数学的理解

プログラミング能力とともに、機械学習やディープラーニングの概念を理解しましょう。教師あり学習や教師なし学習、画像認識など、AIがどのような関係性で成り立っているのか、基礎知識として理解することが大切です。
AIや機械学習、ディープラーニングの技術のベースには、数学的な理解が求められます。文系の方にとってはとっつきにくいかもしれませんが、AIエンジニアになるためには、数学的な理解が欠かせません。特に微分積分や線形代数は重要です。最近では初心者向けの教材や動画の講座も多数あるので、AIエンジニアとして活躍するためには、数学を学び直しましょう。

データ処理とアウトプット力

AIエンジニアは、大量のデータを取り扱うことが多く、データベースに関する知識も必要です。データベースの基礎知識はもちろん、データの取得や操作などを覚えておくと損はないでしょう。SQLを理解すれば、データの収集や操作をスムーズに行うことができます。また、SPSSやSAS、R、Pythonなどを用いたデータ分析やレポーティングのスキルデータ分析ができれば、課題の解決に繋がる提案をすることも可能です。
AIに適切な手法で学習させるには、データを分析の知識も必須です。データ分析の手法として、ロジスティック回帰分析、クラスタリング、決定木分析などがあり、より多くの手法を知っておけばデータに合わせた手法を選ぶことができます。

未経験からAIエンジニアを目指す方法は、こちらの動画でも紹介されています。

効率よく未経験からAIエンジニアを目指そう

AI技術はDX化が推進されている流れもあり、将来性の高い職種です。未経験からAIエンジニアを目指すには、専門的な知識やスキルを身につけなければいけません。独学で学ぶことも可能ですが、効率よく習得するためにはプログラミングスクールや育成講座を受講すると良いでしょう

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