iPadでプログラミングをする方法!手順やおすすめアプリ

iPadはどこでも持ち運べる携帯性から、プログラミングのデバイスとして注目を浴びています。iPad上でのプログラミングを始める方法や、初心者から上級者向けのアプリを利用することで、どこでも快適にコーディングが可能です。この記事では、具体的な手順とおすすめのアプリを解説します。

iPadでできるプログラミングとは

iPadが高性能になってきたことで、プログラムの作成や実行もiPad上で可能となりました。特にWeb開発、スクリプト言語の編集・実行、さらには一部のアプリ開発まで、iPadのみで行うことができます。

iPadでプログラミングをする方法

iPadでプログラミングをするための手順は以下のようになります。Pythonを用いたプログラミングを例に取り上げますが、使用するアプリや言語によって手順は異なることがあるので注意が必要です。

1.目的の明確化

まずは何を目的としてプログラミングをするのかを明確にしましょう。例えば、Webアプリケーションの開発、モバイルアプリの開発、データ解析、タスクの自動化など、目的によって最適なアプリや言語が異なります。

2.適切なアプリのインストール

App Storeから適切なプログラミングアプリを選び、インストールします。Pythonを使う場合は、「Pythonista」や「Pyto」などのアプリがオススメです。

3.アプリの起動と操作に慣れること

インストールしたアプリを開き、インターフェースやメニューなどに慣れることから始めます。アプリを起動し、新しいスクリプトを作成する方法、保存する方法、実行する方法などを確認します。

4.プログラミングの開始

新しいスクリプトやプロジェクトを作成し、コードを書き始めます。例えば「Pythonista」の場合、新しいPythonスクリプトを作成し、print(“Hello, iPad!”)などの簡単なコードから始めましょう。

5.実行とデバッグ

コードを実行して、期待通りの動作を確認します。エラーやバグが発生した場合は、エラーメッセージを参照しながら原因を探り、コードを修正します。

6.継続的な学習

サンプルプロジェクトやチュートリアルを通じて、さまざまな機能や技術を学びます。必要に応じて、外部のライブラリやモジュールをインストールして利用することも考慮します。

7.プロジェクトの共有やバックアップ

iCloudやGitHubなどのクラウドサービスを利用して、プロジェクトをバックアップしたり、他のデバイスや人と共有したりすることができます。この機能を使うことで、自分のコードの悪いところを探したり相手のコーディング方法を学ぶことが可能です。

iPadで簡単にプログラミングができるアプリ

ここではおすすめのプログラミングアプリを紹介します。

Swift Playgrounds

Apple Inc.によって開発されたSwift Playgroundsは、子供やプログラミング初心者に特に向いています。直感的なインターフェースと組み合わせて、アニメーション付きの課題を通じて、初心者でも容易にプログラムの基本から応用の内容まで学習できるようになっています。特に、コードを書くことでキャラクターを動かすなどの要素が、ユーザーの学習意欲を引き出します。視覚的にわかりやすいため、飽きがくることもありません。

Pythonista

Pythonistaは、PythonによるGUIのデザイン、スクリプトの自動化から基本的なアプリケーション開発まで、非常に幅広い用途に対応しています。また、多数の組み込みライブラリが添付されており、ユーザーが更に効率的にコードを書く手助けをしています。

Kodex

Kodexは、コードハイライティングの技術が際立つアプリです。そのほかにも、使い心地の良さやiCloudとの同期機能、さらにTouch IDやFace IDによるセキュリティも特徴的です。そのため、シーンによってスマートフォンとパソコンのマルチ活用したい人に向いているアプリと言えます。

Play.js

Play.jsはNode.jsとReactの開発環境をシームレスに統合して提供しています。このアプリは、プロジェクトの管理が非常に簡単になり、直感的なインターフェースで新しいプロジェクトを始めることができます。大規模開発でコード数が多くなっても扱いやすいのが特徴です。

Carnets

Jupyter Notebook(ブラウザ上の実行環境)の機能をフルに活用することができます。これにより、データサイエンスや機械学習のタスクを迅速に開始できるように設計されています。また、オフラインでもその機能を使用することができ、さまざまな外部ライブラリも容易に導入できます。

GoCoEdit

GoCoEditはSSH/SFTP接続を中心にしたテキストエディタです。これにより、リモートサーバとの同期や、コードの迅速な編集が行えるようになっています。

JS Anywhere

モバイルデバイスを最大限に活用したWeb開発のツールです。JS、HTML、CSSを使ったリアルタイムプレビューが特に魅力で、移動中でも気軽にWebプロジェクトを進めることが可能です。

a-Shell

a-ShellはiOSデバイス上でのターミナル環境を実現しています。これにより、UNIXの多くのコマンドを使用して、さまざまなタスクを効率的に処理することが可能になっています。

Mimo

初心者から上級者までのさまざまなスキルレベルに合わせたプログラミングコースが充実しています。特に毎日新しいプログラミングの課題が提供されるので、ユーザーは継続的な学習を楽しみながら進めることができます。課題内容は誰でも簡単に始めることが出来る内容となっているので、気軽に試してみてください。

iSH

Alpine Linuxをベースにしているため、非常に軽量でスムーズに動作します。標準のLinuxコマンドラインツールを使用して、iPad上での作業が非常に自由度高く行えます。

Working Copy

Working Copyは、非常に直感的なユーザーインターフェースが特徴です。また、他のアプリとの間でファイルを共有するためのオープンインやURLスキームなどの高度な連携機能も持っています。誰でも使いやすい万能型のアプリです。

Texpad

Texpadは多くのTeXパッケージやフォントをサポートしており、複雑なTeXドキュメントも問題なく編集できます。また、DropboxやiCloudとの同期機能を利用することで、どこからでも作業を進めることができます。ただし、学習用のアプリなので開発向きではありません。

Dringend

Dringendには組み込みのデバッガが搭載されており、コーディング中のバグを効率的に追跡・解決することができます。また、シミュレータを使用して、アプリの動作を直接iPad上で確認することも可能です。

GitPoint

GitPointは、グラフィカルなインターフェースを採用しており、GitHubの操作が直感的に行えるように設計されています。特に重要なイシューやプルリクエストに関する情報をリアルタイムで受け取ることができる通知機能が魅力的です。

Codea


このアプリは、グラフィックやゲームのプロトタイピングに適しているLuaベースの環境を提供しています。直感的なインターフェースとタッチ最適化されたコーディングツールが特徴です。

Pyto


Python 3をベースにした環境を提供しており、iOS上でPythonのスクリプトを書く・実行するのに適しています。多くのPythonライブラリもサポートされています。

Textastic Code Editor

高度なコードエディタで、多くのプログラミング言語とマークアップ言語に対応しています。シンタックスハイライトやコード補完機能も充実しています。ただし、カスタマイズ性が高いため、上級者向けです。

Juno

Jupyter Notebook(ブラウザ上の実行環境)をiOS上で動作させることができるアプリで、データ分析や数値計算などの作業を行うことができ、データ分析に優れています。

Dcoder, Compiler IDE

複数のプログラミング言語に対応したコードエディタとコンパイラを提供しています。コーディングやアルゴリズムの練習に使えます。

アプリを活用して手軽にプログラミングを始めよう

今回紹介したアプリを活用することで、開発環境を整えてプログラミングをすることができます。簡単なアプリであればiPadを使って開発することも可能です。移動中やちょっとした空き時間に、iPadを開いてプログラムを書くことができるので、試してみてはいかがでしょうか。

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