チャットボットをプログラミングする方法!チャットボットを自作する手順を解説

チャットボットは自動で問いに対する回答を提示してくれるため、気軽に問い合わせができますし、された方も、ボットが回答を提示してくれるので、回答を作る時間を割く必要がなくなります。有効活用できれば、お互いにメリットが大きいのがチャットボットの特徴です。では、チャットボットの自作は難しいのでしょうか。簡単に行えるやり方や手順などを解説します。

チャットボットとは

チャットボットとは、おしゃべりという意味を持つ「チャット」と、自動化するアプリケーションやプログラムを指す「ボット」を組み合わせた言葉であり、問いかけに対し、自動で返答してくれる自動会話プログラムのことです。人工知能を使用しているチャットボットの場合、パターン化された対応以外にも対応することが可能です。チャットボットを自サイトに設置することにより、気軽に問い合わせを行えるようになったり、問い合わせへの返答にかかる時間を減らすことができるため、他の仕事に時間を割くことができます。チャットボットで自動応答化することにより、24時間365日対応することができます。休日や夜間でも対応が可能になるため、機会損失の減少や顧客の満足度向上を狙うことができます。チャットボットに対応させることによって、人が対応しているときに起こりやすい「返答の偏り」を減らすことができます。オペレーターが対応すると、マニュアル通りに行っていても人によってどうしても偏りが出てしまいます。その点、チャットボットであればこの問題を解消することができます。

チャットボットを自作することは可能?

チャットボットは自作することが可能です。AI搭載型と非搭載型で難易度や手順は異なりますが、やり方自体はさほど難しいものではありません。

なぜ作るのかを明確にしよう

なぜチャットボットを作るのか、何をさせたいのか明確にする必要があります。これによって、どのようなチャットボットを作ればよいのかが見えてくるからです。また、どのような機能を求めるのか、AIは搭載するのかしなくてよいのかも決めておきましょう。

プラットフォームを決めよう

チャットボットを導入するプラットフォームを決めましょう。メイン顧客のターゲット層によって、使うプラットフォームを決めるとよいでしょう。既存のプラットフォームではなく、自分で一から開発する方法もあります。こちらの方が自由度が高く、より目的に沿ったチャットボットを作ることができますし、改善や修正が必要なときも、すぐに行うことができます。自社製品の見本とすることもできるため、メリットは大きいです。ですが、やはり既存のプラットフォームを用いるよりも難易度は上がってしまうので、知識や技術が必要になります。

AIなしでチャットボットをプログラミングする方法

AIなしでチャットボットをプログラミングする方法から解説します。

言語の決定

AIを搭載しないチャットボットを作る場合は、まずプログラミング言語を決定しましょう。一般的にはPythonやPHP、JavaScriptなどの言語が扱いやすいでしょう。言語によって特徴が異なるため、それぞれの言語の特徴を理解しておくことが重要です。

会話のやり取りを作成

AIを搭載しないチャットボットの場合、会話のやり取りを作成する必要があります。考えられる問いかけと回答のパターンを全て洗い出し、登録します。このとき、注意が必要になるのが、「登録されていない言葉には返すことができない」といった点です。考えられるパターンを全て登録したと思っても、そうでない質問が入力された場合も考えて、そのような場合の文章を決めておく必要があります。

プログラムを組む

準備ができたらプログラムを組んでいきます。一般的に用いられているリクエスト・レスポンス形式だと、問い合わせをしたい人が質問(リクエスト)を飛ばすと、チャットボットを経由してサーバーに照合、登録された情報がチャットボットに返されます。それをチャットボットが回答として作成し、質問者に提示します。これが主な一連の流れになります。

AIありでチャットボットをプログラミングする方法

AIを組み込んだチャットボットを作る場合は、一連の流れのどこにAIが介在しているのか把握しておきましょう。基本的に、AIが介在するのは、「その文章が何を尋ねているのか」といった部分です。AIがこれを理解することができたら、回答を作りましょう。回答方法には2通りあります。AIが答える場合と、回答は人間が作成する場合です。

AIが回答を作成する場合は、学習させる必要がある

投げられた問いかけに対し、AIが1から回答を作成し、提示するようにすることができます。問いかけの度にAIが答えを作ってくれるので、より問い合わせに沿った回答をすることができます。学習データを用意し、自然言語処理のライブラリを使って整理します。このようにして出来たデータを、作ったAIに学習させます。AIに何をさせたいのかによって、使う学習データは違いますので、注意しましょう。

AIに問い合わせを解釈させて回答を作成する

人間が回答を作ると言っても、問い合わせの度に、回答を作成するわけではありません。最初からいくつか回答を作っておき、問い合わせの内容に対して近い回答をチャットボットが選んで提示すると言ったものになります。順序としては、問い合わせをAIが読み取り、解釈する。合致しそうな回答を提示するといった方法になります。この場合、先に用意されている回答以外は提示することができませんので、例えAIが正しく問い合わせを理解していたとしても、それに対する回答がなければ、正しい回答はできません。

プログラミングで実装する

AIの準備が出来たら実装しましょう。自分でプログラミングをして実装することも可能ですが、難しかったり、時間がなかったりする場合にはツールを使用するとよいでしょう。

ツールを使ってみよう

チャットボット用のツールも多くの数が公開されていますが、チャットボットの目的によって、使えるツールは変わってきます。ツールによって得手不得手があるため、目的に沿ったツールを選びましょう。手軽に使いたい場合には、指定タグを埋め込むだけで利用できるようなツールもありますし、最初から高い精度での対応を期待できるツールもあります。他にも、多言語に対応させることができるツールもあり、多くの用途で活用することができるインバウンドに向けたAIのチャットボットもあります。どのような用途でチャットボットを利用するのか、方向性を確実にしてから、対応できるツールをいくつか比較検討するとよいでしょう。

チャットボットのプログラミングが難しい場合

自分でチャットボットをプログラミングするのが難しい場合、AIチャットボットのセミナーを受講してもよいでしょう。どうしても独学では難しい場合もありますので、無理に進めてしまうと、後々大変な事態になってしまうこともあります。AI研究所のチャットボット入門セミナーでは、eラーニングでいつでも自宅で好きなときに受講することができます。一度申し込むと、1年間いつでも視聴可能になり、繰り返し視聴することができます。AIについてやチャットボットについての予備知識がなくても安心して受講できますし、1日分の視聴で基礎から応用のレベルまで到達することも可能です。実践的に使える知識や活用術を受講できるため、すぐに活用させることができるでしょう。セミナー自体は約5時間で全てを視聴することができ、10チャプターで分けられているので、理解できないところは繰り返し視聴することができます。

チャットボットを有効活用するために

チャットボット自体を作ることはさほど難しいことではありません。ですが、精度の高さや、要求するレベルが高くなればなるほど、自作では難しくなってきてしまいます。自分でプログラミングを組んで作れば、メリットも多いですが、時間や労力がかかります。適度に既製品を入れたり、セミナーに頼ったりすることによって、比較的簡単に導入することができます。

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