LINEを使っている人は多いですが、「OpenChat(オープンチャット)」は使ったことがないという人もいるでしょう。この機能は最初からあったものではなく、2019年にリリースされた機能ということで、存在を知らなかった人もいるかもしれません。今回はOpenChatがどういうものなのか、特徴や注意点、使い方などを解説します。
LINEのOpenChatとは一体何?
OpenChat(オープンチャット)は、LINEに備わっている機能の1つで、不特定多数の人達とコミュニケーションを取りたい時によく利用されています。LINEは基本的に「友だち」にならないと、やり取りすることはできません。しかし、OpenChatであれば「友だち」以外の人ともメッセージのやり取りすることができます。
OpenChatの魅力は、LINEをインストールしている人であれば、誰でもすぐ使えるというです。「友だち」以外の人と何かやり取りしたい時も、わざわざ他のチャットツールを導入する必要はありません。
LINEのOpenChatにはどのような特徴がある?
LINEを使っている人は多いですが、OpneChatのことは知らなかった、もしくは聞いたことはあるけど使ったことがないという人もいるでしょう。ここからは、そういう人のためにOpenChatがどういうものなのか、特徴をいくつか紹介していきます。
トークと何が違う?
OpneChatとトークの違いはいくつかありますが、一番大きいのが匿名性の違いです。トークをする場合は「友だち」として繋がる必要があるので、自分のLINEアカウントを知られてしまいます。
「連絡は取りたいけれど、アカウントがバレるのはちょっと嫌だ」というケースもあるでしょう。そういう時には、匿名性が高いOpenChatがおすすめです。「友だち」以外ともチャットができるので、匿名性が高くLINEアカウントを知られることもありません。親しい人とはトーク、アカウントは知られたくないけれど連絡を取る必要がある時はOpenChatというように、使い分けるとよいでしょう。
LINEのユーザー名とは別の名前を使える
色々な名前を使えるというのも、OpenChatの特徴の1つです。通常のトークは、登録してある名前を1つしか使うことができません。そのため、本名で登録している場合には、本名を公開する必要が出てきます。しかし、OpenChatは、トークルーム毎に名前を使い分けることができるようになっています。
他の人にバレずに色々なトークルームに参加できる
OpenChatを使用して色々なトークルームに参加することができますが、その情報は他の人にバレる心配がありません。参加してみたいルームがあるけれど、人に知られるのは恥ずかしいということもあるでしょう。そういう時、OpenChatの機能を使えば、気兼ねなく好きなルームに参加できます。
公開と非公開を好きに選べる
OpenChatのルームを作成する時は、不特定多数に公開するか、非公開にするか自由に選ぶことができます。親しい人だけで集まりたい時は非公開、誰でもよいから多くの人に参加して欲しい時は公開というように、色々な使い分けができます。
LINEのOpenChatを使う時に注意すべきこと!
匿名性が高く気軽に利用できるOpenChatですが、いくつか注意したいポイントがあります。では、どのようなことに気をつければよいのか、詳しく見ていきましょう。
他の参加者とのトラブルに気をつける
OpenChatは、匿名性が高いというのが魅力ですが、その分マナーの悪い人と当たってしまう可能性も高まります。誰か分からないという状況だと、どうしても悪意を持った発言をする人は増えてしまいます。SNSなどで誹謗中傷が多くなるというのと同じです。
参加する側であれば、ただルームを抜ければよいのですが、運営側となるとそうはいきません。他の人が快適に利用するためにも、マナーの悪いユーザーを強制退会させるなど、何かしらの対策をする必要が出てくるでしょう。
個人を特定されるような画像は使わない
LINEのアイコンに、自撮り画像を使っている人もいますが、OpenChatを使う場合には注意が必要です。LINEだけではなく、Xなど他のSNSで同じ自撮り画像を使っている場合は、そこから個人を特定されてしまう危険があります。それでは、匿名性の高いOpenChatを使う意味がありません。OpenChatのルームに参加する時は、何か個人を特定されるようなものはないか、事前にチェックしておくようにしましょう。
LINEのOpenChatにはどうやって入る?
LINEを開き、ホーム画面にある「オープンチャット」をタップします。検索窓が表示されるので、そこに自分が興味のあるキーワードを入力しましょう。すると、様々なトークルームが表示されます。その中から自分が入りたいトークルームを選択し、参加をタップしてください。次に、自分のプロフィールを設定する画面が表示されるので、名前やアイコン画像などを設定すれば参加できます。
QRコードを使った入り方は、まずオープンチャットの管理者に「招待」ボタンをタップしてもらいます。するとQRコードが表示されるので、参加する人がそれを読み取ってください。招待されたトークルームが表示されたら、「参加」をタップすれば参加可能です。
LINEのOpenChatを作る方法!
OpenChatは、誰でも簡単に作ることができます。LINEのホーム画面に「オープンチャット」という欄があるので、まずはそれをタップしてください。
次に、表示された画面の下のほうにある「オープンチャットを作成」という欄をタップします。どのようなルームを作成するのか、名前や説明を入力する画面が表示されるので、設定を済ませます。名前は本名を入れる必要はありません。説明欄には、どのようなやり取りをするためのルームなのか、使用上の注意点などを記載しておくとよいでしょう。最後にプロフィールを設定すれば、「オープンチャット」の作成は完了です。
LINEのOpenChatはどのような機能が使える?
LINEのOpenChatには様々な機能が備えられています。ここからは、どのような機能が使えるのか解説していきます。
検索機能
OpenChatでよく利用する機能が検索機能です。OpenChatは様々なトークルームに参加して、チャットなどを楽しむことができるのですが、トークルームを検索する機能が充実しています。1つがフリーワード検索です。検索窓に好きなキーワードを入力すれば、対象となるトークルームが表示されます。もう1つが、カテゴリー検索です。「ランキング」や「急上昇」など様々なカテゴリーがあり、手軽に自分が興味のあるトークルームを絞り込むことができます。
サブトークルーム機能
OpenChatには、メインとは別に複数のトークルームを作成する機能が備わっています。その機能が、サブトークルームと言われる機能です。メインのトークルームの参加者が増えてくると、やり取りがしにくくなってしまうことがあります。サブトークルームを作成しておくことで、参加者を分散させることができ、スムーズなやり取りが可能になります。
例えば、アニメが好きな人が集まるトークルームを作成した場合、メインのトークルームではアニメ全般の話題で盛り上がり、サブトークルームでは特定のアニメに関する話題を取り扱うといった使い方ができます。
OpenChatと同じ名前の大規模言語モデルがある!
OpenChatといえばLINEというイメージがあるかもしれませんが、実は大規模言語モデルにもOpenChatという名前のものがあります。オープンソースの大規模言語モデルで、混合品質のデータを用いて学習するという特徴があります。一般的な大規模言語モデルは、「SFT」と言われる教師ありファインチューニングの手法で訓練されることが多いです。
しかし、質の低いデータが混在しやすく十分な性能を発揮できないケースがありました。それをどうにかするために作られたのがOpenChatです。パラメーター数自体は70億程度と少ないにも関わらず、非常に性能が高いということで話題になっています。LINEのOpenChatと同じ名前ですが、まったくの別物なので注意しましょう。
OpenChatの使い方を覚えて色々なことに活用しよう!
普段は友達など知っている人としか、LINEでやり取りをしていないという人もいるでしょう。OpenChatを使えば、知らない人とも気軽に繋がることができます。匿名で同じ趣味を持った人と会話を楽しんだり、メルマガ配信のように使ったりするのもよいでしょう。使い方を覚えて、OpenChatを色々なことに活用しましょう。