AI pixelとは？AI機能や特徴・魅力・注意点を詳しく解説

Googleの最新スマートフォンPixel8シリーズのAI機能が注目されています。
ディスプレイやカメラも進化していますが、従来のスマートフォンにはないような高度な画像編集が可能になりました。

今回は、Pixel8シリーズのAI機能を徹底解説します。
特徴や魅力・注意点・Pixel8とPixel8 Pro違いなどもご紹介しますのでぜひ参考にしてください。

AI Pixelとは？

Googleが提供するスマートフォン、Google PixelシリーズのAI機能のことを指します。
Google Pixelシリーズは以前からAIが搭載されていましたが、2023年10月に発売されたPixelシリーズのPixel8とPixel8 ProはさらにAI機能が進化しています。

Pixel8 Proに新AI Geminiを搭載

2023年12月に、米国Googleが最新のAIモデルGemini(ジェミニ)をリリースしました。
Pixel 8 Proでは、Geminiのスマートフォン向けAIモデルのGemini Nanoが利用可能です。

Pixel 8 Proは最新AI技術の搭載により、録音アプリの要約が可能になりました。
Pixelシリーズは以前から録音アプリの書き起こしが可能でしたが、Pixel 8 Proでは10分程度の録音データを10秒程で要約できます。

新たに録音したデータ以外には、過去に録音したデータや他のPixelで録音したデータをダウンロードしたものも要約可能です。
また、Gboardでは、メールやチャットなどの返信文を提案することもできるようになります。

2024年には、Geminiモデルを活用したAIアシスタントAssistant with Bardを提供開始する予定です。現在は英語のみの対応で、日本語対応は未定ですが今後段階的にグローバルアップデートが行われる可能性もあります。

Pixel8シリーズの3つの特徴

Pixel8とPixel8 Proに搭載されている特徴を3つご紹介します。

最先端技術のTensor G3

両機種共にプロセッサは、最先端技術のTensor G3です。Tensor G3は、Googleが開発した第3世代のTensorチップで前世代に比べCPUとGPUの性能が大幅に向上しました。

このプロセッサにより、様々なAIの複雑なタスクを実行可能になりました。

Google独自のAI技術TPUを搭載

TPU(Tensor Processing Unit)を搭載しており、画像処理や音声認識などのAI処理の高速化を実現しました。そのため、Pixel8シリーズには音声や動画、写真に生成AIの機能が複数追加されています。

AIカメラの強化

Pixel8シリーズではカメラ性能が強化され、AI機能も多数搭載されています。
従来のPixelシリーズに比べて様々なタスクが実行できるようになりました。

ベストテイク

集合写真を撮る際に似たようなアングルや被写体の写真を組み合わせる機能です。
10秒以内に5〜7枚の写真を連続撮影し、その中から1人ずつが最も良い表情をしている写真を選択します。

全員の写りが良い写真を組み合わせて1枚の集合写真を作成します。

音声消しゴムマジック

Google AIによる動画に入った車や風などの邪魔な音を消去する機能です。数回タップすると自動で邪魔な音を軽減させます。
また、ノイズ・声・風の音の項目がリストアップされるため、それぞれ0〜-100の範囲で音量を調整することが可能です。

音声消しゴムマジックが可能な動画は最長2分までのため、長時間の動画には不向きですが、SNSなどのショート動画などには活用できるでしょう。

編集マジック

被写体の位置やサイズを変更したり、不要な人物や建物などを消去できる機能です。
移動や削除した箇所は自然な仕上がりにできます。

また、背景の変更もできるため、昼間の空を夜空にすることも可能です。

動画ブースト(Pixel Pro８のみ)

色や明るさ・手ぶれなどを自動補正し動画の品質を高める機能です。撮影した動画をTensor G3が事前処理し、クラウドに送られ再処理されます。

その後、コンピュテーショナルフォトグラフィーによる動画処理が適用される仕組みです。

Zoom Enhance(Pixel Pro８のみ)

スマートフォンのカメラで撮影した画質を向上させる機能です。通常、画像を拡大した際は荒く表示されますが、Zoom Enhamce機能により鮮明に表示できます。

遠くの景色を撮影する際や小さな被写体を撮影する際などに便利です。

Pixel8シリーズの魅力

Pixel8シリーズには様々な魅力があります。
具体的に解説します。

Googleの最新AIが搭載されている

Pixel8シリーズにはGoogle最新のAIが使われています。この機能により、通話の際のスクリーニングや多言語を話す方々との交流も簡単に行えます。

Pixel8シリーズの魅力を詳しくご紹介します。

リアルタイム翻訳ができる

他言語での対面の会話をリアルタイムで翻訳・通訳可能です。49の言語に対応しており、メッセージの音声を文字変換や看板を翻訳することもできます。

通話スクリーニングができる

身に覚えのない番号からの着信があった際に、Googleアシスタントが応答します。
相手の名前や用件を確認後に着信の可否を選択可能です。

通話スクリーニングにより、迷惑電話などを防ぐことができるため大変便利です。

音声クリア通話ができる

クリア音声通話機能が搭載されているため、人混みなどの雑音の中に居ても通話相手の声がクリアに聞こえるようになっています。
雑音のストレスがなく通話ができるでしょう。

目的地の状況をリアル検索ができる

Googleマップが提供するイマーシブビュー機能が使用できます。イマーシブビューは、ストリートビューと航空写真に人工知能を組み合わせており、街の様子をより詳しく立体的に表現することが可能です。

街の様子がリアルに確認できるため、旅行や出張・新しいスポットを発見する際に便利です。

動画・画像編集のアプリが不要になる

前述した編集マジックは、数回のタップで撮影した画像を補正可能です。
画像編集ソフトで行うような明るさ補正や背景の調整・被写体の移動もできます。

画像の不要な部分も自然に消去できるため、自身のイメージした画像や動画を作成しやすいでしょう。
動画編集には、車などの騒音が削除できる音声消しゴムマジック機能を使用すれば、残したい音のみ残せます。

YouTubeなど頻繁に動画編集する方にはとても便利な機能です。このようにPixel8シリーズは編集アプリを別途インストールしなくても高度な編集ができるのが大きなポイントです。

スマートフォン本体が熱くなりにくい

スマートフォンではCPUやGPUが動作する際に熱を出すため、ゲームや動画など負荷が高いアプリを起動していると本体が熱くなることが多いです。
しかし、Pixel8シリーズでは、本体が熱くなりにくい仕様になっています。

一般的なスマートフォンには、アメリカのメーカーが製造したsnapdragonという動作管理のチップを使用しています。
一方、Pixel8シリーズでは自社のTensor G3を使用しているため熱くなりにくいのです。

そのため、長時間のゲームプレイなどを行っても本体が熱くなりにくいのは大きな魅力と言えます。

Pixel8シリーズの注意点

Pixel8シリーズには様々な魅力がある一方で、注意したいことがあります。
購入を検討している方はぜひ参考にしてください。

高画質なゲームの操作は重く感じる

3Dグラフィックなどの高画質なゲームを操作する際は、動作が重くカクつきを感じることがあります。Tensor G3の搭載で本体の熱さは感じませんが、持続性は期待できないため高画質なゲームでの円滑な動作は難しいようです。

SNSやネット検索などを使用する分には問題ありませんが、スマートフォンで本格的なゲームを楽しみたい方は不向きでしょう。自身の目的や用途でスマートフォンを選択するのがお勧めです。

本体サイズが大きく重い(Pixel 8 Pro)

Pixel 8 Proは大容量かつ大画面のため、本体サイズが大きめになっています。
文字や動画が快適に楽しめる一方で、片手操作がしにくく長時間使用が向かない可能性もあります。

本体の重さは200gを超えるため、人によってはサイズ感や重さが合わないと感じる方もいるかもしれません。

Pixel8とPixel8 Proの違いは？

Pixel 8とPixel 8 Proにはどのような違いがあるのでしょうか。2機種のスペックなどの違いをご紹介します。

Pixel 8とPixel 8 Proの明確な違いは、本体サイズとカメラ性能にあります。
コンパクトさを求める方はPixel 8、望遠撮影・動画撮影を行いたい方はPixel 8 Proがお勧めです。

Googleの最新AI技術を体験しよう！

今回は、Pixel8シリーズの特徴や魅力・注意点・Pixel8とPixel8 Pro違いなどをご紹介しました。
従来は画像・動画編集アプリをインストールして編集を行っていましたが、AI機能により高度な画像編集が可能になりました。

Pixel8シリーズは、高性能・高品質なカメラを使用したい方や最新のGoogle AI機能を体験したい方にお勧めです。今回ご紹介したPixel8とPixel8 Proのスペックや特徴・違いなどを参考にご自身の目的や用途に合うか確認し、購入を検討してみてください。