本日のtopicsは、スマホやPCで誰でも⼿軽に使える概念実証⽤ツール「Chimera AI Evangelist」をご紹介します。
株式会社APCとおおいたAIテクノロジーセンターは、連携を強化し、大分県内の企業や組織等へ「Chimera AI Evangelist」を提供することにしました。
開発経緯
APCは、令和3年10⽉より、「空港制限区域内における⾞両⾃律⾛⾏⽀援」を⽬的として、3Dセンサーや360°光学カメラを使⽤した航空機認識の実証実験を⽻⽥空港で実施しています。AIシステム開発のためのフレームワークは⾃社製の「Chimera AI Framework」を使⽤し、深層学習⽤のGPUは大分県が、「大分県におけるGPUの活用に関する三者協定(公益財団法人ハイパーネットワーク社会研究所、⼤分県、株式会社NTTPCコミュニケーションズ)」に基づき提供しているGPUプラットフォームを活⽤しています。
「Chimera AI Evangelist」 概要
「Chimera AI Evangelist」とはスマホやPCで誰でも⼿軽に使える概念実証⽤ツールです。
AIの実証実験には多⼤なコストと労⼒がかかるため、実施者への負担が重く、⼿軽に始めることが困難でした。 今回、「Chimera AI Evangelist」を提供することにより、画像認識AIに必要となる⼀連のプロセス「集める」「教える」「試す」をスマホやPCという⾝近な端末を使い、まずはお客様⾃⾝で⼿軽に概念実証をすることが可能となります。
「Chimera AI Evangelist」では、画像に写っているものを判別する「Image Classification(画像判別)」や、画像の中の「どこ」に「何」が写っているのかを検出する「Object Detection(物体検出)」といった複数のAIモデルを利⽤できます。また、事前に学習されたモデルを使⽤して、集める、教えるを省略して「試す」ことから開始できる「Pre-Trained(学習済み)」も提供予定です。 複数のAIモデルが提供されるため、利⽤者がモデルを切り替えて試すことで、どのAIモデルが⽤途に合っているかを簡単に⾒つけることができます。
AIセンターは、大分県内でのAIによる課題解決・価値創造の促進を目指し、県内企業等に向けたGPUの利⽤促進にも取り組んでいます。より多くの⽅に利⽤いただくために、AIをもっと⾝近に簡単に感じてもらうことを目指しています。こうした経緯から、APCは、自社で使っていた「Chimera AI Framework」をベースとして、より分かりやすくシンプルで簡単に使えるようにすることをめざし、ユーザーインターフェースや知識が⼀切不要でも取り扱うことのできる「Chimera AI Evangelist」を開発しました。
今後の予定
APCとAIセンターは、県内企業及び教育機関等に対して、AI及びGPUの活⽤推進・普及活動を連携して⾏い、地域の課題解決や価値創造の⼀助になるよう、取り組んで参ります。今後は、「Image Classification(画像判別)」、「Object Detection(物体検出)」に加え、領域抽出や⾻格推定などのAIモデルを順次追加していく予定です。
APCとおおいたAIテクノロジーセンターが提供開始した、スマホやPCで誰でも⼿軽に使える概念実証⽤ツール「Chimera AI Evangelist」に注目です!