近年、進化や発展が止まらないAI(人口知能)。
今後の将来性を考えて、AIに携わる仕事に従事したいと考える方は少なくありません。
完全未経験の状態からAI関連の職業に就く手段として、AI関連の資格を取ることはとても有効です。そしてAI関連資格の中でも、とくに代表的な資格「G検定」があることをご存知でしょうか。
今回の記事では、G検定とはどのような資格かに触れながら、合格率や費用などの概要、E資格との関係性について解説します。
加えて、G検定に合格することで得られるメリットなども紹介しますので、G検定に挑戦するモチベーションを高められるでしょう。
これから仕事でAIに関わっていきたい方、またAIエンジニアを本気で目指す方はぜひご一読のうえ、参考にしてください。
G検定とはどのような資格か
G検定とは、AIおよびディープラーニング分野の高度な知識を備えていることを証明できる資格です。この資格を取得することで、AIやディープラーニングをビジネスで有効に活用できたり、技術的なノウハウを有していることをアピールすることが可能になります。
実際の現場でも、「AIをどう利用できるか」「AIに可能な範囲はどこまでなのか」「利用するためにはどうすべきか」といった、論理的な考え方を応用できるようになるでしょう。
運営元はJDLA(一般社団法人日本ディープラーニング協会)となっています。
G検定の概要一覧
G検定の概要を一覧にまとめると、以下のようになります。
方針 |
|
正式名称 | G検定 |
運営 | JDLA(一般社団法人日本ディープラーニング協会) |
日程 | 毎年3・7・11月 |
受験資格 | 受験資格なし |
費用(税込) | 一般 13,200円 学生 5,500円 (両者ともに2年以内の再試験の場合は半額) |
会場 | オンライン |
試験時間 | 120分 |
出題内容 |
|
G検定の開催は年に3回と、比較的多めです。
万が一落ちた際も短いスパンで、なおかつ半額で再試験を受けられるのは大きなメリットといえます。
G検定とE資格の関係性
G検定と似た資格に、「E資格」という資格があり、混同している方も少なくないでしょう。
G検定とE資格のそれぞれの違いを一覧にまとめると、次のようになります。
G検定 | E資格 | |
運営会社 | JDLA | JDLA |
合格率 | 60%前後 | 65%前後 |
受験資格 | なし | JDLA認定プログラム講座を修了している方 |
試験時間 | 120分 | 120分 |
問題数 | 220問 | 100問前後 |
向いている人 |
|
|
大きく異なるのは、受験資格の有無と問題数です。
G検定は誰でも受験できるのに対し、E資格はJDLA認定プログラム講座を修了していないと、受験することはできません。
またG検定の問題数は220問なのに対し、E資格はおなじ120分で100問前後と、より回答に時間のかかる問題が網羅されています。
G検定受験者数と合格率
引用:JDLA
日本ディープラーニング協会が発表している情報によると、G検定の受験者は2024年11月の検定で6,850人となっています。また、その中で合格した方の人数は5,027人、合格率は73.39%です。
また上記のグラフにあるように、G検定の受験者数は毎年増えていることから、AIの人気や需要が高くなっていることが伺えます。
2017年からの統計でもっとも多かった年は2024年11月開催の試験で受験者数の増加に伴って、合格者数の数も徐々に増えているのが現状です。
G検定の受験にかかる費用
G検定の受験にかかる費用は、以下のとおりです。
価格(税込) | |
一般 | 13,200円 |
学生 | 5,500円 |
参考までに他のIT資格の受験料を挙げると、ITパスポート、基本情報技術者試験がともに7,500円です。ただE資格の受験料は一般で33,000円と倍以上なので、G検定の受験料は平均程度といえるでしょう。
またG検定の大きなメリットといえるのが、一般・学生とも2年以内の再試験の場合は半額になる点です。2年以内に再試験に挑戦すれば、一般で6,600円、学生なら2,750円で受験が可能になります。
G検定の試験日
G検定の2025年の試験開催スケジュールは1月・3月・7月・9月・11月に行われます。
- 2025年1月11日(土)
- 2025年3月7日(金)・8日(土)
- 2025年5月10日(土)
- 2025年7月4日(金)・5日(土)
- 2025年9月6日(土)
- 2025年11月7日(金)・8日(土)
詳しい日にちはその年によって異なりますが、毎年のパターンを見ると、おおよそ10日前後に行われている傾向です。
おなじIT資格の基本情報技術者試験とITパスポート、そしてE資格はいずれも年に2回の開催となっています。G検定の開催日は多いほうなので、日程を合わせやすいうえ、万が一の再試験を受けるにも融通が利く点はメリットでしょう。
G検定に合格することで得られるメリット
G検定に合格することで、次のようなメリットを受けることができます。
- 人工知能やディープラーニングをより深く学べる
- AIエンジニアへの就業が現実的になる
- JDLAによる合格者限定のコミュニティに参加できる
それぞれ、順を追って解説します。
人工知能やディープラーニングをより深く学べる
G検定に合格すること、またG検定に本気で挑戦することで、AI(人工知能)やディープラーニングをより深く学ぶことができます。そもそもG検定は、AIやディープラーニング分野の高度な知識を証明するための資格だからです。
単なる知識の習得だけでなく「どのようにビジネスに応用できるか」「AIを実務に組み込むにはどうすればいいか」といった思考力も鍛えられるので、現場でも大きな戦力として重宝されるでしょう。さらにG検定なら、ITのみならずさまざまな業種で必要になる「統計数学の知識」を身につけることも可能です。
AIエンジニアへの就業が現実的になる
AIエンジニアへの就業が現実的になる点も、G検定に合格することのメリットのひとつです。
G検定で証明できるAIおよびディープラーニングの知見は、AIエンジニアの知識のベースとして大いに役立つからです。
AIエンジニアを目指すならE資格のほうが向いていることは事実ですが、受験のしやすさや費用、また難易度の観点で考えるとG検定のほうがコストパフォーマンスは高いでしょう。
G資格の保有を面接でアピールすることで大きな権威性が手に入るので、未経験からAIエンジニアを目指すことも現実的になります。
AIエンジニアについては、以下の記事も参考になるので、ぜひご覧ください。
JDLAによる合格者限定のコミュニティに参加できる
G検定に合格すると、JDLAが運営する「合格者限定のコミュニティ」に参加する権利が得られます。こちらはAI人材のコミュニティとしては日本最大規模を誇るので、情報交換や人脈形成に役立てられることから、大きなメリットといえるでしょう。
おなじ志をもった方々との交流を図ることで、さらなるキャリアアップのモチベーションにつながったり、自分では思いつかないようなアイデアや価値観に出会うことが可能になります。
ProSkillのG検定対策講座で合格率アップ!
より確実にG検定に合格したいと考えるのであれば、ProSkillのG検定対策講座eラーニングの受講がおすすめです。G検定対策講座は最短で合格するためのカリキュラムが用意されており、合格に必須の基本知識はもちろん、アルゴリズムの仕組みや操作を取得できます。
またAI分野に精通した特任の教授による講習が設けられているので、完全初心者でも高確率でG検定合格にたどり着けます。受講形式はeラーニングなので会社員として働いている方でも安心です。また、受講費用は5,500円とリーズナブルです。
受講形式 | eラーニング |
料金(税込) | キャンペーン価格→ 5,500円 |
カリキュラム | 1日目
2日目
|
最新の出題傾向で効率のいい学習ができるG検定対策講座を、ぜひ受講してみてはいかがでしょうか。
G検定のよくある質問
この章では、G検定に関連するよくある質問を紹介します。
ITやAIについて完全未経験の方をはじめ、どんな方でも気軽に受講することができるので積極的に受験しましょう。ただ、一方のE資格のほうには「JDLA認定プログラム講座を修了している方」という受験条件があるので、注意が必要です。
G検定もITパスポートも試験内容や出題範囲大きく異なるので、「どちらが簡単」と定義することは難しいです。ただ合格率だけで比較するのであれば、G検定のほうが簡単といえます。両者の合格率はそれぞれ、次のようになっているためです。
・G検定…60%前後
・ITパスポート…50%前後
とはいえG検定はディープラーニングや統計数学など難解な知識が必要になるので、油断せずに学習時間を積み上げるのがコツになります。
G検定に合格するための勉強法なら、主に次のようなものが挙げられます。
・書籍を購入して独学する
・インターネット教材や講座を活用する
・プログラミングスクールを活用する
中でもProSkillのG検定対策講座は、書籍のような難しさもなければ、プログラミングスクールほどのお金がかからないため、もっともおすすめの学習法といえます。
G検定はどんな資格?まとめ
ここまで、G検定の概要をはじめ、合格率や費用、メリットについて解説してきました。
G検定はAIやディープラーニングの知識を備えていること、そしてそれをビジネスに有効活用するスキルを備えていることを証明できる資格です。
G検定は受験条件もなくどんな方でも受けられるので、これからAIに携わりたい方にはうってつけでしょう。需要が伸びるAI分野で活躍するため、ぜひ挑戦してみれはいかがでしょうか。