就職や転職をするために、何か新しい資格を取得したいと考えている人もいるのではないでしょうか。
プログラミングに関する資格は数多くあるので、どれを選ぶかが重要なポイントになります。
今回はプログラミングの資格の中でも、特におすすめの資格をいくつか紹介します。
プログラミングの資格とは
プログラミングの資格というのは、プログラミングに関する様々な知識やスキルをどの程度持っているのかを証明するための資格です。
プログラミング言語に特化したもの、ソフトウェアの自動化に特化したものなど、資格によって証明できるスキルは変わってきます。プログラミングをする時に必ずしも資格が必要になるわけではないですが、持っていると就職や転職に有利になるということで、取得を目指す人は多くいます。
プログラミングの習得によって活躍できる職種や仕事内容については、以下の記事をご参照ください。
プログラミング資格の選び方
プログラミングの資格は数が多く、どれから手をつけるべきか迷いやすいものです。選ぶときは、次の4つの観点で絞り込むと判断しやすくなります。
取得する目的・現在のレベル・対応言語や分野・難易度と受験料の4つです。
まず考えたいのが目的です。
就職や転職で経歴書に書きたいのか、社内評価や資格手当につなげたいのか、学習の到達点を確かめたいのかで、選ぶべき資格は変わります。転職を意識するなら、募集要項に名前が出てくる国家試験が有利に働きやすい傾向にあります。
次に現在のレベルです。プログラミング未経験からなら、IT全般の基礎を問うITパスポート試験や、各言語の入門レベルから始めると挫折しにくくなります。実務経験がある方は、応用情報技術者試験のように出題範囲が広い区分へ進む選択肢もあるでしょう。
対応言語や分野も外せません。業務で使う言語、あるいはこれから学ぶ言語に合わせて選ばないと、合格しても実務につながりにくくなります。
最後が難易度と受験料です。
受験料は5,000円台から4万円を超えるものまで幅があり、合格率が2割台の試験もあります。難易度で選びたい場合は、比較表の合格率も参考にしてください。VBAエキスパートやITパスポート試験は合格率が高く、応用情報技術者試験は2割台とやや難しめです。学習にかけられる時間と予算を踏まえて、無理のない順番で受けていきましょう。
特におすすめのプログラミング資格

プログラミングの学習段階や目指す方向によって、優先して取得したい資格は変わります。
IT全般の基礎を固めたい方には、ITパスポート試験や基本情報技術者試験がおすすめです。未経験からエンジニアを目指す場合、まずこの2つのどちらかを足がかりにする方が多く見られます。
特定の言語で実務レベルのスキルを証明したい方には、PHP8技術者認定試験、Ruby技術者認定試験、Python 3 エンジニア認定基礎試験、Javaプログラミング能力認定試験、C言語プログラミング能力認定試験など、言語別の資格が向いています。使用している言語、あるいはこれから学びたい言語に合わせて選びましょう。
データベースを扱う仕事を目指す方には、ORACLE MASTERが定番です。Oracle Databaseは国内シェアが高く、資格を持っていると業務システムの開発や運用で強みになります。
Excelを使った業務効率化に携わりたい方には、VBAエキスパートが役立ちます。プログラミング資格というよりは実務ツールの資格に近いですが、事務系のプログラマー職では評価されやすい資格です。
キャリアアップや裁量の大きい仕事を目指す方には、応用情報技術者試験のように出題範囲の広い国家試験が向いています。難易度は上がりますが、経営や業務課題の解決に関する知識まで身につきます。
プログラミングのおすすめ資格10選
それでは早速プログラミングにおすすめの資格を紹介していきます。
| 資格名 | 対応言語・分野 | 受験料 | 難易度の目安 |
| PHP8技術者認定初級試験 | PHP | 12,000円(税抜) | 初心者向け |
| 基本情報技術者試験 | IT全般とプログラミング | 7,500円(税込) | 入門から初級・合格率38.3% |
| Ruby技術者認定試験 Silver | Ruby | 16,500円(税込) | 初級から中級 |
| Python 3 エンジニア認定基礎試験 | Python | 10,000円(税別) | 初心者向け |
| ITパスポート試験 | IT全般 | 7,500円(税込) | 初心者向け・合格率48.6% |
| ORACLE MASTER Bronze DBA | Oracle Database・SQL | 48,593円(税込) | 入門 |
| Javaプログラミング能力認定試験 3級 | Java | 5,700円(税込) | 入門 |
| 応用情報技術者試験 | IT全般 | 7,500円(税込) | 中級以上・合格率23.4% |
| C言語プログラミング能力認定試験 3級 | C言語 | 5,700円(税込) | 入門 |
| VBAエキスパート Excel VBA ベーシック | Excel VBA | 13,200円(税込) | 初心者向け・合格率約80% |
1.PHP技術者認定試験
PHP技術者認定試験は、人気のプログラミング言語「PHP」をどの程度扱えるのかを測る試験です。難易度は初級・準上級・上級の3種類用意されているので、これからプログラミングを学ぼうと思っている方、すでに仕事でPHPを扱っている経験者など、幅広いレベルに対応しています。準上級と上級に関しては合格率10%程度と難易度が高いですが、初級は初心者の人もチャレンジしやすい難易度です。
2.基本情報技術者試験
基本情報技術者試験は、IPA(情報処理推進機構)が実施する国家試験で、ITエンジニアの登竜門と位置づけられています。IT全般の基礎を問う科目Aと、擬似言語を使ったプログラミングやアルゴリズムを問う科目Bの2科目で構成されており、受験料は7,500円(税込)です。
令和7年度の合格率は38.3%で、CBT方式により通年で受験できます。未経験からプログラマーを目指す方が最初に狙う資格として選ばれることが多く、IPAも「ITエンジニアとしてキャリアをスタートするには、まず基本情報技術者試験から」と案内しています。
ただし2026年12月28日以降、システムのリプレースにともない試験の実施が休止される予定です。再開時期は2026年秋頃に公表されるとされているため、受験を考えている方は最新の実施予定を確認しておきましょう
引用元:https://www.sikaku.gr.jp/js/jss/
3.Ruby技術者認定試験
プログラミング言語の「Ruby」に特化しているのが、Ruby技術者認定試験です。Rubyは様々なシステム開発に用いられている、人気のプログラミング言語になります。扱えるようになっておけば、ジャンルを問わず様々な場所で活用できるでしょう。試験は初級にあたるSilverと上級にあたるGoldに分かれているので、自分のレベルに合わせてチャレンジできます。
4.Pythonエンジニア認定試験
Pythonを扱う仕事をしたいと考えている人におすすめの資格が、Pythonエンジニア認定試験です。Pythonの基礎について問われる「Python 3 エンジニア認定基礎試験」、Pythonを用いたデータ分析の基礎を問われる「Python 3 エンジニア認定データ分析試験」、より実践的な内容の「Python 3 エンジニア認定実践試験」という3つの種類があります。エンジニアという名前がついていますが、プログラマーにも役立つ資格です。
5.ITパスポート試験
ITパスポート試験は、IPAと言われる情報処理推進機構が実施している国家資格です。ITに関する基本的な知識が身に付いているかを証明できる資格で、IT系の国家資格の中では比較的難易度が低い試験となっています。IT関連の仕事をしたいと考えているプログラマーが、まず取得を目指したい資格と言えるでしょう。
これからITパスポートを目指す方には、実務でも活かせる知識が短期間で身につく「ITパスポート試験対策セミナー」がおすすめです。短期間で効率よく学べて、初心者にもわかりやすい内容なのでおすすめです。
| セミナー名 | ITパスポート試験対策セミナー |
|---|---|
| 運営元 | GETT Proskill(ゲット プロスキル) |
| 価格(税込) | 550円〜 |
| 受講形式 | eラーニング |
ITパスポートを含むDXに近い資格に関しては下記記事でも解説しています。
6.オラクルマスター
日本オラクル社が認定する、Oracle Databaseの管理スキルを証明するための資格がオラクルマスターです。種類は、「Bronze」「Silver」「Gold」「Platinum」の4つあります。Oracle Databaseは、日本国内で圧倒的なシェアを誇るデータベース管理ソフトなので、本資格を取得しておけば色々な仕事に役立ちます。
7.Javaプログラミング能力認定試験
Javaプログラミング能力認定試験は、サーティファイ情報処理能力認定委員会が認定する資格です。Javaに関する基本的な知識や、アプリケーションを作成する能力などを認定する試験で、難易度は3級・2級・1級の3つに分かれており、現在受験できるのは3級と2級です。
どちらもパソコンを使ったオンラインのWebテスト形式で、年3回程度の公開試験として実施されます。日本国内はもちろん、海外でも認知度が高い資格なので、将来は海外で働きたいと考えている人にも向いている資格です。
8.応用情報技術者試験
プログラマーとしてスキルアップしたい、仕事の幅を広げたいと考えている人におすすめなのが、応用情報技術者試験です。500時間以上もの学習時間が必要と言われている資格で、難易度は高めですがプログラミングに関する幅広い知識や技術、応用力が身に付きます。
経営戦略や業務課題の解決などに関するスキルも習得できるので、キャリアアップを考えているプログラマーやエンジニアにもおすすめです。なお2026年度からCBT方式・前期後期の年2回実施に変わり、区分の呼び方も科目A・科目Bになりました
9.C言語プログラミング能力認定試験
C言語プログラミング能力認定試験は、サーティファイ株式会社が認定している資格です。難易度は3級・2級・1級の3種類ありますが、現在受験できるのは3級と2級です。プログラマーやエンジニアなど、IT系の仕事をしている人達に人気があります。
プログラミングに欠かせないC言語の理解度を確認するためにも役立つ資格なので、プログラマーを目指す人にもおすすめです。
10.VBAエキスパート
VBAエキスパートは、VBAの知識はもちろんExcelを自動化する方法など、様々なスキルを証明できる資格となっています。初心者向けのベーシック、経験者向けのスタンダードの2種類あるので、自分のレベルに合わせてチャレンジできます。Excelの自動化はプログラマーがよく行う仕事で需要も高いので、就職や転職を考えている人は本資格を取得しておくと有利になります。
以下の動画では、IT系の国家資格や民間資格を分かりやすく紹介しています。
プログラミングの資格を取得するメリット

プログラミングを行うために必須となる資格はありません。しかし、プログラマーやエンジニア向けの資格は数多くあり、取得する技術者は多くいます。なぜ資格を取得するかというと、自分が保有するスキルや知識を証明しやすくなるからです。プログラマーやエンジニアは即戦力を求められることも多く、資格を持っているのと持っていないのとでは信用度が変わります。就職や転職をする時、有利になるというのはプログラミングの資格を取得する大きなメリットでしょう。
就職した時の待遇がよくなるというのも大きなメリットです。会社によって変わりますが、業務に関わる特定の資格を取得していると、資格手当を出してくれるところも少なくありません。基本給とは別に手当てが支給されるので、資格を持っているだけで収入がアップする可能性があるのです。中には、試験費用や教材代など、資格取得のための費用を負担してくれる会社もあります。
プログラミングについて理解を深めたいと考えている人にも、資格を取得する意味はあります。試験に合格するためには、プログラミングの基本的な知識やスキルが必要不可欠です。試験にチャレンジすることで目的を持って学習を進められますし、自分にどの程度の能力が身に付いているのか確認することもできます。新しいプログラミング言語を学びたい、自分に不足している知識やスキルを確認したい、そういう時にプログラミングの資格にチャレンジしてみるのもよいでしょう。
プログラミングの資格に関するよくある質問
ここでは、プログラミングの資格を取るか迷っている方からよく寄せられる疑問に回答します。
プログラミングの資格を取得して仕事の幅を広げよう
必ずしもプログラミングの資格を取得する必要はないですが、スキルアップしたい、仕事の幅を広げたいと考えているのであれば、試験にチャレンジしてみる価値はあります。資格を持っていれば自分のアピールポイントになりますし、試験にチャレンジすることで新しい知識を身に付けることもできるので、自分に合った資格はないか探してみてはいかがでしょうか。





