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公開日:2017.11.29 

チャットボットとは(会話ができる人工知能・作り方・サービスまとめ)

カテゴリー: AI(人工知能)の作り方

こんにちは、AI研究所の見習い研究員マサミです。
今回は、AI研究所にお問い合わせの多い、チャットボットについてまとめてみました。


チャットボットとは

「チャットボット」とは、「チャット」と「ボット」という言葉が組み合わさった造語です。「チャット」はご存知の通り、文字を入力して2人または複数人が会話をすることです。「ボット」は「ロボット」の略で、処理を自動的に実行するプログラムのことです。つまり、チャットボットはテキスト(音声)を通じて会話を自動的に行うプログラムのことです。2016年頃から盛り上がりを見せており、問い合わせやサポート業務の自動化ができるのではないか、ということで注目が集まっています。


どんなサービスがある?

最近では、チャットボットを使用した様々なサービスが提供されています。代表的なものを幾つかご紹介します。

OSに搭載されているチャットボット

チャットボットと呼ばれていない場合も多いですが、一番身近なチャットボットです。音声で対話ができるのが大きな特徴です。

Siri

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Apple社が提供しているiPhoneを始めとするiOSや、mac OS Sierraに搭載されているチャットボットです。

Googleアシスタント

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Google社が提供している「Google Home」やAndroid端末に搭載されているチャットボットです。

Cortana

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Microsoft社のWindows 10を始めとするOSに搭載されているチャットボットです。

LINEの公式アカウント、facebookメッセンジャー

最近ではLINEの公式アカウントなどに実装されているチャットボットも多くあり、ちょっとした問い合わせをLINEで聞けたり、雑談までできたりします。LINEのアカウントを友達登録するだけなので、非常に簡単に試せますので是非チャレンジしてみてください!

ヤマト運輸 公式LINEアカウント

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ヤマト運輸が提供しているお問い合わせチャットボットです。配達状況の確認や日時変更など、慣れないホームページでの操作を嫌って電話で問い合わせをする人が多かったのを、LINE公式アカウントを追加するだけで友達と会話するかのように完結するので顧客満足度の向上が見込まれています。

ライフネット生命 公式LINEアカウント

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ライフネット生命がLINEとfacebook Messengerで運用しているチャットボットです。人間が必要ない簡単なFAQや決まりきった業務の部分はチャットボットに任せて、ユーザーがより詳細なサポートを必要とした時にオペレーターに切り替わる、いわゆる「ハイブリッド型」のサービスです。

NAVITIME公式LINEアカウント

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NAVITIMEが提供する電車の乗換案内チャットボットです。友達に聞くのと同じようにチャットするだけで、時刻表や運行情報を知ることができます。

Relux公式LINEアカウント

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高級旅館、ホテルの宿泊予約サービスの「Relux」が提供する、宿泊施設の相談をすることができるチャットボットです。公式LINEアカウントとfacebookメッセンジャーでサービスを提供しており、メールよりもCVR(コンバージョンレート:顧客転換率)が3倍程度高いという結果が出ているそうです。

パン田一郎(ぱんだいちろう)

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リクルート(fromA Navi)から出されているキャラクターです。fromAで取り扱っているバイトの情報を会話形式で教えてくれたり、雑談ができるチャットボットです。

りんな

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日本マイクロソフトが開発した女子高生です。雑談やしりとりができたり、 ユーザーの問いかけに対して回答をしてくれます。次期Windows 10の日本語変換に「りんな」が提案する予測変換機能が搭載されると言われています。

スマートフォンアプリ

ペコッター)

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オススメのご飯スポットを教えてもらえるグルメQ&Aアプリです。チャットボットが希望に合ったお店を紹介してくれるだけではなく、ペコッターを利用している一般ユーザーがおすすめのお店を教えてくれるという、人も混在させてあるのが特徴です。

WEBサイトのサービス

マナミさん

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アスクルが運営している通販サイトの「LOHACO」で活躍しているカスタマーサポートの問い合わせチャットボットです。2014年から導入され、2016年時点で全問い合わせの3分の1が対応可能となり、結果として6.5人分の人件費削減につながったそうです。現在は、「IBM Watson」の対話システムも導入されています。

マカナちゃん

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日本航空(JAL)がIBMの「IBM Watson」を使って開発した、旅をサポートするチャットボットです。第1弾が2016年12月から2カ月間提供されており、第2弾として2017年7月から2018年3月までサービスを提供しています。

WOWOWサポートコンシェルジュ

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WOWOWが提供する、契約方法や視聴方法などのお問合せに対応するチャットボットです。よくある質問をうまく組み合わせることで、回答の精度を上げています。

自治体の実証実験

イーオのごみ分別案内

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NTTドコモ(Repl-AI)と横浜市資源循環局が共同で行う実証実験のチャットボットです。ごみの分別方法や粗大ごみの処理手数料などを聞くと答えてくれます。


チャットボットの仕組み

それでは、チャットボットはどのような仕組みになっているのでしょうか。幾つかあるチャットボットの仕組みを見てみましょう。

プログラム型・辞書型

想定される単語や質問と、それに対する答えを、あらかじめ人が登録(プログラミング)しておくことで、会話ができているように見せているものです。
すべてのパターンを入力しておく必要があるのと、表現のゆれに対応するために膨大な入力が必要になります。表記のゆれとは、例えば「チャットボット」と「chatbot」と「チャットbot」を同じ意味として捉えられるかどうかです。
参考記事:会話できるコンピューターは人工知能なのか? 人工無脳との違いは?

機械学習型

入力された文章に対する適切な返信文章を確率的に計算し、返信文を自動生成するものです。最も簡単なアルゴリズムとしてはマルコフ連鎖が有名です。ただし、マルコフ連鎖には限界があるため、最近ではニューラルネットワークの一種で時系列を考慮できる、再帰型ニューラルネットワーク(RNN)を用いる場合が増えてきています。
参考記事:[作り方を徹底解説] 人工知能が書いたAI入門ブログ

複合型

プログラム型と機械学習型を混合して、会話を表現するものです。特定の質問に対する答えや回答はあらかじめ人間がプログラミングしておくことで正しい回答を行ない、表記のゆれや雑談などは機械学習を利用して回答することで自然な会話を表現します。また、ここに更に人が介在するパターンも多く見られます。チャットボットで自動的に回答できなかった場合に、チャットが人間に引き継がれたり、通常の電話によるサポートセンターにつないだり、といった仕組みを組み込んでおくことで、人件費を削減しつつ顧客満足度を向上する取組みがなされています。


チャットボット作成ツール

それでは、チャットボットを作成するにはどのようにすれば良いのでしょうか。一からチャットボットシステムを作ることは非常に大変なため、一般的には、チャットボットを作成するためのツールを使用することが多いです。

チャットボット作成ツール(開発者向け)

チャットボットを作るためには、各社用の学習をさせる必要があります。以下でご紹介する開発者向けに公開されているツールは、自社のデータを元に作成する際に使用でき、自社のサービスに組み込むことができます。

Watson

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IBMから提供されている人工知能で、医学論文を読み込ませて病気の診断をしたり、クイズ王に勝利したりという実績を持っており、自然言語処理に強いと言われています。WatsonはIBM Cloud (旧:IBM Bluemix)の中の一つの機能で、Watsonの中の「Conversation」でチャットボットを作成できます。また、同じくWatsonの中の「Natural Language Classifier」では自然言語の分類ができたり、「Speech to Text」や「Text to Speech」を使用することで、音声をテキストにしたりテキストを音声にする事もできます。
参考記事:Watson Conversationを使ったチャットボットの作り方

DialogFlow(旧:api.ai)

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Googleが提供しているチャットボット作成サービスです。チャットボット作成初心者でも、無料でプログラミングも不要で、簡単にチャットボットが作れますので、まずはどんなことができるのかを理解したい方におすすめです。
参考記事:【プログラミング不要】Siriのように会話ができるAI(人工知能)の作り方

Repl-AI

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NTTが提供しているチャットボット作成サービスで、曖昧表現の認識や、過去の会話の記憶、雑談機能で自然な会話を継続できること、そしてなにより、ドラッグ&ドロップの簡単操作でプログラミングが必要なく簡単にシナリオを作成できることが特徴です。無料から使用でき、有料版も月額5,000円から使用できます。

チャットボット作成ツール(サービス)

開発者向けのツールを使えばチャットボットを作ることは簡単になってきていますが、導入初期の文章入力は非常に大変なことが多く、Lineやfacebook メッセンジャーとの連携や社内システムとの連携を考えると、アプリケーションの開発は労力がかかります。そこで、上記の開発者向けの作成ツールを組み込んでいたり、独自で開発されたツールを使ったりした「チャットボット作成サービス」が増えてきています。初期費用と月額使用料がかかるものが多いですが、なるべく手間をかけずに早くサービスを立ち上げたい方は、これらサービスを利用されるのも一つかもしれませんね。

AI-Q

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IBMのWatsonを使用したサービスです。質問や回答をブラウザから簡単に登録することができ、フィードバックや回答精度の向上、回答内容の確認や管理などもブラウザから簡単に行なえることが特徴です。初期費用200万円、月額使用料24万円から使用できます。

hitTO

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IBM Watsonと連携しているAIチャットボットサービスです。株式会社大京が、不動産業界で初めて社内のITヘルプデスク業務に導入したことで話題になりました。外部サービスとの連携が可能なので、自社専用に自由にカスタマイズされたチャットボットが簡単に作成できます。初期費用75万円、月額50万円から使用できます。

サポートチャットボット

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LINEやFacebookメッセンジャー、Webサイトなどで利用できるチャットボットサービスです。SNS上の数十億件のデータを学習しており、サポートも充実しているサービスです。

hitobo

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LINEやFacebookメッセンジャー、Webサイトなどで利用できるチャットボットサービスです。自動的に返信するボットと人の対応を瞬時にスイッチできる機能があるのが特徴で、カスタマーサポートのやりやすいチャットボットになっています。無料期間の後、月額33,900円(税別)から使用できます。

hachidori

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LINEやFacebookメッセンジャー、Webサイトなどで利用できるチャットボットサービスです。LINE BOT AWARDSのパートナーに選ばれています。表記ゆれも認識できる言語解析機能を有しているのと、アナリティクス機能や人力サポートを併用することで、運用を見据えたサービスとなっています。月額20万円/月から使用できます。個人は無料プランからあります。

Chamo

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LINEやFacebookメッセンジャー、Webサイトなどで利用できるチャットボットサービスです。導入企業専用の自動回答スクリプトの作成や、定型的な質問に自動回答できるチャットボットサービスです。人が回答する通常のチャット応答や、ダイレクトメッセージを自動配信して回答する機能などがついています。
オペレーター1人¥4,980 / 月から使用できます。


チャットボットの作り方

上記で書いたように、チャットボットには「プログラム型・辞書型」「機械学習型」「複合型」と複数の種類があります。
機械学習型や複合型のチャットボットを作成するにはPythonなどのプログラム言語を利用してプログラミングをする必要があります。
例えば、マルコフ連鎖やRNNを使って、会話を通して機械学習をするチャットボットを作成する場合は、ユーザーから入力された情報を辞書に登録し、その情報を入力データとして機械学習するようなプログラムを作成します。

複合型の場合は、プログラム型と機械学習型の分岐をプログラミングすればいいだけなので簡単ですが、分岐をどのタイミングでするかの設計が重要になってきます。

プログラム型・辞書型の場合は、上記で紹介したサービスを利用して簡単に作成することができます。
もしプログラミングができないけど、手軽にチャットボットを作成したいという方は、AI研究所の過去の記事で、上述した「Watson」と「DialogFlow (旧:api.ai)」の作り方をご紹介しておりますので、記事を見ながらチャットボット作成を体験してみてください♪

Watson Conversationを使ったチャットボットの作り方

Watson Conversationを使ったチャットボットの作り方

DialogFlowを使ったチャットボットの作り方

無料でチャットボットを作れる「DialogFlow」のWebhook機能を使ってみた

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AI研究所 研究スタッフ
通称:マサミ
アメリカ・サンフランシスコにある情報メディアの専門学校を卒業。大手金融会社での事務経験を経て、2016年9月よりAI研究所に入所。見習い研究員として、AI技術を日々勉強中。

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