「AIでアート作品が作れる時代」と聞いても、実際にどう始めればいいのか迷っている方は多いのではないでしょうか。最近では、AIによる画像生成が急速に普及し、業務での活用シーンも広がっています。
しかし実際に触れたことがないと、どのツールを使えば良いのか、著作権はどうなるのかなど、不安や戸惑いもあるはずです。
今回は、AIアートが作れる無料ツールのおすすめ9選や作り方の手順を画像付きでご紹介します。AIを使ったアートに初めて挑戦する方でも、安心して進められるよう注意点もしっかりまとめました。
AIアートとは

AIアートとは、AIがテキストや画像をヒントにして、新たなアート作品を生み出す技術のこと。
例えば「夜空に浮かぶ花火」と伝えると、AIがそのイメージを読み取ってアートにしてくれます。最近では、数秒で高品質なアートが作れるようになり、趣味はもちろん、さまざまな業務でも使われるようになっています。
AIアートが作れるおすすめの無料ツール9選
AIアートが作れるツール選びは、慣れやすさや目的に合っているかが大事です。
ここでは、それぞれの特徴や活用ヒントを交えて、以下の9つをご紹介します。
| AIアートツール | 特徴 | 活用のヒント |
| 1.MyEdit | PC・スマホ対応写真補正や 動画生成もできる多機能型 | SNS投稿や個人での作品作り |
| 2.Microsoft Designer | PowerPoint風のUIで資料作成にも強い日本語プロンプト対応 | プレゼン資料・SNS画像業務でのデザイン |
| 3.Canva | 画像生成→そのままレイアウト可能 テンプレートが豊富 | SNSやブログ用画像の 即戦力ツール |
| 4.Picsart・SNOWなど | スマホで手軽にアニメ風や アート風加工が可能 | プライベート利用 ストーリー映えを狙うときなど |
| 5.ChatGPT(GPT‑4o) | 対話形式で生成画像を調整できる 柔軟なプロンプト操作 | 簡単なアート制作 |
| 6.Bing Image Creator | DALL-Eモデル採用 Edge/Bingに統合されており 操作もスムーズ | 業務利用や、ウォーターマークが気になる人におすすめ |
| 7.StableStudio | カスタマイズ性が高い 細部まで設定可能 | 自由度を求める中〜上級者 試行錯誤したい人向け |
| 8.ConoHa AI Canvas | 国産で日本語UI 安価・商用利用OK 操作もシンプル | 国産ツールを選びたい人 副業や小規模ビジネスにも |
| 9.Adobe Firefly | 2K高画質対応 商用利用可能でプロ仕様 | 高品質アートやデザイン素材の 制作をしたいときなど |
日本語で使用できるAIイラストの自動生成サイトのおすすめは、以下の記事でも詳しくご紹介しています。
1.MyEdit
MyEditはPC・スマホ両対応のオンラインAIアートツールです。画像生成のほか、写真補正や動画生成など多機能を備えており、操作も直感的なので初めてでもストレスがありません。
入力欄はシンプルで視認性が高く、「Magic Avatar」や「Image to Video」機能で多彩な表現が可能です。
2.Microsoft Designer
Microsoft Designerは、ブラウザ上で使えるCPU無料のAI画像生成ツールです。PowerPointのような画面なので、資料作成にも違和感なく使え、SNS画像向けのアートもすぐに作れます。
日本語プロンプトに対応しており、直感的な利用が魅力です。
3.Canva
Canvaは、Webやアプリで使用できる画像生成ツールです。Canva内で入力したプロンプトからアートを生成し、そのままレイアウトデザインに組み込めるのが便利です。
そのため、SNSやプレゼン資料を手早く整えたい時にピッタリ。すでにCanvaユーザーになっている方は、自然に導入できるのも嬉しいポイントです。
※ちなみに、タイトル画像の花火のAIアートはCanvaで作成しました。
4.Picsart・SNOWなどのアプリ
PicsartやSNOWは、スマホ向けのAIアートアプリです。キーワード入力やスタイル適用で、手軽にアニメ風やアート調の画像が生成されます。
ちょっと遊び心が欲しいときに、アニメ風に変換するだけで気軽に楽しめます。
5.ChatGPT(GPT‑4o)
ChatGPTはテキストから画像生成が可能で、対話しながらプロンプトを調整できるのが便利です。
生成されたAIアートを見ながら、「もう少し明るく」など、調整しながら高品質なアートを生成できる点が特長。AIアートを手軽に始めたい方におすすめです。
6.Bing Image Creator
Bing Image Creatorは、EdgeのサイドバーやBingチャットに統合されており、使い勝手がとても良いです。
OpenAIのDALL‑Eモデルを活用し、日本語プロンプトにも対応。ウォーターマークも控えめで、業務で利用する際のストレスが少ない印象です。
7.StableStudio
StableStudioは、オープンソースというプログラムが公開されていて自由にカスタマイズできるタイプのツールです。
最初は少し難しく感じるかもしれませんが、慣れれば細かい設定まで自分で調整できるのが魅力です。
8.ConoHa AI Canvas
ConoHa AI Canvasは、国内サービスならではの丁寧なUIかつWeb完結なので使いやすいです。国産という安心感は、業務利用時にも心強いポイントです。
利用料も安く、商用利用も明記されており安心です。
9.Adobe Firefly
Adobe Fireflyは、無料のベータ版をAdobe IDで利用できます。コミュニティで「商用安全」として評価され、テキストから画像・ベクトル・動画生成まで可能です。
最新のFirefly Image Model 4は、2K解像度対応でリアル系のアート生成にもピッタリです。
画像で解説!AIアートの作り方|5つの手順

AIアートの制作は、特別なスキルがなくても始められます。ここでは、無料ツール「MyEdit」を例に、画像付きで手順を解説していきます。
主な流れは、以下になります。
- 画像生成AIにアクセス・ログインする
- プロンプト(指示文)を入力する
- スタイルや構成を調整して画像を生成する
- 画像を生成して確認する
- 画像をダウンロード・保存する
それぞれの工程を以下で詳しく見ていきましょう。
ステップ1:画像生成AIにアクセス・ログインする

まずは、AIアートを作成するツールにアクセスします。今回は「MyEdit」を例に紹介します。
トップページの「無料で始める」をクリックすると、ログイン画面になります。

GoogleやFacebook・Appleのアカウントがあれば、そのまま連携してすぐ利用可能です。
ステップ2:プロンプトを入力する

ログインが出来たら、AIツールの中の「AI画像生成」を選んでください。以下がAIアート作成画面になります。

赤枠の場所に、AIに描かせたい内容を文章で入力します。これを「プロンプト」と呼びます。例えば「夜の街に佇むロボット」「和風の空間に浮かぶ金魚」というように具体的に伝えるのがポイントです。
ステップ3:スタイルやサイズを調整する

AIアート生成前に、作品のスタイルやアート画像のサイズを設定することができます。多くのツールではリアルやアニメ風、油彩風など複数のスタイルが選択可能です。
また、縦横比の設定や一度に生成するアートの枚数など、細かいカスタマイズも行えます。出力する用途に応じた最適な設定を選びましょう。
ちなみに縦横比は、以下の5種類から選択可能です。
- 1:1
- 4:3
- 3:4
- 16:9
- 9:16
また、MyEditは毎日ログインすることにより、1日3クレジット付与されます。クレジットは、AIアートを生成するごとに1~3クレジット消費される仕組みです。
縦横比のサイズ変更ではクレジット消費数は変わりませんでしたが、一度に生成するAIアートの枚数を変更すると以下のようにクレジット消費も変わるため、注意が必要です。
| 1回あたりのAIアート生成数 | クレジット消費数 |
| 1枚 | −1クレジット |
| 2枚 | ー2クレジット |
| 4枚 | ー3クレジット |
ステップ4:AIアートを生成して確認する

下部にある「生成」ボタンを押すと、数十秒〜数分でAIがアートを作成してくれます。
今回は、「和風の空間に浮かぶ金魚」というプロンプトを入力し、リアル風のスタイルを選びました。

生成されたアート画像は、ダウンロードしてすぐに使えます。プレゼン資料やSNS投稿、Webデザイン素材など、活用の幅は広がっています。
ステップ5:AIアートをダウンロード・保存する

気に入ったアートが完成したら、アート上にあるボタンを押してダウンロードします。
以下が「MyEdit」で作成したAIアートです。

AIアートをもっと活用したい方へ|生成AIセミナー

AIツールを触ってみて、「もっとしっかり理解したい」「仕事でも使えるようになりたい」と感じた方もいるかもしれません。 そんな方には、初心者でも短期間で生成AIを実践的に学べる生成AIセミナーがおすすめです。
このセミナーでは、ChatGPTなどの使い方はもちろん、プロンプトエンジニアリングや画像・動画の生成ツール、業務への活用法まで、実務に直結するスキルを体系的に習得できます。オンライン受講もできるため、場所を選ばず参加できるのも安心です。
ツールの使い方だけでなく、活用シーンや注意点までまるごと学べるので、はじめての一歩としても最適です。
| セミナー名 | 生成AIセミナー |
|---|---|
| 運営元 | GETT Proskill(ゲット プロスキル) |
| 価格(税込) | 27,500円〜 |
| 開催期間 | 2日間 |
| 受講形式 | 対面(東京・名古屋・大阪)・eラーニング |
AIアートの活用事例
アートと聞くとハードルが高く感じる方もいるかもしれませんが、実は以下のように日常の中でこっそり活躍しているのがAIアートです。
- Web・広告デザインでのスピード制作
- NFTアートやグッズ販売に展開
- 教育・研究の現場でも導入が進む
以下では、実際に使われているシーンをいくつかご紹介します。
Web・広告デザインでのスピード制作
「急ぎでバナー画像が必要。でもデザイナーに頼む時間がない」という時に役立つのがAIアート。 例えば、ECサイトの季節キャンペーン用ビジュアルをAIで作ると、ラフ案がものの数分で用意できます。
生成した画像をベースに、少し手を加えるだけで完成度の高い作品に仕上がります。 特に、LPやブログ用のアイキャッチを量産する際は、企画ごとにイメージを変えても時間的コストがほとんどかかりません。
NFTアートやグッズ販売に展開
「イラストが描けないから、作品販売は無理だと思っていた」という声も、AIアートが広げた可能性の一つです。 最近では、AIが作った画像をNFT(コピーできないデジタル作品として登録・売買できる仕組み)にして、出品する人も増えています。
NFTは、インターネット上のアート作品に「この人が持ち主です」と証明をつけられる仕組みで、アートの世界でも注目を集めています。代表的なNFTの販売サイトにはOpenSea(オープンシー)があり、誰でもアカウントを作って自分の作品を登録・販売できます。
また、生成した画像をTシャツやスマホケースなどにプリントして、ECサイトでグッズとして販売するクリエイターもいます。 「絵が描けないから」とあきらめていた方でも、AIの力を借りれば、アイデアや世界観を表現するチャンスは十分にあると感じるはずです。
教育・研究の現場でも導入が進む
AIアートは、実は教育現場でもひそかに注目を集めています。 美術の授業で「プロンプトを工夫してテーマ作品をつくる」といったワークを取り入れたり、視覚デザインの授業で生成画像を構図や色彩の学習素材として活用する学校も出てきました。
また、視覚障がい者支援の教材や、創造性を育むための道具としてもAIアートの導入が進みつつあります。
AIアートを導入する際の注意点

手軽に始められて便利なAIアートですが、気をつけたいこともいくつかあります。特に、仕事で使う場合や作品を公開・販売したいと考えている方は、以下のポイントを確認しておきましょう。
- 著作権や利用ルールは必ず確認する
- そのまま使うより少し手を加える
- リアルな表現には思わぬリスクがある
それぞれを詳しく見ていきましょう。
著作権や利用ルールは必ず確認する
AIが作った画像って、誰のものになるの?という疑問を持つ人は少なくありません。 実は、AIが生成した画像には、法律上の著作権が認められないケースもあるのです。また、使っているツールによっては「商用利用OK」と明記されているものもあれば、「個人利用のみ」の場合もあります。
例えば、Adobe Fireflyは「商用OK」として安心して使える一方で、他のツールは細かい条件がついていることも。 「この画像、仕事で使っても大丈夫かな?」と思ったら、まずは利用規約をチェックするのが鉄則です。
画像生成AIの著作権については、以下の記事で詳しくご紹介しています。
そのまま使うより少し手を加える
生成された画像が綺麗な仕上がりでも、そのまま100%使えるとは限りません。 実際にAIアートを作ると、思っていたより色が強すぎたり、構図が微妙にズレていることも。 そんなときは、PhotoshopやCanvaなどで少しだけ調整するのがポイントです。
特に仕事で使う場合は、「自社のトーンに合っているか」「既存の資料との統一感があるか」など、細かいところまで意識することが信頼感につながります。
リアルな表現には思わぬリスクがある
最近のAIアートはリアルな人物や風景も驚くほど高精度で作れます。でも、その分、誰かに似てしまうリスクもあるのです。 また、AIが描いたということを明記しないと、人間が描いたと思われたという問題が起きることも。
そのため、公開するときは「この画像はAIで生成したものです」と一言添えるだけでも、誤解を防ぐための大切なマナーになります。 トラブルを避ける意味でも、AIを使ったことは隠さずに、オープンにすることをおすすめします。
AIアートで創造性を形にしよう
AIアートに少しでも興味を持ったなら、まずは試してみることから始めてみませんか? 専門知識がなくても、今は日本語対応で直感的に使えるツールがたくさんあります。最初の一歩としては、MyEditやChatGPTなどを触ってみて、自分なりの表現に近づけていく感覚をつかむのがおすすめです。
「こんなアイデア、自分では形にできないな」と思っていたことも、AIの力を借りれば少しずつ実現に近づけます。SNSに投稿してみたり、作品として販売してみたり、活用の幅もどんどん広がってきました。慣れてきたら、商用利用やポートフォリオ制作、NFTアートへの挑戦も視野に入れてみましょう。
大切なのは、絵が描けるかどうかではなく、「どんな表現をしたいか」という気持ちです。ぜひ一度、AIアートの世界をのぞいてみてください。






